新日本
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スポーツ 2018年07月31日 21時45分
新日本、今シリーズ復帰の邪道が再び欠場へ!
新日本プロレスはCHAOSの邪道が左足を負傷し、『G1クライマックス28』のアンダーガードを欠場すると発表した。邪道は今シリーズの開幕戦(7.14大田区総合体育館大会)で、昨年10月以来の復帰戦に臨んだばかり。前回は腰痛が原因で長期欠場して心配されていただけに、復帰戦が発表された時、ファンからは祝福の声が上がっていた。 復帰戦となった7.14大田区大会では第1試合で後藤洋央紀とタッグを組み、トーア・ヘナーレ&成田蓮と対戦。一発ずつ雄叫びを上げる逆水平チョップを連発したかと思いきや、フラフラとなってから前のめりでバッタリとダウンするなど、久々の邪道ムーブメントにファンは大きな拍手と歓声を送っていた。試合は後藤が成田からピンフォールを収めて快勝。試合後、邪道は「お前のおかげや。エンジョイできたよ。サンキュー、ありがとう」と後藤に感謝していた。 復帰第2戦の7.16北海きたえーる大会では、矢野通とのタッグで、ザック・セイバー・Jr.&TAKAみちのくと対戦。この試合も矢野がTAKAを丸め込んで勝利を収めたが、試合後の邪道はご機嫌斜め。「喋ることなんてねーよ、バカヤロー」と言って控室に向かった。その後、試合出場はない。この2試合で負傷したのだろうか。 邪道は、8.2福岡市民体育館大会、8.5エディオンアリーナ大阪大会、8.10、8.11日本武道館大会への出場が発表されていたが、いずれも欠場となり、外道が代役として出場することになった。 タイトル戦線から離れてしまったとはいえ、邪道の職人芸あふれるプロレスを愛するファンは多い。邪道は新日本にとって欠かせない選手の一人。今回はまだケガの詳細が発表されていないのが気がかりなところだが、怪我が完治したらまたリング上で雄叫びを上げ、バックステージで毒を吐いてもらいたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年07月29日 15時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「棚橋弘至」プロレス“冬の時代”を支えた100年に一人の逸材
今年9月に公開される映画『パパはわるものチャンピオン』に主演する棚橋弘至。今やすっかり新日本プロレスの顔となったが、10年ほど前までの人気低迷期…いわゆる“冬の時代”には「棚橋こそが新日凋落の原因」と批判するファンも少なくなかった。 「棚橋のチャラいルックスを受けつけない昔ながらのファンは多く、立命館大学の先輩で棚橋との交流も深い芸人のユリオカ超特Qですら、『伸ばした後ろ髪を切りたい』なんて言っていたぐらいですからね」(プロレスライター) 実際問題として棚橋が新日のエース格になったのも、その実力や実績が認められてというよりも、成り行き上で仕方なくという面はあった。 闘魂三銃士の橋本真也と武藤敬司が団体から離れ、残る蝶野正洋も慢性的な首の故障から、常に最前線で闘うには厳しい。 長州力や佐々木健介もWJを旗揚げして離脱すると、第3世代の永田裕志や中西学は格闘技戦で惨敗した揚げ句に、藤田和之や高山善廣ら外敵軍の“当て馬”扱いされる体たらく。 新エース候補とされた中邑真輔も格闘技要員として駆り出されるうちに、故障やキャラクター変更で迷走状態となり、そうした中で消去法的に繰り上がったのが棚橋だった。 「もちろん、棚橋自身の努力や才能が認められたからこそ推されもしたわけですが、旧来ファンの望む方向性とは異なっていた。例えば2002年のG1初出場前には、藤波辰爾に師事してドラゴン殺法を伝授されていますが“巧さと技で魅せる”藤波式は、本流のストロングスタイルとは一線を画す。それまでは総帥・アントニオ猪木の手前もあって誰も言えなかったことを、棚橋は堂々と言い放ったわけです」(同) それでも試合内容が伴えばアンチの声も静まろうが、残念ながらそうはならなかった。 '05年、ノアの東京ドーム大会で力皇の持つGHCヘビー級王座に挑戦した棚橋は、「王座戦なら当然、メインイベント」と主張したものの、実際の試合順はセミファイナルですらない後ろから4番目。しかも、その試合中にはドラゴン・ロケットを放つ際、ロープに足をかけて墜落するという失態を繰り返すことになる。 「棚橋は新弟子の頃から、仕上がったボディーと躍動感あふれる動きで高く評価されていましたが、大一番では気負いもあって空回りする印象がありましたね」(同) 翌'06年にはブロック・レスナーの持つIWGP王座への挑戦が発表されるも、これをレスナーがドタキャンする。 「挑戦前には中邑や永田にシングル戦で勝利するなど、棚橋の王座戴冠への機運が高まっていましたが、レスナーの欠場はそうした流れへの不満があったのかもしれません」(同) その代替として行われた王座決定トーナメントを制した棚橋は、晴れて第45代王者となったものの、ベルトを巻いた後、観客に向けて「愛してまーす」と涙ながらに叫んだ姿には、むしろ白けた目を向けるファンの方が多かった。 棚橋のエース時代、新日のファン離れは進み、地方巡業では100人単位の観客しか集まらないことも珍しくなかった。最盛期の'96年には約40億円あった新日の売り上げが、'10年ごろには約10億円と4分の1にまで落ち込んだという。 しかし、それでも棚橋はメインのリングに立って、陽気に「愛してまーす」と繰り返した。状況が好転し始めたのは'12年ごろで、以後、売り上げは右肩上がり。新日奇跡のV字回復とまでいわれることになる。 会場に集まる女性ファンは“プ女子(プロレス女子)”とも呼ばれ、一種の社会現象としてメディアに取り上げられたりもした。 「この要因としては、新たに親会社となったブシロードの宣伝戦略の成果だとか、新エースのオカダ・カズチカのおかげだとかいわれています。