前回も紹介しましたが、高所とは標高の高いところを意味します。
私が行ったことのある海外の高所は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州アルバカーキです。ここで2週間合宿をしたことがあります。
まず、アルバカーキというところは、標高1600メートルから1800メートル地点に住居がすり鉢状に広がり、冬でも雪が少なく高所トレーニングに最適です。
高橋尚子さんのトレーニング地として有名になった、コロラド州ボウルダーと比べると、アパートなどの物価が安く、長期で滞在してもリーズナブルでした。現在は以前よりも上がっているかも知れません。
トレーニングコースは豊富で、400メートルトラックはもちろん、1周5キロコース、10キロにも及ぶトレイルコース(不整地の道)、標高3100メートルのサンディア山のトレイル、全面芝生のグリーンパークがありました。その他たくさんのオリジナルなコースが設定できます。
生活面においても、レストランは日本食約10店舗、中華、メキシカン、もちろんアメリカンスタイルのレストランが数多くあります。ショッピングも大きなモールが5箇所、巨大なスーパーも20箇所、ウォールマート、シアーズ、ディラード等など楽しめ、日本食品を売っているお店もあり不自由なく生活ができました。
夏に行きましたが、日差しは強いのですが湿度が低く快適にトレーニング出来ました。日本と違い湿度が低いので、汗もすぐに蒸発してしまうので汗をかいていないと勘違いしてしまう人もいます。知らずうちに脱水症状に陥るケースがあるようです。
時差もあったので、しっかり寝ることと水分補給はこまめにするよう指導されました。
酸素が少ないので、常に乳酸が溜まっている感覚で足が重いのが毎日続きました。標高3600mで行ったインターバルは、予想以上に手がしびれ、酸素のなさを体験しました。周りの人たちを見ると、寝れない人、高山病的な症状になる人、海外にストレスを感じる人、集団生活に慣れない人もいれば、全く変わらずに生活できる人もいました。性格が大雑把だったり、マイペースの人はこのような所でもやっていけるように感じました。滞在期間は筋力トレーニングもしっかり行っていたので、帰国後はうまく走れたと思います。
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【Air Run TOKYO】監修・ランニングアカデミー
第37回は、『高所トレーニング4』
写真:エアラン東京練習風景です