スポーツ
-
スポーツ 2014年05月14日 11時00分
不祥事連発の『統一球問題』の最終決着にONが一役買う!?
2014年にも起きてしまった統一球問題。反発係数が基準値内(0.4034〜0.4234)に収まった“正規の統一球”が改めて12球団に配布されたのは、同年4月29日。「上限値を超えていた」とはいえ、その誤差は“0.005”。「そんなに大騒ぎしなくてもいいのでは?」という微差に思えるが、その“僅差”は試合に大きな影響をもたらせていた。 適合球が使用された同日の巨人対ヤクルト戦(東京ドーム)を観戦したスポーツライター・飯山満氏がこう言う。 「9回裏、巨人のアンダーソンの放った弾丸ライナーを、ヤクルト中堅手の雄平は追い掛けようともしませんでした。サヨナラホームランだと思って、諦めたんです。でも、打球はホームランにはならず、フェンスを直撃しました。僅か『0.005』の違いが試合展開を変えてしまった」 統一球の製造会社であるミズノによれば、上限超えの原因は「中国の製造工場が湿度管理を怠り、ボール中心部のゴムで作られた芯を巻くウール糸が乾燥したため」だという。統一球の失態は13年に続いて2年連続となるが、こんな指摘も聞かれた。 「統一球が導入される2010年までは、ミズノ、久保田、アシックス、ゼットの4社がNPB公式球を製造し、年間2万4000ダースを厳重管理してきました。4社で分散していた管理義務の負担をミズノ1社に負わせたわけですから、同情すべきところもある」(球界関係者) そもそも、統一球なるものが造られた理由は、WBCなどの国際試合で選手が嘆いていた海外使用球との違和感を解消するためだった。製造元の違いによる誤差にも配慮し、『1社独占』となったが、16年シーズン以降の統一球供給メーカーは『オープンコンペティション』によって決められるという。 「前回も入札によってミズノが選ばれましたが、国内メーカーに限定されたものでした。統一球が導入された11年シーズンから2年契約を交わし、契約延長で現在に至っています。ただ、次回の新たな入札には海外メーカーも参入できることが決まりました」(前出・同) 参入が確実視されているのが、米・ローリングス社だ。同社はMLBの公式球やWBC公認球を製造しており、ミズノが不手際を招いた大量生産や厳重管理にも、米球界で実績を持っている。NPB内にもこの“黒船襲来”を既成事実のように捉える向きもあるが、もっとも大切なのは、統一球に対する不信感を払拭することだ。 「統一球の名称も変更するかもしれません。候補になっているのが、『国際球』と『適合球』で、ボール検査の信頼を取り戻すため、ビッグネームにも一肌脱いでもらおう、と」(在京球団職員) 12球団が絶大な信頼を寄せる大物といえば、王貞治・ソフトバンク会長か、長嶋茂雄・巨人終身名誉監督だろう。この2人がボール検査に立ち会うとすれば、『ONボール』のニックネームもつけられるかもしれない。
-
スポーツ 2014年05月13日 15時30分
メッツ・松坂大輔に試練続く… 先発チャンス流れ、中継ぎ要員長期化か
先発昇格を目指すメッツ・松坂大輔投手(33)に、まだまだ試練が続きそうだ。 メッツでは先発5番手のヘンリー・メヒア投手(24)が先発から外されることになり、5月14日(日本時間15日)のヤンキースとのサブウエイシリーズ3戦目の先発が“空白”となっていた。 同試合で、ヤンキースは開幕5連勝中の田中将大投手が先発予定。メッツのテリー・コリンズ監督が松坂を先発候補の1人として、名を挙げたことから、田中と松坂の投げ合いが、がぜん期待されていた。 しかし、メッツ首脳陣の判断は若手の起用。3Aラスベガスから、ラファエル・モンテロ投手(23)を昇格させ、14日に先発させることに決め、松坂の今季初先発のチャンスは流れた。 この措置に関し、メッツのサンディ・アルダーソンGMは「ダイスケはリリーフとして、キープしておきたい。彼はブルペンで良い仕事をしてくれている。1度か2度の先発を任せるよりも、ブルペンで使うことの方がチームにとって有益」とコメント。当面、松坂をリリーフで使い続けることを明言した。 