スポーツ
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スポーツ 2014年03月27日 18時00分
立ち合いの変化 横綱の「注文相撲」は是か非か?
大相撲春場所(3月9日〜23日=大阪ボディメーカーコロシアム)6日目(14日)、横綱・日馬富士が立ち合いで大きく変化して、関脇・栃煌山を破った。 支度部屋に戻った栃煌山は、「変わられたことは今までなかったので、当たってくるかなと思った。負けは負け。(変化を)やれば勝てると思われてるんじゃないですか」とぶ然とした表情。 日馬富士は8日目(16日)にも、平幕・魁聖戦で左に変わり気味に立って、難なく上手投げで勝利した。 一連の日馬富士の立ち合いの変化について、北の湖理事長(元横綱)は「こういう相撲を見ると、どうしても白鵬と比べてしまう」と苦言を呈した。 かねて、横綱、大関など役力士は立ち合いで変化せず、生々堂々と真正面から勝負すべきという意見が一般的だ。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「横綱の『注文相撲』をどう思う?」との意識調査を、3月14日〜24日に実施。5万503票(男性=87.1%、女性=12.9%)の回答があった。 その結果は、「問題がある」が3万2546票(64.4%)で、「問題はない」は1万5386票(30.5%)、「その他/分からない」が2571票(5.1%)だった。 意外にも、約3割が「問題はない」と回答しているが、その理由は「変化も作戦のうち」といった意見が相当数あった。 仮にも横綱は角界の頂点だ。目先の勝利にこだわるあまりに、格下力士相手に立ち合いで変化するのは、格好のいいものではないが…。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年03月27日 15時30分
地味な新横綱・鶴竜に重責果たせるのか?
先の春場所(3月9日〜23日=大阪ボディメーカーコロシアム)、14勝1敗で初優勝を果たした大関・鶴竜(28=井筒)が、第71代横綱に昇進した。 北の湖理事長(元横綱)から諮問を受けて、横綱審議委員会は3月24日、11人の委員全員の満場一致で推薦を答申。これを受けて、同26日の夏場所番付編成会議と臨時理事会で、正式に鶴竜の昇進が決定した。 日本相撲協会では、八角理事(元横綱・北勝海)と湊審判委員(元幕内湊富士)を使者として派遣し、昇進を伝達。鶴竜は「より一層稽古に精進し、横綱の名を汚さぬよう、一生懸命努力します」と口上を述べた。 モンゴル出身力士としては、4人目の横綱となった鶴竜だが、関係者からは早くも、「綱の重責を果たせるのか?」との危惧がもたれているようだ。 その要因ともなっているのが、大関時代の平凡すぎる成績だ。鶴竜は12年夏場所で大関に昇進したが、新大関の場所は8勝どまり。以降も、1ケタで終わることが多く、大関の責任すら果たせていなかったからだ。 横綱昇進の直前2場所は、ともに14勝1敗だったが、3場所前は9勝6敗だ。12年九州場所で横綱に昇進した日馬富士は、大関時代から成績にムラがあり、新横綱の場所は9勝6敗と1ケタに終わった。その後、2度優勝したが、9勝、10勝どまりの場所が多く、安定性に欠く。 協会では双羽黒(北尾)や、大乃国(現・芝田山親方)の失敗例を踏まえ、平成以降、「2場所連続優勝」以外で横綱に昇進させたことはなかった。今回、87年九州場所で昇進した大乃国以来、26年半ぶりに、不文律を破ってまで昇進させただけに、余計に鶴竜は厳しい目で見られることになる。成績不振が続くようなら、引退しか道はない。 マジメな性格で通っている鶴竜。相撲の取り口も極めて地味だが、じょじょに力を付けて綱まで駆け上がっただけに、今後も不断の努力を続け、下馬評を覆して“大横綱”を目指してほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月27日 11時40分
楽天の“ゴールデンルーキー”松井裕樹は1年目に何勝できるか?
