スポーツ
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スポーツ 2014年02月19日 15時30分
“第2の西岡剛”になる可能性も… アスレチックス中島裕之に厳しい春
メジャー挑戦2年目となる元西武のアスレチックス・中島裕之内野手(31)が、厳しい春を迎えている。 中島はスプリングトレーニングで、メジャーキャンプに招待されていないのだ。その理由について、同球団のビリー・ビーンGMは「若手の有望株が育っていて、ほかに試したい選手が多かった。内野はいい選手が揃っている」と話しており、「中島はお呼びでない」と言わんばかり。 12年オフ、西武からFA権を行使した中島は、同球団と2年契約を結んだ(3年目は球団オプション)。「正遊撃手候補」と期待されての入団だった。 ところが、1年目のオープン戦で左太ももを負傷して、DL(故障者リスト)入りし、開幕メジャーはならず。3Aでは本職の遊撃のみならず、二塁、三塁にもトライしたが、シーズン途中に同じ遊撃手のアルベルト・カヤスポ内野手をトレードで獲得するなどのチーム事情もあり、8月にはメジャー40人枠から外され、ついぞ、メジャーからお呼びが掛かることはなかった。3Aで残した成績は、90試合出場、打率.283、4本塁打、34打点と平凡なものだった。 現状では若手選手が優先で、中島はよほど強力なアピールをしなければ、メジャー昇格は果たせそうにない。 思えば、同じ内野手でメジャーにチャレンジした西岡剛(29=現阪神)は、10年オフにポスティングシステムを使って、3年契約でツインズ入り。 1年目の11年は足の故障もあって、68試合の出場にとどまり、打率.226、0本塁打、19打点、2盗塁とふるわず。2年目の12年はスプリングトレーニング中に降格し、マイナー暮らしが続いた。8月にメジャー昇格したが、守ってはエラーを連発、打っては12打数無安打で、わずか3試合でマイナー再降格。メジャー40人枠からも外され、そのまま3Aでシーズンを終えた。西岡は同年オフに、3年目の契約を解除してもらい、志願して自由契約になって日本に戻った。 今季、スプリングトレーニングさえ、メジャーに呼ばれなかった中島にとって、事態は深刻。このままでは、2年目に飼い殺し同然だった西岡の二の舞になってしまう可能性もありそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年02月18日 11時45分
48歳で31年目の中日・山本昌投手 今季は何勝挙げられるか?
プロ野球界の“生ける伝説”である48歳の山本昌投手(中日ドラゴンズ)が、今季31年目のシーズンを迎える。 昨オフの契約更改では、落合博満GMから実質的な2年契約を持ち掛けられ、「50歳まで現役」を保障された。 すべて先発だった昨季は16試合に登板し、70回2/3を投げ、5勝2敗、防御率4.46の成績を残した山本。 昨季はステップを大きくしたが、今キャンプでは、さらにステップを大きくするべく試行錯誤中。さらに、新たな変化球となるツーシーム、カットボールの習得にも取り組んでいる。体の強さもさることながら、このあくなき探究心が、ここまで現役を続けることができた要因なのだろう。 すでに、48歳0カ月で最年長先発勝利のプロ野球記録を持つ山本だが、今季は浜崎真二(阪急)が持つ最年長勝利(48歳4カ月=1950年5月)が射程圏に入っている。開幕時は48歳7カ月となるため、1勝でも挙げれば、64年ぶりに記録を更新する。また、故障さえなければ、浜崎が持つ最年長出場記録(48歳10カ月)を抜くのも確実だ。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「2014年、48歳の山本昌投手は何勝挙げられる?」との意識調査を、2月6日〜16日に実施。7924票(男性=89.7%、女性=10.3%)の回答があった。 最も多くの票を集めたのは、昨季並みの「4〜6勝」で3541票(44.7%)。次いで、「3勝以下」の2206票(27.9%)、「7〜9勝」の1460票(18.4%)の順となった。08年以来、5年ぶりの2ケタを予想した「10勝以上」は717票(9.0%)だった。 まさに、“中年の星”といえる山本には、ぜひ、最年長勝利を達成して、50歳まで現役を続けてほしいものだ。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年02月17日 15時30分
“高卒のゴールデンルーキー”楽天・松井裕樹投手 即戦力か育成すべきか?
