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東京国立博物館の芝生エリアをイベントスペースに改修 前庭の池撤去で衛生、安全面を不安視する意見も

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東京国立博物館の公式Xより

東京上野にある「東京国立博物館」は11月10日、「TOHAKU OPEN PARK PROJECT」を発表した。

これは博物館の前庭にある池を2027年春までに撤去し、芝生エリアに改修などを行う。芝生エリアには気軽に立ち入れるスペースのほか、コンサートおよびビアガーデンといったイベントを行えるように整備するという。現在、東京国立博物館では同件に関しての寄附の受付も開始している。

だが、この発表に対して、SNSでは「やめてほしい」「落ち着いた雰囲気のある東京国立博物館がなくなってしまう」「イベントなら上野のほかの場所でもできる」など、改修事業に反対する意見が多く投稿された。

東京国立博物館は明治5年(1872年)開館という日本最古の歴史を持つ国立博物館である。池はいつから設置されていたのかは不明だが、現在の本館にあたる東京帝室博物館復興本館が設置された昭和12年(1937年)には存在していたとされる。

東京国立博物館の池は少なくとも戦前から存在している歴史の深い池であるため撤去に批判の声が出るのも当然のことであろう。また、池の撤去に関しては感情論以外もあるようだ。「野外で飲み食いすればゴキブリやネズミなどが出る」「外部に貸し出すコンセントや延長コードなどで火事が発生する危険性もある。池があることで火災に備えることができるのでは」といった建設的な意見も多い。

実際のところ、池の水量だけで火災を防げるかどうかはわからないところだが、池があることで東京国立博物館は景観を守っていた部分は大きいだろう。今回の撤去騒動に関しては否定的な意見が出るのも納得かと思われる。

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