だが、やはり今になってみると、冬の時代も変わらず今につながる明るいプロレスを続けてきた、棚橋の力が大きかったように思います」(同) 棚橋がキャッチフレーズとしている“100年に一人の逸材”は、元は仮面ライダーシリーズからの転用であるが、興行としてのプロレスの歴史が200年ほどであることからすると、史上1〜2の天才と自称しているとも受け取れる。 棚橋のアンチは、そうした自己顕示欲満々の姿をあざ笑ってきた。しかし、逆風の中にあって己のスタイルを貫くことのできるレスラーは、果たしてどれほどいるだろう。 '02年には、元恋人にナイフで刺されて死線をさまよいながら、自粛することなくチャラ男のキャラで押し通してみせた。 そんな棚橋の姿勢はファイトスタイルこそは異なれど、猪木の「どうってことねえや」の精神にも通じるものがあり、そう考えたときには“100年に一人”というのも、あながち大げさではないように思えてくる。棚橋弘至(たなはし・ひろし) 1976年11月13日、岐阜県出身。身長181㎝、体重103㎏。得意技/ハイフライフロー、スリング・ブレイド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年07月25日 18時30分
新日本G1、Bブロック飯伏の連勝を止めた“日大レスリング部出身”矢野の悪質タックル!
新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス28』は、序盤の7大会を終え、Bブロックは各選手が3試合を消化した。IWGPヘビー級王者ケニー・オメガが唯一の3連勝で単独トップに立つ。石井智宏、飯伏幸太、内藤哲也、SANADAが2勝1敗で続き、NEVER無差別級王者の後藤洋央紀、矢野通、タマ・トンガ、ザック・セイバーJr.が1勝2敗。IWGP USヘビー級王者のジュース・ロビンソンはまさかの3連敗で、残り試合は一つも落とせない状況だ。 首位を走るケニーは、昨年、一昨年のG1決勝で対戦した内藤、後藤を相手にそれぞれ充実した内容で勝利。7.21後楽園大会で行われた3戦目は、タマ・トンガが相手だった。 タマはアメリカ・サンフランシスコ大会で再び一つになりかけていたバレットクラブから造反。弟のタンガ・ロア、父のキング・ハクとともに、オリジナルメンバーの魂を持つ「バレットクラブOG」を結成したのだ。バッドラック・ファレも合流し、タマはBブロックで、ファレはAブロックで、それぞれ暴れている。2人は勝負度外視で存在感をアピールしようと反則負けの山を築く。ケニーは残るメンバーとバレットクラブELITEを率いることになったが「バレットクラブのことをハッキリさせようじゃないか」とタマ戦をバレットクラブの「清算試合」と位置づけていた。 しかし、タマにそんな気持ちはさらさらない。というより、ケニーよりも切り替えができているのだろう。この日もロア、ファレを介入させるなど反則三昧で試合をぶち壊し、反則負けを喫した。試合後もケニーへの攻撃をやめない3人に対して、ハングマン・ペイジ、チェーズ・オーエンズ、そして飯伏が救出に入り、OG勢を蹴散らした。 試合後、タマは「俺たちはこれで元に戻った。俺たちこそがバレットクラブだ。俺にはこの問題を正す責任があった」と改めてケニーらと決別すると宣言。ケニーも「俺はここにいるボーイズを連れて、俺のユニットを大事にしていく」と気持ちを整理したようだ。 矢野はリングアナに「日大レスリング部出身」とわざわざ言わせておきながら、最初の2試合は「クリーンファイト」に徹し、日大のイメージアップ貢献に向けて、ラフファイトを封印していた(というより、させてもらえなかった)が、結局2連敗スタートとなった。初戦では石井に急所蹴りを食らい、敗れるなど本末転倒な展開が続いていた。 しかし、3戦目は違った。「勝たなきゃ意味がない!勝ちしか意味がないんだよ!相手をぶっ壊してでもな、勝たなきゃ意味ねーんだよ!俺はそうやって教わったんだ、バカヤロー!」と戦前に本音をチラつかせながら臨んだ相手は2連勝中の飯伏幸太だった。この日の矢野は試合中、観客に「やってられねーんだよ」と悪態をつくなど、普段の矢野に戻っていた。最後は飯伏の攻撃をくぐり抜けた矢野が急所を殴り、飯伏が無防備になると、なんと矢野は背後から“悪質タックル”を炸裂させ、ひるんだ飯伏を丸め込んで3カウントを奪取。飯伏の連勝を止めるとともに、念願の公式戦初勝利をゲットしている。 試合後、インタビューブースに現れた矢野は「俺は、アマチュアレスリング、及び、日大精神を忘れてないはずだ。忘れてないんだ! 忘れてないんだ!」と叫んだ。2戦目までは保身に走っていたが、今後も悪質タックルを使う可能性は十分考えられる。敗れた飯伏は「矢野さんの罠にハマりましたね。あれはタックルだったんですか?背後からのタックル、ありなんですか?」と報道陣に逆質問。「プロレスならアリ」と伝えられると「じゃあ、完敗ですね。矢野さんのスタイル的に完勝ですね。またやります。リベンジ、リベンジ」と股間を押さえながら控室に入っていった。 その他の試合では、SANADAが真田聖也名義の時代に得意としていた回転足折り固めをザックに決めて2連勝。内藤は、パートナー不在時に“組まされていた”ジュースを相手に完勝。後藤と石井のCHAOS同門対決は、大激戦の末、垂直落下式ブレーンバスターで石井が勝利した。試合後は2人とも話せる状態ではなく、ノーコメントで控室に向かった。 BブロックはAブロックに比べると今後の展開は予想がつかない。この後は、7.26新潟、7.28愛知、8.1鹿児島、8.4大阪と続く。中盤戦で誰かが突き抜けるのか?猛暑の中、序盤から激戦が続いているだけに、選手のコンディションも心配されるが、地方のファンにもG1の熱波を届けてもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年07月24日 21時15分
新日本G1、Aブロック序盤はオカダが笑顔の巻き返し!みのるが連勝のジェイを制裁!
