ライブの冒頭、前田敦子がソロで登場。自身がセンターを務めた「桜の木になろう」を歌った。その後、高橋みなみ、板野友美、篠田麻里子、峯岸みなみ、小嶋陽菜が次々に登場し、かつて「選抜総選挙」の上位を占めたメンバーが一緒に熱唱し、会場を沸かせた。初代・神7と呼ばれる前田、大島、篠田、高橋、小嶋、板野、渡辺麻友のうち芸能界を引退した渡辺以外の6人が一堂に会する貴重な機会となった。
その後も「大声ダイヤモンド」「ヘビーローテーション」などのヒット曲を柏木由紀、指原莉乃、松井珠理奈ら黄金期を支えたOGと現役メンバーで熱唱した。
最終公演に先立ち、3日にはAKB48が大みそかに放送される「第76回NHK紅白歌合戦」に出場することがNHKから発表された。現在のメンバーに加え、OGである前田、高橋、小嶋、板野、峯岸、大島、柏木、指原の8人も参加する。
AKBは2006年にメジャーデビューシングル「会いたかった」をリリースすると、翌07年には初の紅白出場を果たした。08年は出場を逃したが、09年から19年まで連続出場するなど、国民的アイドルとして活躍し続けた。
紅白出場発表を受け、OGらもSNSで反応。前田は、自身のインスタグラムのストーリーズで「AKB48現役メンバーと沢山のOGと紅白と言う大舞台に出場させていただき20周年yearが終われる事になりました」と投稿。また、柏木は自身のXで「卒業生として私も出演させていただくことになりました!本当にありがとうございます」とコメントした。
今回の20周年コンサートの最終公演は、OGだけでも135人が集まったという。ある芸能関係者は、「AKB卒業後は一人ではなかなかパッとしないOGも多くて、辞めてからAKBの看板の大きさを再認識したタレントも多いはず。ただ、AKB自体もライバルの乃木坂46などのグループの台頭で、以前ほど人気がないのが現実で、かつて人気のあったOGの力を借りて話題を呼びたいのでしょう」と指摘する。
寄らば大樹の陰というところか。

