11・23「ハッスル・マニア」で、M軍に完敗してしまったことで、キャプテンとしてその失態の責任を、高田総統、ハッスル最高責任者の坂田GMW、さらにはファンから問われた小川がひと晩かけて出した答えは「H軍の活動休止」だった。
「『Hマニア』でこのままじゃ一生エスペランサーに勝てないと痛感した。今のオレの敵は自分自身と気付いた。エスペランサーにたどりつくために、自分を改造しにハッスル星に行ってくる」。小川は真の強さを手にするため、ハッスル軍の活動休止を宣言した。
小川はあくまでもH軍の一時休止を宣言するに留まったが、このままH軍消滅という最悪のシナリオも否定できないのが現実だ。ただでさえ小川は日頃からファンに「ショッパイ」と揶揄(やゆ)されている存在。最近ではHG、ニューリン様、そして、26日にプロレス・デビューした江頭2:50などの活躍で影も薄くなり始め、キャプテンとしての存在意義も問われ始めているだけに、小川がハッスルの舞台からこのままフェードアウトする可能性も十分だ。
となれば、H軍はキャプテンを失って壊滅。象徴ともいうべき小川の存在がなくなれば、ハッスルというイベント自体の存続も危ぶまれてくる。
26日には来るべき07年に向け、ハッスルは3月15日の後楽園ホール大会、同18日の愛知県体育館大会の2大会を発表したが、小川が放ったH軍の活動休止宣言で予断を許さない状況となっている。
高田総統は26日の大会で「かつて岡本太郎はこう言った。『不動のものがあるということは、自分を守りたいという本能の錯覚にすぎない。破壊こそが創造の母』と。来年は一気にハッスルを飛躍させるため、私がこの手で破壊し続けてやる。私が最終作業に取り掛かる」と語ったが、あまりに絶大な力を示し始めた高田総統以下、M軍の脅威によって、ハッスルというイベント自体までもが「破壊」されようとしているのか…。