高市氏は就任あいさつで「全世代総力結集で全員参加で、頑張らなきゃ立て直せませんよ。だって今、人数少ないですし、もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。わたくし自身も、ワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて、参ります」と述べるなどし、力強いスピーチを繰り広げた。
「高市氏は自民党初の女性総裁となったことで、今回の勝利スピーチは歴史に残る貴重なあいさつです。しかし、『馬車馬』というワードが問題発言として扱われ、過労死弁護団からは撤回を求める声明が出されるほど。番組MCの谷原章介も『馬車馬』発言に『国のトップがね、一番上が働け働け!って言うと』と苦言を呈し、これに佐々木が『ご自身の覚悟って分かりましたけど、今企業も本当にいろんな価値観の働き方を実現するために管理者は必死なんで』と助言したのです。そのうえで、『時代に逆行だなって』とチクリと刺し、この発言に視聴者が反応したのです」(テレビ関係者)
X(旧Twitter)では、「日本を立て直そうとしている人に難癖つけないでほしい」「こういう揚げ足取りみたいのって必ずいるよね」「あなたみたいに部下の性被害を闇に葬る卑劣な人にとやかく言われる筋合いはない」といった批判の声が集まっている。
「佐々木は、東京大学卒業後の1996年にフジテレビへ入局したフジきっての知性派アナウンサーです。これまで数多くのレギュラー番組を扱った人気アナで、2023年にアナウンス室局次長に就任し、順調満帆なライフワークを送っていました。ですが、昨年の“フジテレビ騒動”に巻き込まれ、視聴者は佐々木を見る目が一変したのです。佐々木は、中居正広から性被害に遭った部下の女性アナウンサーから相談を受けていたにも関わらず、真摯(しんし)に対応しなかったと報じられたことで未だ尾を引いています」(スポーツ紙記者)
佐々木は、今年1月から番組の出演を見送りになり先月末に復帰したばかり。今年3月末に公表された第三者委員会による調査報告書では、佐々木に課せられた役割は「管理職の職責を超えるもの」として擁護された。
今年7月、佐々木はアナウンス局のナンバー2の地位となる局次長に昇進。そして、9月29日放送の冒頭番組で16年ぶりに平日の情報番組にレギュラー復帰を果たし、「私たちが日々伝えるニュースの向こう側に人の人生があり、人の心があって、何より人の命があるんだということを自分のど真ん中に置いて、言葉を届けていきたい」と決意を表明した。
このあいさつに、スペシャルキャスターのメイプル超合金・カズレーザーは「安定感がすごいですね」と絶賛。谷原も「一番、この番組に欠けていたものが加わりました」と笑顔で迎え入れた。
“不誠実”扱いがなおも続く佐々木。野次を物ともせず、局次長としての意地とプライドを見せてもらいたい限りだ。