昨年秋のプロ野球ドラフト会議で楽天、中日、ソフトバンク、DeNA、日本ハムと5球団競合の末、楽天に入団した“高卒のゴールデンルーキー”松井裕樹投手(18=桐光学園)。 昨季24勝を挙げた大エースの田中将大投手が、メジャー挑戦のため、ヤンキースに移籍しただけに、高卒とはいえ、松井に懸かる期待は大きいものがある。 高校2年次の12年夏の甲子園では、1回戦の今治西(愛媛)戦で22三振を奪い、1試合の大会奪三振新記録を樹立。同大会では、準々決勝で敗退したが、4試合で通算68の三振を奪い、大会歴代3位の記録をつくった。 楽天では田中が高卒1年目に11勝をマークしており、松井もそれにならいたいところ。キャンプでは1軍で汗を流しているが、首脳陣の間では、「即戦力として使うか、まずは育成するか」で頭を悩ませているという。 というのも、楽天では12年に高卒ルーキーの釜田佳直投手(20)が1年目に7勝を挙げながら、2年目の昨年5月に右ヒジを疲労骨折。昨季はわずか1勝に終わった上、オフには手術を受けるという苦い経験があるからだ。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「楽天の松井裕樹投手、1年目は即戦力? 育成?」との意識調査を、2月6日〜16日に実施。3109票(男性=85.9%、女性=14.1%)の回答があった。 その結果は、意外にも「育成」が1740票(56.0%)と多かった。「即戦力」は1217票(39.1%)で、「その他/分からない」は152票(4.9%)だった。 順調に育てば、将来、田中の後継者になり得る素材をもった松井。ファンとしては、早く見たい思いが強いだろう。 オープン戦で松井が好結果を残した場合、楽天首脳陣は即戦力か、育成か究極の選択を迫られそうだ。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年02月17日 11時45分
田中将大『大型補強』の余波 NPBも狙う米FA市場にあふれた好投手
田中将大投手(25)が史上5番目となる『7年1億5500万ドル』(約163億円)で、ニューヨークヤンキースと契約した。すでに現地入りし、あとは2月15日のキャンプインを待つばかりだが、『大型契約の余波』はまだ続いていた。 「田中はオフの主役でした。米FA市場は『田中の去就が決まってから、動き出す。他投手の交渉が本格的にスタートするのはそれからだ』と言われていました。田中の契約前に去就が決まった投手もいますが、だいたいその通りになりました」(米国人ライター) ポスティングシステムの落札金に『20万ドル』という上限が設けられたからだろう。「まずは田中を狙おう」という雰囲気がメジャー各球団に流れていた。しかし、その後の他FA投手の動向を見てみると、マット・ガーザ(31=レンジャーズ)が『4年5000万ドル』でブリュワーズと契約。アービン・サンタナ(32=ロイヤルズ)は交渉中だが、提示されたのは『3年4000万ドル』以下だという(MLB.com参考/2月11日時点)。ウバルド・ヒメネス(30=インディアンズ)は複数年の大型契約を狙っていたが、「単年契約後、来季またFAを狙う」と方向転換したそうだ。 サンタナはメジャー通算105勝、ヒメネスは昨季13勝をマークした“大物”である。彼らが買いたたかされた理由はともかく、キャンプイン直前となった今も具体的な交渉が始まらない投手もいた。韓国球界からFA宣言し、米球界挑戦を狙うユン・ソクミン投手(27=元起亜タイガース)だ。 「韓国のユン」と聞いて、ピンと来た日本の野球ファンも多いのではないだろうか。 08年北京五輪の金メダル獲得に貢献し、第2回、第3回WBC韓国代表にも選ばれた好右腕で、12年シーズンは最多勝、奪三振、最優秀防御率、最優秀勝率の『投手四冠』にも輝いている。在阪球団の渉外担当者もこう続ける。 