スポーツ
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スポーツ 2014年03月19日 15時30分
十両陥落危機の元大関・琴欧洲 引退へカウントダウン
先の初場所(1月=両国)で、大関復帰がならなかった琴欧洲(31=佐渡ヶ嶽)が十両陥落の危機に瀕した。 大関復帰が懸かった初場所は8勝7敗で、ノルマの10勝以上を達成できず。関脇の位置にとどまった春場所(3月9日〜23日=大阪・ボディメーカーコロシアム)は、初日の平幕・魁聖戦こそ白星を挙げたが、2日目から覇気のない相撲が続き、連敗街道まっしぐら。9日目に横綱・日馬富士に敗れて、8連敗となり、早々に負け越しが決定。10日目は横綱・白鵬に完敗し、9敗目を喫した。これにより、来場所、平幕への陥落が事実上確定した。 報道陣には無言を貫いた琴欧洲だが、19日朝、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に「肩が痛くて、力が出せない」と申し出て、「左肩鎖関節脱臼で2週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し、11日目から休場することとなった。 昨年11月の九州場所で痛めた左肩の状態が思わしくないとのことで、琴欧洲の休場は実に10度目。 佐渡ヶ嶽親方は「体を休めてなんとか来場所に、と思っています」と話し、来場所での巻き返しに期待を寄せた。 今場所、1勝しか挙げていないことから、来場所、琴欧洲の番付は幕内下位まで下がることが確実。左肩のみならず、両ヒザもボロボロで満身創い状態の琴欧洲。体調が不十分な上、大関から陥落してモチベーションも下がっているとあって、勝ち越すのは容易ではなさそうだ。 来場所、大きく負け越せば、十両陥落の危機を迎える。史上4位の大関在位47場所の記録までつくった琴欧州が、十両に落ちてまで現役を続けるかは疑問で、いよいよ、引退へのカウントダウンが始まったと見ていいだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月18日 15時30分
痛っ! エジプト出身・大砂嵐 優勝争いから一転、負け越し危機に…
大相撲史上初のアフリカ大陸出身力士として注目を集めている大砂嵐(22=大嶽)が、優勝争いから一転、負け越しの危機に直面した。 幕内2場所目となった先の初場所(1月=両国)で、9勝6敗と初めて勝ち越して、春場所(3月9日〜23日=大阪・ボディメーカーコロシアム)は自己最高位の東前頭11枚目まで番付が上がった。 大砂嵐は初日から7連勝して、白鵬、日馬富士の両横綱とともに、トップを並走し、優勝争いに加わっていた。 ところが、好事魔多し。8日目の遠藤戦で初黒星を喫した一番で、右太ももの付け根を負傷。医師から、「筋が2本切れている。やめた方がいい」と言われながら、強行出場した9日目の豪風戦では敗れた上、負傷箇所が悪化し、10日目から無念の休場となった。 18日朝、師匠の大嶽親方(元十両・大竜)は「今日と明日は、とりあえず休ませる。痛みが治まってくれば、本人は取りたいという気持ちがある」と話し、大砂嵐は12日目以降の再出場に意欲を見せているという。 ただ、大嶽親方は「まだまだ、相撲人生を考えたら長いから。しっかり治してほしい」と親心を見せ、無理はさせたくない意向。 再出場して1勝でも挙げれば、勝ち越しとなり、来場所番付が上がるだけに、大砂嵐が再出場を志願する気持ちは分かる。だが、痛みを我慢して強行出場しても、勝てる保障はなく、かえってケガを悪化させる要因にもなる。 大事を取って、千秋楽まで休場すれば、負け越しとなってしまうだけに、大砂嵐としては、その判断に悩むところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月17日 15時30分
“角界期待のホープ”遠藤 “史上最速三役”を射程圏に
