スポーツ
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スポーツ 2014年03月13日 15時30分
元西武・金森栄治氏が高校野球の監督に就任 新制度生かして…
プロ野球の西武、阪神、ヤクルトで外野手として活躍した金森栄治氏(57)が4月1日付で、石川県の私立・金沢学院東高の野球部監督に就任することが決まった。契約期間は3年。 従来、プロ野球経験者が高校野球の指導者になるためには、「中学、高校で2年の教諭歴」という高いハードルがあったが、昨年、学生側が歩み寄って、これを撤廃。新設された研修制度を受ければ、プロ経験者が高校、大学での指導資格を短期間で回復できるようになった。金森氏は昨年7月の研修を受け、1月20日に資格を認定された。新制度を使って、高校野球の監督に就任したのは、金森氏が初。 金森氏は「ふるさとで高校野球の監督を務める機会を得られ、大変うれしい。知識と経験をしっかり伝えたい」とコメントを発表した。 金沢出身の金森氏はPL学園、早稲田大、プリンスホテルを経て、81年のドラフトで2位指名され、西武に入団。 2年目に頭角を現し、4年目の85年にはレギュラーを奪取し、初の3割をマーク。同年にはオールスター戦にも出場し、ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞を受賞。その一方で、84、85年は2年連続パ・リーグの死球王となり、「爆笑生傷男」とも呼ばれた。 88年シーズン途中に阪神にトレードされ、貴重な控え選手としてプレー。92年オフに自由契約となり、ヤクルトに入団し、代打の切り札として活躍したが、96年シーズン限りで引退。 現役を退いた後は、ヤクルト、西武、阪神、ソフトバンク、ロッテで打撃コーチ(補佐含む)を歴任し、その卓越した打撃理論には定評がある。07〜09年にはBCリーグ、石川ミリオンスターズで監督も務めた。12年限りでロッテを退団し、昨年は解説者として活動していた。 現役通算1048試合に出場、2159打数583安打27本塁打239打点50死球、打率.270。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月12日 15時30分
控え濃厚のイチローにフィリーズ移籍説が浮上
控えスタートが決定的となっているヤンキースのイチロー外野手(40)に、フィリーズ移籍説が浮上した。 一部の米メディアが報じたもので、フィリーズでは中堅を守れる外野手を必要としている。ただし、あくまでも控え候補だという。イチローの今季年俸は650万ドル(約6億7000万円)だが、その一部をヤンキースが負担すれば、トレード成立は可能だとされる。 実はフィリーズは、12年オフにFAとなったイチローに食指を動かした経緯がある。その際、フィリーズはヤンキースを超える条件を提示したといわれているが、イチローは2年総額1300万ドル(約13億4000万円)で、ヤンキースに残留した。 昨季、150試合出場、520打数136安打7本塁打35打点20盗塁、打率.262で、自己ワーストのシーズンとなったイチローを取り巻く環境は厳しい。 昨オフ、ヤンキースはレッドソックスから、ジャコビー・エルズベリー外野手(30)を、カージナルスから、カルロス・ベルトラン外野手(36)をFAで獲得。2月にはブレット・ガードナー外野手(30)との契約を延長した。 チームの構想では左翼・ガードナー、中堅・エルズベリー、右翼・ベルトランで、メジャー通算2045安打、466本塁打のアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)は指名打者に回る予定で、イチローの立場は“5番手外野手”。役回りは代走・守備要員で、スタメン出場はライバル選手に休養日が与えられた際か、故障者が出た場合に限られる。 ジョー・ジラルディ監督はイチローの起用法に関して、「イチローの実績を考慮すれば、控えスタートを頼むのは簡単ではない。いつでも試合に出られるよう、準備しておいてくれと頼んだ」と苦悩する胸の内を明かしている。 ピート・ローズの持つMLB通算最多安打記録(4256本)まで、あと236本。MLB通算3000安打まで、あと258本と迫っているイチロー。いずれの記録も、約2年レギュラーで出場しないと実現が困難な数字。 フィリーズに移っても、控え候補だが、“5番手外野手”にすぎないヤンキースよりは出場機会は増えるはず。果たして、この移籍のウワサは現実のものとなるのだろうか…。(坂本太郎)
