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大漁のサンマに潜む危険……アニサキスに要注意

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サンマ

「秋の味覚」の代表であるサンマが大漁となっている。一部報道によると2025年8月のサンマの水揚げ量は5000トンで、前年の2倍ほどになっているという。そのため。2025年9月30日現在、スーパーなどでは通常サイズのサンマが一尾100円~200円ほどで売られている。

だが、その一方、サンマを食す際に注意すべき事柄も多いようだ。それはアニサキスである。アニサキスは長さ2~3センチの寄生虫で主に魚の内臓付近に付着している事が多い。生命力がとても強い寄生虫であるため、人間が生きたアニサキスを胃の中に入れると消化されずに留まり続け、腹痛や嘔吐などの食中毒を引き起こす。その痛みは激痛とされており重篤な症状では開腹手術が行われることになる。サンマは特にアニサキスの生息が多く、適切な処置をしないと食中毒の恐れのある魚なのである。特に今年のサンマは海水温度の上昇の影響で、アニサキスが多く居るとされている。

もっともアニサキスは加熱処理や冷凍することで死滅させる事が可能であり、家庭調理でもグリルやフライパンで加熱することで食中毒のリスクを軽減させる事ができる。だが、その一方、10月以降はアニサキスによる食中毒患者が多く続出することが予想されている。

前述の通り、サンマは加熱や冷凍をすればアニサキス被害は防げるが、供給が増えればサンマを自分で捌いて刺身として食べる人も出てくる。現にSNSなどではスーパーで買ってきたサンマを生のまま刺身で食べた、とする報告をする人も少なくない。

また、サンマはラベルに「生サンマ」と書かれている事があり「生のままで食べられるサンマ」という誤った認識をする人も少なくないようで、厚生労働省のホームページなどでは魚の生食に対しての注意喚起が行われている。

せっかくの数年ぶりのサンマの大漁。危険なく安全に美味しく食したいものだ。

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