スポーツ
-
スポーツ 2014年03月26日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第15R 過剰な肉体による最高のパフォーマンス〈ダイナマイト・キッド〉
昨秋、WWEの公式サイトに「ダイナマイト・キッドが脳卒中で倒れた」との報が掲載された。晩年のキッドといえばステロイド禍の話が付いて回るため、脳卒中との因果関係は不明ながら、まずそのことを思い浮かべた人も多いだろう。 長きにわたってステロイド系筋肉増強剤などの薬物を常用していたことは、当人が自伝にも記している通り。1986年、WWEにおける試合中のアクシデントで椎間板に重症を負ってからは、痛み止めのため覚せい剤の類いも使用したという。 その後の車椅子生活は、このときのケガが原因だというが、ステロイド剤の副作用として骨粗しょう症もあるそうだから、そちらの影響も拭い切れない。 ただ、そうした不幸な話ばかりがクローズアップされるものの、キッド当人はインタビュー等で「後悔していない」と断言している。 筋肉増強剤の副作用について、まだわかっていなかった当時のことである。ジュニアクラスの背格好で超ヘビー級選手に対抗し、見た目にもパフォーマンス的にも上質のものを提供するため薬剤を使用したことは、単純に道義に反したものとは言い難い。 そしてそのときに、人間用では飽き足らず、競走馬用の筋力増強を使用するという“過剰さ”が、キッドのプロレスラーとしての持ち味であり、凄味でもあった。ダイビング・ヘッドバットを放つ際には、あえてリングに倒れた相手から遠い側のコーナーを選択して、「登るポストを間違っているんじゃないか?」と観客が戸惑うこともたびたび。その逆で近い方のコーナーから仕掛けた場合は、相手の肩口を狙うのではなくキッチリ頭同士を“直下”でぶつけるものだから、それで額が割れて流血に至ることもあった。 ショルダータックルも、相手が倒れるまで二度、三度と間髪入れず連続してぶちかますから、特にヘビー級選手が相手だと自然とハイスパートになっていく。相手の技を受ける際にも防御は最小限に控えて、ド派手にやられてみせる。 「ヒールは笑顔を見せてはいけない」と常にポーカーフェースを貫き、正月の全日本プロレス恒例だったサインボール投げの際には、リング上から観客に目掛けて剛速球でボールをぶつけにいったりもした。 小橋建太が少年時代、キッドにサインを求めて色紙を差し出すと、問答無用で破り捨てられたというエピソードにも、その徹底した自己演出ぶりが見て取れる。 しかしそうした態度も、いつのころからか「クールでカッコいい」と受け止められ始め、対戦相手に関係なくベビーフェースとしての人気を獲得していった。一にも二にも、キッドのリング上での優れたパフォーマンスゆえのことであった。 そんなキッドのベストバウトはどれかといえば、常に全力で戦ってきただけに、すべての試合がベストと言っても過言ではない。日本では初代タイガーマスクのデビュー戦を取り上げられることが多いけれども、これも「あの強いキッドに完勝した」とタイガー神話の幕開けとはなったが、キッドにとってみればあれが平常運転だ。 デイビーボーイ・スミスとのタッグ『ブリティッシュ・ブルドッグス』での試合も含め、どれが一番と決めるのは非常に難しいが、ここではあえて1991年の、全日での引退試合、ジョニー・スミスとのニュー・ブリティッシュ・ブルドッグスでジョニー・エース&サニー・ビーチと戦った試合を取り上げたい。 キッドはすでにこのとき肉低的にボロボロで、首にボルトが3本も入った状態だった。 試合はパートナーが全てお膳立てをして、キッドはそこに往年の“フェイバリットホールド”の数々を繰り出すだけ。まさに『ダイナマイト・キッド名場面集』の趣であったが、その最後、ダイビング・ヘッドバットからサニー・ビーチを押さえ込んだ瞬間のことだった。これまで常に無表情だったキッドの表情が、ふと緩んだのだ。 全てが終わったことによる満足感なのか、あるいは引退の哀しみだったのか。その心境は知る由もない。 ただ、このストイックに過ぎたレスラーの引退によって、一つ時代が終わったことに間違いはなかろう。〈ザ・ダイナマイト・キッド〉 1958年、イギリス出身。'79年、国際プロレスに初来日。'80年からは新日、'84年以降は全日に参戦する。デイビーボーイ・スミスとのコンビ「ブリティッシュ・ブルドッグス」でも活躍。みちのくプロレスにも参戦した。
-
スポーツ 2014年03月25日 11時45分
サポーターが差別的な内容の横断幕を掲出 浦和レッズへの「無観客試合」の制裁は妥当か?