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スポーツ 2014年03月11日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(オリックス編)
『打線強化』がオリックスの課題だったはず。だが、どうしても、12球団トップとも言っていい投手陣に目が行ってしまう…。 社会人ナンバー1投手、吉田一将(24=JR東日本)が開幕ローテーション入りすれば、リーグトップの防御率を誇る投手陣はさらにパワーアップする。キャンプ中盤を見る限りでは、スロー調整といった感じだった。191センチの長身から繰り出すホールの角度、そして、全身を躍動させてのピッチングフォームは見る者を惹き付ける。キャンプ前半で肩の張りを訴えていたせいもあるが、スロー調整の印象を受けた。ブルペンでは、高めに抜けるボールもまだ多く、首脳陣は「開幕までにトップレベルに持っていけばいい」といった感じで、セーブさせているようだった。 このドライチ投手の武器は“ピッチング”だろう。時折、ブレーキの利いた、大きなカーブを投げてくる。吉田という投手はスピード勝負できるほど速くないが、140キロ台はコンスタントに出してくる。長身から投げ下ろすその直球には『上からの角度』があるから打ちにくい。そこに、ブレーキの利いた大きなカーブで『緩急』を付ける。低めに変化球を集める能力もある。吉田は「勝てる投手」だと思った。 2位の東明大貴(24=富士重工)も開幕一軍枠に入ってくるだろう。紅白戦では失点する場面も見られたが、速球派の佐藤達也(27=昨季67試合登板)にも引けは取らない。スリークオーターで、投げ終わると『背番号26』を捕手に見せるように、一塁側に体を向ける。「自分の間を持っている投手」でもある。ブルペンでは先輩投手に挟まれ、その先輩たちが10球投げたとしても、東明は3、4球しか投げない。ノーワインドアップでグラブを胸の前で止め、ブルペン捕手の構えたミットを見て、1つ呼吸してから投げる。大抵の新人は緊張して、こんな堂々とした投球練習はできないのだが、良い意味で太々しいと思った。カーブ系、スライダー、シュート…。1つ1つの変化球の精度も非常に高いと思った。社会人時代は中継ぎ、抑えも経験したという。首脳陣は先発枠を争わせるとしていたが、エース・金子、西、ディクソン、先発転向の岸田がいる。ここに吉田が加わり、2年目の左腕・松葉もいる。仮に先発枠争いから漏れたとしても、森脇浩司監督(53)は、球種も多く、力強い直球を持つこの東明を「使いたい」と思うはずだ。 また、山崎勝己(31=前ソフトバンク)の加入によって、正捕手争いも激化している。この山崎のリードについて「慎重な攻め方をする」と評する解説者もいた。昨季、137試合に出場した伊藤光(24)は投手の長所を引き出そうとするタイプ。試合状況に応じて、捕手を代えられるのは、戦力面で大きなプラスとなる。投・内連携プレーは、例年以上に声が出ていた。山崎、伊藤の正捕手争いがチームを活気づけたのだろう。 打線のカギ、いや、Aクラス浮上のキーマンになるのが、ソフトバンクから移籍のウィリー・モー・ペーニャ(32)だろう。李大浩、バルディリスの4、5番が抜け、リーグ5位の打率だった打線は計182打点を喪失。この4番候補のペーニャには30本塁打を打ってもらいたいところだ。 「ペーニャは好不調の波があるからね。