藤波はこの日、無我ワールド・プロレスリングからドラディション改名後初となるシリーズ開幕戦に出場。メーンのタッグマッチで吉江豊らと激突し、ドラゴンスクリューからドラゴンスリーパーにつなぐ飛龍殺法を繰り出すなど、大車輪の活躍で勝利をアシスト。
まさに絶好調をアピールした藤波。きょう21日に行われる新日プロ千葉大会では蝶野正洋、長州力とのレジェンドトリオで現IWGPヘビー級王者・中邑真輔率いるイケメンユニットRISEと激突するが、ドラゴンは「中邑とは初対決になるけど、まだチャンピオンや若い選手にも負けませんよ」と言ってはばからない。
決して見えを張っているわけではないようだ。実はドラゴンはこの先のレジェンド本格始動とともに、あの大技の封印をひも解くことも視野にある。「このままコンディションが上がってくれば、長年出していないドラゴンスープレックスも出せるかもしれない」
飛龍原爆固めといえば、かつてアントニオ猪木を破り、WWF(現WWE)では危険すぎるため使用禁止になった伝説の技。だが、89年に腰痛のため長期離脱後は封印してきただけに、ここであえて解禁を言及したのにはドラゴンの心意気がうかがえる。
レジェンドでの本格始動を前に、長らく繰り出していない飛龍原爆固めの解禁もチラつかせた藤波。まさかの一撃はいつ飛び出すのか、これを食らえば中邑だってひとたまりもないが、果たして。