近年、強盗や侵入窃盗などの凶悪犯罪が相次いでいることを受け、高崎市は9月、侵入窃盗犯罪の発生地域や高齢化率が高い地域で自警団が編成された場合、財政面で支援を行うと発表していた。
「広報高崎」によると、自警団の活動は日中の徒歩や自転車、青色回転灯を備えた自動車でのパトロールやあいさつや声掛け。また、夜間は消防団が消防車で人通りの少ない道路や公園、駐車場、空き地などを巡回したり、深夜帯には必要に応じて警備会社に依頼するとのこと。
自警団について、2日に行われた高崎市議会12月定例会の一般質問の中で、4小学校区で組織していることが明らかに。一方、名称については「パトロール隊」などの言葉も使われており、4組すべてが「自警団」という名前を使っていないことも判明した。
一方、大石議員は7日にXでこのニュースを引用し、「100年前に何が起きたかわかっていますか?」と、1923年に発生した関東大震災後、デマによって自警団が朝鮮人を虐殺した「関東大震災朝鮮人虐殺事件」を示唆し、批判した。
また、「冷静になって。そして行政と政治は分別を持て」と呼びかけていた。
大石議員の元には、「『自警団』ってワードが出てくる時点でちょっとざわっとする」「自警団はアカンて」「『自警団』という言葉を使ってしまう時点で、歴史認識が欠けている」という賛同の声が集まっていた。
ほかにも「外国人の『が』の字すら出ていないのに過剰に反応しすぎ」「なんで100年前と現在が同じだという前提で判断をするのだろうか」「この理屈なら、町内会による年末の夜警も危険と言い出しそう」という指摘も寄せられていた。

