スポーツ
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スポーツ 2014年03月14日 15時30分
忘れ去られた日本ハム・斎藤佑樹 開幕ローテ当落線上に…
高校時代、メジャーに旅立ったマー君こと田中将大投手と、甲子園で投げ合った日本ハム・斎藤佑樹投手(25)。気が付けば、2人の立場には大きな差がついてしまった。 斎藤は昨季、右肩関節唇損傷のため、シーズンを棒に振り(1試合登板)、スーパールーキー・大谷翔平投手の陰に隠れて、すっかり忘れ去られた感がある。しかし、復活を期す今季は、開幕ローテーション入りを虎視たんたんと狙っている。 3月5日、本拠・札幌ドームでの巨人とのオープン戦で登板した斎藤は、4回5安打3失点と炎上したが、同12日の西武戦(札幌ドーム)では、6回から2番手で登板。4回3安打無失点の好投で、次につなげた。 「開幕が近くなってきているので、いいところは継続して、反省するべきところは反省して、次につなげていきたいです。早く開幕が来てほしいなと思います」と斎藤。 ローテ入りについては、「そのときに調子のいい投手がローテに入るのは当然のことですし、入れなくても、チャンスはすぐに回ってくると思う。準備をしておくことしかできない」と話した。 日本ハムの開幕投手は吉川光夫投手に内定。開幕ローテーションは武田勝投手、大谷、ルイス・メンドーサ投手が当確。残る2枚の枠を、斎藤、ベテランの木佐貫洋投手、3年目の上沢直之投手の3人で争っている状況。 次回登板は、同18日のイースタン教育リーグ・西武戦(西武第2)となる。ここで、好投すれば、当落線上にいる開幕ローテもグッと近づいてくる。 すっかり、話題を大谷にもっていかれた感がある斎藤だが、投げられるとなると話は別。“客寄せパンダ”として、球団営業部としては、斎藤のローテ入りを望むのは当然のこと。栗山英樹監督は、結果を重視する意向を示している。斎藤は残された登板機会で、開幕ローテの座を確保することができるか?(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月14日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(千葉ロッテ編)
涌井秀章(27=前西武)の加入はやはり大きかった。伊東勤監督(51)は涌井を得た投手陣を見て、“手応え”を感じたのではないだろうか。昨季、3年ぶりのAクラス入りの原動力となったのは“0勝の投手たち”である。新人、外国人を除き、前年未勝利の投手が挙げた勝ち星は、計24勝。Vチーム・楽天は『1勝』だから、伊東監督の選手起用がいかに優れていたかが再認識できる。だが、チーム最多は、唐川、西野、古谷の9勝。0勝から飛躍した経験薄な投手スタッフで足りないのは、実績のある実力派だ。涌井が2ケタ勝利を挙げることができれば、『優勝』の二文字も見えてくるのだが…。 その涌井がシート打撃に登板したのは2月17日だった。打者6人に対し、被安打1。去年の今ごろと比べると、「やや遅め」で調整しているようである。そのシート打撃登板後、涌井は囲み会見でこう答えている。 「(力の入れ加減は)6、7割。今日は細かいことは気にせず、しっかり腕を振ることだけを考えて…」 近年、涌井が不本意ながら救援にまわったのは『ストレートのキレ』にも原因があった。統一球に馴染めず、本来のキレとスピードを失い、渡辺久信監督(当時)は短いイニングで強く腕を振ることで蘇生させようとした。完全復活とはいかないまでも、先発投手としてのこだわり、プライドがFA宣言へと繋がった。同日の投球を見る限り、「他投手よりも遅れている」と思ったが、それは本人の口からも聞かれた。しかし、それは開幕日を逆算しての自己調整とも言える。涌井クラスになれば、オープン戦で好投しなければ一軍に残れないということはない。伊東監督はチーム勝ち頭・西野のリリーフ転向も示唆しており、貴重な先発の1人を外すということは、涌井が復活への階段を着実に上っていると判断しているのだろう。 巨人との競合に末に獲得したドライチルーキーの石川歩(25=東京ガス)だが、13日の紅白戦で147キロを計測したそうだ。石川は「速いボールが投げられれば…」(同日囲み会見で)と語っており、おそらく、ストレートを投球の生命線としているのだろう。