スポーツ
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スポーツ 2014年03月01日 11時00分
韓国女と偽装結婚逮捕 元関脇琴富士にみる引退力士の転落人生(1)
警視庁は2月20日、韓国人女性に在留資格を得させるために偽装結婚をしたとして、公正証書原本不実記載・同行使の疑いで、大相撲元関脇琴富士の小林孝也容疑者(49)を、韓国籍のホステス・李基賢(29)容疑者とともに逮捕したことを発表した。 容疑は昨年2月、結婚する意思がないにも関わらず、台東区役所に李容疑者との婚姻届を提出し、戸籍に嘘の記載をさせたというもの。取り調べに対し元琴富士は「本当の結婚です」と容疑を否認しているものの、李容疑者は「(日本人配偶者として)一般永住者の資格を得るために偽装結婚した」と認めているという。 「李容疑者は墨田区向島のマンションで別の男性と同棲していましたから、容疑は動かし難い。2人はもともと接点はありませんでしたが、常にカネがないと周囲にすがっていたという元琴富士が、知人から李容疑者を紹介されて偽装結婚に協力したわけです。報酬は125万円だったそうですが、それもあっという間に使ってしまったのではないでしょうか」(スポーツ紙記者) 元琴富士は、1980年3月場所で初土俵を踏み、'91年の7月名古屋場所では平幕優勝を果たした。しかし、その後はケガで低迷し、'95年に引退。一時は年寄・粂川を襲名、最近は元大嶽親方(元関脇貴闘力)が経営する焼肉店『貴闘力』の海浜幕張店の店長を務めていたという。 琴富士が所属していた佐渡ヶ嶽部屋関係者はこう語る。 「あの人はいわば、心臓に毛が生えている力士でしたよ。逮捕なんて屁とも思っていないんじゃないですか? 現役時代は稽古後に女と夜の街を飲み歩き、門限を破るのは当たり前。一門の親方の一人は、『あいつのグータラは死ぬまで直らない!』と吐き捨てていたほどです」 元琴富士は一時期、元大関小錦(芸名=KONISHIKI)の事務所に所属し芸能活動をしていたこともあるが、ここでも奔放ぶりは変わらなかった。 「主に旅番組のリポーターをしていましたが、馴れるにしたがい仕事を選ぶようになった。ついにはギャラにまで文句をつけだし、小錦と同じくらいカネをよこせと言う。当時、小錦は前妻と一緒だったのですが、その前妻の兄とグルになり不正を働いて解雇されたと聞いています」(相撲関係者) 加えて、前出の佐渡ヶ嶽部屋関係者も言う。 「小錦の事務所にいた時のタレント生活が忘れられないと言って、今度は自分で芸能事務所を開くと触れ回り、都内でパーティーを開いたこともあった。その時は100人以上の相撲関係者や芸能関係者が集まり、当然、ご祝儀も集まる。ところが事務所を開くなんて真っ赤なウソで、カネだけ集めてドロンですよ」
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スポーツ 2014年02月28日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(広島東洋編)
今年の広島東洋カープのキャンプは明るい。マスコミの数も多い。新人王レースの最有力候補・大瀬良大地(22=九州共立大)の加入によるものである。先発ローテーションの一角だった大竹寛がFA退団しても活気に溢れているのもそのせいだが、本当のキーマンはドラフト2位指名の投手・九里亜蓮(22=亜細亜大)ではないだろうか。 昨秋の侍ジャパンにも招集された大瀬良の実力は説明するでもないが、187センチの逞しい体を躍動させての投球フォームには『エースの風格』も漂っている。キャンプ前半の調整段階で比較するのもおかしいが、前田健太よりも速いボールを投げる日もあった。大竹が昨季稼いだ10勝分を埋めるだけではなく、さらなる上積みも期待できる。だが、冷静に考え直してみると、広島先発陣は不安要素を抱えていた。前田、バリントン、野村、大瀬良。先発の4番手までは計算が立つが、5番手以降が見つからないのだ。 大竹のFA退団にともなう人的補填で獲得した一岡竜司(23=前巨人)は、前田、大瀬良にも引けを取らないスピードボールを投げていた。だが、持ち球が少なく、野村謙二郎監督も「リリーフを予定している」と話していた。リリーフ候補では支配下登録を勝ち取った池ノ内亮介(25=右投右打)がダークホースだ。制球にバラつきがあるものの、スライダー系の変化球の曲がりが大きい。救援陣には厚みが出てきただけに、せめてもう1人、計算の立つ先発投手が欲しい。 先発5番手の候補と言えるのが、新外国人左腕のザック・フィリップス(27=左投左打)だ。先発、リリーフの両方ができるという。