去年は外角の変化球に苦しんだみたいだけど、それを克服したかどうかはオープン戦で判断したい」(ライバル球団スコアラー) 1番候補のエステバン・ヘルマン(36=前西武)は、昨季、リーグトップの出塁率をマークした。俊足だが、足ではなく、「バット」で出塁するタイプである。フリー打撃ではライナー性の鋭い打球を飛ばしており、今季もやってくれそうだ。しかし、あくまでもキャンプ後半までを見た印象だが、楽天からトレード移籍してきた鉄平(31)が目立っていなかったのは残念であり、ベテランのスロー調整で二軍スタートとなった前巨人・谷佳知(41)に関する情報も聞こえて来なかった。 来日が遅れたコニエスキー・ペタンコート(31)は、日本の野球スタイルに適応できるか否か未知数だ。昨季の森脇監督は選手を信頼し、自由に打たせる場面も多かったが、基本的には機動力を駆使した攻撃を好む。クリーンアップを予定している外国人選手の状況次第では、ヘルマン、平野、安達、駿太、テスト入団の丸毛謙一(25=前巨人)など走れる選手でコツコツと1点を積み上げていくスタイルになるかもしれない。本社創立50周年の今季、投手力のオリックスはロースコアで逃げ切る野球になるのではないだろうか。
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スポーツ 2014年03月10日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(横浜DeNA編)
高卒ルーキーが旋風を巻き起こすかもしれない。5位指名の外野手・関根大気(18=東邦)が一軍キャンプに抜擢され、話題を呼んだ。紅白戦初の打席で二塁打を放ち(11日)、19日の起亜(韓国)戦では、一、二塁間を破るサヨナラ安打を放った。その活躍と、紅白戦での“プロ初安打”からサヨナラヒットに至るまでの11打席(紅白戦、練習試合)で快音が聞かれなかったのは既報通り。だが、他球団の偵察部隊は、その無安打に終わった11打席を指して、「内容が良い。今シーズン中にスタメン出場も」と“警戒”していた。 「対戦した投手が全員、関根に対してエグイ攻め方をしていた。『高卒ルーキーだから、花を持たせてやろう』という気になれなかったんだよ。対戦投手を本気にさせたのも、一流バッターになれる証拠だよ。プロの投手のスピードに慣れるまでもう少し時間が掛かるかもしれないが、さほど時間はかからないと思うよ」(前出・同) 「自分の『間』を持っている」と、関根の打席を評するスコアラーもいた。確かに、打席での仕種には新人らしからぬものがあった。足元を整える間、投球の間に構え直すリズム、打ち損じてファールになった打球の方向を見るときの悔しそうな面構え…。特筆すべきは、実戦形式の打撃練習で、直球、変化球のどちらが来ても力強いスイングができていることだろう。一般論として、直球にヤマを張って外れると、大抵のバッターはその変化球にバットを当てるだけで精一杯なのだが、関根はそのどちらが来ても、しっかりとバットを振り切っていた。見逃し三振を喫した打席もあったが、下位指名の高卒野手とは思えないハイセンスなバッターだと思った。 もっとも、昨秋のドラフト会議直前、11球団が『指名挨拶』を済ませた逸材なのだが…。 キャンプ中盤での守備練習も見たが、足も速いから守備範囲が広い。『遠投115メートル強』と紹介された強肩もホンモノだった。荒波翔、多村仁志、松本啓二朗、昨季後半にブレイクした梶谷隆幸も外野にコンバートされた。外野のレギュラー争いを勝ち抜くのは並大抵ではないが、中畑清監督は早い時期に一軍戦を経験させるのではないだろうか。この高卒ルーキーが大瀬良(広島)と新人王争いを繰り広げることになるかもしれない。 投手陣だが、ドラフト2位の平田真吾(24=ホンダ熊本)が、「シーズン中にもっとも目立つ投手になるのでは?」と思った。というのも、今季の先発投手の顔ぶれを見てみると、ベテランの三浦、新加入の久保康友(33=前阪神)と(高橋)尚成(38=前カブス)といった“技巧派”が多い。平田はセットアッパーでの起用が予定されており、先発陣とは正反対でスピードが信条のピッチャーだ。