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市役所の職員が探偵として潜伏か 探偵の業務違反は厳しい罰則も

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豊田市役所の公式ホームページより

愛知県警捜査2課は3日、豊田市役所に勤めていた元職員の男性を地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕したと発表した。探偵として活動をしたとみられ、波紋を呼んでいる。

この男性は豊田市教育委員会保健給食課の元主査で、在籍時に手に入れた個人情報数十人分を持ち出した疑いが持たれている。また男性は、市役所に勤める傍ら親族が代表を務める探偵会社に2021年12月ごろから在籍しており、役所で手に入れた個人情報を探偵業に活用していたという。

役所は個人情報を管理する場所でもあるため、探偵が潜伏する職場としては確かにうってつけではあるが、ネットでは「恐ろしすぎる」「個人情報を簡単に閲覧できる立場でこれは重罪」「何に使われたか怖い」といった声が出ている。

今回、逮捕された男性は自身が開業した訳ではなく、親族が経営していた探偵事務所を引き継ぎ経営していたようだ。実は探偵業という職業は以前から「調査依頼者とのトラブル増加」「違法な手段による調査」などが問題になったため、2006年より「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」が制定されており、違反すると厳しい罰則が科せられる。今回のケースも同じく重い罪に問われるのではないか、と推測されている。

警察庁ホームーページによると、探偵業を営もうとする者は、住民票の写しなどの書類を提出し届け出を出さないといけないほか、名義貸しの禁止など厳しく管理されている。当然、業務上知り得た人の秘密保持なども厳しく取り決められているが、今回の豊田市のケースはあくまで親族が経営する探偵事務所を引き継いだ関係者という立場であるため、どこまで探偵業に関わっていたのかも焦点になりそうだ。

潜入捜査なども行っているという探偵……。まさか役所にも潜伏しているとは市の関係者も驚きだったに違いない。

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