オーバーハンドで投げ終わると、三塁方向に体が流れるものの、外国人特有の『力ずくで投げている』というフォームではない。150キロ強を投げるとも一部で報じられていたが、真っ直ぐはそこまで速くない。セットポジションに厳しい日本野球にまだ馴染んでいないのか、紅白戦ではボークを取られるシーンもあったが、おそらく、縦のカーブだろう。変化球のコントロールが良かった。 とはいえ、今年の広島には6人の外国人選手がいる。先発の一角・バリントンとストッパーのミコライオ、一発のあるキラ、エルドレッドも必要な戦力だ。このフィリップスの使い方は難しくなる。 東都リーグ5連覇の原動力ともなった2位の九里も、先発ローテーションの候補だ。肘を伸ばして、大きく振りかぶり、往年の野茂英雄氏のトルネード投法のように対戦打者に背中を向けてから投げ下ろしてくる。投げ終わった後、肩をブランとさせる。全身を使って投げているので、これだけの剛球を投げ続けても肩への負担はないだろう。この重いストレートは大瀬良にも引けを取らない。 野村構想ではこの九里も開幕一軍メンバーに入っていると思われるが、某在阪球団のスカウトはこう評していた。 「近年、即戦力と評された東都リーグ出身投手は、1年目は『プロの壁』にぶつかっている。ソフトバンクの東浜がそうで、巨人の澤村も勝ち星に恵まれなかった。せっかくの逸材なんだから、過度な期待はかけず、慎重に育ててもらいたい」 4位の西原圭大(25=ニチダイ)はサイドハンドの変則。ボールが重そうな印象も受けたが、中継ぎ向きというのが解説者たちの評価だ。 5番手以降の先発投手がカギになる。バリントンが先発登板した翌日、その登録を抹消し、フィリップスを使い、バリントンの再登録を待つ戦略もある。その場合、ルール上、再登録までに10日間が必要だから、バリントンの先発ローテーションを1回飛ばすことになる。外国人投手の一軍登録は最大3人。リリーバーのミコライオはベンチに置いておきたいので、バリントンとフィリップスの両方を使う場合、エルドレッドとキラのどちらかを外さなければならない。この場合、得点能力のダウンは必至。外国人選手の使い方で、野村監督は頭を痛めることになりそうだ。 やはり、九里が先発枠を勝ち取り、ライバル球団のスカウトたちの下馬評を覆す活躍を見せてくれれば、打倒巨人も射程圏内なのだが…。
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スポーツ 2014年02月28日 11時00分
理事長選後から始まった角界内部抗争
日本大相撲協会ナンバー2の要職、事業部長の九重親方(元横綱・千代の富士)が落選するという大波乱が起きた1月末の理事選。 「北の湖理事長の属する出羽海一門としては、公然と反旗を翻し、次期理事長の座に虎視眈々の九重をどうしても排除したかったんです。そのため、出羽海一門の余り票を対抗馬の友綱(元関脇・魁輝)に流して九重を落とした、というのは公然の秘密。もちろん、やられた九重サイドも黙ってはいません。九重に近い親方たちは『この借りは必ず返す』と息巻いていますよ」(担当記者) この陰湿な九重追い落としの余波が意外なところに波及している。理事選に狂奔したのは九重陣営ばかりではない。出羽海一門のおかげで、わずか2票差で際どく2期ぶりに返り咲いた友綱陣営でも、票読みや囲い込みが壮絶を極めた。基礎票が4票と当選ラインに遠く及ばなかったからだ。 「伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が一門の第1候補だったため、それしかもらえなかったんですが、友綱親方の計算外だったのが、旭天鵬、魁聖という弟子2人を太刀持ちや露払いとして土俵入りに協力させている横綱・白鵬の師匠、宮城野親方(元幕内竹葉山)が、自分ではなく伊勢ケ浜支持に回ったことでした」(一門関係者) この報復が早速起こった。友綱親方が宮城野親方に「もう土俵入りに協力しない」と旭天鵬、魁聖の引き揚げを通告したのだ。 とばっちりを食った格好の白鵬は、「貸してくれないというのだからしようがない」と、慌てて一門外の豊ノ島に太刀持ちを、臥牙丸に露払いを依頼する始末。九重サイドも、これからさまざまなところで嫌がらせや報復を始めるはず。 大相撲界の内部抗争、まだまだ目を離せない。
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スポーツ 2014年02月27日 15時30分
ダルビッシュが史上4人目の日本人メジャー開幕投手に 過去のデータでは無敗
