大家のメジャー再挑戦には驚かされるばかりだが、去就が定まっていなかった日本人選手の再就職先が次々に決まった。
オリオールズとの2年契約が終了した元ソフトバンクの和田毅投手(32)は、カブスとマイナー契約を結んだ。和田は11年オフに海外FA権を行使して、オリオールズに移籍したが、12年の春季キャンプで左ヒジの故障が見つかり、手術を受けたため、同シーズンを棒に振った。13年5月に復帰し、3Aで19試合に登板し、5勝6敗、防御率4.03の成績を残したが、メジャーでの登板はなかった。カブスには、元阪神の藤川球児投手が在籍している。
ジャイアンツを戦力外になった元日本ハムの田中賢介内野手(32)は、ダルビッシュ有投手が所属するレンジャーズとマイナー契約で合意した。田中は今季、外野手にコンバートされ、7月にメジャー昇格。15試合に出場し、30打数8安打0本塁打2打点2盗塁、打率.267の成績を残したが、1カ月弱で降格。3Aでは打率.329で、首位打者争いを繰り広げた。ダルビッシュとは3年ぶりに、同じユニフォームを着ることになる。
そして、メジャー挑戦のため、ロッテを自由契約となったアンダースローの渡辺俊介投手(37)は、ワールドチャンピオンのレッドソックスとマイナー契約を結んだ。レッドソックスには上原浩治投手、田沢純一投手が在籍しており、日本人3投手によるリレーが期待される。今季は6試合に登板しただけで、0勝(4敗)に終わっていた。
いずれも、マイナー契約だが、メジャーでの活躍を期待したい。
(落合一郎)