素人判断だが、スライダーに見入ってしまった。ストレートと同じ軌道で来て、右打者の内角から外角までを“切っていく”。ボール1個分の落差もあり、ウイニングショットになると思った。また、シンカー系の変化球も2、3種類あった。勝てる投手、パ・リーグ新人王の有力候補だろう。 「速い!」と思ったのが、ドラフト4位の吉原正平(24=日本生命)だ。失礼な言い方かもしれないが、吉原の身長は取材陣と同じくらい(174センチ)。どこからこんな速いボールが繰り出せるのかと思うほど、体も細い。しかし、そのスピードボールの質は間違いなく一級品だ。ホームベース手前からグッと浮き上がってくる。ボールの回転数も多いのだろう。ブルペン捕手のミットから聞こえる捕球音には重圧感もあった。伊東構想ではセットアッパーだが、クローザーの益田に連投が続いた場合、この吉原に代役を託せるとも思った。 右の大砲・井上晴哉(24=日本生命)の飛距離は既報通り。その井上とはタイプが異なるが、ドラフト2位の吉田裕太(22=立正大)も「強い打球を打つな…」と思った。ブルペンで伊東監督がミットの動かし方等を自ら指導する場面もあり、里崎の後継者候補と目されている。「強肩捕手」の触れ込みだったが、打撃力も高い。ルイス・クルーズ(30=前ヤンキース)、三木亮(22=上武大/ドラフト3位)は守備で魅せてくれた。この2人の守備は堅実で、三塁・今江、遊撃・鈴木、二塁・井口のレギュラー陣も「隙を見せたらヤバイ」と感じていたのではないだろうか。一塁の守備に入っていたのは、先の井上と福浦、ブラゼル。3人ともDHにまわる可能性もあるが、クルーズの状況次第では井口もそこに加わってくる。「里崎がDH、捕手・吉田」の選択肢もある。千葉ロッテはレギュラー陣を安心させない、良い補強をしたようだ。
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スポーツ 2014年03月14日 11時00分
NPBへの噛みつき騒動で浮上する 楽天・星野監督のコミッショナー狙い
「ふざけるなって書いとけ!」 楽天イーグルスの星野仙一監督(67)が吼えた。 去る3月3日、プロ野球・新人研修会が都内で開催された。社会人としての心構え、暴力団対策、マスコミ対応などの講演が行われ、諸事情で受講できなかった新人には「次年度は絶対に」と義務づけられている大切な会合である。 「楽天の注目ルーキー・松井裕樹(18)も当然、受講しました。でも、受講会場の東京までの往復を含め、3日間、練習ができなかったんです。松井はキャンプで守備下手が露呈し、けん制でも審判団に『本番でやったらボークを取るよ』と警告も受けています。開幕前にクリアすべき課題も多い」(スポーツ紙記者) しかし、闘将が噛みついた理由はそれだけではない。周囲は「楽天監督を退いた後の就職口を確保するためでは?」とも勘繰っている。 「星野監督は球界でトラブルが起こると、苦言を呈してきた。それは中日指揮官だったころからです。当時、『長嶋(茂雄)さんがコミッショナー、オレがセ会長に』と言ったこともありました。NPB(日本野球機構)要職に色気があるんでしょう。楽天フロントには経営に長けたインテリも多く、監督退任後に加わる余地もない」(球界関係者) 阪神への復帰も考えにくい。また、NPBもソフトバンク・カラーに浸食されつつある。代表監督が小久保、新人研修会で経験談を語る講師役にも斎藤和巳が選ばれている。だが、星野監督はVチームの指揮官でもあり、その発言は無視できないとも思われる。日程批判を聞かされた熊崎勝彦・新コミッショナーは各メディアにこう答えていた。 「具体的な意見があれば、12球団で議論していくのは大事なこと」 一見、星野監督のアピールが功を奏したようにも聞こえるが、実際は違う。 「熊崎氏は明治大学OBで、言わば、星野監督の先輩です。後輩に『大人の対応』を見せただけ」(関係者) 松井は研修明けの5日、5回無失点の好投を見せた。星野発言は、当人には関係なかったようだ。
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スポーツ 2014年03月14日 10時35分
“サッカーの王様”ペレがワールドカップ決勝進出国を予想