メジャー3年目を迎えたレンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が、2月25日(日本時間26日)の練習前に、ロン・ワシントン監督から、3月31日(同4月1日)の開幕戦(フィリーズ戦)での先発を通告された。 日本人がメジャーの開幕投手を務めるのは、野茂英雄(2度)、松坂大輔、黒田博樹に続いて、4人目の快挙。 ダルビッシュは「ケガだけしないようにして、監督に言われたところで投げるだけ」とコメント。自身のブログでは、「正直なところ、特に気持ちの高揚などはなくいつも通りでした。でも、光栄なことなんで感謝したいですね。まずケガしないことですね。今まで通り体調管理しっかりやります」と記している。 2年目の昨季、勝ち星こそ、打線の援護にも恵まれず、1年目の16勝から13勝に減ったが、初の200投球回をクリア。防御率は3.90(12年)から2.83と飛躍的に良くなり、奪三振王(277個)のタイトルを獲得した。昨年8月には腰部の神経障害を起こしたが、オフのケアで問題なし。 過去の日本人のメジャー開幕投手のデータを見てみると、日本人初となった00年(当時タイガース)の野茂は7回3失点で勝ち投手。野茂の2度目(03年=ドジャース)は完封勝利。08年(当時レッドソックス)の松坂は、5回2失点で勝敗はつかなかったがチームは勝利。09年(当時ドジャース)の黒田は、5回2/3を投げ1失点で白星を挙げている。 つまり、通算4度の日本人開幕投手は3勝無敗、チーム成績は4勝無敗で、1度の負けもないという好データが残っている。ダルビッシュにとっては、初めての経験となるが、ぜひとも無敗記録を伸ばしてほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年02月26日 15時30分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(東北楽天編)
プロ野球・キャンプ報道の主役、松井裕樹(18=桐光学園)。田中将大の抜けた楽天イーグルスの『エース候補』でもあり、スポーツメディアも連日、その一挙手一投足が報じている。星野仙一監督(67)も「開幕投手候補の1人」とリップサービスしていたが、良い意味で「今季は出番ナシ」になるのではないだろうか。 まず、新外国人投手のトラビス・ブラックリー(31)だが、その評価は大きく分かれるだろう。「低めにコントロールもできている」と評価する解説者もいたが、身長191センチの大柄なわりには迫力がない。カーブ系の大きく曲がる変化球も投げていたが、真っ直ぐはさほど速くない。これといった特徴が見られなかった。前ソフトバンクのファルケンボーグ(35)は、相変わらず、重いストレートを投げていた。ソフトバンク時代は「連投は3日まで」と契約段階で制限を付けさせていたという。仮に楽天とも同様の附帯事項を交わしているとしたら、救援候補の青山、斎藤隆の負担は軽減されない。星野仙一監督は「もう一人、リリーフが欲しい」と思っているのではないだろうか。 二軍スタートとなった新人投手を含めてだが、横山貴明(22=早大)、相沢晋(26=日本製紙石巻)、相原和友(24=七十七銀行)、西宮悠介(22=横浜商大)、浜矢広大(21=ホンダ鈴鹿)の5人は、早い時期にデビューするのではないだろうか。おそらく、2年目の森雄大(19)、一昨年に高卒ながら7勝を挙げた釜田佳直(20)は星野構想に入っているだろう。だが、左腕の浜矢はスライダー系のボール、カーブ、フォークなど、どの変化球でもストライクが取れる。また、同じく左腕の西宮は真っ直ぐが速く、しかも、サイドスローである。相原(左投左打)も変化球の持ち球が多い。球種の多い投手は、その日の状態を見て、ウイニングショットを変えられる。浜矢、西宮、相原の3左腕のなかから、先発枠を勝ち取る者、連投に制限のあるファルケンボーグの穴を埋めるリリーバーが出てくるだろう。また、26歳でプロ入りした相沢だが、体は細いが、『腕力がある』と思った。タイプ的には球種の多い技巧派だ。素人判断で恐縮だが、彼の持ち球の1つにシンカー系の変化球があった。その落ちるボールを見て思ったのだが、「1〜10球目」、「40〜50球目」、「70球以上」で投げたときの軌道は全て同じだった。投球数が増えても、握力は落ちていないのだ。スタミナもあるはずだ。その意味では、実戦向きの投手だと思った。 福島・聖光学院を甲子園に導いた横山にも光るものがあった。楽天は、どちらかと言えば、体の細い選手が多い。そのなかで、180センチ・85?と恵まれた体格から投げ下ろす投球フォームには、猛々しささえ感じられる。1人で24勝も稼ぐスーパーピッチャーは出現しないとしても、5人の20代新人の『合算』で何とかなるのではないだろうか。 