新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス28』は、序盤の7大会を終えた。各地で札止め、満員を連発し、会場は活気に満ちあふれている。 Aブロックは各選手が4試合を消化し、棚橋弘至、ジェイ・ホワイト、EVILの3選手が3勝1敗でトップに。真壁刀義、マイケル・エルガン、オカダ・カズチカ、鈴木みのるが2勝2敗で追う展開だ。期待のYOSHI-HASHI、ハングマン・ペイジは善戦しているが、1勝3敗と厳しい闘い。バレットクラブOGのバッドラック・ファレは1勝3敗。ファレはユニットを立ち上げた当時に原点回帰し、反則を繰り返して、優勝候補のオカダからは白星を挙げるなど優勝より存在感をアピールすることを優先させている。3つの負けはいずれも反則負けであることから、Aブロック唯一の厄介者と化している。 思わぬ連敗スタートで心配されたオカダだが、同門のジェイに敗れた翌日は、反則暴走で負けたことについて「同じユニットだから許す」と発言。セコンドの介入でファレに敗れた後も「どんな勝ち方だろうが負けは負け。こっからしっかり勝って、勝って、勝って勝って勝って勝って勝って、何回勝つか?ずっと勝って、とりあえず笑顔で!」と前向きだった。 オカダは今回のG1のテーマに「笑顔」を掲げている。これまでの豪華なガウンではなく、外道とともにかわいいイラストが描かれたTシャツを着て、風船を持ちながら笑顔で入場し続けている。髪の色も金から赤に変わった。現在は色が抜けてピンク系。今年の1.4東京ドーム大会で「自分自身も変化をしないとつまらない」とタイツをパンタロンに変えて以来の大イメージチェンジを果たした。 オカダはペイジ戦で連勝を止めると、続く真壁にも勝利し勝率を5割に戻した。リング上では珍しく「何も話すことはない」とかつての天龍源一郎さんのような発言をしてファンを驚かせた。ただ、インタビューブースでは「『頭がおかしくなって終わり』って言われたくないですから。風船持って遊んでるだけ、そんなふうに思われたくないからね。風船持って、遊んで、頭おかしくなって、勝って、カッコよくて、優勝します」とイメチェンへの批判を受け止めつつ、優勝宣言した。 たび重なる反則や暴走ファイトで、開幕からオカダ、棚橋、エルガンを相手に3連勝したジェイだが、鈴木みのるには“高校デビュー”ならぬ“G1デビュー”したジェイのヒールファイトは通じなかったようだ。ジェイはそれまでの3戦のように序盤から場外の鉄柵や、リングのエプロンに叩きつける荒々しい攻撃で、主導権を握ろうとした。しかし、リングに戻るとみのるの関節技地獄に捕まり、動きを止められてしまう。みのるの執拗な関節技や打撃により、G1では初めてジェイの弱い部分を露呈してしまった。 最後はジェイが急所を殴ろうとしたところを、鈴木が両手でブロック。ジェイの顔面に強烈なエルボーを放つと、一気にゴッチ式パイルドライバーを炸裂させ、3カウントを奪取。わずか10分でジェイの連勝を止めて見せた。 試合後、みのるは「貴様はな、やっと一人で歩き始めた小僧にしか過ぎないんだよ。誰にケンカ売ってんだよ。そのお前のスイッチブレードとやらで喉を掻っ切ることか?後ろから仲間を襲うことか?違うよ」とジェイを諭した。さらに胸を叩きながら「本物のケンカは何に対してでも折れないここだ!ここ!貴様なんかにな、オレが折られてたまるか」とジェイを叱咤した。 みのるも、棚橋、真壁を相手に連敗していただけに、YOSHI-HASHIに続いて、大物食いをしてきたジェイに勝って勝率を5割に戻せたのは大きい。一方のジェイはこれで勢いが止まるのか?次回は27日の浜松大会でYOSHI-HASHIと対戦する。 首位の棚橋はジェイに敗れたものの「過去は変えられない!ここ何年か、ずっとパッとしなかった棚橋も変えられない!ならばどうする?最高の今を見せてやるよ!」と気持ちを切り替えた。ペイジには完勝したが「オレに預けろよ」とペイジの実力を評価し、ペイジも「棚橋とは友好的な試合がしたかった」と試合後に述べている。棚橋は開幕戦で膝を痛めつけられたものの、みのるに勝っているのが大きい。27日の浜松大会では真壁と対戦する。 Aブロックの不気味な存在はやはりEVILだろう。EVILは開幕戦ではエルガンに力負けしてしまったが、その後はYOSHI-HASHI、真壁に連勝。ファレ戦は反則勝ちを収めて3連勝を収めている。