“角界期待のホープ”遠藤(23=追手風)が、元大関・武双山(現・藤島親方)がもつ所要7場所での史上最速タイでの新三役昇進を射程圏に入れた。 先の初場所(1月=両国)で11勝4敗と、初の2ケタ勝利をマークし、初の三賞(敢闘賞)を獲得した遠藤。 この春場所(3月9日〜23日=大阪ボディメーカーコロシアム)で、自己最高位の東前頭筆頭まで番付が上がった遠藤は、初日から5日目まで、5番連続で横綱・大関との取組が組まれた。 大関・鶴竜、横綱・日馬富士、横綱・白鵬、大関・琴奨菊を相手に4連敗を喫したが、5日目に大関・稀勢の里に勝って初勝利を上げると、6日目は平幕・玉鷲、7日目は元大関で関脇の琴欧洲、8日目は全勝のライバル・大砂嵐を逆転で破って、4連勝。これで、星は4勝4敗の五分となった。 大砂嵐との取組では、有望力士同士の対戦とあって、12本の懸賞金が懸けられるなど、遠藤はヘタな不人気大関より、すでに人気者となった。 番付が東前頭筆頭であることから、勝ち越せば、三役昇進が濃厚となる。関脇・豪栄道ら役力士との対戦は残っているが、すでに難関の横綱・大関戦は終わっており、残り7日間を4勝以上で終える可能性は十分にある。 遠藤が今場所、勝ち越して三役に昇進すれば、94年春場所で三役に上がった武双山の所要7場所の史上最速タイ記録に、20年ぶりに並ぶことになる。 角界としては、久しぶりに出現した“和製”の期待のホープだけに、こうなったら、一気に三役に昇進し、相撲界を盛り上げてほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月17日 14時00分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(北海道日本ハム編)
良し悪しは別として、キャンプには「ファンに見せる」という要素もある。2月のプロ野球報道は『注目新人』が主役となり、ファンも観光を兼ねて南国のキャンプ地を訪れるからだ。昨季は二刀流・大谷翔平見たさに報道陣が大挙してきた。しかし、今年はドラフト1位の渡辺諒(18=東海大甲府)が二軍スタートとなり、一軍帯同となったニューフェイスの投手は外国人投手と、移籍の佐藤祥万(24=横浜DeNA)だけ…。大谷、斎藤佑樹がいたが、スロー調整で二軍スタートとなったベテランも多く、大人しいキャンプとなってしまった。 「斎藤(佑樹=25)はチェックしておかないと…。もともとコントロールも良いし、習得中のシュートが実戦で使えるのなら、厄介な存在になる。それに、新しい外国人投手がどこまでやれるのか?」(ライバル球団スコアラー) 2人の新しい外国人投手−−。注目度は高くないが、ルイス・メンドーサ(30=前ロイヤルズ)は第3回WBC・メキシコ代表右腕だ。栗山英樹監督(52)の構想に入っている先発候補ではある。まず、この投手の印象を伝えると、腕の力だけで投げているような感じだ。コントロールが良い。だが、この投手に対する評価は二分している。 「チェンジアップだと思うが、沈むボールも投げていた。ストレートとその緩い変化球のコンビネーションでゴロアウトを稼ぐタイプかと思われるが、直球、変化球で腕の振りの速度が変わるので、緩いボールでタイミングを外すという技術はない」 厳しい見方をするプロ野球解説者もいれば、「厄介な投手をまた見つけてきた」(前出・スコアラー)との声も聞かれた。 「また、見つけてきた」とは−−。 「ストレートがホームベース上で揺れるというか、クセのあるボールを投げていた。こういう投手は失点もあるが、先発投手の責任イニング(6回)をしっかり投げきってくれると思う。去年まで在籍していたウルフ(現・ソフトバンク)もそうだった…」 もう1人のマイケル・クロッタ(29)は「200センチ、100?」の巨漢で、ブルペンで見ていても、威圧感があった。ストレートは速くないが、ボールに体重が乗っており、力勝負のできる投手だと思った。栗山構想では中継ぎを予定しているそうだが、「巨漢のわりには(守備面での)体の動きが早い。練習態度もマジメだし、日本に馴染もうとしている。こういう姿勢の外国人は出世すると思う」(同)と、評価が高かった。 稲葉、三塁からコンバートの小谷野とともに一塁の守備練習に入ったのが、ホアン・ミランダ(30=前Dバッグス)だ。キューバから亡命し、昨秋の入団テストで合格を勝ち取ったという。フリー打撃で時折、フルスイングしたバットがそのまま背中に当たるような大きな振りも見せていた。かといって、やみくもに振っているのではなく、コンパクトのスイングの速さでボールを運ぶような器用さも見せていた。このミランダが打撃好調のままオープン戦を終えた場合、稲葉、小谷野はスタメンから消える可能性もある。DHには31本塁打のアブレイユがいる。中田の三塁再コンバートされたことによって、正一塁手争いが激化されたのだ。近年、レギュラー陣の入れ換えがさほどなかっただけに、良い刺激になったようである。 ドラフト1位の渡辺、3位の内野手・岡大海(22=明大)が二軍キャンプで奮闘しているとの情報も届いている。岡は登録こそ内野手だが、身体能力も高く、外野手として1年目から使う方向だとも聞いている。現時点では『投手・大谷』に期待しなければならないように、先発スタッフにやや不安があるが、2位指名の浦野博司(24=セガサミー)、4位・高梨裕稔(22=山梨学院大)、5位・金平将至(22=東海理化)、白村明弘(22=慶大)は即戦力として指名したはず。この4投手のうち、誰か1人でも序盤戦に一軍昇格してくれれば、Aクラス入りも確実なのだが…。