昨秋のドラフト会議で、楽天、中日、ソフトバンク、DeNA、日本ハムと5球団競合の末、楽天に入団した“高卒のゴールデンルーキー”松井裕樹投手(18=桐光学園)。 高校2年次の12年夏の甲子園では、1回戦の今治西(愛媛)戦で22三振を奪い、1試合の大会奪三振新記録を樹立。同大会では、準々決勝で敗退したが、4試合で通算68の三振を奪い、大会歴代3位の記録をつくるなど、奪三振の多さが最大の魅力だ。 昨季24勝無敗の田中将大投手がヤンキースに移籍し、楽天では、その穴を埋めなければならないだけに、松井に懸かる期待は大きい。 オープン戦では4試合に登板し、16回を投げ、奪三振17、自責点2で、防御率1.13と文句なしの成績。楽天・星野仙一監督は開幕ローテーション入りを決め、2カード目となる本拠地・宮城での第2戦(4月2日)の先発が有力と見られている。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「楽天・松井裕樹は1年目に何勝できる?」との意識調査を、3月14日〜24日に実施。1万741票(男性=88.8%、女性=11.2%)の回答があった。 最も多くの票を集めたのは、「7〜9勝」で3967票(36.9%)。2番目は「10〜14勝」で2974票(27.7%)、3番目は「4〜6勝」で2154票(20.1%)だった。 以下は大きく票が減り、「1〜3勝」が653票(6.1%)、「15勝以上」が561票(5.2%)、「1軍登板なし」が229票(2.1%)、「0勝」が203勝(1.9%)。 昨季は藤浪晋太郎投手(阪神)が高卒ルーキーながら、10勝をマークしたが、松井はどこまで星を積み上げることができるか注目が集まる。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年03月26日 15時30分
松坂『復活』のカギを握る2人の男
「今季はかなりの確率で復調すると言っていい」−−。松坂大輔(33)がニューヨークメッツの先発5番目を目指し、奮闘している。3月24日(現地時間)、カージナルスとのオープン戦に先発し、6回3分の0を投げ、被3、失点1と好投。試合後、松坂は「調子は良くなかった」としつつも、 「今できることはすべて出し切った。それでこういう結果が出るので面白い」 と復活への手応えも語っていた(共同通信参考)。 メジャーリーグ中継の解説も務めるプロ野球OBの1人がこう言う。 「昨季終盤、メッツに拾われ、4試合目の登板が『転機』でした。松坂は『カーブ主体』の技巧派ピッチングに代わりました。変化球でゴロアウトを量産するスタイルを新たな自分のスタイルにしつつある」 メッツ移籍後の成績を再確認してみた。移籍後に3連敗を喫したものの、4試合目からは「110キロ台のカーブ」を多投。スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、最終成績は3勝3敗、防御率4.42。だが、カーブ主体の技巧派となった4試合目以降だけなら、防御率は1.37である。 「メッツはエースのマット・ハービーがトミー・ジョン手術を受けるため、今季は『全休』となります。松坂は先発5番手の候補として、キャンプ、オープン戦でその座を争っています」(米国人ライター) メッツの課題は、先発投手陣の整備である。オフにアスレチックスで18勝を挙げたベテラン右腕のバートロ・コローンと『2年2000万ドル』(約10億円/出来高込)で契約。このコローンがローテーションの主軸となり、ディロン・ジー、ザック・ウィラー、ジョン・エースの4人までが『先発5人のローテーション枠当確』とされており、松坂、ヘンリー・メヒア、カルロス・トーレスの3人が『最後の5番手』を争っている(同時点)。 「メヒア、トーレスは結果を出していません。補強したコローンも、今季41歳を迎えるため、シーズンを通して先発ローテーションを守るのは困難です。『松坂を選ぶべき』との声が圧倒的です」(前出・同) また、先発枠入りしていたジョン・エースが右肘の違和感を訴え、降板するハプニングも起きている。しかし、テリー・コリンズ監督は先のカージナルスとのオープン戦後も「もう少し考えたい。あと2、3日…」と、松坂の処遇に関しては言葉を濁している。 この「2、3日」発言が“致命傷”になりかねない。 「松坂はマイナー契約でメッツのキャンプに合流しました。ルール上、マイナー契約でキャンプインした選手をメジャー登録する場合、25日正午までに届け出なければなりません。