イケメン俳優に早くも再挑戦の道が開かれた。
戦前から前田日明スーパーバイザーに「芸能人が出てくるところではない。センズリでもしてろ!」「オレが現役なら半殺しにしてる」などとバ倒された金子。だが、この日の試合ではそんな批判をモノともせず、戦う姿勢を前面に押し出したファイトを展開し、谷川貞治プロデューサーから「前に前に出て行ってよかったですよ」と合格点をもらった。
寝技のスペシャリストの所に敗れはしたものの、臆することなく戦った金子。それでも試合後「不完全燃焼ですね」「全然練習していたことが出せなかった」などと悔しさを爆発。今後の活動についても「これからも総合をやりますよ。オファーがあれば、そこを目指してがんばるだけ」と淡々と述べ、再びチャレンジすることを言明した。
すでに次戦の舞台は決まっている。谷川プロデューサーによれば「もちろん金子選手は大みそかも考えております。これから彼にあった選手を考えたいと思います」とのこと。早くも大みそか出場のキップを手に入れたのだ。
昨年に続いて大みそかの格闘イベント参戦がほぼ決まった金子だが、今年は誰と対戦するのか。TBS関係者は言う。「急きょ桜庭選手が欠場したことで不安はあったものの、金子選手の参戦のおかげでかなり番宣もしやすかったし、うまくいったと思う。ただ、大みそかは今回のようにはいかない。今年は魔裟斗選手の参戦が微妙なだけに、一般視聴者を取り込める金子選手は欠かせない存在になりますが、去年もPRIDEに出てますからね。初モノじゃないということで目玉カードにするには相応の話題性のある対戦相手が重要。もう視聴者にはプロ相手に勝つのが厳しいことも分かってしまったので、相手も素人同然でないとダメでしょう」
プロ2戦でいまだ勝ち星のない金子が対戦するのは素人レベルの相手になるのか。となれば、本紙既報のスポーツタレント永井大も候補になり得るワケだが、前出のTBS関係者は“ズバッ”と言い切る。「ボクらが言ってる金子さんとの素人対決っていうのは永井さんじゃないんですよ。むしろ金子選手の友人で一時は格闘技参戦も噂された押尾学さんです。前回のHERO'Sにもいらっしゃってくれましたし、オファーすれば参戦もなくはない。そうなれば局からアクションを起こすことになるでしょう」
確かに押尾といえば親しい関係者に「そこに匂いがあれば、オイシければ(参戦は)なくはないですよ。それが今は何も感じられないってことです」「総合格闘技はオレにとって永遠のテーマ。逃げも隠れもしませんよ」「ボブ・サップだかナップザックだか知らないけど、マジ勝負ならオレの方が強い…」などと強気な発言を口にしていたとされ、総合格闘技参戦について物議を呼んだことがある。
そればかりではない。実力も素人とは言い難く、むしろ折り紙つきなのだという。「押尾といえば10代で関東連合という暴走族を束ねていたという武勇伝が有名ですが、実は米国でキックボクシングの経験があるんようなんです。それに最近はジムでも鍛えているみたいですし、いまの金子とやったら面白い。体格も80kg弱と聞いているので階級だってバッチリ。友達同士なのでフレンドリーマッチになりかねませんが、まあその辺はオラオラで勝気な性格の二人がリングに立てば面白い化学反応を起こすでしょう」(イベントプロモーター)
大みそかの再起戦が浮上した金子。一刻も早く“センズリ参戦”と言わせないよう実力を証明したいところだ。