たぬかなの結婚報告にネット上では、「ネット社会の中で結婚の事実を4年も隠し通せたことがある意味すごい」「夫がいて弱男ビジネスしていたことにビックリ」「意外と普通の新婚チックなこともするんだね」と驚きの声が上がった。その一方で、夫の身長についてのコメントが数多く寄せられた。
「たぬかなの身長は公称152センチで、写真に写る夫の肩はそれより10センチ以上高いことから、180センチの高身長であることがうかがえます。たぬかなは、170センチ以上の身長が高い男性が好みのようで、2022年2月の炎上騒動時はすでに既婚者だったことが判明し、ネットユーザーが反応。ふつふつと『170センチ以下は人権ない』発言が再燃し始めました」(業界関係者)
この騒動は同月深夜、「Mildom」というプラットフォームで視聴者わずか30人程度の配信中の出来事だった。たぬかなは、ウーバーイーツの配達員に連絡先を聞かれて困ったという話の流れから、その配達員が165センチメートルほどだったため、「165はちっちゃいですね。ダメですね。170ないと、正直、人権ないんで」と吐き捨て、「170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください」と侮辱した。
「発言をめぐって、当時配信に参加していたプロeスポーツチームのスタッフも特に異議を唱えなかったのですが、これが切り取られてSNS上で大炎上したのです。焼け野原状態となったたぬかなの元には殺害予告が大量に届き、チームからも契約を解除される始末。さらには、後援していたレッドブル社に契約を打ち切られてしまい、奈落の底に落ちたのです」(ゲーム制作関係者)
騒動当時、たぬかなは「私の配信中における発言は、決して許されないもの」と反省の弁をつづっていたが、無職となり以後は音沙汰なしとなった。
2023年4月配信のニュースサイト「東洋経済オンライン」(東洋経済新報社)のインタビューによると、騒動後、たぬかなは銭湯の脱衣所の床にモップをかける1日3000円のバイトを始めるなどして、自信を取り戻していったという。その後は、父親が危篤状態に陥り実家へ帰省したが、止まない脅迫電話に怯えながら生活していたと告白している。また、懸命の介護もかなわず父は他界。生前、父が繰り返していた「しょうもない奴に負けんな」という言葉に背中を押されて配信を再開したことなどを語っていた。
2023年1月、騒動から1年ぶりに自身のXを更新したたぬかなは、「1/20(金)の21:00から配信します」と、復活を予告。また、プロフィールには「無職」とあるのみだった。
この騒動以降、プロゲーマーたちによる啓発活動で業界のイメージを向上させ、ようやく騒動は消え去りつつあった。たぬかなの結婚宣言はめでたい話ではあるが、今になって鎮火した炎が再び燃えつつあることに業界はざわついていることだろう。