松井裕だが、キャンプ前半でのブルペン投球を見る限りでは、捕手の構えたところにボールが行かないときも多かった。投球フォームはすでに完成しており、下半身にも力強さは感じられたが、130キロ台の球速は、まだコドモだ。伸びしろは十分にある。スターと称されるプロ野球選手の大半は1年目に一軍を経験している。その意味では早い時期での“お披露目”は必要だが、ジックリと、二軍で鍛え上げる方が得策だろう。20代の新人投手たちにはその時間を稼ぐ活躍も期待できる。 メジャー通算150本塁打のケビン・ユーキリス(34)だが、フリー打撃で構えるだけでも迫力はある。規定の大きさのバットを使っているのに、細く見えるから不思議だ。レッドソックス時代を知るメジャーアナリストは「スイングが遅くなった」と辛口な言い方だったが、持病の腰痛を再発させないため、自身でブレーキをかけているものと思われる。 トレード加入の後藤光尊(35=前オリックス)の動きが良い。星野監督は二遊間のスペアとして獲得したようだが、昨季、正二塁手の座を勝ち取った藤田一也が頑張っており、開幕ギリギリまでどちらを使うか、迷うのではないだろうか。 圧倒的な力を持ったエースはいない。しかし、ユーキリスとジョーンズが中核を務める打線なら、先発投手が序盤戦に失点を重ねても、試合中盤には追い付ける。20代の新人投手たちが松井裕を忘れさせる活躍を見せてくれれば、連覇は可能だろう。
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スポーツ 2014年02月26日 15時30分
イチローの控えが決定的に! ライバル外野手が契約延長
ヤンキースは2月23日(日本時間24日)、イチローのライバルであるブレット・ガードナー外野手(30)と、15年シーズンから4年総額5200万ドル(約53億2000万円)で契約を延長することで合意した。5年目は球団が選択権を持つ。 ガードナーは1月に、1年560万ドル(約5億7300万円)で今季の契約を結んでいたが、来季以降の契約を早々に交わすことで、流出を阻止した格好だ。ガードナーはキャンプ地のフロリダ州タンパで「このチームが大好き。勝利のためにプレーする」と話した。 昨オフ、ヤンキースでは、11、12年に2年連続40本塁打をマークしたカーティス・グランダーソン外野手がFAでメッツに移籍。その代わりに、ジャコビー・エルズベリー外野手(30)をレッドソックスからFAで獲得し、7年総額1億5300万ドル(約156億5200万円)の大型契約を結んだ。また、カージナルスからFAで、カルロス・ベルトラン外野手(36)も補強し、総額4500万ドル(約46億400万円)で3年契約を交わした。 この他にも、メジャー通算2045安打、466本塁打のアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)もいるため、ヤンキースでは余剰人員となったイチロー外野手(40)をトレード要員としたが、他球団が欲しがるのはガードナーで、まとまらなかった。 球団の構想では、もともと中堅手だったガードナーを左翼に回し、中堅・エルズベリー、右翼・ベルトランで、ソリアーノは指名打者に回る予定。イチローは5番手外野手となるが、ガードナーと長期契約を結んだことで、その立場はより厳しいものとなった。 01年にマリナーズ入りして以降、メジャー13年間で一度も規定打席を割ったことがないイチロー。昨年7月にソリアーノが加入してからは、ベンチを温める機会も増えたが、完全なベンチウォーマーの経験はなく、不満がうっ積するのは間違いない。 現在、日米通算4020安打で、ピート・ローズのMLB通算最多安打記録(4256本)まで、あと236本に迫っている。これを超えるためには、少なくとも2年近くはレギュラーでプレーする必要がある。 イチローはこのまま、控え選手として現役を終えてしまうのか? なんとか、イチローを必要とする球団が現れてくれることを祈るばかりだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2014年02月25日 15時30分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(東京ヤクルト編)