3月8日、Jリーグ、浦和レッズ対サガン鳥栖戦(埼玉スタジアム2002)において、浦和の一部サポーターが、ホーム側ゴール裏席に向かう入場ゲート上コンコースに向けて、「JAPANESE ONLY」という差別的な内容の横断幕を掲出した。その不適切な横断幕は、試合開始(午後4時4分)前の午後2〜3時の間から、試合終了(午後5時56分)後まで続き、クラブ側が撤去することはなかった。 FIFA(国際サッカー連盟)は13年5月の総会で、「反人種差別・差別に関する戦い」に関して決議し、同年7月にはFIFA加盟各国協会に対してガイドラインを提示するとともに、関連する規程を整備する等の適切な対処を求めている。JFA(日本サッカー協会)は同年11月、規程を整備するとともに、JFA加盟団体に対しても周知徹底している。 浦和サポーターは10年にも、類似したトラブルを起こして制裁を受けた他、これまでも度々トラブルを起こしている。 Jリーグでは、再三の制裁を科されているにも関わらず、今回のような結果に至った責任は非常に重大であるとし、同23日の浦和対清水エスパルス戦(埼玉スタジアム)を、「無観客試合」として開催する処分を科した。「無観客試合」はJリーグ史上、最も重い処分。同試合は文字通り、観客席に誰もいない状況で行われ、1-1の引き分けとなった。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「浦和への『無観客試合』の処分は妥当?」との意識調査を、3月13日〜23日に実施。11万8986票(男性=81.6%、女性=18.4%)の回答があった。 その結果は、「妥当」との回答が5万3353票(44.8%)で最も多かったが、「軽い」も4万7700票(40.1%)と多かった。「重い」は1万7933票(15.1%)にすぎなかった。 浦和サポーターといえば、熱狂的な応援で有名だが、これまで、度々トラブルを起こしてきたのは事実。ただ、一部のサポーターの暴走により、多くのマジメなサポーターが観戦できなくなり、迷惑を被ったのも確か。一部のサポーターには今回の処分を教訓にして、今後はフェアなスポーツマンシップにのっとった応援をしてほしいものだ。(リアルライブ編集部)
-
スポーツ 2014年03月24日 15時30分
綱獲り場所の鶴竜が初V 史上最も注目されない!? 新横綱が誕生へ
大相撲春場所(3月9日〜23日=大阪ボディメーカーコロシアム)は大関・鶴竜が14勝1敗で初優勝を果たし、北の湖理事長(元横綱)、横綱審議委員会から示されていた「13勝以上での優勝」の条件をクリアし、横綱昇進が確実となった。 審判部は北の湖理事長に、昇進を審議する臨時理事会の開催を要請。同24日午後の横審で推挙されると、同26日の夏場所(5月=両国国技館)番付編成会議及び臨時理事会で、鶴竜の横綱昇進が正式に決まる。 初場所(1月=両国)は14勝1敗で、優勝決定戦で横綱・白鵬に敗れた鶴竜は、賜杯こそ逃したが、「優勝に準ずる成績」と認定され、春場所で初の綱獲りが懸かった。 しかし、日本相撲協会内部では鶴竜の綱獲り機運は全く盛り上がらず。ファンの注目の的は、初のカド番を迎えた稀勢の里や、初の上位進出となった“期待のホープ”遠藤、エジプト出身の大砂嵐らで、鶴竜の綱獲りには注目が集まらなかった。 ノープレッシャーのなかで、鶴竜は3日目、早々に平幕・隠岐の海に敗れたが、これで「気持ちが楽になった」と言い、その後は連勝街道をばく進。12日目には全勝の横綱・日馬富士を破り、14日目には1敗で並んでいた白鵬を破って、気が付いたら単独トップに。千秋楽では、大関・琴奨菊に完勝して、あれよあれよという間に、初優勝を決めた。 横綱昇進への内規は、「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」と定義されており、平成以降、「2場所連続優勝」以外で昇進させた例は一度もない。