「13年は味方打線の援護に恵まれず、9勝止まりでしたが、セットアッパー、クローザーでの実績もあります。高速スライダーが武器で、真っ直ぐのスピードも常時140キロ台後半。3、4年前から、メジャーに行くとか行かないとかの情報も出ていたように記憶しています」 その韓国球界を代表する好投手が、まだ去就が決まっていないのだ。 米スポーツ専門チャンネルESPNが制作した13年オフのFA投手ランキングを見ると、1位は田中。ユンは16位だった。メジャー各球団がこのユンの獲得に慎重な理由は不明だが、 「このまま米球界との交渉が遅々として進まないのであれば、日本のプロ野球チームも獲得に動き出す」(NPB関係者) との声も聞かれた。 「韓国・三星ライオンズから阪神入りした呉昇恒投手(31=オ・スンファン)のように、クローザー部門で圧倒的な成績を残した投手ではありません。『マイナー契約でもいい』とし、米球界入りにこだわるのか、それとも、韓国球界に戻ってから再挑戦するのか、本人の気持ち次第でしょうね。ユンは先発、中継ぎ、クローザーのどのポジションもできるので、『日本球界でもいい。米挑戦はその後に』と方向転換してくれるのであれば、12球団の渉外担当は興味を示すでしょうね。個人的には、日本では先発よりもセットアッパーが向いていると思う」(前出・渉外担当者) 好右腕が駆け込みで日本球界入りする可能性もある。もっとも、彼の代理人は「高額交渉」で知られるスコット・ボラス氏だが…。
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スポーツ 2014年02月15日 17時59分
男子フィギュア・ショート 高梨沙羅超えた! 深夜3〜4時台で視聴率12.9%、占拠率81.1%
2月13日深夜(14日未明)に放送されたソチ五輪、「フィギュアスケート男子シングル ショートプログラム(SP)」が驚異的な視聴率を弾き出した。 同競技には日本から、羽生結弦(19)、高橋大輔(27)、町田樹(23)が出場。SPの成績は羽生が首位、高橋が4位、町田が11位だった。 テレビはNHK総合で放送され、視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は13日午後11時55分〜深夜1時50分が13.9%(番組視聴占拠率=44.2%)、羽生が出場した深夜1時50分〜3時40分が11.9%(同68.8%)、高橋と町田が出場した深夜3時40分〜4時30分が12.9%(同81.1%)で、この時間帯としては驚異的な数字となった。 瞬間最高視聴率は、羽生の演技直後の深夜2時48分などに13.4%、町田の演技から得点表示までの深夜4時21分〜25分に13.9%を記録した。 高梨沙羅が出場した「ジャンプ決勝・女子ノーマルヒル」(NHK総合)は、11日深夜3時25分〜4時5分に放送され、視聴率9.6%(同57.8%)だったが、男子フィギュアはこれを超えた。それにしても、占拠率80%超えは驚異的だ。 13日までで、ソチ五輪中継(開会式除く)で、最高の視聴率は12日に放送された「カーリング女子予選〜日本対ロシア」(NHK総合)の午後9時〜9時30分の時間帯で19.3%(同25.5%)だが、ゴールデン帯と深夜帯では、一様に比較できない。 果たして、国内では“視聴率女王”でもある浅田真央が出場する女子フィギュアは、男子の視聴率を超えることができるだろうか?(坂本太郎)
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スポーツ 2014年02月15日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(阪神編)
