球団の公式サイトによると、今回の検査で清宮は「右手有鈎(ゆうこう)骨の骨折」と診断。全治や復帰時期については現時点で詳細は発表されておらず、メキシコ戦(今月9、10日)のメンバーに選出されていた侍ジャパンに関しても辞退が決定している。
また、各メディアの報道の中では、手術が必要となる可能性も少なからず指摘されている。仮に手術に踏み切った場合、打撃動作を再開できるのは1か月〜3か月後。その後の調整なども含めると、場合によっては前半戦終了間際まで一軍復帰がずれ込むことも考えられるという。
ルーキーイヤーとなった昨季は53試合に出場し、「打率.200・7本塁打・18打点・32安打」をマークした清宮。プロ2年目となる今季は、多くのファンから更なる飛躍を期待されていた。
前日のDeNA戦では2ランを放つなど、開幕スタメン入りへアピールを見せていた清宮。そんな矢先に発生したアクシデントを受け、ネット上にも「期待の清宮がここで骨折とは」、「せっかくいい感じだったのに…」、「侍ジャパンの楽しみも消えてしまった」といった落胆の声が数多く寄せられている。
一方、中には「絶対に無理だけはしないで」、「完治を目標に焦らずに治療してほしい」、「今は我慢して一回り大きくなって戻ってきて」といったコメントも。復帰を急げば後々に響く可能性もあるだけに、ゆっくりと焦らずに治療に専念してほしいと願うファンも多いようだ。
限局性腹膜炎を発症した昨季に続き、2年連続で試練に見舞われてしまった清宮。その心中が穏やかでないことは想像に難くないが、コンディションが万全に戻ればすぐに一軍への“リターン”は果たせるはず。今は起こった事実を受け入れ、しっかりと治療に専念してもらいたいところだ。
文 / 柴田雅人