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スポーツ 2014年03月16日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第14R 主役になれなかった不運の喧嘩番長〈ディック・スレーター〉
「脇役」というとどこか語感が悪いが、プロレスの世界においては欠かせないものであり、時に主役よりも重要な役回りを演じる。だいたいにして主役はお決まりのパフォーマンスをルーティンでこなすことがファンから求められるわけで、ストーリーラインや試合の味付けは脇役の個性に委ねられるものなのだ。 '80年代の前後、ブッチャーやファンクスなどの外人勢も主役の一角を担った全日本プロレスにおいて、脇役の中でトップクラスの人気を誇ったのがディック・スレーターであった。 人呼んで“喧嘩番長”。 「酒場で現役レスラーに喧嘩を売って返り討ちにされるも、その度胸と腕っぷしを見込まれスカウトされた」という逸話は日本向けに仕立てられたものだが、実際のところリング外でも喧嘩が絶えなかったと本人もインタビューで語っていて、その肩書きに偽りはないようだ。 その当時、日本人レスラーをはるかに上回る人気を得ていたファンク一家へ新たに加わった若頭的存在ということで、1974年の初来日時から注目度は高く、ファイトスタイルがテリーと似ていることから、本家がサウスポーであるのに対して“右利きのテリー”とも呼ばれた。 「とにかくパンチとエルボーを乱打するラフスタイルで、他に目立った技といえば河津掛け落としぐらい。それでも一つひとつの動きのキレが抜群で、特にコーナートップから相手の脳天にエルボーを打ち下ろす姿は他に類を見ないくらいに格好良かった」(プロレス誌記者) 日本におけるクライマックスは1980年、全日の春の風物詩チャンピオンカーニバルだろう。リーグ戦ではリングアウトながら馬場を下し、鶴田もフォールして決勝に駒を進めている。結果、鶴田にリベンジを喫して準優勝に終わったが、スレーター株は急上昇することになった。 「この大会は“馬場から鶴田への世代交代”として注目されましたが、もうひとつ“テリーからスレーターへの世代交代”も大きなテーマでした。リーグ戦以外にブッチャーと2度のシングル戦が組まれたのがその証拠です」(同・記者) 両者の戦いはリーグ初戦の「スレーターの反則負け」に始まり、後はいずれも両者リングアウト。ブッチャーに対する“負け役”ではなく、完全に抗争相手と見立てたものだった。 「その中でスレーターは、ブッチャーのコショウ攻撃によって目を負傷して、鶴田との決勝を眼帯姿で戦うことになりましたが、これは“トラブルがあったから負けた”という意味付けからのこと。“鶴田に完敗したわけではない”としたのは、全日のスレーターに対する期待の表れです」(同) そのように、スレーターを持ち上げようとしたのも当然のことであった。当時のアメリカにおけるスレーターの立ち位置は、「次期NWA王者最右翼」であり、主要タイトル以外のあらゆる王座を総ナメ状態だったのだ。 そんな順調に見えたスレーターのプロレス人生を狂わせたのは、チャンピオンカーニバル準優勝の翌年、1981年に見舞われた交通事故だった。平衡感覚を失うという後遺症が出て、半年ほどの欠場を余儀なくされる。そのためか、復帰した後も動きに精彩を欠くようになってしまった。 それでもアメリカではヒールとして一定の地位を保っていたが、日本では徐々に居場所を無くしていく。全日と新日の引き抜き合戦によりブッチャーが全日を去り、代わってハンセンが外人エースのトップに立ったこともスレーターにとって不運だった。 ファイトスタイルが似ているため“ヒールのスタン・ハンセン”と同じ“ヒールのディック・スレーター”では抗争の構図は描き難く、その存在価値が低下してしまったのだ。 結局、以後は最強タッグリーグなどでの員数合わせのような扱いとなり、'90年を最後に全日のリングを去っていった。 次にスレーターが来日を果たしたのは'94年、インディ団体のIWAジャパン。そこでスレーターは初代IWA王者となる。これがスレーターにとって日本における初めての戴冠であり、初来日から実に20年の月日が過ぎていた。〈ディック・スレーター〉 1951年、アメリカ出身。'74年、ファンク一家の一員として全日プロに初来日。'94年IWAジャパンに参戦し、初代IWA王者に。'96年、背骨の負傷を理由に引退。その後、殺人未遂や窃盗などで複数回逮捕されている。
