問題があったのは、日本保守党の島田洋一議員の質疑の最中だった。島田議員が安倍晋三元首相の銃撃事件に関して質問をしているときだった。
暗殺事件発生後、法政大学教授による「暗殺が成功して良かった」との発言があり、島田議員は米国を例に挙げ、「暗殺が成功して良かったといった大学教員、ニュースキャスターは解雇されている」とした上で、法政大の教授も処分するべきと提言した。
また、教授を雇う法政大に税金から30億円という私学助成金を払い続けることについて、「国家が暗殺を奨励しているようなものではないか」と政府の姿勢を追及していた。
この安倍元首相の銃撃事件に関する質問中、鎌田議員は島田議員の後ろでニヤニヤ笑ったり、島田議員の背広の裾を触って直すようなしぐさをしたりして、終始落ち着きがない様子だ。その一環で机に突っ伏した様子が映り込んだ。
X(旧Twitter)では、「あらら、寝ちゃった」「カメラで撮られていること、知らないのかな?」「授業に飽きた小学生みたい」「腹たってしかたない もう見てられない」「会社の会議だったら、つまみ出されている悪態です」など、鎌田議員の傍聴姿勢について批判する意見であふれた。
鎌田議員は過去にも“炎上ネタ”がある。2021年10月の衆院選に出馬した際、動物愛護を政策の一つに掲げ、ヤギを選挙活動に帯同したことがある。一部週刊誌によると、鎌田氏は選挙事務所の「所長」にこのヤギを抜擢。当時の秘書たちに「所長」へのあいさつを強要するといった、パワハラ疑惑が報じられている。
さらに、当選直後に一転し、鎌田議員は「最後まで責任を持って育てることは困難」としてヤギを里親に出す意向であることを報告。この行動が「政治利用だ」「動物愛護などはなはだしい」と猛批判を受け、一転してヤギを自宅で飼うことにしたという炎上ネタの持ち主なのだ。
今後も悪い意味で注目されそうな鎌田議員。悪名は無名に勝るとはこのことだろう。