だが、協会では、なんとか稀勢の里を横綱に上げたいばかりに、昇進へのハードルを下げてしまった。あいにく、稀勢の里は2度の綱獲りチャンスを逃したが、その機会が転がり込んだ鶴竜がワンチャンスでモノにしたのは、なんとも皮肉。 これで、87年(昭和62年)九州場所で昇進した大乃国(現・芝田山親方)以来、26年半ぶりに、「2場所連続優勝」以外で、新横綱が誕生することになった。 鶴竜は12年夏場所(5月=両国)で大関に昇進したが、昨年九州場所(11月=福岡)までの在位10場所で、大関の責任といえる2ケタ勝利をマークしたのは、わずか3場所。8勝7敗と、辛うじて勝ち越した場所が3回もあるなど、ファンの印象度も極めて薄く、「鶴竜が横綱で大丈夫なのか?」との危惧もある。失礼ながら、史上最も注目されない新横綱の誕生となるかもしれない。 横綱が3人となったことで、無理に4人目の横綱をつくる必要がなくなった。綱獲りへのハードルは高くなることが予想される。北の湖理事長、横審がなんとか、横綱にさせたかった稀勢の里にとっては、これまでより高いハードルを超えなければならなくなったようだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2014年03月22日 17時59分
渡辺俊介は「開幕駆け込みトレード」の目玉
レッドソックスとマイナー契約を交わした渡辺俊介(37)がレイズ傘下のマイナー1Aチームとのオープン戦に登板した(3月15日/現地時間)。リリーフとして1イニングを投げ、無失点に抑えたが(被安打1、奪三振1)、この投球内容に関心を示していたのはレッドソックス首脳陣ではなく、「他球団だった」という…。 「渡辺は補充要員として、レッドソックスのオープン戦に加わっていますが、いつ投げるのか、登板日程が明確になっていません。実戦感覚を鈍らせないよう、格下の1Aのゲームに登板しただけ」(現地特派員の1人) オープン戦にはあと2試合に登板する予定。格下の1Aを抑えても評価アップには直接関係ないが、渡辺自身は「自分の感覚が確認できた」と手応えを語っていた(共同会見より)。しかし、今月末の開幕日まで「いつ投げる」という予定が立っていないのは、レ軍首脳陣は渡辺を戦力として見ていないのではないだろうか。 「アンダースローはメジャーでは稀な存在です。2大会連続でWBCにも選ばれており、レ軍との契約はマイナーだが、シーズン半ばにはメジャーで活躍しているはず」 渡辺のメジャー挑戦が明らかになったとき、日本人メディアの多くがそんな好意的な見方をしていた。だが、米国人メディアの評価は少し異なる。 「一般的に、マイナー契約を交わした選手はキャンプで『招待選手』となり、そのキャンプでの内容を受けてオープン戦帯同が決まり、オープン戦での結果次第でメジャー契約へという、段階を踏みます。渡辺の交わしたマイナー契約は『招待選手』になれないものでした。その代わり、プレシーズンマッチ(オープン戦)で4試合の登板を約束する事項が加えられました」(米国人ライター) オープン戦を経て、メジャー昇格を目指すという段取りは同じだが、こんな指摘も聞かれた。 「レッドソックスはシーズン中、リリーフ投手を7人で構成します。クローザーの上原、そして、田澤の日本人投手の当確は確実で、そこにムヒーカ、ブレスロウ、ドゥブロン、ミラー、ベイデンホップといった実績のあるリリーバーがメジャーキャンプを順調に送りました。マイナーにもイキのいい若手が数人控えています。渡辺はリリーフを予定して獲得したと聞いていますが、この実績のあるレ軍のリリーバーのなかに割って入るのは大変ですよ…」(NPB関係者) 前出の関係者によれば、渡辺は元同僚の藪田安彦氏(現解説者/登録名は『薮田』)に相談し、「失敗も含め、全ての経験が価値のあるものになる」と背中を押されたそうだ。“タラレバの仮説話”をしても仕方ないが、入団交渉にもっと時間をかけていれば、渡辺の実績やアンダースローという希少価値からして、メジャー契約を提示する米球団もあったのではないだろうか。