新井は2019年2月、2018年7月に自宅マンションでオイルマッサージを受けた際、派遣された女性従業員に暴行を働いた強制性交の容疑で逮捕された。裁判では無罪を主張するも、2020年12月に懲役4年の実刑判決が確定し服役。2024年7月下旬には刑期満了を前に、仮釈放されていることがニュースサイト「NEWSポストセブン」(小学館)に報じられた。
晴れて刑期を終えた新井の6年ぶりの復帰にファンのみならず、マスコミからも大きな注目が集まる。一方で、そもそも赤堀はなぜ、新井を起用したのだろうか。
「赤堀は、TBS系人気ドラマ『不適切にもほどがある!』で俳優・阿部サダヲ演じるスパルタ教師が勤める中学校の“女装趣味がある校長役”で存在感を放ちました。また、2012年公開の映画『その夜の侍』で監督としてのデビューを飾り、新人監督賞に与えられる新藤兼人賞の金賞とヨコハマ映画祭の森田芳光メモリアル新人監督賞を見事受賞。2作目となる2016年公開の映画『葛城事件』では、主演の俳優・三浦友和に悪人を演じさせて話題となった人物です」(映画ライター)
冒頭サイトは、「もともと赤堀とは交流があった」とし、「新井が初めて出演した舞台は赤堀が作演出を務める劇団THE SHAMPOO HATの『葛城事件』でしたし、映画版にも三浦の長男役として出演しました」と報じている。そのうえで、「出所後に復帰を模索していた新井が赤堀の意向を受け、劇場側もOKした」とのことである。
また、新井については「新井が逮捕されてから6年、彼の演技力への評価は高いままだったということです。あの狂気をまとった芝居ができる役者は、そうそういません」と称賛し、悪人役に匹敵する俳優・佐藤二朗や綾野剛、若葉竜也を挙げて「若葉は映画『葛城事件』で新井の弟役を演じましたが、新井の怖さには及びません」と退けた。さらに、「現在公開中の映画『爆弾』の佐藤は、確かに怖かった。でも、彼らの本来の性格はめちゃくちゃ明るいんですよ。新井の鬱屈としたあの感じは、なかなか出せない」と足蹴にしつつも「とはいえ、地上波ドラマへの出演は難しい」と、新井への見解を示した。
新井の復帰について、ネット上では「二度と見たくない。最悪」「不潔。顔見ただけで吐き気を催す」「性犯罪は再犯の可能性が高いといわれていることから、芸能界でも復帰のハードルを上げてほしい」といった批判の声が多く見られる。その一方で、「犯した罪は消せないけど役者としては一流」「新井浩文の作品に引き込む演技が好き。舞台復帰なら前科者でも全然いいと思うし、外野にとやかく言われる筋合いはない」「6年ぶりの復帰作とのことで、チケット取りました!私生活はあまり興味ないので、あくまでも作品重視で評価しています」との役者としての高い評価を得ているのも事実である。
そんな新井だが先月、自身のX(旧Twitter)で獄中での経験をつづって反響を集めた。刑務所での生活を振り返り、「当時和菓子が苦手だったうちは、こんなようかん一本出されて誰が全部食べんだよっ! て一口食べたら、そのまま完食。恐らく2分以内。刑務所恐るべし」といった特食こと“おやつ”についての内容を連投し、食や娯楽について開けっぴろげにつづった。
シャバに出て間もない復帰に批判が集中するのも無理はない。はたして、新井の舞台は世間に認められるだろうか。