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スポーツ 2014年03月15日 17時59分
田中将大の双肩に掛かった『日本人選手のメンツ』
ニューヨークヤンキースの田中将大投手(25)が実戦形式のシード打撃に登板した(現地時間11日=米タンパ)。2選手を交互に打席に迎え、変則4イニング63球を投げ、計18打席中9三振を奪った。「試合モードの投球ではない」とは言うものの、2日前にブルペン投球で確認していたフォームにも手応えを感じており、首脳陣も満足げな表情を浮かべていた。 「(変化球の)スプリットにも落差がありました(一部メディアは『スプリッター』と表記)。昨年の今ごろはWBC使用のボールに馴染めずに苦しんでいましたが、メジャーリーグの使用球はそれに近いんです。スプリットがキレていたのはボールに違和感がない証拠。それが最大の収穫でしょう」(現地入りした日本人メディアの1人) 順調な仕上がりを見せているようだが、米国では『新たな重圧』も聞こえてきた。 今年は『日本人メジャーリーガー』が誕生して、ちょうど50周年の節目に当たるそうだ。マッシーこと、村上雅則氏が日本人初のメジャーリーガーとしてデビューしたのは、1964年9月1日。古巣・サンフランシスコジャイアンツでは『50周年のイベント』を企画しており、「今季は日本人選手にタイトルを獲ってもらいたい」との声が米国メディアにもあるそうだ。 言い方を換えれば、万が一にも田中がその期待を裏切った場合、相当なバッシングを受けることになる…。 「田中の総額150億円を越える大型契約の意義が問われます。昨季、サイ・ヤング賞の投票で2位がダルビッシュ、3位は岩隈(久志)。黒田(博樹)も8月にはア・リーグ投手の防御率1位でした。上原(浩治)がシリーズ制覇の立役者となったこと…。昨季の彼らの活躍が田中の契約を大きくしたといっても過言ではありません。田中だけではなく、日本人投手はSFジャイアンツのイベントが近づくにつれ、現地邦人の期待、米メディアの厳しい評価に晒されることになります」(米国人ライター) 田中はレッドソックス戦を苦手にするかもしれない。 田中の得意なボールは、シート打撃でも手応えを感じていたスプリット。前出の米国人ライターによれば、レッドソックスにはそのスプリットなど『低めの変化球』を得意とするペドロイア、オーディスがおり、「本拠地球場のフェイウェイ・パークが狭い利点も重なって、苦しむのではないか」とも予想していた。言うまでもなく、レッドソックスはヤンキースのライバル球団だ。ライバルに負けたときのニューラークのバッシングが激しいことは、ヤンキースのピンストライプのユニフォームを着た松井秀喜氏を始め、黒田、イチロー、建山らの先輩も分かっている。 レッドソックス戦が鬼門にならなければ良いのだが…。田中の好投でメモリアルイベントに花を添えてもらいたい。
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スポーツ 2014年03月14日 15時30分
忘れ去られた日本ハム・斎藤佑樹 開幕ローテ当落線上に…
高校時代、メジャーに旅立ったマー君こと田中将大投手と、甲子園で投げ合った日本ハム・斎藤佑樹投手(25)。気が付けば、2人の立場には大きな差がついてしまった。 斎藤は昨季、右肩関節唇損傷のため、シーズンを棒に振り(1試合登板)、スーパールーキー・大谷翔平投手の陰に隠れて、すっかり忘れ去られた感がある。しかし、復活を期す今季は、開幕ローテーション入りを虎視たんたんと狙っている。 3月5日、本拠・札幌ドームでの巨人とのオープン戦で登板した斎藤は、4回5安打3失点と炎上したが、同12日の西武戦(札幌ドーム)では、6回から2番手で登板。4回3安打無失点の好投で、次につなげた。 