“サッカーの王様”ペレ氏と、元サッカー日本代表の中山雅史が13日、東京・JFAハウス1F日本サッカーミュージアム ヴァーチャルスタジアムで開催された「ウブロ ワールドカップ ブラジル大会 記念モデル発表イベント」に登場した。 イベントでは、FIFAワールドカップのオフィシャルタイムキーパー、オフィシャルウォッチメーカーを務めるスイスの高級時計ブランド・ウブロの2014FIFAワールドカップブラジル記念モデルが発表された。ウブロのアンバサダーであるペレ氏は、ウブロから東日本大震災復興支援活動への寄付金の額を決定する、サッカー少年たちによるキックターゲットチャレンジゲームを見守った。 サッカー少年たちの活躍を見届けたペレ氏は「すばらしい」と拍手を送り、「腰の手術をしたあとなので、いっしょにプレーできなくて残念」と語った。ペレ氏の母国・ブラジルで開催されるワールドカップまであと3か月と迫ったが、ペレ氏は、優勝候補として、「3か月前の今、3つ挙げるとすれば、ドイツ、スペイン、ブラジル。この3チームにアルゼンチン、イタリアを加えた5チームには、ファイナル出場の可能性があるのでは」などと語った。(竹内みちまろ)
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スポーツ 2014年03月13日 15時30分
元西武・金森栄治氏が高校野球の監督に就任 新制度生かして…
プロ野球の西武、阪神、ヤクルトで外野手として活躍した金森栄治氏(57)が4月1日付で、石川県の私立・金沢学院東高の野球部監督に就任することが決まった。契約期間は3年。 従来、プロ野球経験者が高校野球の指導者になるためには、「中学、高校で2年の教諭歴」という高いハードルがあったが、昨年、学生側が歩み寄って、これを撤廃。新設された研修制度を受ければ、プロ経験者が高校、大学での指導資格を短期間で回復できるようになった。金森氏は昨年7月の研修を受け、1月20日に資格を認定された。新制度を使って、高校野球の監督に就任したのは、金森氏が初。 金森氏は「ふるさとで高校野球の監督を務める機会を得られ、大変うれしい。知識と経験をしっかり伝えたい」とコメントを発表した。 金沢出身の金森氏はPL学園、早稲田大、プリンスホテルを経て、81年のドラフトで2位指名され、西武に入団。 2年目に頭角を現し、4年目の85年にはレギュラーを奪取し、初の3割をマーク。同年にはオールスター戦にも出場し、ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞を受賞。その一方で、84、85年は2年連続パ・リーグの死球王となり、「爆笑生傷男」とも呼ばれた。 88年シーズン途中に阪神にトレードされ、貴重な控え選手としてプレー。92年オフに自由契約となり、ヤクルトに入団し、代打の切り札として活躍したが、96年シーズン限りで引退。 現役を退いた後は、ヤクルト、西武、阪神、ソフトバンク、ロッテで打撃コーチ(補佐含む)を歴任し、その卓越した打撃理論には定評がある。07〜09年にはBCリーグ、石川ミリオンスターズで監督も務めた。12年限りでロッテを退団し、昨年は解説者として活動していた。 現役通算1048試合に出場、2159打数583安打27本塁打239打点50死球、打率.270。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月12日 15時30分
控え濃厚のイチローにフィリーズ移籍説が浮上
控えスタートが決定的となっているヤンキースのイチロー外野手(40)に、フィリーズ移籍説が浮上した。 一部の米メディアが報じたもので、フィリーズでは中堅を守れる外野手を必要としている。ただし、あくまでも控え候補だという。イチローの今季年俸は650万ドル(約6億7000万円)だが、その一部をヤンキースが負担すれば、トレード成立は可能だとされる。 実はフィリーズは、12年オフにFAとなったイチローに食指を動かした経緯がある。その際、フィリーズはヤンキースを超える条件を提示したといわれているが、イチローは2年総額1300万ドル(約13億4000万円)で、ヤンキースに残留した。 昨季、150試合出場、520打数136安打7本塁打35打点20盗塁、打率.262で、自己ワーストのシーズンとなったイチローを取り巻く環境は厳しい。 