プロ野球キャンプのグラウンドでは音楽が流される。主にJポップで、選手をノセるため、雰囲気作り、ファンサービスなど目的は様々だが、阪神のキャンプではこの音楽がひと際響いている。こんな言い方をしたらお叱りを受けるかもしれないが、音楽を遮るような選手の雄叫びがほとんど聞かれないのだ。阪神のキャンプは「大人しい」という印象も否めない。 「福留(孝介=36)が要注意。今季は凄く調子が良い」 そう言って帰路に付くライバル球団のスコアラーが多かった。 野手組で「試合で見たい」と感じさせてくれたのが、新人の梅野隆太郎捕手(22=福岡大/4位)だ。大人しい阪神ナインのなかでハツラツとした動きを見せており、フリー打撃でも速い打球を放っていた。柵越えもあった。『好打の捕手』とは聞いていたが、近年の課題だった『正捕手不在』の不安を解消してくれそうな新人である。その梅野を指して、野手出身の某プロ野球解説者からは「(打つときに)体が前に出てしまう場面もある。その短所は追々…」と辛口の評価も聞かれたが、藤井彰人(インフルエンザ途中離脱)、日高剛、鶴岡一成と30代半ばの捕手たちも「高打率」を残すタイプではない。梅野は使ってほしいと思う…。しかし、阪神は優勝を目指す伝統球団である。『ダメ虎』の時代は終わり、勝たなければファンが許してはくれないチームだ。和田豊監督にゴーサインを出させるには、この梅野にもう1つ、アピールポイントが欲しい。解説陣が打撃フォームの改造を口にし始めたのはそういう意味合いもあってのことだろう。 ブルペンで圧倒的な存在感を示していたのが、新加入の呉昇恒(31=オ・スンファン)。韓国球界で277セーブを挙げた実績はダテではない。「石直球」とも称されるストレートは速いだけではなく、「重さ」も伝わってくる。まず、ブルペン捕手の捕球音が違う。他投手よりも音量、重奏感がある。 投球フォームだが、左足のステップが変則だ。千葉ロッテ、巨人、埼玉西武に在籍したシコースキーを思い出してほしい。シコースキーは踏み出した左足を着地させるとき、もう1回挙げ直すようなステップをしていた。呉はそれをさらに上回る変則で、左足を挙げ直す前段階で、すでに左足が地面をこすっている。2月10日付の各メディアで「審判団がボークか否かを審議」とも伝えていたが、『問題ナシ』となれば、この“変則”は対戦打者にとってさらに厄介なものとなるだろう。 また、対戦打者を苦しめるという点で、もう1つ。良い意味で「ケンカ投法」の投手だと思った。通常、ブルペン投球を行う際、投手の踏み出す川の足跡は1カ所にしか付かない。しかし、呉は2カ所に付くのだ。右側に向かって踏み出すときと、左側に…。対戦打者の右、左に関係なく、バッターに向かって踏み出すタイプのようである。 2月8日の投内連携でもたつくシーンも見られた。「言葉の壁」で捕手や他内野手がどこにボールを投げるべきかの指示が分からなかったためだが、こちらは時間を掛けて克服していくしかない。近年、好成績を残している日本のセットアッパー、クローザーは基本的に「1イニング限定」で、俗に言う“イニング跨ぎ”はほとんどやらない。だが、呉は韓国でその“イニング跨ぎ”を何度も経験しており、連投も利く。今季の阪神は先発投手の頭数が揃わない危険性もある。それだけに、呉昇恒という好クローザーの存在は精神面でも支えになるはずだ。 ドラフト5位の山本翔也(25=王子)にも目を引くものがあった。真っ直ぐは140キロ台前半と聞いていたが、140キロも出ていないと思う。だが、この左投手は踏み出した右足が着地してから左腕が稼働する感じで、良く言えば、基本通り、顔の前でボールをリリースできている。ボールを長く持っている。だから、打者目線で見れば、タイミングが取りにくい。また、テンポも良い。この山本と、昨季中盤に頭角を現した松田遼馬がクローザーの呉昇恒に繋ぐセットアッパーになるかもしれない。 ドラフト1位の岩貞祐太(22=横浜商大)は体調不良で出遅れた。先発陣の一角に入ってもらわなければ困るが、今は無理をさせる時期ではない。新4番候補のマウロ・ゴメス(29=前ナショナルズ)には12球団ワーストとなったチーム本塁打(82本)を解消してもらわなければならない。来日の遅れが調整の失敗に繋がらなければいいのだが…。 クローザーが固定できるということは、『先行逃げきり』の野球スタイルができる。となれば、先制点が欲しい。未知数のゴメスに命運を託すよりも、好調の福留を4番に置いてもいいのではないだろうか。
