CW杯における日本のクラブ初出場初勝利でレッズがついにミランとのガチンコ夢対決に挑むことになった。
試合はレッズが前半32分に永井のゴールで先制。後半9分にはワシントンが個人技で2点目を挙げると、残り20分にも相手のオウンゴールを誘いラッキーな3点目。その後1点を献上したが、終始試合を掌握して世界大会で歴史的な1勝を挙げた。
3ゴールでの快勝だったが、当然の結果だった。セパハンのボナチッチ監督が試合後「きょうは病気のチームだった。みんなが健康な状態であれば、ぜんぜん違うチームだっただろう」とうなだれたように、監督や選手の一部がインフルエンザにかかりコンディションは最悪。相手の不運にも助けられた。
次は準決勝(13日、横浜国際総合競技場)のミラン戦。世界最高峰の名門ビッグクラブとの夢対決になるだけに、運にも恵まれたセパハン戦とはワケが違う。ところが、浦和にはまたしても幸運が舞い降りようとしている。伊スポーツ紙記者が言う。
「インフルエンザではないようですが、実はミランにも体調を崩している選手はいるようです。今回は日本に1週間前に来たというのに…。でもチーム内には広まってないし、試合まであと3日ある。問題はないでしょう」。思わぬ形で“追いカゼ”が吹くかもしれないという。
だが、それでもスター軍団は難攻不落といえる。「個々の能力はミラン優位。ですがその中で浦和の選手が、それぞれどれだけ力を発揮するかによるでしょう」(前出記者)確かにレッズが善戦するには個々のマッチアップで善戦する必要がある。
まずカギを握るのが鈴木啓太VSガットゥーゾのヒゲの闘将ボランチ対決。ゲームを組み立てる両者のデキが試合を大きく左右する。そしてDFの要である闘莉王VSマルディーニの伊達男DF対決。2人はサラサラヘアーをなびかせながら堅守で失点ゼロに抑えられるか。さらには今大会のラッキーボーイ永井とカカのイケメンエース対決も要注目。どちらがゴールマウスをこじ開けるのかも見どころだ。
ついに準決勝でミランとのガチンコ夢対決の舞台に臨むことになったレッズ。世紀の一戦から目が離せない。
(写真(左)=カカ(ミラン)、(右)鈴木啓太(浦和))