昨オフ、ヤンキースはレッドソックスから、ジャコビー・エルズベリー外野手(30)を、カージナルスから、カルロス・ベルトラン外野手(36)をFAで獲得。2月にはブレット・ガードナー外野手(30)との契約を延長した。 チームの構想では左翼・ガードナー、中堅・エルズベリー、右翼・ベルトランで、メジャー通算2045安打、466本塁打のアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)は指名打者に回る予定で、イチローの立場は“5番手外野手”。役回りは代走・守備要員で、スタメン出場はライバル選手に休養日が与えられた際か、故障者が出た場合に限られる。 ジョー・ジラルディ監督はイチローの起用法に関して、「イチローの実績を考慮すれば、控えスタートを頼むのは簡単ではない。いつでも試合に出られるよう、準備しておいてくれと頼んだ」と苦悩する胸の内を明かしている。 ピート・ローズの持つMLB通算最多安打記録(4256本)まで、あと236本。MLB通算3000安打まで、あと258本と迫っているイチロー。いずれの記録も、約2年レギュラーで出場しないと実現が困難な数字。 フィリーズに移っても、控え候補だが、“5番手外野手”にすぎないヤンキースよりは出場機会は増えるはず。果たして、この移籍のウワサは現実のものとなるのだろうか…。(坂本太郎)
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スポーツ 2014年03月11日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(オリックス編)
『打線強化』がオリックスの課題だったはず。だが、どうしても、12球団トップとも言っていい投手陣に目が行ってしまう…。 社会人ナンバー1投手、吉田一将(24=JR東日本)が開幕ローテーション入りすれば、リーグトップの防御率を誇る投手陣はさらにパワーアップする。キャンプ中盤を見る限りでは、スロー調整といった感じだった。191センチの長身から繰り出すホールの角度、そして、全身を躍動させてのピッチングフォームは見る者を惹き付ける。キャンプ前半で肩の張りを訴えていたせいもあるが、スロー調整の印象を受けた。ブルペンでは、高めに抜けるボールもまだ多く、首脳陣は「開幕までにトップレベルに持っていけばいい」といった感じで、セーブさせているようだった。 このドライチ投手の武器は“ピッチング”だろう。時折、ブレーキの利いた、大きなカーブを投げてくる。吉田という投手はスピード勝負できるほど速くないが、140キロ台はコンスタントに出してくる。長身から投げ下ろすその直球には『上からの角度』があるから打ちにくい。そこに、ブレーキの利いた大きなカーブで『緩急』を付ける。低めに変化球を集める能力もある。吉田は「勝てる投手」だと思った。 2位の東明大貴(24=富士重工)も開幕一軍枠に入ってくるだろう。紅白戦では失点する場面も見られたが、速球派の佐藤達也(27=昨季67試合登板)にも引けは取らない。スリークオーターで、投げ終わると『背番号26』を捕手に見せるように、一塁側に体を向ける。「自分の間を持っている投手」でもある。ブルペンでは先輩投手に挟まれ、その先輩たちが10球投げたとしても、東明は3、4球しか投げない。ノーワインドアップでグラブを胸の前で止め、ブルペン捕手の構えたミットを見て、1つ呼吸してから投げる。大抵の新人は緊張して、こんな堂々とした投球練習はできないのだが、良い意味で太々しいと思った。カーブ系、スライダー、シュート…。1つ1つの変化球の精度も非常に高いと思った。社会人時代は中継ぎ、抑えも経験したという。首脳陣は先発枠を争わせるとしていたが、エース・金子、西、ディクソン、先発転向の岸田がいる。ここに吉田が加わり、2年目の左腕・松葉もいる。仮に先発枠争いから漏れたとしても、森脇浩司監督(53)は、球種も多く、力強い直球を持つこの東明を「使いたい」と思うはずだ。 また、山崎勝己(31=前ソフトバンク)の加入によって、正捕手争いも激化している。この山崎のリードについて「慎重な攻め方をする」と評する解説者もいた。昨季、137試合に出場した伊藤光(24)は投手の長所を引き出そうとするタイプ。試合状況に応じて、捕手を代えられるのは、戦力面で大きなプラスとなる。