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ジャイアンツ・ファンフェスタに清原和博氏が登場、松井秀喜氏との並びにファン歓喜 逮捕から10年目、“みそぎ”は済んだのか

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清原和博の公式Xより

巨人の日本一メンバーが集結する「ジャイアンツ・ファンフェスタ “延長戦” ~2002年優勝メンバー同窓会~」が11月23日、東京ドームで開催されプロ通算525本塁打のOB・清原和博氏が登場。同窓会には元メジャーリーガーの松井秀喜氏や上原浩治氏ら計14人ものOBが参加した。

会場では、「背番号5、ファースト、清原和博」のアナウンスに続き、登場曲として使用していた長渕剛の「とんぼ」が流れると、「おかえり!」の声がスタンドから響く中でベンチから登場し、両拳を交互に突き上げた。中央の席に着くと「何十年ぶりでしょうね、こんな機会いただいて感謝してます」と喜びをあらわにした。

隣に座る松井氏からは、「うれしいです。本当に久しぶりですよね。メジャーにいる時に激励しに来てくださった」と、肩に手を置きながら迎えられ「キヨさんは僕に持ってないものを持ってる。キヨさんの1本は僕の1本より歓声が大きいんです。いつまでたっても嫉妬してました。それくらい球場の雰囲気を変える。東京ドームのファンは僕のホームランに慣れちゃってるから。自慢じゃないですよ」と冗談を交えて会場を沸かせた。

「“巨人の清原”として東京ドームに立つのは、2005年以来20年ぶりです。2016年2月に覚醒剤取締法違反で逮捕されて以降、巨人主催のファンイベント参加は初めてとなり、2002年の日本一メンバー14人の大トリでの登場でした。7学年下の松井氏とは6年間一緒にプレーしており、かつて『MK砲』と呼ばれたふたりの並びにファンは歓喜の渦に包まれました」(スポーツライター)

2016年5月、清原氏は懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受け、執行猶予期間が2020年6月15日をもって満了した。同日、自身の著書「薬物依存症」を出版した文藝春秋社を通じ、「自分の行為を悔いる日々の中で、これまで私がいかに多くの人の力によって生かされていたのかという事実に気づきました」と懺悔(ざんげ)。今後については、「これからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、とくに私自身の原点でもあります高校野球に捧げたいと考えております」と表明し、覚醒剤の後遺症と戦い続けた。

清原氏の執行猶予満了を受けて、複数の球界OBらからも続々とコメントが届けられた。なかでも、1986年から1992年にかけて清原氏と西武で同僚だった元楽天監督・大久保博元氏が自身のX(旧Twitter)で「長いみそぎの時間は終わりました」、「ご声援よろしくお願いします!」と、今後の清原氏への応援をファンに呼びかけるなど、更生の手助けに一躍買った。

事件を起こしても、球界からの厚い信頼は薄れていなかった。清原氏も後輩からのエールに応えるかのように、野球や薬物依存症の啓発イベントをこなしつつ球界復帰への道を探ってきたのだ。

今回の同窓会への参加に、ネット上には「ここからが本当のスタート、このまま頑張って薬物を断ち切ってほしい」、「再び手を染めないという努力は計り知れません。恐怖と隣り合わせの清原さんの日々は地獄かも知れませんが、この大歓声を忘れないで欲しいです」、「私たちの世代は野球と言ったら“清原”です。子どもの頃に与えてくれた希望は今でも忘れていません」といった清原氏への応援メッセージが多数寄せられた。

24日、清原氏の元妻でモデルの亜希が深夜にインスタグラムのストーリーズを更新。背番号「5」のTシャツを着た清原氏の最新ショットを披露し、「この方の背中…日によって大きさが変わる。今日の背中はとても大きかった… 感謝」と、心境をつづった。

衝撃の逮捕から間もなく10年がたつ。罪を消し去ることはできないが、もう“みそぎ”は済んだようだ。その証拠は冒頭イベントでの大歓声が何よりだ。復帰を待つファンが多い中、業界からも再び熱視線が注がれているに違いない。

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