いや、渡辺は厚遇契約を得ても結果が伴わなければ辛い思いをするとし、「プレシーズンマッチの登板」以外の条件は出さなかったのかもしれない。 「アンダースローといえば、高津臣吾氏(現解説者)がホワイトソックスで活躍した前例もあります。渡辺がアメリカで通用するかどうかと聞かれれば、米メディアの大半が『活躍できる』と見ています。但し、渡辺はリリーフよりも先発タイプであり、37歳で開幕を迎えるのでどの米球団も獲得に慎重でした」(前出・米国人ライター) 実戦感覚を鈍らせないためだけのマイナー登板に米他球団のスカウトが集まったのは、レッドソックスではチャンスが極めて少ない渡辺がどれだけできるのかを再調査するためだったようだ。渡辺が使えると分かっても、レッドソックスは救援投手が豊富だ。ビジネスで割り切った米球界において、余剰人員のトレード話は好都合であり、レッドソックスも例外ではない。 開幕後、上原や田澤と投げ合う渡辺の雄姿が見られるかもしれない。
-
スポーツ 2014年03月21日 17時59分
元大関・琴欧洲が引退 日本国籍取得遅れ醜態さらす
大相撲春場所12日目の3月20日、元大関で西関脇のブルガリア出身・琴欧洲(31=佐渡ケ嶽)が日本相撲協会に引退届を提出した。 大関から陥落し、先の初場所(1月=両国)で復帰を懸けた琴欧洲は、8勝7敗で、条件の10勝以上を挙げられず、大関復帰はならず。今場所は関脇にとどまったが、2日目から9連敗。古傷の左肩を痛めたとして、11日目から休場した。肩、ヒザ、ヒジに故障を抱え、まさに満身創いだった。 最後の一番となった10日目の横綱・白鵬戦の後に、師匠である佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に「気力がないです。悔いはないです」と引退を申し出たという。 会見で「若いときに一緒に上がって、巡業で毎日のように稽古した。最後に白鵬関と取ることがうれしかった」と話した琴欧洲。白鵬戦では相手の顔を見ることもできず、敗れた後、「終わりがきたと感じた」と言うと号泣した。 琴欧洲は02年九州場所で初土俵。所要11場所で新入幕を果たすと、年6場所以降では史上最速(幕下付け出し除く)所要19場所で、大関にスピード出世。08年夏場所で初優勝を果たしたが、ケガが多く、大関では満足な成績を収められなかった。大関在位は47場所で史上4位だが、そのうち、2ケタ勝利を挙げたのは、わずか14場所。通算成績は537勝337敗64休。 佐渡ヶ嶽親方は「ケガが治れば、まだ取れると思った。でも本人が、もう気力がありませんと言った。いつかこういうときが来るとは思っていたけど、早かった気がする」とコメント。北の湖理事長(元横綱)は「限界を感じたのだろう。大関に上がるときが最も良く、横綱を射止めると思っただけに残念。ヒザのケガが響いた。それでも、なかなか8年近くも大関は務まらない」と労をねぎらった。 「日本に来て、相撲取りになって本当に良かった。相撲は自分の人生です。今までも、これからも」と語った琴欧州は、今年1月、日本国籍(日本名=安藤カロヤン)を取得し、親方になる資格を得た。年寄名跡は取得していないが、大関経験者はしこ名で3年間、年寄として協会に残ることができる。今後は佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたり、その間に年寄名跡の取得を目指す。 日本国籍を取得するべく準備を始めてから、1年以上の月日を要した。帰化があと2カ月早ければ、大関から陥落してまで相撲を取る必要はなく、醜態をさらすこともなかったのだが…。なんとも、そこが惜しまれるところだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2014年03月21日 16時57分
男子フィギュア・高橋大輔 現役を続けてほしい?