12球団のなかで東京ヤクルトスワローズだけ…。偶然かもしれないが、今年のヤクルトには『移籍加入の選手』が一人もいない。厳密な言い方をすれば、真田裕貴(28)は『移籍加入』になるが、昨季は台湾・兄弟に在籍している。つまり、このチームの戦力補強は『ドラフト』と『新外国選手』の獲得だけだったのだ。昨年オフの国内FA市場にはビッグネームも見られただけに取り残された感もしないではないが、見方を変えれば、「新人選手と新外国人投手は一軍起用で前提に獲得した」ということだろう。 注目は背番号『18』の杉浦稔大(22=國學院大)だ。第一クールを終えた時点で、2度プルペン入りしているが、首脳陣の指示で変化球ナシの投げ込みとなった。まず、最初のブルペン入りとなった2月1日だが、ブルペン捕手は常に『右バッターのアウトコース低め』を要求。だが、捕手の構えたところに行かないボールも多く、プロの練習レベルに苦しんでいるようにも見受けられた。9日は打撃投手として登板。打者2人・約40球を投げたが、ヒット性の当たりを量産されている。この日も、真っ直ぐ一本の投球だった。 「投手の基本はストレート。変化球主体の技巧派投手も、真っ直ぐにキレがないと変化球も生きて来ない。杉浦にはまず、『ストレートのキレ』を磨いてもらおうとしているのでしょう」(投手出身のプロ野球解説者) 将来のため、その土台作りをさせているというわけか。首脳陣はこのエース候補が「開幕に間に合わなくてもいい」と判断しているのかもしれない。 対照的に実戦形式の投球練習を続けていたのが、クリス・ナーブソン(32)だ。左のオーバーハンドで、緩いチェンジアップ系の変化球が武器と紹介されていたが、ストレートとほぼ同じ速度の変化球もあり、そちらの方が脅威だと思った。スライダーか、カットボールだろう。時計の『4時の方向』に鋭く曲がる変化球がある。右打者の目線で言えば、膝元に食い込んでくるような軌道で、バットに当てるのも厄介だと思われる。このナーブソンは2ケタの計算も立つのではないか…。有名なメジャー投手と同姓同名のクリス・カーペンター(28=右投右打)も長身からオーバーハンドで投げ下ろして来る。クローザー候補だが、近年、セ・リーグで結果を残しているリリーバーは、『ボールのキレ』と、変化球で『ゴロ・アウト』を誘うタイプが多くなった。剛速球でねじ伏せるリリーバーが少なくなってきただけに、ヤクルトの渉外は面白い投手を見つけてきたと思った。ボールが全体的に高いのがちょっと気になるが、最終回の1イニング限定なら、問題はないだろう。 新しい技巧派左腕もいる。ドラフト4位の岩橋慶侍(22=京産大)はゆっくりとした投球フォームで、最後にスナップを利かせるような投げ方。真っ直ぐは決して速くないのだが、手元で伸びて来る。こういうストレートは打ちにくいはず。内外角のギリギリを狙って来るようなコントロールは感じられなかったが、投球テンポが良い。ひょっとしたら、スロー調整の杉浦よりも先に『プロ初勝利』を挙げるのではないだろうか。 野手では、ドラフト2位の西浦直亨(22=法政大)が良い。守備範囲の広さと肩の強さは前評判通りで、遊撃の守備に入ったときの『4-6-3』の併殺プレーでの動きも速い。4年目の山田哲人(22)が昨季に続き、二塁での守備練習を受けていたので、首脳陣はこの西浦に『スタメン』を託す予定なのだろう。 確実に計算の立つ投打の新戦力を得た。そう言い切って良さそうである。
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スポーツ 2014年02月24日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第11R 日本の戦後文化史にもその名を残す〈ザ・デストロイヤー〉
2月19日は『プロレスの日』。力道山が木村政彦と組みシャープ兄弟と対戦した、日本で初めて本格的なプロレス興行が開催されたことを記念するものである。 せっかくの記念日でありながら既存団体による派手な関連イベントが行われないのはもったいないように感じるが、「力道山関連は、いまだに利権を主張する人間がいたりして何かと面倒」(スポーツ紙記者)というのでは、うかつに触れられないのも仕方あるまい。 日本プロレスが分裂崩壊したせいか、力道山時代と馬場・猪木以降では、どこか隔絶された印象もある。力道山の名を聞いたときに、今につながるプロレスの源流ではなく「戦後史のひとコマ」と捉えるプロレスファンも多いだろう。 そうした日本文化史という観点からしても特筆される“事件”に、テレビ視聴率64%をたたき出した力道山対ザ・デストロイヤー戦がある(1963年5月24日)。これは過去放送されたテレビ番組歴代4位にランクされる数字だ。 日本初公開となった足4の字固めの鮮烈さと、覆面レスラー初の世界王者という肩書き。アメリカ修行時代の馬場を手玉にとり、師匠・力道山も初対戦で下したその実力は、まさに“白覆面の魔王”であり、一敗地にまみれた力道山のリベンジマッチとなれば注目が集まるのも当然だったといえる。