問題となっているのは、ソフトバンクが1点差勝利を決めた9回表終了直後のこと。中継では守備陣を出迎えるため、ベンチから選手・首脳陣が出てくる様子が映る。この回に守備固めを送られ退いていた柳田もグラウンドに出てきたが、それまでのユニフォーム姿ではなく左肩にアイシングをした状態だった。
柳田は直前の8回裏2死一、二塁の場面で、打席の今宮健太が中安を放つ間に二塁から本塁へ一気に突入。全速力のまま頭から滑り込むとロッテ捕手・松川虎生のタッチより、わずかに早く左手でベースに触れ間一髪で生還。直後には右手で地面を一度たたきながら何かを叫んだ後、次打者・柳町達と右手で力強くグータッチを交わすなど気迫を前面に出していた。
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柳田のアイシング姿を見たファンからは「柳田左肩冷やしてるけど大丈夫か? もしかして8回のヘッスラでまた痛めたのか?」、「タッチ避けようと少し左腕引いた動作で肩に負担がかかったって感じか?」、「本人表情明るいから大事ではないと思いたいが、今年は左肩痛めた前例があるから不安」、「4月のように離脱するなら最悪終戦だぞ…頼むから本当に軽傷で済んでほしい」といった心配の声が相次いだ。
「今季の柳田は4月5日・オリックス戦で二塁にヘッドスライディングした際に左肩腱板炎を負い、2日後の同月7日に登録抹消。当初は再登録までの最短期間(10日間)で戻るとみられていましたが、実際の離脱期間は約3週間と予想より長期化。また、復帰後もしばらくは再発を防ぐため、藤本博史監督からヘッスラ禁止令を出されてもいました。今回の場面は優勝争い佳境で落とせない試合の終盤、ここで1点を取れば勝利がグッと近づくという緊迫した場面だったため、柳田はリスク覚悟でヘッスラを選択したのでは。ただ、これが原因で故障再発となると残りの優勝争いはもちろん、その後のポストシーズンにも暗い影を落とすことは避けられません」(野球ライター)
今季は26日終了時点で「.270(チーム2位)・22本(同1位)・75打点(同1位)」とチームトップ級の打撃成績を残している柳田。27日の西武戦までに特に故障情報は伝えられていないが、主砲のアイシング姿を見て今後を懸念したファンも少なからずいたようだ。
文 / 柴田雅人