今季、松坂はマイナースタートとなったが、3Aで安定した投球を続け、4月16日(同17日)にメジャー昇格。ここまで(5月11日現在)、リリーフ専門で、10試合に登板し、13回2/3を投げ、0勝0敗1セーブ、奪三振は投球回を超える18個で、防御率は2.63の好成績を残している。 11年6月に右ヒジを手術し、復帰後の12、13年シーズンは低調だったが、今季は復調ぶりをみせている。日本でもメジャーでも、ほとんど経験がない慣れないリリーフ起用に応えているのは、あくまでも結果を出して、先発昇格を目指してのもの。しかし、首脳陣の思惑とはずれがあり、先発したい松坂の苦悩は続くことになりそうだ。(落合一郎)
-
スポーツ 2014年05月13日 11時00分
稽古で大恥かいた稀勢の里
5月11日から東京・両国国技館で始まる大相撲夏場所。横綱・大関陣の仕上がり具合をチェックする横審の稽古総見が、4月29日に一般公開で行われた。 早朝7時の開門にもかかわらず、詰めかけたファンは7年ぶりに8000人の大台を記録。協会関係者は大喜びだったが、その満座の中で大恥をかかされたのが、すっかりイケメン力士の遠藤人気に食われた格好の大関・稀勢の里だった。新横綱の鶴竜、日馬富士らとの申し合いでは11番取ってたった2勝しかできなかった上、ぶつかり稽古で白鵬に胸を出されてたっぷりかわいがられたのだ。 「あの手のかわいがりは横綱、大関の上位者が新米や上位に上がって来たばかりの若手にやるのが普通。大関にやるのは非常に珍しい。もっと驚かされたのは、転がされ、ヒザで小突かれ、全身砂まみれで息もたえだえになっている稀勢の里を見て、館内から笑いが起こっていたことです。これが遠藤なら、悲鳴や、がんばれという声援が飛んでいたはず。もうファンの関心は完全に遠藤に移ってしまったのでしょう」(担当記者) まさに踏んだり蹴ったり。稽古後の稀勢の里は口を固く結んで何も答えなかったが、この白鵬のかわいがり、これが初めてではない。4月20日の茨城県笠間市巡業でも、同じようにイヤというほどかわいがっている。 この理由について白鵬は「ご想像におまかせします」と多くを語らなかったが、横綱争いで鶴竜に先を越された直後だけに、しっかりしなきゃダメじゃないか、という叱咤の意味がこめられていたのだろう。 北の湖理事長は横審の内山委員長に、「今の大関陣は横綱になれない」と話したという。果たして稀勢の里はこの見方を覆し、白鵬の“恩”に報いることができるか。夏場所は正念場だ。
-
-
スポーツ 2014年05月12日 15時30分
交流戦ウラ情報 セ主催試合での『DH制』が、あの球団を苦しめる!?
10年目のセパ交流戦が5月20日からスタートする。指名打者制(以下=DH制)をパ・リーグではなく、セ・リーグ主催試合で採用されるのは既報通りだが、この試験的イベントが東京ヤクルト、横浜DeNAを“大ピンチ”に陥れてしまいそうだ。 「ペナントレース開幕から約1カ月、両球団とも最下位争いをしていますが、起死回生のプラス材料が見つからない」(プロ野球解説者の1人) 両球団とも、低迷の原因は『投手陣の崩壊』だろう。 東京ヤクルトが今季、本格的な復帰が期待されていたエース・館山昌平(33)が右肘を再び故障。昨季は2戦目で右肘靱帯を断絶し、再建手術を実施したが、もう1度メスを入れることになってしまった。クローザーを予定していたバーネット(30)も左膝後十字靱帯の部分断裂で長期離脱中、さらに追い打ちをかけたのが、昨季最多勝で新人王の小川泰弘(23)の戦線離脱だ。4月18日の阪神戦、ライナー性の打球が頭部付近を襲い、とっさにかばった右手を直撃した。精密検査の結果、右手有鉤骨鉤(ゆうこうこつこう)骨折と判明…。実績のある左腕・石川、3年目の古野、先発陣の一角として期待されていた新外国人・ナーブソンらも不振で、「先発、救援ともに投手の頭数が足らない状況」だ。 「DeNAの中畑監督も先発ローテーションのやり繰りで困っています。加賀を先発に再転向させました。23日の巨人戦がそうなんですが、DeNA投手陣が誰かが打たれると、後続の投手にも伝染するというか、(相手打線の猛攻を)誰も止められなくなってしまう…」(前出・同) 両球団には、もう1つの共通点がある。