『3日』も考えていたら、松坂はマイナーで開幕を迎えることになる」(前出・プロ野球OB) 松坂は昨季終盤、オープン戦と『結果』を出してきた。それでも、テリー・コリンズ監督が“慎重”なのは、『政治的な事情』もあるらしい…。 「中継ぎを予定していたジョン・ラナンを先発に戻す案も出ています。右肘の違和感を訴えたジョン・エースが軽傷なら、ジョン・ラナンをコンバートした時点で『先発5人枠』は埋まります。コリンズ監督はジョン・エースの状態をギリギリまで見極め、その後で松坂の処遇を決めようとしているのでは?」(前出・米国人ライター) テリー・コリンズ監督(64)が、かつて日本のオリックスで指揮を執っていたのは周知の通り。「情熱を失った」なる言葉を残し、シーズン途中に帰国した経緯からして、日本球界と日本人選手に好印象を抱いていないのではないだろうか。 投手コーチのダン・ワーゼンも“クセモノ” だ。同コーチが強い推薦で松坂の残留が決定したとの情報もある。日本人投手との関わりも長く、野茂英雄氏、斎藤隆、高橋尚成が同コーチのもとで投げてきた。 「松坂の通訳を務める日系米国人に対し、差別的な発言をしたとされ、アンダーソンGMが米メディアに釈明コメントを発表しています。ワーゼン投手コーチの手腕を称賛する声もたくさんありますが、米国出身以外の選手を『下』に見る感は否めません」(前出・特派記者) 救援陣にも『不安』はある。クローザーを予定しているボビー・パーネルは昨年9月に頸椎ヘルニアの手術を受けたため、「完全復活までまだ時間が掛かる」と目されている。 「セットアッパーも人材豊富ではありません。昨季は勝ち試合を逆転で落とすパターンも目立ち、コリンズ監督は『救援投手を1人でも多く…』と考えているのでは。コローン、ジー、ウィラーの3人が投げる試合は逆転負けを喫しない。そのためには、先発5番手が投げる日は『捨て試合』にして救援陣を休ませたいくらいに思っているようです」(米国人ライター) オープン戦での好投を見る限り、松坂は2011年以来の先発枠復帰が期待できる。スタミナは全く衰えていないので、完投試合も望める。松坂の復活は、救援陣に無駄な登板をさせたくないとするコリンズ監督の構想とも合致すると思うが…。
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スポーツ 2014年03月26日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第15R 過剰な肉体による最高のパフォーマンス〈ダイナマイト・キッド〉
昨秋、WWEの公式サイトに「ダイナマイト・キッドが脳卒中で倒れた」との報が掲載された。晩年のキッドといえばステロイド禍の話が付いて回るため、脳卒中との因果関係は不明ながら、まずそのことを思い浮かべた人も多いだろう。 長きにわたってステロイド系筋肉増強剤などの薬物を常用していたことは、当人が自伝にも記している通り。1986年、WWEにおける試合中のアクシデントで椎間板に重症を負ってからは、痛み止めのため覚せい剤の類いも使用したという。 その後の車椅子生活は、このときのケガが原因だというが、ステロイド剤の副作用として骨粗しょう症もあるそうだから、そちらの影響も拭い切れない。 ただ、そうした不幸な話ばかりがクローズアップされるものの、キッド当人はインタビュー等で「後悔していない」と断言している。 筋肉増強剤の副作用について、まだわかっていなかった当時のことである。ジュニアクラスの背格好で超ヘビー級選手に対抗し、見た目にもパフォーマンス的にも上質のものを提供するため薬剤を使用したことは、単純に道義に反したものとは言い難い。 そしてそのときに、人間用では飽き足らず、競走馬用の筋力増強を使用するという“過剰さ”が、キッドのプロレスラーとしての持ち味であり、凄味でもあった。ダイビング・ヘッドバットを放つ際には、あえてリングに倒れた相手から遠い側のコーナーを選択して、「登るポストを間違っているんじゃないか?」と観客が戸惑うこともたびたび。その逆で近い方のコーナーから仕掛けた場合は、相手の肩口を狙うのではなくキッチリ頭同士を“直下”でぶつけるものだから、それで額が割れて流血に至ることもあった。 ショルダータックルも、相手が倒れるまで二度、三度と間髪入れず連続してぶちかますから、特にヘビー級選手が相手だと自然とハイスパートになっていく。相手の技を受ける際にも防御は最小限に控えて、ド派手にやられてみせる。 