ただ、この試合には少々の裏事情があった。 「来日直前、デストロイヤーはフレッド・ブラッシーに敗れてWWA王座から陥落していたんです。それでも事前にタイトルマッチとして発表されていたので、王者デストロイヤーに力道山が挑戦するという形で試合は行われましたが、これに力道山が勝ってタイトル奪取というわけにはいかなかった」(プロレス記者) 試合自体は空手チョップでデストロイヤーの前歯が吹き飛ぶなど大迫力となったが、足4の字をめぐる攻防が8分に及んだところで「レフェリーストップによる無効試合」という、今にして見ればどうにも曖昧な結末となったのは、そうした事情によるものである。 そんな“因縁”の力道山最後の試合相手となったのも、このデストロイヤーであった。 場外でのバックドロップという荒業を繰り出して勝利した力道山は、その試合の好評に気を良くしたのか、後日ファイトマネーを受け取りに来たデストロイヤーを飲みに誘ったという。あの“刺殺事件”の起こる12月8日のことだった。 アメリカでの試合予定があったため誘いを断り帰国したデストロイヤーは、空港に迎えにきた夫人からその報を聞かされたという。 「もし付き合っていれば、あんなことにはならなかったんじゃないか」とデストロイヤーは述懐している。 その後、全日本プロレスにおいて、馬場を助ける形で日本陣営に加わったのは、どこか力道山の一件に対するお詫びのような気持ちがあったのかもしれない。 全日入り以降のデストロイヤーは、ブッチャーと大流血の死闘を繰り広げたり、ミル・マスカラスをはじめとするマスクマンたちとの『覆面世界一決定十番勝負』で全勝を飾ったりはしたが、その一方では試合中に相手をおちょくるようなコミカルな仕草も多々見られるようになり、かつての“魔王”の面影を薄れさせていった。 すでに40代と全盛期を過ぎていたし、同時期にレギュラー出演した日本テレビのバラエティー番組『うわさのチャンネル』におけるコメディアン的扱いの影響もあっただろう。また、「馬場の軍門に下って日本陣営入りした」というアングルも、“力道山のライバル”としての価値を下げることになった。 求められるままにヒールもベビーフェースもこなしたデストロイヤーは、どこかプロレスをビジネスライクに捉え過ぎていた面があったのかもしれない。トレードマークの覆面にしても、自ら望んだわけではなく、プロモーターから命じられて他選手の“お下がり”をかぶったものだった。 だが、それをきっかけに“ジ・インテリジェンス・センセーショナル・ザ・デストロイヤー”として大ブレークした。日本においてもここまで記した通り、さまざまな場面で名を残しているように、正にスターになるべく星の下に生まれたレスラーであった。〈ザ・デストロイヤー〉 1930年、アメリカ出身。'63年初来日。足4の字固めを武器に日本プロレスで力道山と死闘を繰り広げる。'73年からは全日本の所属選手に。'79年まで日本勢の助っ人兼コーチ役として活動する。'93年に引退。
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スポーツ 2014年02月22日 17時59分
レンジャーズとマイナー契約の田中賢介 二塁のポジション獲りのチャンス到来
メジャー挑戦2年目となる元日本ハムの田中賢介内野手(32)に、ポジション獲りの好機が到来した。 田中は昨オフ、ジャイアンツを自由契約となり、ダルビッシュ有投手も所属するレンジャーズとマイナー契約を結び、招待選手として、今スプリングキャンプに参加している。 米1年目の昨季はマイナースタートとなったが、3Aでエラーを連発して、外野にコンバートされた。それが功を奏し、7月にメジャー昇格。15試合に出場して、30打数8安打0本塁打2打点2盗塁、打率.267の成績を残したが、約3週間でマイナー降格。3Aではリーグで首位打者争いを演じ、打率.329の好成績を収めた。 レンジャーズでは昨季まで、レギュラー二塁手だったイアン・キンスラーを、一塁手のプリンス・フィルダーとのトレードでタイガースに放出したため、二塁のポジションが空いている。昨季、85試合に出場した若手のジュリクソン・プロファー内野手(21)がレギュラーの最有力候補だが、プロファーが肩の故障で出遅れているため、田中に絶好のチャンスが到来しているのだ。 ロン・ワシントン監督は、田中について、「二塁手としてどうか見てみたい」と明言しており、一気に二塁のレギュラーを奪う絶好の機会。 田中は今キャンプに、内野用のグラブだけではなく外野用のグラブも用意し、内外野どちらでも対応できるように臨んでいる。守れるポジションが増えたことで、可能性も広がる。 日本では二塁手として、それぞれ5度のゴールデングラブ賞、ベストナインを受賞している田中だけに、米国のグラウンドに慣れれば、堅守の復活にも期待できる。 まずはメジャー枠に残ることが先決だが、それがかなえば、二塁のポジション獲りも夢ではなくなった。(落合一郎)