本拠地の球場が狭いこと。『ヒッター・パラダイス』の球場でDH制を使われれば、投手陣が釣瓶打ちにされる危険性がさらに高まるのだ。 5月1日時点、ヤクルトのチーム防御率は5.46。DeNAは5.33。5点台まで落ち込んでいるのは12球団でこの2チームだけだ。しかも、両球団の勝敗表を見てみると、ロードだけではなく、ホームゲームでも負け越している(同時点)。ヤクルト・小川監督が昨年オフ、新たに交わした契約任期は『1年』。2年連続の最下位となれば、人望の厚い指揮官でも、フロントも“考えなければならない”だろう。 「4月29日(中日戦)の試合前、ベイスターズOBの佐々木主浩氏の野球殿堂入りを祝福するセレモニーが行われました」(同) 佐々木氏もDeNAの球界参入時、初代監督候補に挙げられていた。中畑監督は2年続けてのBクラスを恥じ、一時は自ら退く意向も口にしたが、フロントが留意し、今日に至っている。投手陣は危機的状況、本拠地はヒッター・パラダイス。変則でのDH制採用が両球団の失墜をさらに加速させなければいいのだが…。
-
スポーツ 2014年05月12日 11時00分
30回目優勝目前の裏で航空会社オーナーも狙う横綱・白鵬の野望
5月11日から始まる大相撲夏場所で29度目の優勝を狙う横綱白鵬。このままいけば、最多優勝記録の大鵬(32回)はおろか、40回という偉業を達成することも夢ではない。しかし一方、相撲界では今、白鵬の驚くべきビジネスマンぶりに注目が集まっている。 「現在彼が目標としているのは、モンゴルに航空会社を作り、そこのオーナーに収まることですよ。朝青龍の一族はASAグループというコングロマリットを運営し、旭鷲山も政治家の傍ら実業家として母国モンゴルで活躍していますが、それとは一線を画したビジネス展開を狙っているんです」(相撲関係者) この関係者によれば、白鵬の父親であるジグジドゥ・ムンフバト氏が、頑として白鵬の日本帰化を認めないのだという。引退後、現役の四股名のままで5年間は相撲界に在籍することはできるものの、それでも帰化しない場合は完全に退かなくてはならない。となれば、モンゴルへ帰り別の道を探らなければならないため、白鵬の思いは真剣そのものだという。 「今は手弁当でチビッ子相撲大会を運営したり、3・11の津波で土俵を流された被災地の高校にポケットマネーで土俵を送ったりと、ボランティア活動を積極的に行っている。そうした“実績”を重ねているのも、将来、公益法人の財団を立ち上げ、税金のかからないカネ稼ぎをしようと考えているからです。その公益法人では日本で企業活動をしたいモンゴル人の窓口となり儲ける。それを元手の一つとして、母国では航空会社を持ち、モンゴルと世界を結ぶ一翼を担いたい考えのようです」(元力士) さすが白鵬というべきか、目標のスケールも大きい。その心中を、ベテラン相撲記者が代弁する。 「相撲界という狭い世界で大男たちが繰り広げているのは、子供じみた派閥争いや確執ばかり。白鵬はいい加減辟易しているみたいですよ。それより、自分にはもっと広い世界があると言うんです。彼にはその才能と行動力もありますしね」 白鵬にとって、優勝回数など小さなことなのかもしれない。
-
-
スポーツ 2014年05月10日 17時59分
首位快走 広島・野村監督がベンチ裏で『鬼の形相』
5月1日対阪神戦、期待の新人・大瀬良大地(22)がプロ初完投で3勝目を挙げた。野村謙二郎監督(47)はそれを出迎えたものの、“鬼の形相”で足早にベンチを後にした。追い掛けるメディアは大瀬良の完投について質問した。 「俺の判断ミス!」 首位を快走する指揮官から、反省の弁が出るとは思わなかった。 「(大瀬良に)あんなに投げさせてしまった。まだ5月なのに。これから一回りも二回りも成長してもらうため、完投はしてほしいんだが…」 大瀬良は9回のマウンドに立った時点で、『初完封』の可能性も秘めていた。阪神・ゴメスにソロアーチを浴び、その後も福留、代打・坂に安打こそ許したが、最小失点に抑えてみせた。5対1で広島が快勝。野村監督が厳しい言い方をした理由は、大瀬良の球数が多すぎたこと。148球を投じており、被弾後の福留、坂の安打も2アウトを取った後に許している。