昨年11月に右ヒザを負傷しながらも、ソチ五輪に強行出場した男子フィギュアの高橋大輔(28)は、総合6位と不本意な成績に終わった。 女子の浅田真央とともに人気者だけに、気になるのが、その去就だが、高橋自身は現役を続けるか、否かについてコメントしていない。 高橋は06年のトリノ五輪で8位。08年の右ヒザ手術を乗り越えた10年バンクーバー五輪では、銅メダルを獲得した。ソチでは故障の影響もあって、最高の演技を見せることができなかったことで、不完全燃焼となり、一部では休養を挟んでの現役続行説も浮上している。 残念ながら、3月26日に開幕する世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)は、右脛骨(けいこつ)関節軟骨損傷による慢性膝(しつ)関節炎のため欠場となった。 高橋は「自国開催の世界選手権、選ばれたからには無理をしてでも、と悩みましたが、安静加療が必要なこと、今後も自分の膝とは長い付き合いをしていかなくてはいけないことから、大変残念ですが、欠場という結論に至りました。ご心配とご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、一日でも早く皆さまの前でスケートができるよう、日々の体の変化に対応しながら、治療に専念したいと思います」とのコメントを出している。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「高橋大輔に現役を続けてほしい?」との意識調査を、3月10日〜20日に実施。11万6280票(男性=63.6%、女性=36.4%)の回答があった。 その結果は、「続けてほしい」が8万3905票(72.2%)で7割を超えた。「続けなくてもいい」は2万4627票(21.2%)、「どちらともいえない」は7748票(6.6%)だった。 単純比較はできないが、先に実施された「浅田真央に来季も現役を続けてほしい?」との意識調査では、「続けてほしい」が53.3%で、浅田より高橋の現役続行を望んでいる人が多いことがみてとれた。 果たして、高橋が出す結論や、いかに?(リアルライブ編集部)
-
スポーツ 2014年03月21日 11時00分
日本人力士にかかる相撲協会の増収
白鵬の連覇なるか、大関・鶴竜の綱取りは? 入幕4場所目で東前頭筆頭まで躍進したイケメン力士の遠藤はどこまでやるか−−。 珍しく見どころが豊富だったこの春場所が始まる3日前、相撲協会は大阪市内で理事会を開き、平成25年の決算を承認した。それによると、本場所の観客増などによる収入が大幅に増え、約1億5300万円の黒字になったという。 相撲協会が黒字を計上するのは実に4年ぶりのことで、2年前は八百長問題で春場所が中止に追い込まれるなどして約48億8000万円、昨年度も観客動員数が伸び悩み10億7000万円もの赤字を出している。 「今回は稀勢の里の綱取り、さらに若い遠藤が出てきたことで、土俵は大いに盛り上がりましたからね。やっぱり日本人力士が活躍しないとフィーバーしないんです。それと円安が大きかった。相撲協会が持っている株などの金融資産の評価額が円安、株高の影響でアップし、約10億円も膨らんだそうで、もしこれがなかったら逆に9億円の赤字だったといいます。黒字に転じたといっても、まだ厳しい状況に変わりはありません」(担当記者) これからも経費削減を進めるなど、一層の経営努力を求められることになりそうだが、気になるのはそれだけではない。観客増に貢献した日本人力士の活躍に陰りが垣間見えるからだ。 「特に、人気は既に横綱級の遠藤が厳しい。場所前の出稽古でコテンパンにのされていましたが、案の定、序盤から連敗。いずれもモンゴル力士が相手です。この結果はストレートに人気に影響しそうで、また赤字に転落する恐れは十分にありますね」(協会関係者) 日本人力士の活躍を切に願っているのは、相撲ファンだけではない。
-
スポーツ 2014年03月20日 15時30分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(福岡ソフトバンク編)
