山田は撮影を終えて「さんまさんを擬似体験させてもらいながら、感じるものがたくさんありました。演じるまで、テレビで見るさんまさんしか知らなかったので、泣けてきてしまいました」と述べ、「大事な人生の一部を演じさせていただきありがとうございました」と感慨に浸った。
山田といえば2021年12月、2020年3月に死去したザ・ドリフターズでコメディアン・志村けんさんの半生を描いたフジテレビ系ドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」で志村さん役を演じ、大きな話題を集めた。
配役について当時、山田は「僕で大丈夫ですか?と、信じられませんでした」と語り、「俳優人生で志村けんさんを演じるなんてことを考えたこともなかったです。このようなドラマは何回も放送されるものではないですし、楽しみよりもプレッシャーの方が大きかったです」とインタビューに応じていた。
変幻自在に演じる「大御所実話ドラマ」の連続起用にネット上では「山田裕貴の芝居がけっこう泣けるんだよね。すごく適任」「志村けんと明石家さんまの実話ドラマに起用されるってかなりすごいことだよね」「将来有望な俳優のひとり」と驚きと期待の声であふれている。
「山田は2017年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演がきっかけとなり知名度を高めましたが、実は2011年の特撮TVドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)の“ゴーカイブルー”役でデビューを飾っています。今年1月には、『爆上戦隊ブンブンジャー』(同)にゲスト出演し、ゴーカイブルー/ジョー・ギブケン役として後輩ヒーローにエールを送りました。山田は芝居にストイックですが、下積み時代を経験したためか誰に対しても礼儀正しく分け隔てなく接しているようです。とくに、エキストラの人への気遣いを欠かさず、撮影が終わった後も『今日はありがとうございました』『お先に失礼します』と、すれ違ったエキストラ一人一人に声をかけているといいます」(芸能ライター)
こうした経験や振る舞いがあるからこそ、爽やかな好青年からクセのある役まで、役柄が幅広く演じることができるのだろう。また、一部では「いい意味で特定の役のイメージがついていないため、制作サイドも起用しやすい」とも報じられており、「綾野剛や菅田将暉のような “カメレオン俳優” になりつつある」と高評価を得ている。
公開中の山田主演の映画「爆弾」が、11月27日までで観客動員143万人、興行収入20億2200万円を突破した。大ヒットを導き役者として大成した山田。海外に進出する日もそう遠くはないだろう。


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