野村監督は「この程度の内容で満足するな!」とも言いたかったのだろう。 しかし、野村監督の厳しさはそれだけではなかった。 この阪神3連戦だが、広島は1勝2敗と負け越している。この日、前日の同カード第2戦の先発マウンドを託された野村祐輔(24)に二軍降格を通告している。 「3回8失点で降板しました。すでに3勝を挙げていますが、防御率は6点台で投球内容も芳しくない」(プロ野球解説者) 野村祐輔はミニキャンプのような調整を送る。指揮官は「(復帰の)期限は設けない」とし、言い換えれば、本来のピッチングができるまで「一軍昇格はない」というわけだ。 さらに驚かされたのが、“伏兵”ライネル・ロサリオ(25)の降格だ。 今季、広島はバリントン、ミコライオ、フィリップス、エルドレッド、キラ、そしてロサリオの『外国人選手6人体制』で臨んでいる。ドミニカ共和国のカープアカデミー出身であることは既報通りで、2月1日に支配下登録を勝ち取っている。キラの被死球により、4月23日に一軍昇格したが、8試合29打席の少ないチャンスで打率3割3分3厘、本塁打2と、“結果”を出している。二軍降格を通告された1日は4打数4安打と大当たりだった。「キラの故障明けによるもの」(球団発表)とはいえ、もったいない限りである。 「第3の外国人投手のフィリップスも二軍戦で、すでに14試合を投げ、6セーブを挙げています。一軍に来れば間違いなく戦力になる」(球界関係者) この6人の外国人選手の年俸を合わせると、約4億6000万円(推定)。阪神の呉昇桓、メッセンジャー、ゴメス、マートンの合算年俸の半分以下だ。コストパフォーマンスの高さも勝因だろう。しかし、勝っても安心させない厳しさがいちばん大きいようだ。※野村謙二郎監督の一部コメントは共同通信社配信記事を参考にいたしました。
-
スポーツ 2014年05月10日 11時00分
一件落着も一長一短の統一球
日本野球機構(NPB)は先ごろ、統一球が規定より飛びやすくなっている問題の経緯を臨時オーナー会議で各球団に報告。基準に合ったボールを安定して供給できる体制が整ったと判断し、4月29日の試合から一斉に切り替えた。 「製造元のミズノは釈明会見で自社検査が甘かったと謝罪していましたが、同情すべき点もあります。統一球が導入される前はミズノ、ゼット、アシックス、久保田の4社で製造、管理を分担していました。統一球導入後、NPBはミズノ1社に2万4千ダースの管理を要請しており、無理が生じたわけです」(球界関係者) 統一球製造の契約は2年。そのままズルズルと今日まで契約を延長してきた。NPBは問題発覚前、2016年シーズンからの統一球製造社の公開入札を行う決定も下していた。 「これに敏感に反応したのが、米ローリングス社です。統一球導入時は国内メーカーに限定しての選抜でしたが、今回は海外企業の参加もOKとなりました」(同) そもそも、統一球導入の目的は国際試合で日本選手が嘆いていた“ボールの違和感”をなくすこと。シーズン開幕前に行われるWBCが特に深刻で、NPBは国内メーカーにメジャー使用球と近いボールの製造を要請した。しかし、元をただせば、WBCやメジャーリーグの公式使用球を製造しているのは、米ローリングス社である。同社がNPBにボールを供給すれば、国際試合での違和感は完全に解消されるわけだ。 「確かに同社のボールを使用しているアメリカ、韓国では問題は起きていません。とはいえ、一球一球違うというくらい品質が雑という話も聞きます。一長一短でしょう」(米特派記者) 国内メーカー市場への影響も含め、まだまだスッキリとはいかないようだ。
-
スポーツ 2014年05月09日 11時45分
故障も影響する? プロ野球チームの育成事情