因縁の棚橋とは8.2大阪大会、オカダとは8.5福岡大会で、ジェイとは8.10日本武道館大会でそれぞれ対戦する。この3試合を勝ち越せるかどうかが鍵になりそうだ。27日の浜松大会では、この日が誕生日のペイジとの対戦が組まれており、足もとを救われないよう気をつけなければならない。療養中の盟友、高橋ヒロムの思いも背負って参戦しているだけに、決勝進出を目指すEVILにとって負けられる試合はひとつもない。 7.27浜松、7.30高松、8.2福岡、8.5大阪の中盤戦は、どんなドラマが待ち受けているのだろうか?取材をしていて驚いたのだが、イメチェンしたオカダは棚橋よりも明るさを放っていた。そして何よりあか抜けていたのがとても印象的で、今年のG1は絶対王者時代とは違う形で勝負してやろうという気概を感じた。笑顔のオカダは一度見ておいたほうがいいと思う。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年07月22日 21時45分
「マサさんも呼びたかった」武藤敬司プロレスマスターズ次回はの目玉はBATT復活!
膝の手術で長期欠場中の“プロレスLOVE"武藤敬司がプロデュースする、プロレスリング・マスターズ。昨年2月に開催された第1回大会では、武藤、藤波辰爾、長州力、獣神サンダー・ライガーがタッグを結成し、越中詩郎率いる平成維震軍と対戦。昨年7月の第2回大会は、馳浩衆院議員の現役復帰が目玉だった。藤浪、長州と懐かしの新日正規軍トリオを結成し、ザ・グレード・カブキ、グレート・ムタに加え、久々の来日となったTNTのペイントトリオと対戦した。 今年2月の第3回大会は蝶野正洋がかつて新日本プロレスでムーブメントを巻き起こしたTEAM2000が柱だった。武藤は、第1回大会と同じく藤波、長州、ライガーとのタッグで、TEAM2000の天山広吉、ヒロ斎藤、AKIRA、そして小島聡の代役としてスーパーJも参戦。スーパーJはnWoスティング、新日本マットで活躍したレスラーで、Xとして登場した。まだリングに上がるコンディションにはないという蝶野正洋はセコンドで登場したが、試合に介入するなど元気な姿を見せた。 過去3回の大会はいずれも後楽園ホールを超満員札止めにすることに成功している。観客の大半は90年代にプロレスを見ていた世代で、現在のプロレスとは疎遠になっている人も多いという。武藤は先日亡くなったマサ斎藤さんをマスターズに呼びたかったそうだが、マスターズは今のプロレスしか見ない世代にも見てもらいたい大会だと思う。なぜなら、プロレスは歴史を知れば知るほど楽しみ方が増えるからだ。 第4回大会は、かつて新日本と全日本プロレスの両団体で活躍した超党派ユニットBATTの復活を目玉に、8月21日に後楽園ホールで開催することが決定した。試合に出場できない武藤は前回、リングで暴れられなかった蝶野のようなポジションになるだろう。“黒幕”と言われた馳も1年ぶりに復帰。太陽ケア、新咲人生、そして凱旋帰国から新日本を退団するまでの短い期間所属していた大谷晋二郎がタッグを結成し、平成維震軍と対戦する。 その他にも藤原喜明と維新力と対戦する。グレート小鹿&キム・ドクの日本プロレス出身コンビは、コリー・ガスパー&カリー・ガスパーの新生ガスパーズと顔を合わせる。SATO&獅龍&ケンドーのユニバーサルプロレスからみちのくプロレスに続くトリオは、NOSAWA論外率いる東京愚連隊と対戦する。90年代にプロレス界をにぎわせたユニットや再会、復活が大会の目玉だ。ベテラン選手から、インディー団体で活躍したユニット、懐かしのカードが実現するのもマスターズの魅力のひとつだろう。 今後、この輪がどこまで広がるのかは分からない。ただ、長州が来年の引退を示唆するなど、80年代から2000年代前半まで活躍した選手が相次いで引退、もしくは亡くなっている状況だ。藤波が昨年ベイダー(今年死去)を、今年ボブ・バックランドをそれぞれ招聘し試合したように、武藤には幅広い選手を招聘してもらい、ワールドワイドなプロレスリング・マスターズの実現を期待したい。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.17】写真 / どら増田
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スポーツ 2018年07月22日 21時15分
新日本G1、内藤哲也が激戦制し初勝利も「2敗する余裕はない」と残り7戦全勝宣言!
