6・13広島大会で行われたGHCタッグ戦で、三沢さんの最後のタッグパートナーだった潮崎は、最後の対戦相手となった齋藤とのタイトルマッチに臨んだ。
潮崎が逆水平、DDTを繰り出せば、齋藤もバックドロップ、ラリアートで反撃。一進一退の攻防が続く。
試合が動いたのは15分過ぎ。潮崎がラリアート、ジャーマン、逆水平から月面水爆で勝負をかけた。だが、ゾンビのように立ち上がってくる齋藤にスイクルデスからハイキック、ニーリフトから2度目のバックドロップをくってピンチに陥った。
それでも、エルボーで反撃に転じるとラリアートからエメラルドフロウジョンを発射。怒とうのエルボー連打から最後はゴーフラッシャーで齋藤を仕留めた。
試合後、V1に成功した潮崎は「三沢さんと獲ったベルトなんで。何を食らっても返してやろうという気持ちが強かった」と振り返った。
「ちゃんと(ベルトを)守れたってことを…また一緒に酒が飲みたいですね」と天国の三沢さんに報告していた。三沢さんが亡くなったあの日から一歩を踏み出した。