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刃物を持った不審者女性が学校へ侵入 高校では警備体制の格差が浮き彫りに

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各校での安全対策が求められる

山形県山形市の私立高等学校に刃物を持った女性が侵入するという事件が10日、発生した。

同県内に住む38歳の女性が15時前後に同校になんらかの形で高校へ忍び込み、刃物(包丁)を取り出したと思われる。報道によると学校職員からの通報を受けた警察官が女性を取り押さえ、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。けが人などは出なかったという。

白昼堂々と刃物を持った人物が高校に不法侵入したニュースは全国に報じられ「怖すぎる」「何事もなくてよかった」など恐怖と安堵の声が相次いでいた。

だが、その一方ネットでは「なぜ侵入を許してしまったのか」と学校側の警備体制の脆弱(ぜいじゃく)さを指摘する声も少なくないという。現に不審人物が学校へ侵入した際のガイドラインは2001年に発生した大阪府の大阪教育大学附属池田小学校で起きた「池田小学校事件」(男性が小学校に侵入し、児童8人を殺害、児童13人、教員2人が重軽傷を負った事件)が教訓になっている。

文部科学省は「学校の危機管理マニュアル」「学校への不審者侵入の防止と対応」といった資料を作成しているが、主に小学校や中学校を想定しており、高校に関しては各高校や学校法人が独自に作成したマニュアルを使用しているという。

特に刃物を持った女性が現れた15時前後は生徒たちの下校時間にも重なるためどうしても警備が薄くなることが予想されるほか、不審者を拘束する道具などはサスマタなど限られているため、やはり警備面に関しては不安が残ることになりそうだ。

高校生は既に大人という見方もできるが、実質未成年であり、まだまだ大人が守るべき存在である。今回の事件を機に高校の警備体制にも全国的な見直しが期待されるところだ。

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