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AI普及で広がる動物加工投稿 女川町、朝日新聞がAIフェイク画像掲載で謝罪

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女川町の公式Xより

宮城県女川町の公式X(旧Twitter)は26日、「クマ出没のお知らせに関する訂正とお詫び」という文書を発表した。

26日の昼頃、女川町の公式Xが「昨日午後7時頃、大原地区(しおかぜ保育所付近)でクマが目撃されました」という文面とともに道路を移動するクマの画像をポストしていたもので、後にクマの画像は第三者が制作したフェイク画像であったことが判明。女川町の公式Xは当該のポストを削除し、改めてお詫び文を投稿している。

ネットでは本件について「クマのフェイク画像を作った人を逮捕してほしい」「何か罪に問えるはず」「これは冗談では済まされない」といった声が相次いでおり、炎上が続いている状態だ。

近年ではAIの普及もあり、クマに限らず動物に関する動画は人気があり多数制作され拡散されているようだ。実際に先月には朝日新聞に「ウミガメの子を狙うタヌキ」という画像が掲載されたが、後にAIで作ったフェイク画像と判明。こちらもお詫び文を出している。

今回のクマ騒動では、2016年4月に発生した熊本地震における「ライオン騒動」を思い出した人も多かったようだ。これは地震発生直後、「動物園からライオンが放たれた」という文言とともに市街地の道路をライオンが歩いているような画像が拡散された。だが、この画像は後に画像加工で制作したフェイクであることが判明し、投稿者は「動物園の業務を妨害した」として偽計業務妨害の罪に問われる事態に発展した。

今回の宮城県女川町のクマ騒動も同じく、市が動けばAI画像を作った人物が偽計業務妨害の罪に問われる可能性は十分にありそうだ。だが、熊本地震のライオン騒動は9年前の出来事である。どんなに時代が進んでも「フェイク投稿を見極める」ことは難しい。新しい法整備も視野に入れて、AIと共存する方法を見出すべきだろう。

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