投・内連携プレーは、例年以上に声が出ていた。山崎、伊藤の正捕手争いがチームを活気づけたのだろう。 打線のカギ、いや、Aクラス浮上のキーマンになるのが、ソフトバンクから移籍のウィリー・モー・ペーニャ(32)だろう。李大浩、バルディリスの4、5番が抜け、リーグ5位の打率だった打線は計182打点を喪失。この4番候補のペーニャには30本塁打を打ってもらいたいところだ。 「ペーニャは好不調の波があるからね。去年は外角の変化球に苦しんだみたいだけど、それを克服したかどうかはオープン戦で判断したい」(ライバル球団スコアラー) 1番候補のエステバン・ヘルマン(36=前西武)は、昨季、リーグトップの出塁率をマークした。俊足だが、足ではなく、「バット」で出塁するタイプである。フリー打撃ではライナー性の鋭い打球を飛ばしており、今季もやってくれそうだ。しかし、あくまでもキャンプ後半までを見た印象だが、楽天からトレード移籍してきた鉄平(31)が目立っていなかったのは残念であり、ベテランのスロー調整で二軍スタートとなった前巨人・谷佳知(41)に関する情報も聞こえて来なかった。 来日が遅れたコニエスキー・ペタンコート(31)は、日本の野球スタイルに適応できるか否か未知数だ。昨季の森脇監督は選手を信頼し、自由に打たせる場面も多かったが、基本的には機動力を駆使した攻撃を好む。クリーンアップを予定している外国人選手の状況次第では、ヘルマン、平野、安達、駿太、テスト入団の丸毛謙一(25=前巨人)など走れる選手でコツコツと1点を積み上げていくスタイルになるかもしれない。本社創立50周年の今季、投手力のオリックスはロースコアで逃げ切る野球になるのではないだろうか。
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スポーツ 2014年03月10日 11時45分
2014年プロ野球キャンプ情報 ニューフェイスは戦力になるか?(横浜DeNA編)
高卒ルーキーが旋風を巻き起こすかもしれない。5位指名の外野手・関根大気(18=東邦)が一軍キャンプに抜擢され、話題を呼んだ。紅白戦初の打席で二塁打を放ち(11日)、19日の起亜(韓国)戦では、一、二塁間を破るサヨナラ安打を放った。その活躍と、紅白戦での“プロ初安打”からサヨナラヒットに至るまでの11打席(紅白戦、練習試合)で快音が聞かれなかったのは既報通り。だが、他球団の偵察部隊は、その無安打に終わった11打席を指して、「内容が良い。今シーズン中にスタメン出場も」と“警戒”していた。 「対戦した投手が全員、関根に対してエグイ攻め方をしていた。『高卒ルーキーだから、花を持たせてやろう』という気になれなかったんだよ。対戦投手を本気にさせたのも、一流バッターになれる証拠だよ。プロの投手のスピードに慣れるまでもう少し時間が掛かるかもしれないが、さほど時間はかからないと思うよ」(前出・同) 「自分の『間』を持っている」と、関根の打席を評するスコアラーもいた。確かに、打席での仕種には新人らしからぬものがあった。足元を整える間、投球の間に構え直すリズム、打ち損じてファールになった打球の方向を見るときの悔しそうな面構え…。特筆すべきは、実戦形式の打撃練習で、直球、変化球のどちらが来ても力強いスイングができていることだろう。一般論として、直球にヤマを張って外れると、大抵のバッターはその変化球にバットを当てるだけで精一杯なのだが、関根はそのどちらが来ても、しっかりとバットを振り切っていた。見逃し三振を喫した打席もあったが、下位指名の高卒野手とは思えないハイセンスなバッターだと思った。 もっとも、昨秋のドラフト会議直前、11球団が『指名挨拶』を済ませた逸材なのだが…。 キャンプ中盤での守備練習も見たが、足も速いから守備範囲が広い。『遠投115メートル強』と紹介された強肩もホンモノだった。荒波翔、多村仁志、松本啓二朗、昨季後半にブレイクした梶谷隆幸も外野にコンバートされた。外野のレギュラー争いを勝ち抜くのは並大抵ではないが、中畑清監督は早い時期に一軍戦を経験させるのではないだろうか。この高卒ルーキーが大瀬良(広島)と新人王争いを繰り広げることになるかもしれない。 投手陣だが、ドラフト2位の平田真吾(24=ホンダ熊本)が、「シーズン中にもっとも目立つ投手になるのでは?」と思った。