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スポーツ 2014年02月22日 11時00分
V赤信号 原巨人内で浸食し始めた“松井監督”の影響力
長嶋茂雄(78)、松井秀喜両氏(39)の人気の高さを改めて実証したのが、サンマリンスタジアム宮崎で行われた巨人の第1次キャンプ。両者が揃い踏みした2月11日に駆け付けたファンは4万2000人。そんな中、原辰徳監督は刺身のツマに追いやられた。 「巨人は自滅の道を進んでいる」と憤慨するのは、巨人OBの野球解説者だ。 「立つ瀬がないとはこのことでしょう。次の監督に松井が就くのは既定路線になっている。白石興二郎オーナーも視察に訪れるや『ゆくゆくは監督として率いてくれることを切望している』と、松井監督待望論を臆面もなくブチ上げた。これじゃ、選手たちが誰を見てプレーするのかは明白。圧倒的戦力を誇る巨人ですが、このまま二頭政治が続けば、内部から崩壊する」 “冷戦”を象徴しているのが、中日から新加入したベテラン・井端弘和内野手(38)への接し方だ。12日のキャンプでは、井端に居残り特打を命じた松井氏が打撃投手を買って出て、ゲージ後ろでは長嶋氏が身振り手振りで井端を指導。取材陣が食いつくのを計算しての居残り練習だった。 「長嶋さんには川上監督V9時代にヘッドコーチでチームを支えた、中日OBの牧野茂氏のイメージが井端にある。松井巨人の作戦参謀を井端に期待しており、松井も了解している。昨年12月にニューヨークに呼んで“監督禅譲”で懐柔した阿部慎之助捕手に次ぐ一本釣りというわけです。松井政権発足が遅れれば、それだけ阿部政権も遅れるわけで、今季のV逸で一気に政権交代を−−そう望む声がチーム内で強まってきている」(日本テレビ関係者) 松井氏の2週間にわたる臨時コーチはひとまず13日で終了。18日にはヤンキースのキャンプ地(フロリダ州タンパ)に向かうが、これで原監督が安堵とはいきそうにない。 「長嶋氏の意向もあり、開幕後も“総合アドバイザー”として巨人に帯同するプランが浮上しているからです」(球団関係者) チーム内に監督が2人。原巨人のメルトダウン現象に拍車がかかった。
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GPWAであのタッグチームが復活?
2007年03月08日 15時00分
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三沢に負のスパイラル
2007年03月07日 15時00分
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新日本プチシルマ争奪戦勃発
2007年03月07日 15時00分
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大日本 関本が破天荒トレ
2007年03月07日 15時00分
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K-1 シュルト初防衛戦に サップ浮上
2007年03月05日 15時00分
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K-1新遺恨 魔裟斗vsTBS
2007年02月27日 15時00分
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棚橋時代到来
2007年02月19日 15時00分
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アングル 永田 新日制圧へ IWGPヘビー級タッグ王者中西、大森組への挑戦急浮上
2007年02月19日 15時00分
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ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
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輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分