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スポーツ 2014年02月14日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(埼玉西武編)
二塁・浅村栄斗(23)。昨季4番も務めたこの男のポジションは、一塁でも遊撃でもなかった。もともとは守備の巧い選手である。ショートでは失策も見られたが、足が速く、守備範囲も広い。他選手であれば外野に抜けている打球にも追いつき、失策にカウントされたものもある。昨年は中島裕之が抜け、今季は片岡浩大もいない。浅村への期待は当然大きくなるが、伊原春樹・新監督が、あえて高い守備能力が求められる二塁にコンバートしたのは、打撃だけではなく、「攻守の要になれ!」という檄も込められていたのだろう。 『二塁・浅村』が定着すれば、ベンチスタートとなってしまうのが、片岡の人的補填で移籍してきた脇谷亮太(32=前巨人)だ。 伊原監督は巨人時代の脇谷が出場機会に飢えていたことを知っている。正二塁手(片岡)の退団、その補填で来た脇谷に易々とレギュラーの座を与えないのも「厳しく育てる伊原流」だろう。脇谷の鋭い打球は西武に入っても見劣りしない。挟殺プレーでも堅実な守備を見せていたのでチャンスはあるだろう。 また、内野には新外国人のコーディ・ランサム(37)が加入。01年からのべ9球団を渡り歩いた苦労人で、内野の全ポジションが守れる。このランサムが遊撃でノックに入る場面もあったが、「メジャー中継でお馴染みの強肩送球で打者走者をアウトにする」守備ではなかった。身体能力の高さにモノを言わせるのではなく、外国人遊撃手には珍しい忠実プレーの内野手だった。打撃も“堅実”だ。バットスイングも力ではなく、芯でボールを捉えて飛ばしている。スイング全体に軟らかさが感じられ、変化球の多い日本の野球スタイルにも適応できそうだった。 外野陣には森本稀哲(32=前横浜DeNA)が加わった。 だが、森本は『西武野球』をもう一度認識し直さなければならないと思った。秋山翔吾、熊代聖人、栗山巧らと外野ノックを受けていたときだった。河田雄祐コーチは意図的に緩い打球を放ち続ける。森本は守備にも定評のあった選手だが、 「遠投の練習じゃない。しっかりとチャージしろ!」 と、同コーチの喝がグラウンドに響き渡った。「捕球と同時にスローイングできる体制をきちんと作れ」という意味だろう。栗山や秋山たちの捕球姿勢は「すぐにでも投げられる」よう、腰が入っている。だが、森本は捕球した後、もう一歩か二歩動いてからスローイングの姿勢に入るのだ。この捕球の仕方では、堅実野球の西武では生きていけない…。 ブルペンでは、FAの人的補填で移籍してきた中郷大樹(29)と新人の山口崇之(24=トヨタ自動車東日本/B班)が目に付いた。この2人は前評判よりも真っ直ぐに威力がある。とくに山口は「高校、社会人時代は故障も多かった」と聞いているが、投球フォームに無駄な力は全くなく、体のどこか一カ所に無理をさせているようには見えなかった。カーブの軌道も大きい。ドラフト5位? よくこの順位で残っていたものだと思った。 新外国人投手のグレッグ・レイノルズ(29)とマイケル・ボウデン(27)だが、特徴の違う右投手を揃えたようである。ボウデンはフォークボールがあり、ストレートで攻めてくるタイプ。レイノルズは140キロ台半ばだが、201センチの長身の全てを使って投げているので、投球そのものに“威圧感”がある。カーブ系、スライダー系の何種類かの変化球を投げ分けており、持ち球は多い。どのボールが日本で有効なのかはテストしながら決めるのだろうが、一つ一つの精度が高い。両外国人投手はともにオーバーハンド。この2人がローテーションを守ってくれれば、今季より救援にまわるサイドハイドの十亀剣も生きてくる。西武の投手力は再整備されたと言っていい。 近年はペナントレース前半で出遅れが優勝争いに影響した。代打でもいい。起爆剤で森友哉(18=大阪桐蔭)を“お披露目”させる方法もあると思うが…。