ブルペンでも力強い直球をテンポ良く投げ込んでいて、“目測”ではあるが、一軍帯同の投手のなかでいちばん速いボールを投げていた。おそらく、技巧派の先発投手の後にこの平田が出てきたら、対戦チームは平田の直球をスピードガン表示の数字以上に「速い」と感じるのではないだろうか。 また、攻めのピッチングができる先発候補も加わった。ギジェルモ・モスコーソ(30=前SFジャイアンツ)である。この右腕は上半身の力で投げるタイプで、投げ終わるのと同時に一塁方向に体が流れる。コントロールもイマイチだったが、首脳陣の口ぶりから察するに、先発ローテーション入りは間違いなさそうである。 ドラフト1位の柿田裕太(21=日本生命)、4位の三上朋也(24=JX ENEOS)は“平均点の高い投手”だと思った。柿田のフォークは低い軌道から来て落ちる。191センチと長身の三上のボールには角度を感じた。しかし、良い意味でこうした長所で勝負するのではなく、『総合力の投手』だと思った。投内連携の守備練習も見たが、制球力、捕球から送球に至るまでの動き、送球のコントロール、クイックモーションなど、全てにおいてそつなくこなしていた。際立って「巧い」というものもなかったが、苦手そうなものもない。先発登板したとき、多少の失点はあるかもしれないが、責任イニングの5回以上をきちんと投げ切っている−−。そんな“大人の投手”だと思った。 中畑清監督が「5番・三塁」を予定しているアーロム・バルディリス(31=前オリックス)も順調に仕上がりつつあった。中畑監督は勝負の3季目を迎える。ビックネームの補強はなかったが、着実に投手力の底上げに成功したようである。
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スポーツ 2014年03月08日 14時52分
現役続行確率は「ハーフ・ハーフ」と発言 浅田真央に現役を続けてほしい?
ソチ五輪で涙を飲んだ国民的スター、女子フィギュアの浅田真央(23)の去就に注目が集まっている。 10年バンクーバー五輪で、ライバルのキム・ヨナ(韓国)に敗れて、銀メダルに終わった浅田は金メダルを期して、ソチ五輪に臨んだ。今季限りでの現役引退も宣言していたため、まさに不退転の覚悟だった。 しかし、ショートプログラムではミスを連発して、よもやの16位。それでも、失意のなか、翌日のフリーでは、ノーミスのパーフェクトな演技を披露。142.71点をマークし、自己ベストを更新した。 残念ながら、フリーの順位は3位、総合では6位でメダル獲得はならなかったが、その演技は多くの人々を魅了し感動を与えた。浅田には、18年平昌五輪(韓国)でリベンジを果たしてほしいと願う人も多いことだろう。 ソチから帰国後、2月25日、外国特派員協会で記者会見した浅田は、記者から「来シーズン、現役を続ける可能性は何%くらいですか?」と問われると、「今のところ、ハーフ・ハーフくらいです」と答えた。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「浅田真央に来季も現役を続けてほしい?」との意識調査を、2月25日〜3月7日に実施。14万7547票(男性=69.0%、女性=31.0%)の回答があった。 その結果は、「続けてほしい」が7万8639票(53.3%)で過半数を超えた。「続けてほしくない」は3万2063票(21.7%)で、「どちらともいえない」は3万6845票(25.0%)だった。 さしあたって、3月26日〜30日に開催される世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に出場する浅田。その後に出される結論は、どのようなものになるのか?(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年03月08日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第13R 世界に認められる究極の職人芸〈リック・フレアー〉