「ヒールは笑顔を見せてはいけない」と常にポーカーフェースを貫き、正月の全日本プロレス恒例だったサインボール投げの際には、リング上から観客に目掛けて剛速球でボールをぶつけにいったりもした。 小橋建太が少年時代、キッドにサインを求めて色紙を差し出すと、問答無用で破り捨てられたというエピソードにも、その徹底した自己演出ぶりが見て取れる。 しかしそうした態度も、いつのころからか「クールでカッコいい」と受け止められ始め、対戦相手に関係なくベビーフェースとしての人気を獲得していった。一にも二にも、キッドのリング上での優れたパフォーマンスゆえのことであった。 そんなキッドのベストバウトはどれかといえば、常に全力で戦ってきただけに、すべての試合がベストと言っても過言ではない。日本では初代タイガーマスクのデビュー戦を取り上げられることが多いけれども、これも「あの強いキッドに完勝した」とタイガー神話の幕開けとはなったが、キッドにとってみればあれが平常運転だ。 デイビーボーイ・スミスとのタッグ『ブリティッシュ・ブルドッグス』での試合も含め、どれが一番と決めるのは非常に難しいが、ここではあえて1991年の、全日での引退試合、ジョニー・スミスとのニュー・ブリティッシュ・ブルドッグスでジョニー・エース&サニー・ビーチと戦った試合を取り上げたい。 キッドはすでにこのとき肉低的にボロボロで、首にボルトが3本も入った状態だった。 試合はパートナーが全てお膳立てをして、キッドはそこに往年の“フェイバリットホールド”の数々を繰り出すだけ。まさに『ダイナマイト・キッド名場面集』の趣であったが、その最後、ダイビング・ヘッドバットからサニー・ビーチを押さえ込んだ瞬間のことだった。これまで常に無表情だったキッドの表情が、ふと緩んだのだ。 全てが終わったことによる満足感なのか、あるいは引退の哀しみだったのか。その心境は知る由もない。 ただ、このストイックに過ぎたレスラーの引退によって、一つ時代が終わったことに間違いはなかろう。〈ザ・ダイナマイト・キッド〉 1958年、イギリス出身。'79年、国際プロレスに初来日。'80年からは新日、'84年以降は全日に参戦する。デイビーボーイ・スミスとのコンビ「ブリティッシュ・ブルドッグス」でも活躍。みちのくプロレスにも参戦した。
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スポーツ 2014年03月25日 11時45分
サポーターが差別的な内容の横断幕を掲出 浦和レッズへの「無観客試合」の制裁は妥当か?
3月8日、Jリーグ、浦和レッズ対サガン鳥栖戦(埼玉スタジアム2002)において、浦和の一部サポーターが、ホーム側ゴール裏席に向かう入場ゲート上コンコースに向けて、「JAPANESE ONLY」という差別的な内容の横断幕を掲出した。その不適切な横断幕は、試合開始(午後4時4分)前の午後2〜3時の間から、試合終了(午後5時56分)後まで続き、クラブ側が撤去することはなかった。 FIFA(国際サッカー連盟)は13年5月の総会で、「反人種差別・差別に関する戦い」に関して決議し、同年7月にはFIFA加盟各国協会に対してガイドラインを提示するとともに、関連する規程を整備する等の適切な対処を求めている。JFA(日本サッカー協会)は同年11月、規程を整備するとともに、JFA加盟団体に対しても周知徹底している。 浦和サポーターは10年にも、類似したトラブルを起こして制裁を受けた他、これまでも度々トラブルを起こしている。 Jリーグでは、再三の制裁を科されているにも関わらず、今回のような結果に至った責任は非常に重大であるとし、同23日の浦和対清水エスパルス戦(埼玉スタジアム)を、「無観客試合」として開催する処分を科した。「無観客試合」はJリーグ史上、最も重い処分。同試合は文字通り、観客席に誰もいない状況で行われ、1-1の引き分けとなった。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「浦和への『無観客試合』の処分は妥当?」との意識調査を、3月13日〜23日に実施。11万8986票(男性=81.6%、女性=18.4%)の回答があった。 その結果は、「妥当」との回答が5万3353票(44.8%)で最も多かったが、「軽い」も4万7700票(40.1%)と多かった。「重い」は1万7933票(15.1%)にすぎなかった。 浦和サポーターといえば、熱狂的な応援で有名だが、これまで、度々トラブルを起こしてきたのは事実。ただ、一部のサポーターの暴走により、多くのマジメなサポーターが観戦できなくなり、迷惑を被ったのも確か。一部のサポーターには今回の処分を教訓にして、今後はフェアなスポーツマンシップにのっとった応援をしてほしいものだ。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年03月24日 15時30分