そのケガ(故障)は、「戦力ダウン」のひと言では済まされないだろう。 去る4月27日のイースタン・リーグ戦対巨人、2回表にハプニングが起きた。遊撃の守備に着いていた日本ハムのドラフト1位ルーキー・渡辺諒(19)がベンチに引き下がった。1回裏の攻撃で二盗を決めた際、右足の踵付近を痛めたのだ。いったんは守備に入っての途中交代だったため、スタンドのファンもざわついた。 全治1カ月半、右踵腓靱帯(しょうひじんたい)の断裂−−。 同30日、精密検査を経て、球団が怪我の状況を発表した。約2週間、ギプスで患部を固定すると言うのだから、その後のリハビリ期間も加味すれば、グラウンドに帰ってくるのは8月中旬だろう。渡辺は高卒ルーキーながら、『1番・遊撃』で固定起用されてきた。“英才教育”であり、イースタン開幕から故障までの全28試合に出場し、打率2割9分2厘、3本塁打をマークしている。 「早期一軍デビューも検討されていました。日本ハムはドラフト1位の入札競合で3回続けて、ハズレくじを引きました。しかし、全球団が『将来性に二重丸』を付けていた渡辺を獲得でき、他球団にも引けを取らない新人を指名できたと思います」(プロ野球解説者) チームにとっても大きな痛手であることは間違いない。 「有望な高卒新人を(二軍戦で)固定して使う、英才教育は前例もあります。育成ビジョンとしても正しいと思います。でも、2月のキャンプからずっと頑張ってきたので、疲れもたまり、それが怪我に繋がったのかな…」(球界関係者) 渡辺は東海大甲府高の出身だ。日本ハムと東海大グループの関係だが、2011年ドラフト会議で菅野智之(東海大-巨人)を強行指名した経緯が思い出される。交渉が決裂し、ドラフト浪人を経て、巨人入りの夢を叶えたが、プロ野球12球団には「欲しい」と思った選手を指名する権利があり、指名された側にも辞退する自由が許されている。菅野でモメた翌年もメジャー志望の強かった大谷翔平を指名し、説得に成功したように日本ハムのドラフト戦略には確固たる信念がある。 こうした日本ハムの姿勢を支持するファンも多いが、今も「希望球団以外には入団しない」というドラフト候補はゼロではない。ここに教え子を送り出す側のアマチュア野球関係者の考えが絡んでくるわけだが、一般論として、「教え子への愛情」で強行に指名してきた球団を否定的に見てしまう…。 「渡辺はスピード、守備範囲の広さに定評がありました。足を怪我したとなると、復帰後のプレーにも影響が出ないだろうか」 そんなふうに渡辺の今後を“心配”する声も各方面から出ている。その心配が日本ハムの選手育成に関する疑念に直結するわけではないが、興味深い話も聞かれた。 「阪神球団は一昨年のドラフトで社会人ナンバー1捕手の呼び声も高かった小豆畑を指名しましたが、昨季は一軍昇格すらありませんでした。そのうえ、大学球界で名を馳せた好捕手の梅野を昨秋のドラフトで指名している。捕手を育てる気があるのかどうか…。ドラフト候補の捕手を持つアマチュア指導者は阪神の育成方針を詳しく知りたがっている」(アマチュア球界関係者) プロに送り出した教え子の近況を気にするのは、高校、大学、社会人全てに共通する。「故障した」「出場機会に恵まれない」となれば、なおさらだろう。 「期待の若手が伸び悩んだとします。その球団スカウトが後輩選手を視察に訪れると、アマチュア球界の指導者は露骨にイヤそうな顔を向けてきます」(前出・同) 若手の故障は、次年度以降のドラフト戦略にも大きな痛手を与えるようだ。
-
スポーツ 2014年05月08日 15時30分
DeNA・中村ノリわがまま病再発! 懲罰2軍降格でFacebookに異例の心情吐露
球界きってのトラブルメーカー、DeNA・中村紀洋内野手(40)のわがまま病が再発し、懲罰で2軍に降格させられた。腹に据えかねた中村は、なんと自身のFacebookで、事情説明と心情を吐露し、波紋を広げている。 問題が起きたのは、5月6日の巨人戦(東京ドーム)、DeNAが2-1で1点リードの8回表、無死走者一塁で、ランナーは俊足の梶谷隆幸外野手。梶谷には自らの判断で盗塁できる指示がされていたが、中村は首脳陣に「状況によっては走者を走らせず、打撃に集中させてほしい」と要望を出したのだ。結果は三塁併殺打に終わった。 この行為に対して、中畑清監督は「チーム方針に従わない言動があった。今回は懲罰的なところがある。彼の力は必要なチームだし、彼の能力は十分分かってる。それでも、そういう言動を許したら、チームが機能していかなくなる」として、7日に出場選手登録を抹消し、2軍に懲罰降格させた。 