ー参議院選挙に出⾺しようとされていましたが、どの党から出⾺される予定だったのでしょうか。
最初は無所属で考えていました。去年までは飲⾷店やエステサロンをやっていて政治家になるどころではありませんでした。政治が怖いというのもあります。自分は中卒で、17 歳から芸能しかやっていません。そんな⾃分が政治家になれるとも思えませんでした。
でも尊敬する人の言葉で「それぞれ役割があり、得意分野があります。misonoさんの周りで選挙に出⾺できる⼈がいるか」という言葉がしっくりきて。確かに自分は⼤⾦持ちじゃないし、インフルエンサーさんみたいにフォロワーがいるわけでもありません。
そんな中、misono のために選挙資⾦全部出すと⾔ってくれる仲間が現れ、運や縁に恵まれていると思って、無謀かもしれないけど、無所属で出⾺しようとしていました。準備前の選挙の結果を⾒たら、無所属の⼈がすごかったりして、今の時代、SNS やネットで支持されれば自分も当選できるかもしれないと希望を持てました。
今年に入ってから準備をし始めたのですが、デヴィ夫⼈が政党を⽴ち上げて、「流れがきてる」「もってる」「導かれてる」と感じました。最近の人たちはday after tomorrowや倖田來未さんとmisonoが姉妹だって事すら知らなかったりするので、ゼロからのスタートだと思いましたが、炎上クイーンやお騒がせタレントなどmisonoのイメージやキャラなど全く分からない若者達だからこそ、逆に良いのかもしれないとも考えました。
デヴィ夫⼈の⽅が知名度や⼈気があって、影響力のある12(ワンニャン)平和党から出⾺できれば、⼀層ペットの為に動物たちの法律を変えられるんじゃないかって。そしたらまたありがたいことに共通の知り合いが動いてくださって、デヴィ夫⼈の楽屋に⼊れてもらって、スタッフの皆様の前でお話をさせていただきました。
そしたら、お会いした直後に党が解散していました。後日また説明を受けたのですが、⽇本国籍を取るのに時間がかかっていることや、選挙の神様こと藤川晋之助さんが参謀を務めてくださっていたんですが、お亡くなりなってしまったと教えてくださいました。
出⾺する気でいましたが、いきなり全部なくなって何より時間がありません。これまでたくさんの政治家さんや出資者の皆さんとやりとりをしてきましたが、いまから他の党に頭を下げに⾏くか、もし政党が受け⼊れてくれても、準備期間が⾜りないと思い、7月の参議院選挙は断念してしまいました。
ー⽴候補しようと思ったきっかけを教えてください。
30歳からボランティア活動をするようになって、2018年10月いっぱいで大手事務所を円満退社してからは、もっと子ども食堂や子ども宅食、福祉施設、動物愛護団体に寄付をするようになり、復興支援もやっとできるようになりました。
でも、入籍した直後に夫のNosukeが精巣がんだと発覚したので、治療費を稼ぐために働きまくっていたので余裕がありませんでした。今もう5年たったので「完治した」と言えます。
治療が落ち着いたタイミングでコロナ禍となり、関西へ戻ってきたのですが、我が家の猫ちゃんが一気に10匹になりました。亡くなってしまった2匹も捨て猫ちゃんだったし、5匹は保護猫ちゃんです。生まれた時からワンちゃんがいる家庭で、東京の家にもずっと愛犬がいたのですが、急に猫ちゃんに変わり、ペットを含めて家族や病気、自分と向き合う時間が増えました。

時間があると保護犬猫カフェや譲渡会に足を運ぶようになり、預かりボランティアやミルクボランティアなど初めての経験をたくさんさせてもらいました。あとライブをお断りしている分、講演会を引き受けるようになりました。チャリティーグッズを作ったり、買って周りの人に配ったり。チャリティーイベントを主催したり、参加したり。その売上の一部を支援先に寄付しているのですが、やってもやってもきりがありません。
それは動物に関する法律などが問題で、誰かが法律を変えない限り「殺処分をゼロにできない」と、やればやるほど痛感します。2020年に関⻄へ戻ってきてから人脈をいちから作り直したので芸能界とは離れてしまいましたが、いろいろな経営者さんや大企業の社長さん、そして政治家さんとお会いするようになって食事会で話す内容も昔と違いすぎるので、今は芸能人としてじゃなく実業家として生きていけるように努力しています。
最近、地震や災害が多いから自分がいつ死ぬか分からないし、野良⽝や野良猫も今、救わないと数時間後には助からない可能性があるので休みの日にやるだけじゃ追いつきません。何より、動物愛護団体のかたが⼼⾝ともに疲れて倒れてしまうから心配で、実際に辞めていったボランティアさんを多く⾒ているので不安です。だから身近な人達の想いや動物たちの気持ちを背負って、⾃分が政治家になって発信していこうと決意しました。
