「『31』が空番となりました。当初、『31』は2位指名の横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)が継承すると聞いていましたが、空白となりました」(在阪記者)
横田は元ロッテ選手・横田真之氏の子息。強肩・俊足・強打で、「オリックスの糸井のようになる」と将来を嘱望された新人だ。掛布雅之DC(ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーター)と同じ左バッターでもあり、『31番』の継承者としてもふさわしかったが、昨季引退した桧山進次郎氏の付けていた『24番』に決まった。
「『31番は掛布DCと同じ内野手に』の思いもあったらしい。中村勝広GMは『競わせるのも面白い』と語っていました」(同)
『24』も一時代を築いた虎の代名詞だが、やはり『31』が空番となったことで囁かれているのが、掛布DCの入閣、次期監督説だ。
昨年10月、掛布氏はDCとして1988年以来の阪神復帰を果たしたが、非常勤扱いで背番号はナシ。ベンチ登録のないフロント職で、秋季キャンプ後に“異変”が起きた。
「掛布DCの指導がわかりやすいと若手の評判も上々でした。現役時代から兄貴分だった中村GMが、金銭問題などで全国放送の解説者契約を打ち切られた掛布氏に救いの手を差し伸べたわけです。掛布氏の帰還に批判的なフロント職員もいたので、非常勤扱いになりましたが…」(関係者)
指導内容の的確さで現場の信頼を得たわけだが、ファンも「ユニホーム姿を見てみたい」とラブコールを送る。
「掛布人気の根強さを再認識させられましたね。阪神は今年から地方興行を増やしていく予定ですから、掛布氏の知名度も利用すべきでしょう」(前出・記者)
現役時代と同じ背番号『31』のユニホーム姿で、掛布氏が帰ってくる−−。
経営陣の決断が楽しみだ。