中村は12年8月16日の阪神戦で、自身の打席で内村賢介内野手が盗塁した際、打席で制約が生じて三振に倒れたとして、ベンチで内村を「何で走るんだ」と叱責。これが、采配批判ととられて、2軍に落とされた“前科”がある。 今回の行為は2年前の事件と同様のもので、中村のわがまま病が再発した格好。当然のことながら、作戦を決めるのは監督で、一選手はそれに従うだけで、意見する立場にはない。 2軍降格を受けて、中村はFacebookに「キャンプでの2軍スタートを経て、開幕も2軍スタートなった今季。僕はその時点で、ある感覚に襲われていました。『自分は必要とされていないのか』」「チームとして勝つために最善を尽くす。これは野球選手として当然のことです。チーム方針に従い、歯を食いしばって2軍で調整してきた。いつかチャンスはあると信じて。それでも、今回の相談するという行為が『批判』と映ったならば寂しいことですし、自分としてはどうモチベーションを保つべきか苦悩しています。勝つために1軍のフィールドに僕は必要ないのだろうか…」などと心情を赤裸々につづっている。 プロ野球選手がシーズン中に、SNSにこういった書き込みをするのは異例中の異例。これが、あつれきとなって、首脳陣の感情をさかなですることにもなりかねない。 昨季、2000本安打を達成し、打率.281、14本塁打、61打点の好成績を残しながら、オフの契約更改では、3000万円の低年俸でありながら、わずか2000万円アップの5000万円を提示された上、「サインしなければ、戦力外」を通告され、泣く泣くサインした中村。 本職の三塁には、オリックスから移籍したアーロム・バルディリス内野手が入り、ポジションを失った中村は、開幕2軍スタートという冷遇。その心情は同情すべき面もあるが、それとこれは別。 今季、ここまで(7日現在)、打率.245、0本塁打、10打点の成績では、説得力がない。またまたトラブルメーカーぶりを発揮してしまった中村は、最短の10日で1軍復帰どころか、反省するまで、当分の間、2軍に幽閉される可能性もありそうだ。※年俸は推定(落合一郎)
-
-
スポーツ 2014年05月06日 17時59分
メジャー昇格は夢のまた夢に… アスレチックス・中島裕之に厳しい現実
米挑戦2年目となる元西武のアスレチックス傘下・中島裕之内野手(31)が、苦しい立場に追い込まれた。 4月30日(5月1日)、中島は傘下マイナー、3Aのサクラメントから、2Aのミッドランドに降格させられた。 中島は左ヒザ下に自打球を当てて、同24日(同25日)から7日間の故障者リスト(DL)に入り、30日から復帰予定だったが、前日にフェルナンド・ロドリゲス投手が3Aに降格となったため、登録枠の関係で2Aに押し出された。 12年オフ、西武からFA権を行使し、同球団と2年総額650万ドル(約6億6300万円)の契約を交わした中島は、正遊撃手として期待されたものの、昨季はメジャーでの出場機会はなし。今年はメジャーのスプリングキャンプに招待されることもなく、オープン戦でも6打数しかチャンスを与えられず、今季もマイナースタート。 それでも、3Aで結果を残していればいいが、12試合に出場して、打率.128、0本塁打、4打点と惨たんたるもので、2A暮らしが続く可能性もある。 現在、アスレチックスはア・リーグ西地区で首位を走っており、内野手にも困っていない。このままでは、中島のメジャー昇格は、極めて厳しい状況といわざるを得ない。 球団としては、トレードしたくても、高年俸でメジャーでの実績がない中島の引き取り先など、あるはずがなく、その年俸支払いが負担になっている。それであれば、中島側から契約破棄の申し出をしてほしいというのが、球団のホンネだろう。 開幕から、まだ1カ月。早くも絶望的な事態に直面してしまった中島。古巣の西武は、その動向に注視しているという。メジャーへのこだわりはあるだろうが、このまま、マイナーで干されるようなら、西岡剛内野手(ツインズ→阪神)のように、自由契約を志願するのも、ひとつの選択肢であろう。(落合一郎)
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分