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スポーツ 2014年02月13日 19時00分
やはり谷繁兼任監督はダミー 中日・落合GMが強権発動する4番小笠原
中日・落合博満GM(60)の現場介入が波紋を呼んでいる。今キャンプの中日の話題は谷繁元信兼任新監督。ドラゴンズにどのような指導を施すか注目されたが、いきなり「軍師・落合官兵衛」にその役を奪われた。ウインドブレーカーに身を包み、ブルペンで若手投手を指導する谷繁兼任監督をよそに本球場で打撃指導を続けているのだ。 「もともと、中日は落合GMの実質監督を描いていた。谷繁兼任監督は当初からダミーだったのです。選手たちも取材陣も、ようやくそれがわかった。いかにも落合らしいイヤラシイ手口ですよ」(スポーツ紙デスク) 沖縄・北谷キャンプでどよめきが起こったのが、第2クール初日の2月5日の打撃練習だった。それまで静観していた落合GMが、荒木がティー打撃を始めると自らバットを持ち、例の神主打法でバットの出し方をアドバイス。3年ぶりの直接指導に荒木は苦笑いしていたが、その後に事件が起きた。 落合GMは隣で練習していた谷繁兼任監督にも声を掛け、お手本のスイングを披露。GMの出過ぎた監督指導にネット裏の偵察部隊も驚いたが、練習中の中日ナインはもっと驚いた。両者の位置関係がくっきりと表れたからだ。これに努めて平静を装ってきた谷繁兼任監督もむっつり。 「どこがGMなものか。落合氏が実質監督」と、偵察メモに書き込んだライバル球団007は「逆に今年の中日は警戒が必要。徹底して張り付きます」と言う。 別の偵察担当者が続ける。 「新チームのキーマンは巨人から移籍してきた小笠原。日ハム、巨人時代と常に練習パートナーを務めた落合GMとの信頼関係は今も揺るがない。落合GMが助言を求める相手は、谷繁兼任監督ではなく常に小笠原道大。最高年俸4億3000万円だった男を3000万円で呼んだ手前もあり、もう一度、花を咲かせたいのでしょう。隠し玉は4番小笠原かもしれません」 黒衣を着てこそ「策士」なのだが、中日の“軍師官兵衛”にはその気などサラサラない。この火種が吉と出るか凶と出るか。
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スポーツ 2014年02月13日 15時30分
シューカツの春? 12球団スカウトがセンバツよりも重要視する『練習試合』
多忙な春になりそうだ。阪神ゼネラルマネージャーの中村勝広氏(64)が「センバツ大会を直接視察したい」とし、球団にスケジュール調整を要請していたことが分かった。 大型右腕・安楽智大投手(済美)、昨夏の甲子園優勝投手の高橋成光投手(前橋育英)は出場しないが、今年のセンバツはドラフト上位指名が予想される逸材も多い。しかし、センバツ大会の会場は甲子園球場である。自軍の本拠地であり、わざわざスケジュール調整させるほどではないと思うが…。 「センバツ大会と『重要事項』の日程が重なるからです」(球界関係者) 阪神二軍が3月に京都大学野球部と練習試合を行う。京都大には田中英祐なる(4年)好投手がいる。彼を一躍有名にしたのは、3年秋のリーグ戦で延長21イニングを1人で投げきってみせた(無失点)。対戦校は優勝争いをしていた立命館大学である。リーグ戦0勝ながら『ベストナイン』にも選ばれ、『関西学生野球連盟』では「ナンバー1右腕」と評するスカウトもいるほどだ。 在京球団スカウトがこう言う。 