“狂乱の貴公子”リック・フレアー。 さまざまなレスラーのニックネームの中にあって、フレアーのそれほど似つかわしくないものはないだろう。日本のリングでは、一切“狂乱”の素振りなど見せることがなかったのだから…。 「NWA王者となってからのフレアーは、狂乱とは真逆の“職人芸”を披露し続けたレスラーですからね」(プロレスライター) 何しろ“デクの坊”との誹りさえあった輪島でさえも挑戦者に迎え、NWA王座戦を成立させているのだ。そのプロレス・スキルの高さたるや、およそ余人のかなうところではない。 「他にも全日本プロレスでは、谷津嘉章やザ・グレートカブキ、タイガーマスクらとも防衛戦を行っています。とてもタイトル奪取の望めないような面々を相手にして、きちんと見せ場を作り観客を納得させる。挑戦者を実力以上に持ち上げた上で最後はちゃんとタイトルも防衛するのだから、これはもう立派なものです。ただ、長州力のような直線的な選手が相手のときに限っては、フレアーの試合運びのうまさばかりが目立ってしまうのですが」(同ライター) AWA王者リック・マーテルや、IWGP王者藤波辰爾とのダブルタイトルマッチというような、勝敗や展開にシビアなサジ加減が要求される試合が度々組まれたのも、フレアーの“職人技”に対するプロモーターからの信頼があってこそだろう。「絶対に試合を壊さない」という安心感があるから、双方の看板タイトルをかけることもできたのだ。 バックハンドチョップでリズムを作り、脚攻めからの4の字固めというのが定番ムーブ。使う技は限られたものだったが、しかしフレアーの真骨頂は“攻め”よりも“受け”にあった。 デッドリードライブで派手に投げ飛ばされ、コーナーに追い込まれれば「ノー、ノー」と両手を差し出す。大技をくらえば顔面からマットに倒れこみ、コーナーに振られれば身体を一回転させて場外に転げ落ちる…。 惜しむらくはフレアーが王者として君臨していた当時、日本のプロレスファンは“強さ”を求めていたことだ。「フレアーの試合展開は好きじゃない」と語った天龍源一郎に代表される“激しいプロレス”が多くの支持を集めていた。 ジャイアント馬場がNWA王座就任前の試合ぶりから「いずれ天下を取る」と見初めたように、また武藤敬司が「自身のプロレスのベース」とあがめたように、フレアーを高く評価する声も多かったが、しかしそれが直接の人気にはつながらなかった。 フレアーはあくまでもNWA王座戦という“お祭り”における“神輿”にすぎず、伝統あるベルトへの敬意は抱いても、フレアー個人は認めないというのが多くのファンの姿勢だった。 日本のファンのそんなフレアーに対する意識が大きく変わったのが、1995年に行われた『北朝鮮平和の祭典』でのアントニオ猪木戦だった。 既に全盛期を過ぎた老境の猪木を相手にしながら、19万人の大観衆を盛り上げたのは、紛れもなくフレアーのスキルの賜物である。 「今になって、あの試合での大声援を《朝鮮労働党が観客を指導して演出したもの》という声もありますが、トンデモない。その前日までは、盛り上がったのは女子の試合だけ。メーンの橋本真也対スコット・ノートンでも客席が静まり返っていたから、選手たちはみんな焦りまくっていたんです。それが一転してあの大歓声でしょう。あれはフレアーと猪木という2人のスーパースターが呼び起こしたものです」(当時、現地で取材した記者) ショーマンプロレスを批判してきた猪木が、その権化であるフレアーと好勝負を演じたことにもファンは驚かされたものだった。 「ブッキングは、当時新日本プロレスと提携していたWCWエリック・ビショフの推薦によるものでしたが、それをすんなり受けたのだから、猪木さんもフレアーのことを認めていたのでしょう。世界から注目される大一番で、評価しない相手と戦うはずがありませんから」(当時の新日関係者) ショーマンスタイルも究極に達すれば、ストロングスタイルからも認められる存在となるのだ。〈リック・フレアー〉 1949年、アメリカ出身。'73年、国際プロに初来日。以後は全日プロを主に、NWA王者として数多くのタイトル防衛戦を行う。WCW時代には新日プロにも参戦。アントニオ猪木との北朝鮮での歴史的一戦にも臨んだ。
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スポーツ 2014年03月07日 15時30分
北の湖理事長の側近がパチンコ契約で裏金を授受したとされる問題で相撲協会は及び腰
1月下旬、動画サイト「You Tube」に、驚くべき映像が投稿された。 動画のタイトルは「相撲協会 裏金 取引現場 パチンコ契約 X氏」で、その内容は北の湖理事長(元横綱)の側近で、50代の日本相撲協会顧問兼危機管理委員のX氏が、力士が登場するパチンコ台に関する契約を巡り、メーカーから謝礼約500万円を受け取ったとされるものだ。 パチンコメーカーと相撲協会は、肖像権の使用などに関して、昨夏に総額1億円の契約を結んだといわれている。顧問X氏は、この契約を交わすにあたって、便宜を図ったとして、メーカーから現金を授受したという。 この動画が投稿されたのは、初場所の最中だったが、相撲協会は沈黙を守った。そんななか、3月6日、大阪市内で開かれた理事会で、ようやく議題に上がった。 関係者によると、声を上げたのは、1月31日の理事候補選で落選した、“反北の湖”の九重親方(元横綱・千代の富士)だという。 ところが、外部理事で危機管理委員長の宗像紀夫氏(元東京地検特捜部長)は「情報収集して、必要があると判断すれば、危機管理委員会を開いて調査する。どういう流れで、こうなっているか分からない。今、調査するという判断はできない」と、完全に及び腰。 側近の疑惑に関して、北の湖理事長は「調査の必要があれば、危機管理委員会が判断するでしょう」と話すにとどめた。 近年、野球賭博や八百長問題などで、不祥事が続いた相撲協会だが、相撲人気も回復傾向にあり、1月30日には公益財団法人に移行したばかり。また、不祥事発覚となると、それに水を差す格好となり、下手をすれば、財団法人取り消しにもなりかねない。 臭いものに蓋ではないが、相撲協会としては、この疑惑については、うやむやのままで終わらせたいというのがホンネか?(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月07日 11時00分
遠藤の人気でかすむ元高見盛
人気だけが取り柄の元高見盛(現振分親方=37)が、新鋭、遠藤(追手部屋=23)の飛ぶ鳥落とす勢いに押されて四苦八苦だ。 将来の日本人横綱候補として俄然注目を集める人気力士・遠藤は、各方面に引っ張りだこ。相撲協会が開いた特別企画「関取にお姫様抱っこしてもらえる」に出演。遠藤に抱っこしてもらおうと女性が長蛇の列を作った。また、1月18日からは永谷園お茶づけ海苔のCM「遠藤関登場」篇にも登場している。 「何しろ遠藤はイケメンな上、足腰がしぶとく相撲勘がいい。シコが綺麗に踏める浮世絵に適した力士です。これまで永谷園のCMに出演していた高見盛とは真逆のキャラクー。CMは遠藤ならではの闘志溢れる目力と豪快なシコ、力士らしい旺盛な食べっぷりに惹き付けられる内容です。しかし、これに泡を食ったのが、それまで永谷園の看板だった振分親方。嘘がつけない人なので、遠藤の出演が決まり自分がお払い箱になったことがわかると、顔を引きつらせていたそうですよ」(相撲関係者) 遠藤は現在ザンバラ髪で、遠からず髷を結うことになるため、プロマイドなどに手を出す業者はなかったが、初場所では1社だけイラスト入りのグッズを売り出したところ、飛ぶように売れたという。一方の振分親方は福祉大相撲に出演したり、NHKの大相撲中継にも呼ばれていたが、遠藤人気に押されて影も薄い。 「今考えれば、相撲は不器用な取り方をするし、通なファンにはあまり受けがよくなく、キャラクターで持っていた。しかし、相撲取りは現役を張ってナンボの世界。引退してしまっては、世間に飽きられるのは時間の問題でした。その証拠に、本人が出した自伝などは惨敗だったといいます」(相撲記者) 親方として大成するしかない。