新日本プロレス『G1クライマックス28』Bブロック▽19日 後楽園ホール 観衆1,730人(札止め) 昨年の覇者・内藤は初戦で、昨年のG1クライマックス決勝で勝利したケニー・オメガと再戦。ベストバウト級の大熱戦の末、敗れてしまった。第2戦は比較的苦手とする石井智宏との試合だった。両者は対戦するたびに石井のゴツゴツとした攻撃を内藤が受け、石井もまた内藤の頭部から落とす技の数々を受け切るというギリギリの闘いを繰り広げてきた。 これは試合後に分かったことだが、この日の内藤は今までにない危機感を背負いながら、石井と対峙していたようだ。試合の序盤は緊張からか、内藤にしては珍しく動きにキレがなかった。しかし石井の打撃を浴びているうちに、本来の動きが戻ってきたのだから不思議なものだ。15分が経過してからは石井の当たりも過去最高レベルのものに。これを内藤が返し続けていく展開になった。場内はカウント2.9の攻防や、観客が床を足踏みして音を鳴らす「重低音ストンピング攻撃」の連続。内藤のスワンダイブ式ドロップキックを喰らっても倒れない石井の打たれ強さも尋常ではなかった。 ここからはどちらが勝ってもおかしくない展開だったが、最後は石井が必殺の垂直落下式ブレーンバスターで決めに入り、持ち上げたが内藤がデスティーノで切り返した。何とか返した石井だったが、直後に内藤の正調デスティーノが見事に決まり、内藤が公式戦初勝利を収めた。内藤は石井に何やらささやいてからリングを後に。会場からは敗れた石井にも盛大な拍手が送られた。 インタビューブースに現れた内藤は珍しくベンチに倒れ込むと「石井戦のことを振り返ればいいですか?石井のこと、振り返ればいっぱいあるよ。言いたいこともいっぱいあるよ。でも、彼との闘いは終わってしまったからね。これはG1クライマックス。リーグ戦だから。もう終わった人のことを言っても、しょうがないでしょう」と石井戦について言及することはなかった。 続けて「よく言われるのが『リーグ戦は9試合あるから、2敗ぐらいまでセーフ』みたいな見方があるけどね、よく考えてよ」と前置きする。「この後、ケニー・オメガが全勝してしまったら、俺の優勝はないからね。つまり開幕戦で負けた時点で、俺の自力優勝はないから」とプロ野球ファンの内藤らしい言い回しで持論を展開した。 「2敗までOK?そんなこと言ってる余裕は、俺にはないんでね。とは言え、ケニー・オメガに負けたのは事実だから、俺にできることは、残り7試合全勝することでしょう。波乱は起きないでしょう。残り7戦、俺は全勝しますよ」と宣言した。「あとはケニー・オメガが、足元すくわれないことをね。彼も気をつけながら、この先闘った方がいいよ。今日の対戦相手は後藤なんでしょ?せっかく俺に勝ったんだ。何なら残り全勝して、このまま優勝決定戦に行ってよ。俺もそれを望んでるよ。なんせ俺はケニー・オメガに負けた身ですからね」と他力の状況にあることを踏まえてコメントした。 ただ、内藤が発言したように、ケニーに決勝進出のマジックが点灯しているとしたら、そのマジックが減らぬように内藤は勝ち続ける必要がある。「ケニーの決勝進出を望んでいる」と話したが、この日の石井戦には勝ちへの執念を感じるものがあったのも事実。圧倒的なファンの支持ある。内藤は残り試合全勝を狙い、ケニーにプレッシャーを与えつつ、最終日の8.12日本武道館大会のメインイベントへの出場を目指す。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年07月21日 21時15分
新日本G1、8.11武道館で直接対決を控えるゴールデン☆ラヴァーズが揃って連勝発進!
新日本プロレス『G1クライマックス28』Bブロック▽19日 後楽園ホール 観衆1,730人(札止め)「今年はこっちのブロックがキツそうだ」 ブロック分けが発表された時、Bブロックのメンバーを見たファンや報道陣からはそんな声が多く聞かれていた。それは開幕した今もやまない。Bブロックはケニー・オメガと飯伏幸太がビッグネーム。8.11日本武道館大会で、DDT武道館大会以来、6年ぶりの対戦となるIWGPヘビー級王者のケニーと、ゴールデン☆ラヴァーズのパートナー飯伏幸太の2人が注目されている。なお、8.10武道館大会では6人タッグによる前哨戦も組まれている。 2人だけではない。G1のディフェンディングチャンピオンである内藤哲也、NEVER無差別級王者の後藤洋央紀、IWGP USヘビー級王者のジュース・ロビンソン、ニュージャパンカップ2018を制したザック・セイバーJr.ら、シングルのタイトルホルダーが集結しているのだ。ちなみにAブロックには新日本が管轄するシングルのタイトルホルダーは1人もいない。 そんな過酷なBブロックはゴールデン☆ラヴァーズの2人が揃って連勝と好調な滑り出しを見せている。 初戦で難敵ザック・セイバーJr.に勝利した飯伏幸太はジュース・ロビンソンと対戦。ジュースはIWGP USヘビー級王者になり、伝説の“マッチョマン”ランディ・サベージのようなコスチュームや風貌にも磨きがかかる。成長著しい近未来の外国人だ。 戦前はお互いに対戦を「楽しみにしている」と話していたが、序盤はジュースが飯伏の動きを研究していたのが分かるように、飯伏の立体殺法を封じた。しかし、エプロンでの攻防から飯伏が突っ込んできたジュースに、断崖式のフランケンシュタイナーを放った。さらに飯伏は鉄柱に上がると、足元が不安定な中でケブラーダを決めて、飯伏は形勢を逆転させた。 最後はクロスアームスープレックスから、腕を離さずにカミゴェを決めて飯伏がフォール勝ちで公式戦2連勝を飾った。一方のジュースは連敗。試合後、インタビューブースに現れた飯伏は「自分のプロレスのペースに引き込めたかなと。やっぱりG1クライマックスは、誰とやってもシンドイですよ。でもやってきたことは、絶対結ばれると思ってるんで。結果、今年は絶対結果。結果を残しますよ。残す!」と自分自身に言い聞かせていた。 内藤に昨年の決勝のリベンジを果たしたケニーは、2年前に優勝した際、決勝で顔を合わせた後藤との初戦だった。