9月10日・中日戦前の早出練習中に撮影された本動画で、阿部コーチは若手指導で感じた難しさや代打要員不足に苦労している現状などを語った。代打事情の苦しさを語る中で、阿部コーチは北村に代わり代打で打席に立ちたい場面が直近にあったと明かした。
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阿部コーチが挙げた場面は6日のDeNA戦、両チーム「1-1」の同点で迎えた延長10回裏1死満塁。先頭・重信慎之介のヒットから絶好のサヨナラ機を作った巨人はここで北村が打席に入るも、DeNA4番手・入江大生の投球に対し1球もバットに当てることができず空振り三振。この後後続も倒れ3者残塁に終わったチームは、延長11回表に1点を勝ち越されそのまま「1-2」で敗れた。
北村が大チャンスをフイにしたこの場面について、阿部コーチは「あの満塁の北村の時行きたかったっすもん。『僕ダメですかね? 1打席限定で』って」とコメント。6日試合前時点で「.180・0本・1打点」とほとんど打っていない北村よりも、巨人一筋の現役時代(2001-2019)で「.284・406本・1285打点」といった通算成績を残した自身が打席に立つ方がマシではと考えていたことを笑い交じりに明かした。
今季は6日の試合以外にも自分が代打に立てればと思った場面はいくつかあったという阿部コーチだが、一軍の試合でプレーする資格は支配下・出場選手登録されている選手や選手兼任監督・コーチ以外にないため、専任コーチである阿部コーチの代打出場は現実には不可能。ただ、話を聞いていた上原氏はこのルールに触れつつも「(可能なら)全然アリやと思う」とうなずいていた。
この阿部コーチのコメントを受け、ネット上には「遠回しに北村は使えないって言ってるようで不快」、「いくら北村が打ってないとはいえ、引退から3年経つ自分の方が打てるっていうのは傲慢すぎないか」、「無関係のファンならまだしもコーチが言うのは冗談でもダメだろ、北村との信頼関係が壊れるぞ」といった批判が寄せられた。
北村に失礼すぎると非難が集まる中、一部からは打つべき手を打たなかったと指摘も上がっている。北村が三振を喫した延長10回裏1死満塁の場面だが、この時巨人ベンチには助っ人・ポランコ(.240・19本・49打点)がまだ残っていた。ネット上には「そんなに北村が信用ならないならポランコ使おうって原(辰徳)監督に進言すればよかったのに」、「打てる手打たなかったくせに、後から嫌味言うのは卑怯だと思う」といった意見も散見される。
北村に対する歯がゆさがにじんだような阿部コーチの発言だったが、モヤモヤを抱いたファンも少なからずいたようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上原浩治氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg