スポーツ
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スポーツ 2014年01月26日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第7R 暴走戦士がプロレス界に残した功と罪〈ザ・ロード・ウォリアーズ〉
アニマル&ホークによるザ・ロード・ウォリアーズが結成されたのは1983年。日本では第1回IWGP大会の決勝戦が行われた年のことであった。 “暴走戦士”の人気はたちどころに全米マット界を席巻し、それは当然のごとく日本にも波及する。 1985年の全日本プロレス初来日時、その圧倒的な勝ちっぷりにファンは度肝を抜かれ、時を待たずに熱狂に包まれた。 アメリカンフットボールのプロテクターに長い鋲をあしらったコスチュームを身にまとい、ブラック・サバスの『アイアンマン』にのせて花道を駆け抜け、ロープの下から滑り込むようにしてリングイン。そのまま試合に突入すると一気に相手を蹴散らして、コーナーポストからの合体ラリアット『ダブルインパクト』でフィニッシュ! トータルで3分かからぬことも多く、その試合時間は“分単位”でなく“秒単位”で伝えられた。 この衝撃は、以後のプロレス界に多大な影響を及ぼすことになる。一つは“ハイスパート・レスリング”の流行だ。 ハイスパートという言葉自体は昔からあって、主にフィニッシュ直前、技をたたみ掛けることを意味するものであったが、ウォリアーズはこれを試合の最初から最後まで貫いた。 日本でハイスパートというとまず長州力の名が挙がるが、維新軍を率いてその色を濃くさせていったのは'84年以降のことであり、歴史的にもその元祖はウォリアーズにあったといえよう。 顔面ペイントも、元祖とされる“東洋の神秘”ザ・グレート・カブキの場合は不気味さを表す覆面代わりであったが、ウォリアーズのそれは“ファッションアイコン”となり、今なおこれを真似るレスラーは後を絶たない。 そして最大の影響があの肉体…つまり、ステロイド使用による肉体改造である。ウォリアーズ以降はボディービルダーもかくやというような過剰なまでの筋肉を誇るレスラーが頻出することになった。 これは反面、その後のプロレス界にステロイド禍を招くことにもなった。当人たちもこれを免れることはできず、ホークは2003年、ステロイドの影響とみられる心臓発作のため早世している。 ウォリアーズ人気にあやかろうと大量のコピーレスラーが生まれたが、当然のごとくコピーレスラーがオリジナルを凌駕することはなかった。唯一、成功例といえそうなのが元WWF王者のアルティメット・ウォリアーだが、これも全盛といえる時期はわずか4年ほどにすぎなかった。 「ウォリアーズのギミックには構造的欠陥があるのだから、コピー選手が成功しないのも当然でしょう」と話すのは当時を知る全日関係者だ。 「秒殺で圧勝する姿がファンの関心を集めるのだから、プロモーターとしては彼らを負けさせるわけにいかない。だから“勝った負けた”のストーリーを作ることもできないし、かといって馬場さんや鶴田さんを見せ場なしに負けさせるわけにもいかないわけで…」 そのため、タッグ専門のチームであるにもかかわらず、最強タッグリーグ戦に参戦することもなかった。出場するとなれば、他の看板選手を叩きつぶす形で秒殺を重ねるしかないわけで、以後のシリーズを考えればそんなことができるハズもない。 「短時間の試合がウリになっていたから、それだとやっぱりメーンの試合を任せるのは怖いんですよね」(同・関係者) それでもタッグマッチであれば相手側に“負け役”を配することもできる。あるいは場外乱闘を絡めて試合にアヤをつけ、反則やリングアウトという結末を用意することもできよう。 だが、シングル戦となれば毎試合そういうわけにもいかないわけで、プロモーターからすると実に使い勝手が悪いレスラーでもあった。 それでいて彼らが長く人気を保ち続けられたのは、やはりオリジナルの強みであり、また徹底して作り上げたギミックの優秀さがあってのことだろう。 その意味でも正しく“空前絶後”という言葉がふさわしいレジェンドといえるのである。〈ザ・ロード・ウォリアーズ〉 ホーク・ウォリアー&アニマル・ウォリアーと、マネジャーのポール・エラリングにより1983年結成。初来日は'85年の全日本。以後、新日やZERO1にも出場した。ホークは'03年、心臓発作により死去。
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スポーツ 2014年01月25日 17時59分
大型契約の裏事情 田中将大の獲得でトバッチリを食う人…
田中将大投手(25)がニューヨークヤンキースと契約した。『7年1億5500万ドル』(約163億円)の大型契約は、単年年俸、総額ともに歴代日本人メジャーリーガーのなかでも最高となる。 「田中に強い関心を示していたドジャースがクレイトン・カーショー投手と『7年2億1500万ドル』で契約延長した時点で、米国内ではヤンキースに決まるとの見方が支配的でした」(現地特派員の1人) ヤンキースとの契約について、こんな声も聞かれた。「やっぱり」−−。田中の代理人であるケーシー・クロース氏はヤンキースとの関係が深い。中核選手のデレク・データー内野手の代理人も務めており、古巣・楽天もジョーンズ、マギー、ユーキリスといった“前ヤンキース選手”を獲得してきた。こうした経緯からも、 「ヤンキースとすでに話がまとまっているのではないか?」 と、勘繰られていたのだ。 しかし、ヤンキースにとって、田中獲得は今オフの補強の終焉ではないようだ。 「一般的に見て、1月半ばからキャンプインまでの間、控え選手やオフの補強によってポジションが重複したベテランが動きます。見方を変えれば、この約2週間は、補強に成功したチームが余剰人員を放出する時期でもあるんです」(現地特派員の1人) その余剰人員の放出リストに、イチロー外野手(40)も加わっているという。 イチローは12年オフ、ヤンキースと年俸650万ドルで2年契約を交わしている。だが、ヤンキースは主砲のA・ロッドが禁止薬物使用の裁判中で、「本人は無実を訴えているが、今季も出場停止は免れない」との見方か支配的だ。そのため、今オフのヤンキースはエルズベリー、ベルトランといった長打力のある外野手を獲得。故障に泣かされた俊足外野手のガードナーも帰ってくる。グランダーソンはメッツに移籍したが、DHも務まる好打のベテラン、ソリアーノも健在だ。 左翼・ガードナー、中堅・エルズベリー、右翼・ベルトラン、DH・ソリアーノ。これは、米メディアが予想する今季のヤンキース外野布陣だ。 「イチローは13年シーズン後半のように、試合途中から出る守備固めで使われるのではないか」(前出・特派員) 東部地区のチームに詳しい米国人ライターがこう続ける。 「13年の11月下旬から12月に掛け、複数の球団が『ガードナーが欲しい』とヤンキースにトレードを申し込みましたが、成立しませんでした。というより、ヤンキースが『ガードナーは出せない』と断ったんです。ただ、広域球場を本拠地とするジャイアンツ、外野手が頼りないレッズはイチローの動向を注視しています。とくにレッズはガードナーのトレードを断られた後、イチローに切り換えたとも伝えられています」 メジャーリーグ各球団は「外野手5人」をベンチ登録する。現時点でイチローは「5番目の外野手扱い」であり、いっそ他球団に移籍した方が出場機会も増えるのではないだろうか。 「チーム総年俸が一定以上を超えた場合、メジャーリーグでは贅沢税を払わなければなりませんが、ヤンキースはその贅沢税を払ってでも、ワールドシリーズ覇者になれるチームを作ろうとしています。それと同時に、支払う贅沢税の額を抑えたいとも考えていますから、650万ドルの控え外野手となったイチローを手放し、チーム総年俸を少しでも安くしたい、と」(前出・米国人ライター) デキレース説はともかく、田中を獲得したヤンキースは、高額年俸のベテランの整理に動き出すようだ。
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スポーツ 2014年01月25日 17時59分
大関復帰ならなかった琴欧洲 日本国籍取得で引退へまっしぐら
昨年秋場所(9月=両国)、九州場所(11月=福岡)と2場所連続で途中休場により負け越して、初場所(1月12日〜26日=両国)で、大関から関脇に陥落した琴欧洲(30=佐渡ケ嶽)。 今場所、10勝を挙げれば、大関に復帰できたが、13日目(24日)、平幕・遠藤(追手風)に敗れ、6敗目を喫し、復帰の夢はかなわなかった。琴欧洲は「まだ2日あります」と話すのが、精いっぱい。 今後、琴欧洲はどうするのか? 北の湖理事長(元横綱)は「今後も長く取るのなら『横綱、大関に向かっていく』というように、気持ちを切り替えろ」とゲキを飛ばした。 確かに、琴欧洲はまだ30歳で、気持ちの切り替えさえできれば、現役を続行することも選択肢のひとつだろう。ただ、ここ3年で6度も途中休場するなど故障が多く、体は満身創い。11年夏場所(5月=両国)以降、大関でありながら、2ケタ勝ったのは、わずか2場所しかなく、すでにピークは過ぎている。現役を続ければ、醜態をさらすことも考えられる。 そんな折り、琴欧洲には場所前に、朗報も届いた。念願の日本国籍を取得したのだ。琴欧洲は将来、親方として協会に残るべく、1年以上前から、帰化申請の準備をしていた。だが、母国・ブルガリア政府から、国籍離脱の証明書がなかなか届かず、帰化問題は長期化していた。 しかし、親方になるための資格である日本国籍を有したことで、無理をして相撲を取り続ける理由がなくなった。 08年夏場所には幕内優勝も果たし、史上4位の大関在位47場所の記録もつくった琴欧洲。大関に復帰できなかったことで、早期引退に拍車を掛けそうな気配だ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年01月25日 11時00分
阪神 背番号「31」空白状態で再浮上する掛布の次期監督説
プロ野球各球団はキャンプインに向け、一、二軍の選手振り分けなど事務的な作業に追われている。キャンプ中の話題は新人選手に集中するものだが、阪神は“新”背番号にも注目が集まっている。 「『31』が空番となりました。当初、『31』は2位指名の横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)が継承すると聞いていましたが、空白となりました」(在阪記者) 横田は元ロッテ選手・横田真之氏の子息。強肩・俊足・強打で、「オリックスの糸井のようになる」と将来を嘱望された新人だ。掛布雅之DC(ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーター)と同じ左バッターでもあり、『31番』の継承者としてもふさわしかったが、昨季引退した桧山進次郎氏の付けていた『24番』に決まった。 「『31番は掛布DCと同じ内野手に』の思いもあったらしい。中村勝広GMは『競わせるのも面白い』と語っていました」(同) 『24』も一時代を築いた虎の代名詞だが、やはり『31』が空番となったことで囁かれているのが、掛布DCの入閣、次期監督説だ。 昨年10月、掛布氏はDCとして1988年以来の阪神復帰を果たしたが、非常勤扱いで背番号はナシ。ベンチ登録のないフロント職で、秋季キャンプ後に“異変”が起きた。 「掛布DCの指導がわかりやすいと若手の評判も上々でした。現役時代から兄貴分だった中村GMが、金銭問題などで全国放送の解説者契約を打ち切られた掛布氏に救いの手を差し伸べたわけです。掛布氏の帰還に批判的なフロント職員もいたので、非常勤扱いになりましたが…」(関係者) 指導内容の的確さで現場の信頼を得たわけだが、ファンも「ユニホーム姿を見てみたい」とラブコールを送る。 「掛布人気の根強さを再認識させられましたね。阪神は今年から地方興行を増やしていく予定ですから、掛布氏の知名度も利用すべきでしょう」(前出・記者) 現役時代と同じ背番号『31』のユニホーム姿で、掛布氏が帰ってくる−−。 経営陣の決断が楽しみだ。
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スポーツ 2014年01月23日 15時30分
いきなり23億円の高年俸となった田中マー君 チーム内でのやっかみは大丈夫か?
ヤンキースは1月22日(日本時間23日)、新ポスティングシステム(入札制度)を利用して、メジャー移籍を目指していた楽天の田中将大投手(25)と契約合意したと発表した。制度に基づき、楽天にはヤンキースから譲渡金2000万ドル(約20億8600万円)が支払われる。 7年総額1億5500万ドル(約161億8700万円)の超大型契約で、年俸は6年目までが2200万ドル(約23億円)、7年目が2300万ドル(約24億円)とみられ、日本人としては史上最高額となった。特筆すべきは、4年目(17年シーズン)終了時、田中が望めば、契約を破棄しFAとなれる特記条項が盛り込まれた点だ。 これまでの日本人最高額はイチロー外野手が、マリナーズと08年から結んだ5年総額9000万ドル(現在のレートで約93億9300万円)、年平均1800万ドル(同約18億7900万円)だった。 旧ポスティングシステムで、07年に西武からレッドソックス入りした松坂大輔投手が6年総額5200万ドル(同54億2500万円)、12年に日本ハムからレンジャーズ入りしたダルビッシュ有投手が6年総額6000万ドル(同62億5900万円)で、田中の契約はまさに破格なものとなった。 なぜ、ここまで田中の年俸が高騰したのか? その理由は、ポスティングシステムの変更にあった。旧制度では入札金額に上限はなく、最高額で入札した球団が独占交渉権を得られた。松坂やダルビッシュは5000万ドル(同約52億1500万円)を超える金額で落札されたが、新制度では入札金額の上限は2000万ドルに抑えられ、最高額で獲得を希望したすべての球団との交渉が可能となった。 入札金額が抑えられたことで、多くの球団が獲得に名乗りを挙げることが可能になったが、競争となったことで、田中に提示される条件はドンドン跳ね上がっていったのだ。 ヤンキースではアレックス・ロドリゲス内野手(38)が薬物規定違反により、今季全試合の出場停止処分が下された。ロドリゲスの今季年俸は2500万ドル(約26億800万円)だったが、この処分のため、支払う年俸は280万ドル(約2億9200万円)となり、2220万ドル(約22億9500万円)の余剰資金が生まれた。それを、そっくりそのまま、田中の獲得資金にスライドさせることが可能となったのだ。 メジャーでの実績なしで、いきなり高年俸選手となった田中だが、懸念材料もある。チーム内での、年俸バランスだ。田中はエースのCCサバシア投手(33)、黒田博樹投手(38)に次ぐ3番手の先発投手として期待されている。 ところが、過去2度の最多勝を獲得し、通算205勝をマークしているサバシアでさえ、年俸は7年総額1億6100万ドル(約167億9200万円)で、田中とほぼ同額。12年に16勝を挙げるなど、4年連続2ケタ勝利中の黒田は1600万ドル(約16億6900万円)で、田中より、はるかに安いのである。野手では、チームの支柱でもあるデレク・ジーター内野手(39)が1200万ドル(約12億5200万円)にすぎず、チームメイトからのやっかみが気になるところ。 かつて、旧ポスティング制度を利用して、07年に阪神からヤンキース入りした井川慶投手(34=現オリックス)は、約2600万ドル(同27億1200万円)で落札され、5年総額2000万ドルで契約を結んだが、5年間でわずか2勝に終わり、地元メディア、ファンから酷評された。 田中がチームメイト、メディア、ファンを納得させるためには、実績を残すしかなさそうだ。最低でも15勝以上勝たないと、年俸とのバランスが釣り合わなくなりそうで、年俸が高い分、そのプレッシャーも相当なものになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年01月23日 11時45分
“房総のダルビッシュ”西武・相内誠がまた暴走! 未成年での飲酒・喫煙で処分
千葉国際高時代、最速145キロの速球を投げていたことから、“房総のダルビッシュ”と呼ばれていたプロ野球西武ライオンズの相内誠投手(19=今季より登録名は「誠」)が、またも暴走してしまった。 西武球団が1月22日、記者会見を行い、相内が未成年ながら、飲酒・喫煙していたため、6カ月の対外試合出場禁止などの処分を下したことを発表した。寮からの夜間外出も禁止され、ユニホーム着用を禁止することも検討される。2月1日からの春季キャンプは、B班(2軍)に帯同するが、個別メニューとなる見込み。 球団によると、14日に公式ホームページの意見欄に、「相内が都内で飲酒している」との投書があった。相内に確認したところ、13年11月以降、複数回の飲酒の事実を認め、同時に喫煙もしていたこと明かしたという。 会見した飯田則昭専務取締役は「我々の管理不行き届き。指導が足りず申し訳なく思っている」と陳謝。相内は球団を通して、「このようなことを起こして、大変申し訳なく思っております。自分は、いろんな経緯があって入団したわけですけれども、ここまで応援をしていただいたファンの方々に、誠に申し訳なく思っております。今後このようなことをしないと誓います」とコメントした。 相内は12年のドラフトで2位指名され、仮契約を交わした後の同年12月4日、仮免許中にもかかわらず、東京アクアラインで自動車を運転。29キロのスピード違反を犯し、道交法違反(車の無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発された。 学校からは無期限謹慎処分を受け、球団は入団交渉を凍結した。卒業後の13年3月10日、「十分、反省している」と判断されて契約。同月28日、千葉家裁木更津支部で保護観察処分が決定した。 同年8月7日のフューチャーズ戦が初の実戦登板となり、イースタン公式戦ではわずか6試合の登板にとどまり、10回を投げて、0勝3敗、防御率6.30の散々な成績だった。同年9月2日に保護観察が終了し、登録名も「誠」に変更し、14年シーズンは心機一転で臨むはずだった。 未成年選手の喫煙といえば、1年目のダルビッシュ有投手(当時日本ハム)が、写真週刊誌に未成年ながらパチンコ店で喫煙していたことが、春季キャンプ中に報じられたことがあった。ダルビッシュは球団寮へ強制送還、無期限謹慎処分を受け、学校(東北高)からは停学処分が下された。更生期間を経て、その年(05年)のダルビッシュは5月に2軍で初登板、6月に1軍に昇格し、5勝(5敗)を挙げている。 飲酒・喫煙は重大な過失ではないかもしれないが、相内はこれが2度目の不祥事。プロとしての自覚が欠如しているといわざるを得ない。6カ月の対外試合出場禁止となると、実戦復帰は早くても7月下旬で、シーズンの半分以上を棒に振ることになる。今季に懸けていたはずの相内だが、不注意の代償はあまりにも大きい。(落合一郎)
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スポーツ 2014年01月22日 11時45分
センバツ直前情報 「四国枠」を巡る奇妙な動き
第86回選抜高等学校野球大会(以下センバツ/3月26日開幕)の代表校32校は、1月24日に発表される。北海道から九州・沖縄の各地区の前年・秋季大会の成績が選出基準となることは説明するまでもないが、『四国枠』を巡るおかしな情報も交錯していた。<四国・2校> 確実=秋季地区大会優勝校・今治西 有力=同準優勝・池田、準決勝進出・明徳義塾 優勝校が選ばれるのは間違いない。「残り1枠」は、池田(徳島県)と明徳義塾(高知県)のどちらかが…。これが、大方の予想である。 「順当な選び方をすれば、明徳義塾よりも決勝戦に進んだ池田です。でも…」(地元関係者) 準優勝校の出場を「確実」と言えない理由は1つ。今治西との決勝戦の内容が芳しくなかったのだ。決勝戦で池田は『0対10』で敗れている。これに対し、明徳義塾は−−。 準決勝2試合 今治西 対 明徳義塾 4対0 池田 対 生光学園 9対3 池田、明徳義塾は、ともに優勝校・今治西に敗れたが、「試合内容は明徳義塾の方が上」と評されている。したがって、「2校目は明徳義塾」と予想する関係者も多い。 「関西系のある新聞社が1月半ばから、故・蔦文也さんの指導者人生を関係者の証言で綴る連載を始めました。この連載が混乱の一端と言っていい。連載スタート前、池田のセンバツ出場を確実視するようなピーアールを載せて…。今年のセンバツは安楽智大クン(済美)も、昨夏の優勝投手・高橋光成クン(前橋育英)も出られない。そんなスター不在の状況で、池田が出場候補に挙がっているとなれば、『強い池田高校』を久々に見られると期待する甲子園ファンの気持ちも分かりますが」(前出・地元関係者) 在阪球団スカウトが興味深い情報を教えてくれた。 「明徳義塾の岸潤一郎投手が面白い。ストレートは140キロ台前半だが、スピンが効いているというか、『質の高いボール』を投げる好投手です。センバツでブレイクする可能性も高い」 好投手の存在も「明徳義塾有利」の予想を加速させているようだ。 また、21世紀枠の候補に挙げられている坂出高校(香川県)も、準々決勝で今治西に善戦。前出の地元関係者によれば、「21世紀枠ではなく、四国枠から同校が選出される可能性もある」と話していたが…。「中国・四国」という“別の枠”で、この地域の5校目として明徳義塾を入れると予想する声も聞かれた。そうなれば、四国枠は池田、中国・四国枠という棲み分けも可能だ。 決勝戦がワンサイドゲームになってしまったのが混乱の発端。とはいえ、発表直前になって、スンナリとは決まらないとの情報が流れるのは、四国地区に強豪校の多いからだ。「池田、明徳義塾のどちらも甲子園で観たい」。それが甲子園ファンのホンネである。
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スポーツ 2014年01月20日 16時35分
FA人的補償で鶴岡が加入 阪神の正捕手は誰がいい?
阪神タイガースはFA権を行使して、DeNAに移籍した久保康友投手の人的補償として、同球団の正捕手であった鶴岡一成(36)を獲得した。 これで、阪神の捕手陣は、正捕手の藤井彰人(37)、FAでオリックスから13年に加入した日高剛(36)と、ベテラン3人がひしめく状況となった。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「鶴岡一成が加入、阪神の正捕手は誰がいい?」との意識調査を、2014年1月7日〜17日に実施。2万2555票(男性=90.1%、女性=9.9%)の回答があった。調査方法は鶴岡、藤井、日高の3人に、清水誉捕手(29)、「その他」を加えた5択。 1番目は鶴岡と藤井の激烈な争いとなり、新加入の鶴岡が7002票(31.0%)を得て、トップ。 藤井は6929票(30.7%)で2番目だったが、鶴岡との差はわずかに73票で、甲乙つけがたい結果となった。 3番目は意外にも、「その他」で3776票(16.8%)。これには、選択肢になかった小宮山慎二(28)や、他の若手捕手の台頭、あるいは、打撃を生かすために、外野に転向した今成亮太(26)、狩野恵輔(31)への期待感もありそうだ。 4番目は昨季、自己最多の39試合に出場し、頭角を現した清水で3376票(15.0%)が入った。やはり、ベテランではなく若手にチャンスを与えることを期待する向きも多いようだ。 日高は昨季、FA入団しながら、わずか44試合出場にとどまったことが響いたのか、清水にも大差を付けられて、1472票(6.5%)とビリ(5番目)だった。 捕手は守りの要のポジションだけに、毎試合、コロコロ変わるのも良くないだろう。この激しい正捕手争いを制するのは、果たして誰になるか?(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年01月20日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第6R “アメリカン・ドリーム”に憧れた時代〈ダスティ・ローデス〉
“ラテンの魔豹”ペドロ・モラレス、“狼酋長”ワフー・マクダニエル…。アメリカではトップを張りながら日本でいまひとつ活躍できなかったレスラーが少なからず存在する。それらは「プエルトリコ移民」「インディアン」といった、そもそもの出自が人気の主要因となっているケースが多く、そのあたりの文化理解に乏しい日本で通用しなかったのも仕方あるまい。 そんな中にダスティ・ローデスを並べることには異論もあろう。しかしながら日本でのローデスが、アメリカほどにはスーパースター的存在として認知されていないのもまた事実である。 日本で紹介されるローデスは、そのニックネーム『アメリカン・ドリーム』にちなんだ“ゴージャス”“スタイリッシュ”といった類いのものばかりで、そのころに本国ではおなじみだった「俺は配管工の息子!」との決めゼリフがテレビ等から聞かれることは、まずなかった。 「そのときにローデスの話す言葉がまたコテコテの南部訛りなんですね。そんな田舎者の不良アンちゃんがプロレス界のトップに上りつめて大金を稼ぐという“成り上がりストーリー”。実のところ、これがアメリカではウケていたんです」(当時の米マット事情に詳しいプロレスライター) 日本では、そのニュアンスまで理解してローデスに声援を送っていたファンはまずいなかっただろう。それでいて、なぜ一定以上の人気を得られたのか。そこには当時の日本の文化事情が深く関わってくる。 日本にマクドナルドが初出店したのが1971年。くしくもローデスの国際プロレスへの初来日と同じ年である(まだこのときはディック・マードックとの『テキサス・アウトローズ』として知られる“ダーティ”ダスティ・ローデスではあったが)。アメリカでは庶民の食であるハンバーガーが日本で高級外食と受け止められていたように、日本におけるローデスはうわべだけの豪華さを“本場の高級品”としてありがたがられていた。日本人選手なら「真面目にやれ!」と罵倒されるだろう“腰振りダンス”もヤンヤの歓声で受け入れられたのだ。 ウマいのかマズいのかもわからずにハンバーガーを食していたように、何だかよくわからないが、とにかく“アメリカの象徴”として日本のファンはローデスを歓迎した。新日本プロレスへの来日時、あえて一週間程度の特別参戦としていたことも、ローデスの高級感を増すことになった。 ちなみに、その当時には「アメリカで引っ張りダコだから長く日本滞在ができない」などと特別参戦の理由が語られていたものだが、後になって「ローデスのギャラが他に比べて高過ぎたので全戦参加させられなかった」と新間寿氏は真相を明かしている。 そうはいっても、ただ舶来品を押し頂く感覚だけでは長く人気を集めることはできない。やはり重要なのは試合内容になるわけだが、その点においてもローデスは一流だった。繰り出す技はエルボースタンプにエルボードロップ、パンチと4の字固めぐらい。それでいながらパフォーマンスに偏ることなく、見応えある試合を繰り広げた。 「中でも猪木とのNWF戦などは両者の持ち味が出た名勝負と言えるでしょう。試合での間の取り方がうまく、観客への見せ方を熟知しているんですね」(前出のプロレスライター) 流血時にはあえて額よりも上部をカットすることで、遠目には白髪にも見える薄いブロンドヘアに血の赤が鮮やかに映える。そんな見た目の細かな部分にまでもこだわりが感じられた。 ジャイアント馬場は「こんな腰振りがはやるなんて」とローデスを酷評したという。しかし、ショーマンスタイルとは真逆であるはずの新日においては、これが受け入れられることになった。 「新日の緊迫感に満ちた雰囲気の中で、あのどこかコミカルな存在感が一服の清涼剤となったのでしょう。猪木は'95年に北朝鮮で行われたイベントでのリック・フレアー戦でもそうだったように、意外とアメリカン・スタイルと手が合うんですね」(同前) 猪木の“燃える闘魂”を際立たせるという意味においても、ローデスの存在は貴重だったのだ。
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スポーツ 2014年01月19日 11時00分
駅伝選手が五輪で活躍しない理由
第90回東京箱根間往復大学駅伝競走(読売新聞社共催)は、東洋大学の2年ぶりの優勝で幕を閉じた。往復路全10区のうち、3、5、7、8、10区の5つで『区間賞』を獲得。『最優秀選手』(金栗杯)もアンカーの大津顕杜選手が選ばれ、まさに圧倒的勝利だった。しかし駅伝は、オリンピックという視点では語れないようである。 大会を中継した日本テレビは、「東京五輪の年、出場選手たちは20代後半。アスリートとしてピークを迎え…」と、五輪への期待を煽る実況をしていたが、“東洋大学=駅伝強者”のイメージを定着させたOBの柏原竜二(24=富士通)でさえ、マラソンでは覚醒していない。 駅伝の猛者がマラソンで通用しない理由は一つ、駅伝が特殊すぎるからだという。駅伝の区間の約20キロと42.195キロとでは、心拍的な違いもある。また、山間を含む上り坂の走り方は、マラソンランナーの成長には直結しないとの理論も諸外国で伝えられている。 「まだ仮説の段階ですが、“駅伝選手はマラソンで通用しない”と世界は見ています。日本独自というか、世界的な競技の広がりを見せていない。でも、日本人は駅伝を好み、若い長距離ランナーも箱根への憧れを抱き、大学でマラソンよりも駅伝に重点を置いた練習をする。近年、男子マラソンでメダルを狙える選手が現れないのは、その影響でしょう」(五輪担当のライター) 駅伝とマラソンは別競技というのが、世界の認識。「長距離界のガラパゴス」とも言われているという。 東京五輪では観客数増加のため、競技種目を増やす案も検討されている。野球やソフトボールがその候補らしいが、いっそ開き直って、日本の伝統芸を見せつける意味でも駅伝を加えてみてはいかがだろうか。
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2007年03月08日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分