というのも、今季の先発投手の顔ぶれを見てみると、ベテランの三浦、新加入の久保康友(33=前阪神)と(高橋)尚成(38=前カブス)といった“技巧派”が多い。平田はセットアッパーでの起用が予定されており、先発陣とは正反対でスピードが信条のピッチャーだ。ブルペンでも力強い直球をテンポ良く投げ込んでいて、“目測”ではあるが、一軍帯同の投手のなかでいちばん速いボールを投げていた。おそらく、技巧派の先発投手の後にこの平田が出てきたら、対戦チームは平田の直球をスピードガン表示の数字以上に「速い」と感じるのではないだろうか。 また、攻めのピッチングができる先発候補も加わった。ギジェルモ・モスコーソ(30=前SFジャイアンツ)である。この右腕は上半身の力で投げるタイプで、投げ終わるのと同時に一塁方向に体が流れる。コントロールもイマイチだったが、首脳陣の口ぶりから察するに、先発ローテーション入りは間違いなさそうである。 ドラフト1位の柿田裕太(21=日本生命)、4位の三上朋也(24=JX ENEOS)は“平均点の高い投手”だと思った。柿田のフォークは低い軌道から来て落ちる。191センチと長身の三上のボールには角度を感じた。しかし、良い意味でこうした長所で勝負するのではなく、『総合力の投手』だと思った。投内連携の守備練習も見たが、制球力、捕球から送球に至るまでの動き、送球のコントロール、クイックモーションなど、全てにおいてそつなくこなしていた。際立って「巧い」というものもなかったが、苦手そうなものもない。先発登板したとき、多少の失点はあるかもしれないが、責任イニングの5回以上をきちんと投げ切っている−−。そんな“大人の投手”だと思った。 中畑清監督が「5番・三塁」を予定しているアーロム・バルディリス(31=前オリックス)も順調に仕上がりつつあった。中畑監督は勝負の3季目を迎える。ビックネームの補強はなかったが、着実に投手力の底上げに成功したようである。
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スポーツ 2014年03月08日 14時52分
現役続行確率は「ハーフ・ハーフ」と発言 浅田真央に現役を続けてほしい?
ソチ五輪で涙を飲んだ国民的スター、女子フィギュアの浅田真央(23)の去就に注目が集まっている。 10年バンクーバー五輪で、ライバルのキム・ヨナ(韓国)に敗れて、銀メダルに終わった浅田は金メダルを期して、ソチ五輪に臨んだ。今季限りでの現役引退も宣言していたため、まさに不退転の覚悟だった。 しかし、ショートプログラムではミスを連発して、よもやの16位。それでも、失意のなか、翌日のフリーでは、ノーミスのパーフェクトな演技を披露。142.71点をマークし、自己ベストを更新した。 残念ながら、フリーの順位は3位、総合では6位でメダル獲得はならなかったが、その演技は多くの人々を魅了し感動を与えた。浅田には、18年平昌五輪(韓国)でリベンジを果たしてほしいと願う人も多いことだろう。 ソチから帰国後、2月25日、外国特派員協会で記者会見した浅田は、記者から「来シーズン、現役を続ける可能性は何%くらいですか?」と問われると、「今のところ、ハーフ・ハーフくらいです」と答えた。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「浅田真央に来季も現役を続けてほしい?」との意識調査を、2月25日〜3月7日に実施。14万7547票(男性=69.0%、女性=31.0%)の回答があった。 その結果は、「続けてほしい」が7万8639票(53.3%)で過半数を超えた。「続けてほしくない」は3万2063票(21.7%)で、「どちらともいえない」は3万6845票(25.0%)だった。 さしあたって、3月26日〜30日に開催される世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に出場する浅田。その後に出される結論は、どのようなものになるのか?(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年03月08日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第13R 世界に認められる究極の職人芸〈リック・フレアー〉