「開幕が近くなってきているので、いいところは継続して、反省するべきところは反省して、次につなげていきたいです。早く開幕が来てほしいなと思います」と斎藤。 ローテ入りについては、「そのときに調子のいい投手がローテに入るのは当然のことですし、入れなくても、チャンスはすぐに回ってくると思う。準備をしておくことしかできない」と話した。 日本ハムの開幕投手は吉川光夫投手に内定。開幕ローテーションは武田勝投手、大谷、ルイス・メンドーサ投手が当確。残る2枚の枠を、斎藤、ベテランの木佐貫洋投手、3年目の上沢直之投手の3人で争っている状況。 次回登板は、同18日のイースタン教育リーグ・西武戦(西武第2)となる。ここで、好投すれば、当落線上にいる開幕ローテもグッと近づいてくる。 すっかり、話題を大谷にもっていかれた感がある斎藤だが、投げられるとなると話は別。“客寄せパンダ”として、球団営業部としては、斎藤のローテ入りを望むのは当然のこと。栗山英樹監督は、結果を重視する意向を示している。斎藤は残された登板機会で、開幕ローテの座を確保することができるか?(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月14日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(千葉ロッテ編)
涌井秀章(27=前西武)の加入はやはり大きかった。伊東勤監督(51)は涌井を得た投手陣を見て、“手応え”を感じたのではないだろうか。昨季、3年ぶりのAクラス入りの原動力となったのは“0勝の投手たち”である。新人、外国人を除き、前年未勝利の投手が挙げた勝ち星は、計24勝。Vチーム・楽天は『1勝』だから、伊東監督の選手起用がいかに優れていたかが再認識できる。だが、チーム最多は、唐川、西野、古谷の9勝。0勝から飛躍した経験薄な投手スタッフで足りないのは、実績のある実力派だ。涌井が2ケタ勝利を挙げることができれば、『優勝』の二文字も見えてくるのだが…。 その涌井がシート打撃に登板したのは2月17日だった。打者6人に対し、被安打1。去年の今ごろと比べると、「やや遅め」で調整しているようである。そのシート打撃登板後、涌井は囲み会見でこう答えている。 「(力の入れ加減は)6、7割。今日は細かいことは気にせず、しっかり腕を振ることだけを考えて…」 近年、涌井が不本意ながら救援にまわったのは『ストレートのキレ』にも原因があった。統一球に馴染めず、本来のキレとスピードを失い、渡辺久信監督(当時)は短いイニングで強く腕を振ることで蘇生させようとした。完全復活とはいかないまでも、先発投手としてのこだわり、プライドがFA宣言へと繋がった。同日の投球を見る限り、「他投手よりも遅れている」と思ったが、それは本人の口からも聞かれた。しかし、それは開幕日を逆算しての自己調整とも言える。涌井クラスになれば、オープン戦で好投しなければ一軍に残れないということはない。伊東監督はチーム勝ち頭・西野のリリーフ転向も示唆しており、貴重な先発の1人を外すということは、涌井が復活への階段を着実に上っていると判断しているのだろう。 巨人との競合に末に獲得したドライチルーキーの石川歩(25=東京ガス)だが、13日の紅白戦で147キロを計測したそうだ。石川は「速いボールが投げられれば…」(同日囲み会見で)と語っており、おそらく、ストレートを投球の生命線としているのだろう。素人判断だが、スライダーに見入ってしまった。ストレートと同じ軌道で来て、右打者の内角から外角までを“切っていく”。ボール1個分の落差もあり、ウイニングショットになると思った。また、シンカー系の変化球も2、3種類あった。勝てる投手、パ・リーグ新人王の有力候補だろう。 「速い!」と思ったのが、ドラフト4位の吉原正平(24=日本生命)だ。失礼な言い方かもしれないが、吉原の身長は取材陣と同じくらい(174センチ)。どこからこんな速いボールが繰り出せるのかと思うほど、体も細い。しかし、そのスピードボールの質は間違いなく一級品だ。ホームベース手前からグッと浮き上がってくる。ボールの回転数も多いのだろう。ブルペン捕手のミットから聞こえる捕球音には重圧感もあった。伊東構想ではセットアッパーだが、クローザーの益田に連投が続いた場合、この吉原に代役を託せるとも思った。 右の大砲・井上晴哉(24=日本生命)の飛距離は既報通り。その井上とはタイプが異なるが、ドラフト2位の吉田裕太(22=立正大)も「強い打球を打つな…」と思った。