「関東地区担当のスカウトチームにVTRを見せたことがあります。『東京六大学、首都リーグの投手と比べても見劣りしない』と評価する声もあれば、『様子を見た方が良い』と慎重な者もいました。ただ、全球団が指名候補のリストに名前を入れているのは間違いありません」 この田中が、二軍とは言えプロ相手に登板するとなれば、その力量を確かめるにはこれ以上ない好機である。中村GMがセンバツ視察を中断してでも「見ておきたい」と思うのは当然だろう。 しかも、この練習試合は一般公開されていないが、他球団スカウトの視察は許されている。阪神二軍対京大の視察をすでにスケジュール帳に書き込んだスカウトも少なくないという。 「中村GMは『昨年、一昨年は遠慮していた』と言うんです。何を遠慮していたかというと、GMに就任して間もないので、自分の意見やスカウティング活動を控えていた部分もある、と。担当スカウトの顔を潰さないよう、色々と配慮していたんでしょう。今年は実質3年目なので、遠慮しないで現場(視察)にも出ると意気込んでいました」(前出・関係者) 12年オフは西岡、福留を、13年オフは韓国球界屈指のクローザー・呉昇恒を獲得した。国内FA市場は惨敗だったが、大型補強の仕掛け人は中村GMである。同GMが最重要視したい補強部門はFAではなく、スカウティングということだろうか。
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スポーツ 2014年02月13日 15時30分
年俸5億円男・ラミちゃんが仰天の独立リーグ入り
巨人時代の08〜11年には、年俸5億円をもらっていた男が、国内独立リーグでプレーすることになった。 BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスは2月13日、DeNAを戦力外になっていたアレックス・ラミレス外野手(39)の入団を発表した。14日に記者会見が開かれる予定。 群馬では元阪神、近鉄、楽天投手の川尻哲郎が監督を務めているが、これだけの大物選手が国内の独立リーグでプレーするのは異例。 現在は元メジャーリーガーで元近鉄、中日の大塚晶文投手(42)が監督兼任で信濃グランセローズに、同じく元メジャーで巨人などで活躍した木田優夫投手(45)が石川ミリオンスターズに在籍している。 昨年9月、DeNAから戦力外通告を受けたラミレスは、国内球団からのオファーを待ったが、どこからも声は掛からなかった。独立リーグでプレーして、実戦の感覚を養いながら、NPB(日本野球機構)への復帰をうかがうものと思われる。 ラミレスは01年、ヤクルトに入団し、4番打者として活躍。08年には2年10億円の大型契約で巨人に移籍し、08、09年のリーグ優勝に貢献。12年には2年7億円でDeNAに移り、昨年4月6日には、外国人選手としては史上初の2000本安打を達成した。 しかし、その後、チーム方針から代打に降格。慣れない代打では結果を出せず、同7月18日には来日初の2軍落ち。それでも、腐ることなく、イースタンリーグでは3割を打ったが、1軍からお呼びはかからなかった。 昨季は56試合出場、130打数24安打2本塁打14打点、打率.185に終わったが、NPB13年で、1744試合出場、2017安打、379本塁打、1272打点、通算打率.301の成績を収めている。最多安打3度(03、07、09年)、本塁打王2度(03、10年)、打点王4度(03、07、08、10年)、首位打者1度(09年)のタイトルを獲得している。 大の日本びいきで、日本語もペラペラで、ファンに人気もあるラミレスだけに、群馬では集客効果も期待できそう。ラミレスとしては、なんとしても独立リーグで結果を残して、NPBからのオファーを待ちたいところだ。※年俸金額は推定(落合一郎)
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