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スポーツ 2014年03月06日 20時00分
東京制覇に向け観客集めに必死の巨人
原巨人がメンツをかなぐり捨て、“盟主保持”に躍起になっている。今季のオープン戦の開幕戦となった2月22日の対DeNA戦(沖縄セルラースタジアム那覇)のオーダーが、何より必死さを物語っていた。例年なら売り出し中の若手を積極起用するところを、阿部や高橋由らのベテランも先発出場し、いきなりフルスロットルだったのだ。 理由は翌日、同球場で行われた楽天戦にあった。楽天の先発に予定されていたのがドラフト1位ルーキーの松井裕樹。これと観客数の差を詰めようとしたのだ。 「チケットの売れ行きが断然違っていた。楽天戦は3万人収容の球場がほぼ完売状態。しかし、巨人にとって頭が痛いのは、結果的に観客のほとんどが松井目当ての楽天ファンだったこと。巨人はオープン戦の開幕戦から、何としても客を呼ぶ必要があったのです」(巨人担当記者) もっとも、読売グループ内には、巨人のように「全国区の人気チーム」という思い込みはない。「東京ローカルの人気チーム」に軌道修正しているという。 それを象徴しているのが、今季の日本テレビの巨人戦のテレビ中継。地上波で放送する巨人主催試合のデーゲーム14試合のうち、全国ネットはわずか2試合。残りの12試合は関東ローカルで放送する。昨年は地上波で放送したデーゲーム16試合が全国放送だったことを考えれば、思い切った方向転換だ。 「死守すべきは東京ドームの観客数。野球離れが進行する中で、球場に客を呼ぶにはテレビ放送を減らすしかない。神宮球場はいずれ東京五輪に絡み球場の建て替えに入り、ヤクルトは近い将来に本拠地を移転する。それを機に巨人は“東京”を独占、新神宮球場に本拠地を移転するという声まで囁かれているのです」 思惑通り行くか。
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スポーツ 2014年03月05日 15時30分
佐々木健介引退で所属団体は活動休止
タレントとしても活動するプロレスラー・佐々木健介(47=DIAMOND RING=以下、DR)が2月13日、現役引退を表明したが、所属するDR(北斗晶社長)は団体としての活動を事実上休止する。スター選手が健介一人しかいなかった同団体にとって、活動休止はやむを得ない選択といえる。 3月4日、会見を開いたDRは、同9日に埼玉・吉川市の道場で行われるホームタウンマッチを最後に、自主興行を凍結することを発表した。 健介の他に、中嶋勝彦、梶原慧、北宮光洋と3人の所属選手がいたが、中嶋は一人でDRに残留し、他団体のリングに上がる。梶原はプロレス以外の仕事への挑戦を希望し、2月11日付で契約を解除し退団。北宮は4月から、DRと交流が深いプロレスリング・ノアに移籍する。 健介は愛弟子の中嶋に対して、メジャー団体への移籍を勧めたが、本人はそれを固辞し、DR所属を名乗り続けることになった。今後は主戦場のノアを中心にファイトする予定。 社長の北斗は今後の興行活動について、「どこかで勝彦(中嶋)がDRの大会をやろうといえば、会社は全面バックアップする。それが明日になるのか、1年後、5年後、10年後なのかは分からない」とした。 DRは健介オフィスの名称で、05年11月に創設された。07年2月11日、東京・ディファ有明で団体として旗揚げし、12年2月に団体名を現在のDRに改称した。創設から約8年、団体旗揚げから7年が経ったが、エースの引退により、ひとまず休眠状態に入る。 なお、引退した健介は3月7日から明治座で開演となる「欽ちゃん奮闘公演 THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」で初の舞台に挑戦し、新たなスタートを切る。(落合一郎)
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