蝶野が9日の愛知大会後に「もうすでに大きなヤマは動いてる」とサプライズ予告を発してから一夜明けたこの日、レジェンドが再び動きを見せた。
まずはドラディション30日の東京・後楽園ホール大会について藤波が「本当はオレがタッグを組むなり相手をするべきなんだろうけど、今回は吉江に経験してもらいたいんでこのカードにしました」と説明し、長州&蝶野VS吉江豊&田島久丸の一戦を発表。犬猿の仲だった長州の同マット初参戦を明らかにし「定期参戦してほしい」と語った。
長州のドラディション初上陸ばかりではない。この日は新日プロ21日の蝶野プロデュース興行(千葉ポートアリーナ)でレジェンド3トップが再結集することも決定。都内の同事務所で会見した蝶野は、藤波&長州とのトップ3でRISEの中邑真輔&後藤洋央紀&ミラノコレクションATを迎え撃つことに「名古屋で見てもらった通り、この3人の意思統一はバッチリ。まあ中邑はチャンピオンだけど、どれだけのレスラーなのか試食させてもらうよ」と怪気炎をあげた。
ただ、今後レジェンドでの具体的な動きについて話が及ぶと、蝶野はこの日も「まだ教えらんねぇ部分がほとんどだよ」と煙に巻き明言を避けた。前夜の「大きなヤマが動いてる」発言はまだいささか不透明。だが、ここにきてレジェンドが動きを活発化させた裏で、なにやら黒いカリスマは不穏な動きを見せているという。
新日プロのフロント幹部が明かす。「21日の3人タッグと30日のドラディションに長州さんが初参戦するのを皮切りに、レジェンドの交流が密になっていくのは必至。なんか蝶野さんは自ら5月5日の後楽園も抑えたようで、もうすでに何か企んでいるのでしょう」。どうやら5月のサプライズを企てているというのだ。
「これから自分らは自分らの道を行く。いまはそれだけ。あとはシークレットだ」と不敵に笑った黒い総帥。マット界きっての策士から怪しい香りがプンプン漂う。