中田賢一(31=前中日)、ウルフ(33=前日本ハム)、スタンリッジ(35=前阪神/復帰)、サファテ(32=前西武)、鶴岡慎也(32=前日本ハム)、李大浩(31=前オリックス)、岡島秀樹(38=アスレチックス/復帰)…。彼らの年俸だけでも10億円を越える計算だ。「ルールを守って、かつ惜しみなく」と今季の大型補強について語っていたが、ホークスの選手層はもともと厚い。身体能力の高い選手も少なくない。昨季は規定イニングに到達した先発投手が「攝津だけ」というハプニングもあったが、現有戦力と補強組が本来の力量を発揮すれば、『シーズン90勝達成』も夢ではない。そう巧くいかないのも、ペナントレースの面白さではあるのだが…。 まず、“FA市場の一番人気”だった中田だが、中日時代よりも早めに調整している印象を受けた。キャンプ中盤の2月11日にはシート打撃にも登板しており、オープン戦も8イニング連続無失点(3月8日時点)と好調を維持している。 だが、5イニングを投げた7日のオープン戦で(対横浜DeNA)、ちょっと気になる点もあった。中田は「ブルペンエース」とも言われてきた。練習での投球は直球、変化球ともに一級品。しかし、いざマウンドに上がるとその実力の半分も出せないまま、ノックアウトを食らい、首脳陣を泣かせていた。キャンプ中の投球練習を見た感想は「スゴイ!」のひと言。試合ではパーフェクトに抑える必要はない。多少の失点を許したとしても、ホークス打線の援護射撃があれば、「12勝以上」を計算しても大丈夫だと思った。 しかし、セ・リーグのスコアラーは7日の登板を指して、こう言う。 「中田のスライダーは左打者の膝元を襲ってくる。でも、その高度なスライダーが右打者に通用しない場面もある。あれだけ精度の高いスライダーなら、右打者も苦戦するはずなんだけど、(右打者の)ブランコがヒットを打っている」 データを調べ直してみたが、中田の昨季の対右打者の被打率は1割8分4厘。むしろ右打者をカモにしていると言っていい。ボールを受ける捕手の心境を察するに、「高度なスライダーなのだから、右打者にも十分使える」と思ったはず。予測不可能な痛打を食らう…。中田にはそんな一面もあるようだ。 ハツラツとした動きを見せていたのは、鶴岡。細川と正捕手を争っていたが、 「肩の強さなら、細川。鶴岡は味方投手の投げたい球種を察し、投球テンポを高めていくタイプで、細川は強気なリードをする。登板する投手との相性もあるだろうが、スタメン捕手を代えれば、先発する投手は前回登板したときとは全く違う投球をしてくるだろうね」(ライバル球団スコアラー) と、鶴岡加入による相乗効果を恐れていた。 4番が予定されている李大浩だが、調整が少し遅れているような印象も受けた。昨季の打率3割3厘、本塁打24、打点91の成績からして、開幕に標準を合わせてくるだろうが、練習量の多いホークスナインは必然的に早く仕上がっていく。内川、長谷川、中村、本多、松田など好打のスラッガーがオープン戦からフルスイングしていた。ホークスは選手層の厚いチームでもある。開幕後、スロースタートでもオリックスは待ってくれたかもしれないが、ホークスは違う。李大浩に鋭い当たりが出ていないのが気になった(3月上旬)。 ウルフ、スタンリッジは投内連携プレーでもたつく様子が全くなかった。この2人が先発ローテーションを守れば、攝津1人に頼りきっていた昨季の敗因は自動的に解消される。9日のオープン戦(対横浜DeNA)で先発したウルフは4回を投げ、62球。無失点に抑えたものの、投球数の多さが少し気になったが、首脳陣は心配していなかった。新人ではドラフト2位・森唯斗(22=三菱自動車倉敷オーシャンズ)の一軍デビューが早いのではないだろうか。ストレートが早い。秋山幸二監督(51)の構想ではセットアッパーだが、速球王・千賀と比べても引けを取らない。先発候補の1位・加治屋蓮(22=JR九州)、3位・岡本健(21=新日鐵住友かずさマジック)の2人も計算に入っていると思われるが、新垣、寺原、大隣、武田らの好不調を見てから、先発デビューの日が決まるようだ。素人判断だが、加治屋、岡本の投球練習を見ていると、エースの風格というか、貫祿のようなものが漂っていた。大きく育ててほしい。この2人に無理をさせることがなければ、大型補強に成功したホークスは間違いなく、V候補なのだが…。(了)
-
スポーツ 2014年03月20日 15時30分
ドロ沼の亀田問題 大毅の王座返上で、JBCが態度軟化?