“狂乱の貴公子”リック・フレアー。 さまざまなレスラーのニックネームの中にあって、フレアーのそれほど似つかわしくないものはないだろう。日本のリングでは、一切“狂乱”の素振りなど見せることがなかったのだから…。 「NWA王者となってからのフレアーは、狂乱とは真逆の“職人芸”を披露し続けたレスラーですからね」(プロレスライター) 何しろ“デクの坊”との誹りさえあった輪島でさえも挑戦者に迎え、NWA王座戦を成立させているのだ。そのプロレス・スキルの高さたるや、およそ余人のかなうところではない。 「他にも全日本プロレスでは、谷津嘉章やザ・グレートカブキ、タイガーマスクらとも防衛戦を行っています。とてもタイトル奪取の望めないような面々を相手にして、きちんと見せ場を作り観客を納得させる。挑戦者を実力以上に持ち上げた上で最後はちゃんとタイトルも防衛するのだから、これはもう立派なものです。ただ、長州力のような直線的な選手が相手のときに限っては、フレアーの試合運びのうまさばかりが目立ってしまうのですが」(同ライター) AWA王者リック・マーテルや、IWGP王者藤波辰爾とのダブルタイトルマッチというような、勝敗や展開にシビアなサジ加減が要求される試合が度々組まれたのも、フレアーの“職人技”に対するプロモーターからの信頼があってこそだろう。「絶対に試合を壊さない」という安心感があるから、双方の看板タイトルをかけることもできたのだ。 バックハンドチョップでリズムを作り、脚攻めからの4の字固めというのが定番ムーブ。使う技は限られたものだったが、しかしフレアーの真骨頂は“攻め”よりも“受け”にあった。 デッドリードライブで派手に投げ飛ばされ、コーナーに追い込まれれば「ノー、ノー」と両手を差し出す。大技をくらえば顔面からマットに倒れこみ、コーナーに振られれば身体を一回転させて場外に転げ落ちる…。 惜しむらくはフレアーが王者として君臨していた当時、日本のプロレスファンは“強さ”を求めていたことだ。「フレアーの試合展開は好きじゃない」と語った天龍源一郎に代表される“激しいプロレス”が多くの支持を集めていた。 ジャイアント馬場がNWA王座就任前の試合ぶりから「いずれ天下を取る」と見初めたように、また武藤敬司が「自身のプロレスのベース」とあがめたように、フレアーを高く評価する声も多かったが、しかしそれが直接の人気にはつながらなかった。 フレアーはあくまでもNWA王座戦という“お祭り”における“神輿”にすぎず、伝統あるベルトへの敬意は抱いても、フレアー個人は認めないというのが多くのファンの姿勢だった。 日本のファンのそんなフレアーに対する意識が大きく変わったのが、1995年に行われた『北朝鮮平和の祭典』でのアントニオ猪木戦だった。 既に全盛期を過ぎた老境の猪木を相手にしながら、19万人の大観衆を盛り上げたのは、紛れもなくフレアーのスキルの賜物である。 「今になって、あの試合での大声援を《朝鮮労働党が観客を指導して演出したもの》という声もありますが、トンデモない。その前日までは、盛り上がったのは女子の試合だけ。メーンの橋本真也対スコット・ノートンでも客席が静まり返っていたから、選手たちはみんな焦りまくっていたんです。それが一転してあの大歓声でしょう。あれはフレアーと猪木という2人のスーパースターが呼び起こしたものです」(当時、現地で取材した記者) ショーマンプロレスを批判してきた猪木が、その権化であるフレアーと好勝負を演じたことにもファンは驚かされたものだった。 「ブッキングは、当時新日本プロレスと提携していたWCWエリック・ビショフの推薦によるものでしたが、それをすんなり受けたのだから、猪木さんもフレアーのことを認めていたのでしょう。世界から注目される大一番で、評価しない相手と戦うはずがありませんから」(当時の新日関係者) ショーマンスタイルも究極に達すれば、ストロングスタイルからも認められる存在となるのだ。〈リック・フレアー〉 1949年、アメリカ出身。'73年、国際プロに初来日。以後は全日プロを主に、NWA王者として数多くのタイトル防衛戦を行う。WCW時代には新日プロにも参戦。アントニオ猪木との北朝鮮での歴史的一戦にも臨んだ。
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分