後藤の剛腕ラリアートで執ように首元を痛打され、苦悶した。さらにはチキンウイングフェースロック、雪崩式のダイヤモンドカッター、コーナーに目掛けてフロントスープレックスで放り投げられる荒技も食らい、グロッキー状態。戦前に宣告された締め技、ボム系、スープレックス系の“三種の神器”をモロに受け止めた。
それでも15分過ぎにスリングブレイドで流れを断ち切って反撃に転じた。11月のIWGP戦で1度タップを奪っているテキサスクローバーホールドでグングン絞め上げれば、ハイフライフロー2連発。それでもはい上がり昇天・改で最後の懸けに出てきた後藤を20分32秒、スモールパッケージホールドで何とか丸めこんだ。
初戦を乗り切って21日千葉大会の準決勝に駒を進めた棚橋。試合後は「30日の後楽園の挑戦権はオレのもの。もうベルトは見えてる。いや、取り返す」と王座奪還を誓っていた。