ボクシングの亀田ジムとJBC(日本ボクシングコミッション)が泥沼状態に陥っているが、ひと筋の光明が差した? 3月19日、米マイアミでの合宿へ出発する次男・大毅(25)が成田空港で会見し、IBF世界スーパーフライ級王座を返上する意向を表明したのだ。 「ファンの皆さまには、お騒がせして申し訳ありませんでした。IBF王座は返上しようと思います。こういう状況なので。12月の試合で負けた自分が悪い。それも認めます」と大毅。 「2回もチャンピオンになったし、やめようかなと思っていた」と、一時は引退も考えたという大毅。それでも、「和毅やお兄ちゃん(興毅)も頑張ってるし、もう一度頑張ろうと思った。一からボクシングをやって、もう一度IBFでチャンピオンになりたい」と前を見据えた。 大毅は階級については言及しなかったが、減量が厳しいことから、階級を上げて、3階級制覇を目指すことが有力だ。 亀田ジムとJBCとの紛糾を巡っては、昨年12月3日、大阪・ボディーメーカーコロシアムで行われた大毅(IBF王者)vsリボリオ・ソリス(WBA王者=ベネズエラ)のIBF&WBA世界スーパーフライ級王座統一戦において、大毅が敗れながらも王座を保持し、混乱を招いた点が発端となった。 同統一戦は、前日計量でソリスが体重超過でWBA王座のはく奪が決定。その後のルールミーティングで、試合はそのまま統一戦として行われ、「大毅が勝てば王座統一、負ければ両王座は空位」となることが確認されていた。 試合は判定の末、2-1でソリスが勝利し、大毅は王座から陥落するはずだったが、試合後にIBF立会人のリンゼイ・タッカー氏が、「IBFのルールにより、IBFの挑戦者のソリス選手が体重超過だったため、亀田選手は王者のまま」と翻した。後日、亀田陣営が「大毅が負けても王座保持」となることを、試合前日中にIBFに確認を取っていた事実が明らかになった。 JBCでは、亀田陣営がJBCや報道への報告、公表を怠った点を重く見て、2月7日、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネージャーのライセンス更新を認めないことを発表。事実上の資格はく奪となり、亀田3兄弟のボクサーライセンスも更新されないため、国内で試合をすることはできなくなった。 IBFからの謝罪文が届いたJBCは、19日に会見し、一連の騒動に関して、IBFから全面謝罪があったことを発表。JBCは大毅の王座を空位とするよう要請していたが、これは拒否。だが、大毅が王座を返上したことで落着した。また、IBFはトラブルのもととなったタッカー氏を当面、日本での世界戦に関与させないとした。 これにより、JBC・秋山弘志理事長は「IBFの今後の努力を見守りたい」と、IBFの国内承認を続ける姿勢を示した。3カ月余にわたって、IBFとJBCとの関係はこう着したままだったが、大毅の王座返上が事態を好転させたのは事実。 大毅について、秋山理事長は「(返上した)行為を評価してあげないといけない」と軟化とも取れる発言を残した。亀田陣営はJBCに対して、18日に処分の再審議を請求しており、JBCでは近く受理するか判断する。大毅の王座返上が処分軽減につながるかについては、「それとは別問題です」(秋山理事長)と話した。 大毅が王座を返上したことで、JBCが一定の評価をしたのは確かで、事態解決に向け、少しだけ光が見えたようだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2014年03月20日 11時00分
東大大学院合格 桑田が巨人・東大・PL監督の三股で臨む就職先
元巨人・桑田真澄氏(45)の東大大学院合格が波紋を呼んでいる。スター選手が次々にMLBに流れ、日本プロ野球の人気に陰りが出てきたことから、プロ野球OBが続々とアマ野球に先祖返り。桑田の真の狙いもそこにあるのか。 '09年に早大大学院の博士課程1年制コースでスポーツビジネスなどを学び、首席で修了した桑田氏だが、今度は東大大学院総合文化研究科の大学院研究生に合格した。 「桑田が東大大学院に提出した研究計画書のテーマは『野球のピッチングとバッティングにおける効率的な動作に関する研究』。成果を挙げれば博士号を取れるそうで、そうなれば日本球界初の快挙。ある意味ではヤンキースの4番以上の価値があり、引く手数多でしょう」(スポーツ紙デスク) 桑田氏は東大野球部の特別コーチも務めているが、この先どのような“進路”を考えているのか。桑田氏をよく知る野球解説者によれば、三つのルートを描いているという。 「一つ目は王道を進み、東大監督に就く道。最弱チームを科学的に最強チームに作り変えれば、その名声は天まで上がる。二つ目は母校・PL学園高校の監督。プロ野球OBからの高校野球監督は、昨年7月から3日の研修を受けるだけで可能になりましたからね」 しかし、桑田氏の母校復帰は、そう簡単にはいかないという。 「近年PLが低迷しているのは、桑田が原因の一つ。巨人入団の際、早大の推薦入学が決まっていながら袖にした。ダミーに使われた早大が怒り、以後、PLの推薦入学を遠ざけているのです。結果的に優秀な中学球児が他校に流れ、チーム力を弱めた。桑田とすれば、東大で培ったキャリアを生かし、自分の手で母校を再建したいのでしょう」(PL学園関係者) そして最後は、巨人監督。 「次期監督は松井秀喜氏が確実視されているが、いざ就任してもつまずく可能性がある。そんな有事に備え、東大で理論武装するわけです」(事情通) “お騒がせ男”の追究心はとどまることを知らない。
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分