今年のG1をベストコンディションで迎えることができたという後藤だが、この2年間でモンスターと化したケニーに序盤から苦戦。何と、ケニーがロープに上がった瞬間に場外からイスを投げつけてこれを阻止するなど、後藤にしては珍しい一面も見られた。 後藤はその後も鬼殺し、雪崩式の回天、裏GTRと大技を狙うが全て返されてしまう。これには後藤も驚きの表情を隠せなかった。こうなると完全にケニーペース。ケニーは後藤のヘッドバットに手を焼いていたが、Vトリガーを炸裂させ後藤を脱力させると、蒼い衝動でマットに叩きつける。これを返した後藤だが、ケニーは再びVトリガーで追撃し、最後は片翼の天使を決めて3カウント。王者対決を制し、公式戦2連勝を飾っている。 リング上では全て日本語でしっかり締めたケニーだが、インタビューブースでは英語で「きょう、俺がもしベストコンディションじゃないというのなら、何がベストなのか教えてほしいぐらいだ。それぐらいいいコンディションだったよ。後藤、お前はNEVER無差別級のチャンピオンで、IWGPヘビー級のレベルにまでは追いついていないはずだった。でもきょうは、そこに少しは近づいている後藤を見ることができたと思う」と後藤を評価した。 自身の闘いについては「ヒールなのかベビーフェースなのか、今はそんなことはどうでもいい。俺は俺、ケニー・オメガだ。俺こそが世界最強、地球最強、惑星最強のプロレスラーなんだ。そしてプロレスラーの枠を超えて、ラリー・バード、タイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダンらと同じレベルなんだよ」と自分に酔いしれていた。 最後に、21日に対戦するタマ・トンガとの試合に触れた。「次はタマ・トンガとの試合が待っているが、俺はそんなところでは止まらない。ただ、タマ・トンガにひと言、言いたいことがある。お前のバレットクラブの思想が俺のよりも優れていると感じているのなら、次の試合でそれを証明してみせることだ。次回、後楽園ホールで会おう。そして、バレットクラブのことをハッキリさせようじゃないか」とメッセージを送った。次戦はケニー率いるELITEと、タマ率いるOGの2派に分かれているバレットクラブの清算マッチになりそうだ。 Aブロックのバッドラック・ファレもそうだが、OGの試合にはタンガ・ロアがセコンドに付き、公式戦がないタマかファレがレフェリーの隙を突いて乱入や介入を繰り返している。それだけに、21日のケニー対タマでも、ロアとファレが介入するのは確実だ。バレットクラブOGはケニーの足を引っ張ることが最大のアピールになる。この試合をケニーが乗り切れるかどうかは大事なこと。Bブロックの決勝進出争いにも大きな影響を与えることだろう。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年07月18日 20時45分
WWEが元タッグ王者、マサ斎藤さんをロウで追悼!新日本は19日に追悼セレモニー開催
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間17日、主力ブランドのロウをニューヨーク州バッファローで開催し、全世界に生中継で配信した。番組冒頭では、14日に急逝したマサ斎藤さんの訃報を伝え、故人を偲んだ。マサさんは1967年に分裂や解散騒動で不安定だった日本マットに見切りをつけて渡米すると、NWA、WWF(現WWE)、AWAの70年代から80年代にかけて、世界3大メジャー団体と言われていた各団体を渡り歩き、ヒールのタッグプレイヤーとして、ローカルタッグは総ナメ。メジャータイトルではNWA世界タッグ、WWFタッグを獲得するなど、途中、師と仰ぐヒロ・マツダさんの誘いから新日本プロレスにフリー軍団として参戦したこともあったが、アメリカを拠点に活動していた期間が長く、WWFでトップのポジションを確保すると、長州力を呼び寄せ維新軍結成に向けたデモンストレーションも行っている。AWAに転戦後もWWFに移籍する直前のハルク・ホーガンと抗争を繰り広げており、アンドレ・ザ・ジャイアントと抗争したキラー・カーンとともにアメリカマット界のジャパニーズレインメーカーとして、全米のプロモーターを潤していた。WWEでは、WWFタッグ王座を2度戴冠したことも高く評価されているだけに、今後殿堂入りする可能性も十分にあるだろう。日本でも、かつてマサさんが追い続けたアントニオ猪木が「巌流島の闘いは忘れられない」と追悼のコメントを出すと、マサさんと同じくアメリカのメジャー団体でトップヒールだったグレートムタの化身である武藤敬司が「お互いにアメリカマットで活動していたこともあり、一番話が合う大先輩だった。豪傑な中に繊細な心を持ったマサさんは、とてもチャーミングな方だった。お元気になられたら(プロレスリング)マスターズにもお声掛けしようと思っていただけに…悲しい」と追悼のツイート。他にも明治大学で同級生だった坂口征二新日本プロレス相談役ら、マサさんと関わりがあった選手や関係者から、突然の死を悔やむ声が止まらない状況だ。17日には、AbemaTVでも追悼番組を放送し、パーキンソン病の震えと戦いながら、2016年12月2日に、大阪で開催された上井文彦氏のプロデュース興行のリングに立ち、武藤扮する海賊男に襲撃されながらも、奇跡的に自分の足で立ち上がり、海賊男をキックで制裁するまでを、復帰に向けたリハビリから密着したドキュメンタリーの再放送が、大きな反響を呼んだ。引退まで所属をしていた新日本プロレスでは、19日の後楽園ホール大会の試合前に、急遽マサさんの追悼セレモニーを行うことを発表。10カウントゴングでマサさんを追悼する。このように、マサさん逝去のニュースは日本のみならず、世界のプロレスファンや関係者も驚かせた。それだけマサさんが世界的なレスラーだったということである。文 / どら増田写真 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年07月17日 21時45分
新日本、ジェイの大暴走でCHAOSも内紛か?ファレの選択はバレットクラブOG!