ー動物たちの法律を作ろうとすると、反対派の意⾒などがでて難しいのでしょうか。
「動物より先にまずは⼈間のためにやってくれ」という人ばっかりです。確かに問題が⼭積みじゃないですか。今年の都議選や参議院選挙の結果でも一目瞭然ですし。⽇本をどうにかしたいという若い子が増えたし、芸能人でも発言して下さるかたが増えたので本当に良かったです。
⼈間のために政治家になってくれる⽴候補者を、応援したいという意⾒が多いのは当然です。好き嫌いだってあるし、アレルギーの人だっています。でもお子様のいるご家庭より、ペットを飼っているご家庭の方が多いのも事実です。ペットショップや動物園が全国に存在する訳ですから。
ー現職の議員で、misono さんの意志を託せる⽅はいらっしゃらないのでしょうか。
動物愛護の政治家といえば串⽥誠⼀議員しかいません。一度、食事した事があるのですが本当にいろいろな所に⾜を運んでいらっしゃって串⽥議員が国会に⽴って熱弁を振るうこともあるので応援しています。
ー機会があれば、また⽴候補する予定でしょうか。
12平和党から出⾺することがなくなっただけで、政治家を諦めたわけではありません。でも次の選挙までに「やっぱり政治家にならない方が良いのかもしれない」と実感したら辞めるし、自分よりすごい⼈が現れたらmisonoの代わりに⽴候補して下さいとお願いをするかもしれません。これから活動を続けていく中で臨機応変に対応していきたいです。
尊敬している杉本彩さん、坂上忍さん、デヴィ夫⼈、この 3⼈がやっていることを真似したり、後を追ったり、二番煎じにならないように心がけています。大好きで大切な存在だからこそ、信じて後ろをついていくだけじゃダメな気がしているからです。
他にもたくさん著名人の方がいろんなやり方で保護活動をして下さっているのに、政治家に誰もなりたがらないのには理由と意味があるだろうけど、誰もやらないからこそ自分にしかできない方法として⽴候補は残しています。
ー動物の保護団体同⼠のもめごとがなぜ、多いのでしょうか。
一般の方がSNSを好きに自由に書けるようになり、フォロワー数が少なくても内容によってはバズれたりするし、ネットの情報をうのみにしてしまう人がいるので誹謗(ひぼう)中傷をよく目にします。団体名を名指しにして批判したり、顔や名前を晒して、揚げ足をとったり蹴落としたり。でも法律や募金の問題な気がして。
例えば「クラウドファンディング(以下クラファン)やります」って投稿すると、数千万円があっという間に集まります。
自分の知り合いの保護犬猫カフェは寄付金を募っていなかったり、自分が支援をしている動物愛護団体も本業のお仕事をしながら自腹きって保護活動しています。とくに猫は繁殖率が⾼いから、自分の為にお金を使わずに野良猫の避妊⼿術費にまわしていたりします。
地域猫に積極的に危害を加える⼈もいます。⼈懐っこい猫ほど、ロードキルや虐待などの被害にあってしまいます。勉強すればするほど、⾒たくない光景や聞きたくない真実を目の当たりにするので心がおれそうになります。良い事をしているのにも関わらず人から叩かれたりするので精神的に限界がきます。
クラファンじゃなくても常日頃、呼びかけていらっしゃる所もあるし「いくら手術費用がかかるんです」「ペット用品が足りてなくて」「こんなにシェルターの維持費がかかっているんです」など、自分の周りにも普段からお金を振り込んだり、物資を送ったりしている人がいたり。勿論、自分も募金箱が置かれていたら必ずお金を入れるようにしています。
受け取る側も数百万円いざ手にしたら、いいところに住みたい、おいしいご飯を食べたい、あれもこれも欲しいというように欲が出てしまうのかもしれません。⾦銭的にも精神的にも余裕があれば、戦わなくなるのかもしれませんが争いごとは尽きないのでどうにかしたいです。ゴールは同じだし動物たちに対する愛も一緒なのに悔しいです。みんなで1つになって傷つけ合うことなく協⼒し合うことができれば、動物たちも人間も幸せに暮らせるのに。
深く考えていないようで、動物保護に対する考え⽅は意外としっかりしている。確かに、動物は法律では物扱いとなることが多い。被災地でも、動物は避難所に⼊れないケースもある。現状の物扱いされている部分の法律は早く変わればと思う。保護活動にしても、基本的にボランティアで、活動費を寄付やクラファンを得ることはできても、⼤きな収⼊源がないと、活動や団体を維持できない。法律や国の⽀援があれば、個⼈や団体が保護活動をしなくてもいい。そういう意味で misono の⽅針は、動物好き嫌い関係なくいいものだ。政治家になった暁には misono 議員に期待したい。