ブルペンで伊東監督がミットの動かし方等を自ら指導する場面もあり、里崎の後継者候補と目されている。「強肩捕手」の触れ込みだったが、打撃力も高い。ルイス・クルーズ(30=前ヤンキース)、三木亮(22=上武大/ドラフト3位)は守備で魅せてくれた。この2人の守備は堅実で、三塁・今江、遊撃・鈴木、二塁・井口のレギュラー陣も「隙を見せたらヤバイ」と感じていたのではないだろうか。一塁の守備に入っていたのは、先の井上と福浦、ブラゼル。3人ともDHにまわる可能性もあるが、クルーズの状況次第では井口もそこに加わってくる。「里崎がDH、捕手・吉田」の選択肢もある。千葉ロッテはレギュラー陣を安心させない、良い補強をしたようだ。
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スポーツ 2014年03月14日 11時00分
NPBへの噛みつき騒動で浮上する 楽天・星野監督のコミッショナー狙い
「ふざけるなって書いとけ!」 楽天イーグルスの星野仙一監督(67)が吼えた。 去る3月3日、プロ野球・新人研修会が都内で開催された。社会人としての心構え、暴力団対策、マスコミ対応などの講演が行われ、諸事情で受講できなかった新人には「次年度は絶対に」と義務づけられている大切な会合である。 「楽天の注目ルーキー・松井裕樹(18)も当然、受講しました。でも、受講会場の東京までの往復を含め、3日間、練習ができなかったんです。松井はキャンプで守備下手が露呈し、けん制でも審判団に『本番でやったらボークを取るよ』と警告も受けています。開幕前にクリアすべき課題も多い」(スポーツ紙記者) しかし、闘将が噛みついた理由はそれだけではない。周囲は「楽天監督を退いた後の就職口を確保するためでは?」とも勘繰っている。 「星野監督は球界でトラブルが起こると、苦言を呈してきた。それは中日指揮官だったころからです。当時、『長嶋(茂雄)さんがコミッショナー、オレがセ会長に』と言ったこともありました。NPB(日本野球機構)要職に色気があるんでしょう。楽天フロントには経営に長けたインテリも多く、監督退任後に加わる余地もない」(球界関係者) 阪神への復帰も考えにくい。また、NPBもソフトバンク・カラーに浸食されつつある。代表監督が小久保、新人研修会で経験談を語る講師役にも斎藤和巳が選ばれている。だが、星野監督はVチームの指揮官でもあり、その発言は無視できないとも思われる。日程批判を聞かされた熊崎勝彦・新コミッショナーは各メディアにこう答えていた。 「具体的な意見があれば、12球団で議論していくのは大事なこと」 一見、星野監督のアピールが功を奏したようにも聞こえるが、実際は違う。 「熊崎氏は明治大学OBで、言わば、星野監督の先輩です。後輩に『大人の対応』を見せただけ」(関係者) 松井は研修明けの5日、5回無失点の好投を見せた。星野発言は、当人には関係なかったようだ。
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スポーツ 2014年03月14日 10時35分
“サッカーの王様”ペレがワールドカップ決勝進出国を予想
“サッカーの王様”ペレ氏と、元サッカー日本代表の中山雅史が13日、東京・JFAハウス1F日本サッカーミュージアム ヴァーチャルスタジアムで開催された「ウブロ ワールドカップ ブラジル大会 記念モデル発表イベント」に登場した。 イベントでは、FIFAワールドカップのオフィシャルタイムキーパー、オフィシャルウォッチメーカーを務めるスイスの高級時計ブランド・ウブロの2014FIFAワールドカップブラジル記念モデルが発表された。ウブロのアンバサダーであるペレ氏は、ウブロから東日本大震災復興支援活動への寄付金の額を決定する、サッカー少年たちによるキックターゲットチャレンジゲームを見守った。 サッカー少年たちの活躍を見届けたペレ氏は「すばらしい」と拍手を送り、「腰の手術をしたあとなので、いっしょにプレーできなくて残念」と語った。ペレ氏の母国・ブラジルで開催されるワールドカップまであと3か月と迫ったが、ペレ氏は、優勝候補として、「3か月前の今、3つ挙げるとすれば、ドイツ、スペイン、ブラジル。この3チームにアルゼンチン、イタリアを加えた5チームには、ファイナル出場の可能性があるのでは」などと語った。(竹内みちまろ)
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