新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス28』が14、15の両日、東京・大田区総合体育館での2連戦で開幕した。 14日の対戦カード表を見ると、ケニー・オメガ、ハングマン・ペイジ、高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズが「バレットクラブELITE」、バッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロアが「バレットクラブOG」と所属表記されていた。先日行われたサンフランシスコ大会であった、タマ・トンガファミリーによる造反劇がさっそく反映された形。チーム名は開幕前日に行われた会見でも明らかになっていなかった。 14日の公式戦では、ハングマン・ペイジとバッドラック・ファレのバレットクラブ“別派対決”が早速実現した。試合の序盤はファレのパワー殺法に対し、ペイジが俊敏性を見せながら、空中殺法を駆使して対抗していた。しかし、試合の途中からロアとタマがファレのセコンドに現れ試合に介入。最後はリング上でレフェリーも突き飛ばして、3人がかりでペイジを襲撃。当然のことながら、ファレの反則負けとなった。 攻撃をやめる気配がないOBを見かねたケニー、オーエンズ、飯伏幸太が救出に入り3人を蹴散らしたが、ファレにとっては順当に行けば白星を獲得できる試合だっただけにもったいない。今年のG1は白星よりも、本来バレットクラブが持っていた凶暴さや、手段を選ばない冷酷さを取り戻すアピールをする方が先決なのだろうか。 15日にIWGP US王者ジュース・ロビンソンを相手に公式戦を行ったタマもロアの介入から勝利を収めている。ファレは「これで、俺がどこの所属か分かったか!バレットクラブOG、ザ・バレットクラブオリジナルだ!バレットクラブELITE?あんなヤツらはフ●ックだ!」と言い放った。タマも「バレットクラブのメンバーになりたいヤツは来ればいい。バレットクラブ、それは俺たちだ。俺たちこそが真実だ。そして、俺たちこそが全てである」とオリジナルメンバーの誇りを強調。OGにはタマが連れてきた石森太二も合流するものと思われる。21日に後楽園ホール大会で行われるケニー対タマの公式戦には注目だ。 内紛問題が起こっているのはバレットクラブだけではない。結束力の強さを誇ってきたCHAOSの“異端児”ジェイ・ホワイトが大暴れした。14日のメインイベントで行われた公式戦初戦で、オカダ・カズチカとの同門対決で、凶器攻撃を含むラフファイトで勝ってしまったのだ。 ジェイは会場が大ブーイングに包まれる中、マイクをつかんだ。「これまでずっと独走状態で強かったオカダ、お前の時代ももう終わりだな。お前ら(ファン)も全員くたばっちまえばいい!」と言い放った。「俺は言ったよな。2018年は俺の年にすると。そして、CHAOSは俺のもの、『G1クライマックス』も俺のものだ!お前らは否応なく俺と、そしてスイッチブレードとともにあるんだ!」とファンも挑発した。 インタビュースペースに現れたジェイは「勝利は最高の気分だ。1月6日から、オカダの下降が始まった。同時に俺の上昇が始まったんだ。そして、俺は次のレベルに上がった」と強調。「オマエら、今の試合を見ただろう?『DOMINION』以来、オカダの下降はとどまるところを知らない。今や“元”新日本プロレスの顔という存在になってしまった。俺こそが、新しい新日本プロレスの顔なんだよ!CHAOSは俺のものだ!『G1 CLIMAX』も俺のものだ!そしてこの団体全てが俺のものになるんだ!」とまくしたて、改めてオカダ超えと“CHAOS乗っ取り”を宣言して引き揚げた。 ダメージからかノーコメントだったオカダは翌15日に「昨日のジェイ。許してやるよ。同じチームだからな。良かったな、同じチームで。まぁ、とりあえずジェイのことは過ぎたことだから」と次のファレ戦に切り替えていた。大切なG1シリーズ中とあって、ジェイのことはひとまず水に流したかったようだ。 しかし、ジェイの奇行は止まらない。今シリーズ、公式戦が組まれていない大会のアンダーカードで、ジェイは「ロッポンギ3K」のYOHと連日タッグ(8.11日本武道館大会ではSHOも加えたトリオ)を組んでいる。ジェイのたび重なるラフ殺法をYOHがなだめたり、ジェイに渡されたイスをYOHが使わなかったりと、試合は常にギクシャクしている。15日の試合では、最後にジェイがカットに入らずYOHを見殺しにした。 ジェイは「なんでなんだ?なんでなんだよ!CHAOSのヤローどもは、YOHもそうだった。誰も俺の言うことを聞かない。俺の言うこと聞いていればいいのに、YOHは今日だってロッキーの言うことを聞く。SHOとオカダの言うことを聞く。