三谷が、民放ゴールデン・プライム帯の連続ドラマを手掛けるのは25年ぶり。同ドラマには菅田をはじめ、俳優・二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波など豪華キャストが集結する。そんな話題作だけに放送開始前から大きな注目を集めていたが、視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)は、第1話が世帯5.4%で個人3.1%という低めの駆け出しとなった。だが、想像ははるかに下を回りさらに下落。今月19日放送の第8話は世帯3.4%、個人2.0%という結果となった。
その要因として26日のニュースサイト「Smart FLASH」(光文社)では、「初回(放送)のテンポの悪さやなかなかスカッとしないエピソードが続いたこと」と指摘している。その一方で、同サイトは「第8話からようやく、本当にようやく、おもしろくなってきている」と絶賛し、「久部(菅田)が主人公然としてかっこよく立ち回るエピソードは、これまで意外と少なかったため、第8話は本作においては珍しく、エンタメとしてわかりやすくスカッとする回だった」と高く評価した。
だが27日、第9話の平均視聴率が世帯2.8%、個人1.6%だったことが判明。第9話から「最終章」と銘打たれており、残りもあと数話となった。この現状にネット上では、「今回の三谷作品はつかみどころが分からない。25年ぶりのテレビドラマ作品というだけに期待し過ぎた」「番宣で菅田将暉らが号外を渋谷にゲリラ配布したのに……。撃沈」「三谷幸喜も当たり外れがあるからな…」といった悲観的な声が寄せられた。
25日のニュースサイト「現代ビジネス」(講談社)では、「視聴率3%の大コケ」と辛口な評価をし、2024年放送の同じく昭和をテーマにしたTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」を引き合いに、「設定の分かりやすさやキャッチーさがまるで違う」とバッサリ。
つづけて、「“もしがく”は主要キャラが演出家や放送作家、ストリップダンサーといった職業なので、共感できる要素が薄かったうえに、彼らが抱える悩みも非常に抽象的。視聴者の生活とリンクしていないので感情移入が難しいし、深掘りも不十分だった」と、ダメ出しされる始末だ。
三谷の“手腕”に期待したいところだが、最終話までに起死回生はあるだろうか。