俺のことなんか見向きもしない」と嘆いた。「俺の言うことを聞いていれば、これからどんどん強い選手に、良い選手になれるはずなのにな。スイッチブレードに仲間入りすれば、もっともっといい選手になれるのに」と憤りを隠せない様子だったが、表情を見ると、不思議と怒りのようなものが見られなかった。 CHAOSを乗っ取りたいのであれば、バレットクラブの内紛騒動のように、ある程度“ジェイ派”を作る動きがあってもいいが、そんな様子もなし。これは不気味だ。もともとジェイがオカダとともに出席したCHAOS入りの会見の時から不穏なムードはあった。ただ、これがCHAOS結成当初であれば、ジェイの行動は全く問題なしではあった。CHAOSはもともと武闘派のイメージが強いヒールユニット。あの中邑真輔ですら試合に乱入し、勝敗に影響をもたらす介入を繰り返していたのだ。 ともあれ、ジェイが現在のCHAOSに合わないのはハッキリしている。G1終了後に何だかの動きはあるだろう。ジェイをCHAOSに誘った責任もある。G1が終わればジェイの真意を確かめる意味も込めて、オカダが再度シングル戦を望むのではないだろうか。 G1終了後、軍団内抗争が活発化するかもしれない。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年07月17日 21時15分
新日本G1大荒れのAブロック、4年ぶり無冠で出場のオカダ・カズチカ連敗スタート!
新日本プロレス『G1クライマックス28』Aブロック▽14日 大田区総合体育館 観衆 3,907人(札止め)▽16日 北海きたえーる(北海道立総合体育センター) 観衆 6,489人(札止め) 4年ぶりに無冠でG1クライマックス(G1)に臨んだオカダ・カズチカが、まさかの連敗スタートだ。6月の大阪城ホール大会でケニー・オメガに敗れIWGPヘビー級王座を明け渡したオカダ。タイトルを再び奪取するためにもG1優勝は譲れないところ。実際、無冠で出場した2012、2014年は優勝しており、IWGPヘビー級王座の挑戦権を得ている。 しかし、14日の初戦ではCHAOSにオカダ自ら誘ったジェイ・ホワイトとの同門対決で、反則を駆使した暴走ファイトの前に敗戦。16日の2戦目では、今シリーズからバレットクラブOBとして名を連ねているバッドラック・ファレと対戦した。 もともとタイトルマッチを除けば、オカダにとってファレは相性が悪い相手。バレットクラブOBは、バレットクラブのオリジナルメンバーとして原点回帰を目指しているのか、結成当初によくあった試合への乱入、介入、反則行為が多く見られる。実際、ファレの初戦は普通に試合をすれば勝てるであろうハングマン・ペイジだったのにもかかわらず、タマとタンガ・ロアがレフェリーを突き飛ばしたため、反則負けを喫している。 この日もロアが最初からセコンドに入った。このあたりは想定内だったのか、オカダもトペ・コンヒーロで場外の2人をまとめて倒すなど、ロアを逆に利用しながら試合を進めていたが、レフェリーがダウンした隙に、タマがリング上のオカダの背後に現れ、ガン・スタンを決めると、ファレが楽々とオカダを担ぎ上げバッドラック・フォールで3カウントを奪った。 15日の前哨戦後に、オカダは「勝ちたいねぇ。負けてばっかりだけど、やっぱり、勝ちたい。勝たなきゃつまんないでしょう。オカダが勝たないと、新日本プロレス観に来たなって気にならないでしょう。ドロップキックを見ても満足できない。レインメーカーを見ても満足できない。勝たなきゃ満足できないでしょう」と語っていた。大会前日会見では髪を赤く染めて「笑顔をテーマに闘いたい」とも話していたが、武闘派と化した2人に連敗したことにより、笑顔を出す余裕はなくなってしまった。8.10日本武道館大会での棚橋弘至戦まで優勝戦線に残れるのか?厳しい船であるのは間違いない。 エース棚橋は、14日の初戦で苦手の鈴木みのると対戦。古傷の膝から足首を狙われ、関節技を6分以上にわたって浴び続けるなど大苦戦するも、一発逆転のハイフライアタックからハイフライフローを決めて辛勝。試合後はインタビュースペースで「痛い」と嘆いたが、その後、大の字になりながら「痛くない!」と言い聞かせて立ち上がり、控室に戻った。 16日の2戦目は、オカダ相手に暴走勝利を収めたジェイが相手だった。今年の1.4東京ドーム大会ではジェイの凱旋試合の相手を務め完勝した棚橋だが、ラフファイトに磨きをかけたジェイの成長は著しかった。みのるが痛めつけた膝に的を絞りながら的確な攻撃をするジェイに棚橋は防戦一方。ただ「ワンチャン」狙いの棚橋は、ジェイが場外から椅子を取り出した隙をついて逆転を狙った。
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