綱獲り場所の鶴竜が初V 史上最も注目されない!? 新横綱が誕生へ
大相撲春場所(3月9日〜23日=大阪ボディメーカーコロシアム)は大関・鶴竜が14勝1敗で初優勝を果たし、北の湖理事長(元横綱)、横綱審議委員会から示されていた「13勝以上での優勝」の条件をクリアし、横綱昇進が確実となった。 審判部は北の湖理事長に、昇進を審議する臨時理事会の開催を要請。同24日午後の横審で推挙されると、同26日の夏場所(5月=両国国技館)番付編成会議及び臨時理事会で、鶴竜の横綱昇進が正式に決まる。 初場所(1月=両国)は14勝1敗で、優勝決定戦で横綱・白鵬に敗れた鶴竜は、賜杯こそ逃したが、「優勝に準ずる成績」と認定され、春場所で初の綱獲りが懸かった。 しかし、日本相撲協会内部では鶴竜の綱獲り機運は全く盛り上がらず。ファンの注目の的は、初のカド番を迎えた稀勢の里や、初の上位進出となった“期待のホープ”遠藤、エジプト出身の大砂嵐らで、鶴竜の綱獲りには注目が集まらなかった。 ノープレッシャーのなかで、鶴竜は3日目、早々に平幕・隠岐の海に敗れたが、これで「気持ちが楽になった」と言い、その後は連勝街道をばく進。12日目には全勝の横綱・日馬富士を破り、14日目には1敗で並んでいた白鵬を破って、気が付いたら単独トップに。千秋楽では、大関・琴奨菊に完勝して、あれよあれよという間に、初優勝を決めた。 横綱昇進への内規は、「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」と定義されており、平成以降、「2場所連続優勝」以外で昇進させた例は一度もない。だが、協会では、なんとか稀勢の里を横綱に上げたいばかりに、昇進へのハードルを下げてしまった。あいにく、稀勢の里は2度の綱獲りチャンスを逃したが、その機会が転がり込んだ鶴竜がワンチャンスでモノにしたのは、なんとも皮肉。 これで、87年(昭和62年)九州場所で昇進した大乃国(現・芝田山親方)以来、26年半ぶりに、「2場所連続優勝」以外で、新横綱が誕生することになった。 鶴竜は12年夏場所(5月=両国)で大関に昇進したが、昨年九州場所(11月=福岡)までの在位10場所で、大関の責任といえる2ケタ勝利をマークしたのは、わずか3場所。8勝7敗と、辛うじて勝ち越した場所が3回もあるなど、ファンの印象度も極めて薄く、「鶴竜が横綱で大丈夫なのか?」との危惧もある。失礼ながら、史上最も注目されない新横綱の誕生となるかもしれない。 横綱が3人となったことで、無理に4人目の横綱をつくる必要がなくなった。綱獲りへのハードルは高くなることが予想される。北の湖理事長、横審がなんとか、横綱にさせたかった稀勢の里にとっては、これまでより高いハードルを超えなければならなくなったようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月22日 17時59分
渡辺俊介は「開幕駆け込みトレード」の目玉
レッドソックスとマイナー契約を交わした渡辺俊介(37)がレイズ傘下のマイナー1Aチームとのオープン戦に登板した(3月15日/現地時間)。リリーフとして1イニングを投げ、無失点に抑えたが(被安打1、奪三振1)、この投球内容に関心を示していたのはレッドソックス首脳陣ではなく、「他球団だった」という…。 「渡辺は補充要員として、レッドソックスのオープン戦に加わっていますが、いつ投げるのか、登板日程が明確になっていません。実戦感覚を鈍らせないよう、格下の1Aのゲームに登板しただけ」(現地特派員の1人) オープン戦にはあと2試合に登板する予定。格下の1Aを抑えても評価アップには直接関係ないが、渡辺自身は「自分の感覚が確認できた」と手応えを語っていた(共同会見より)。しかし、今月末の開幕日まで「いつ投げる」という予定が立っていないのは、レ軍首脳陣は渡辺を戦力として見ていないのではないだろうか。 「アンダースローはメジャーでは稀な存在です。2大会連続でWBCにも選ばれており、レ軍との契約はマイナーだが、シーズン半ばにはメジャーで活躍しているはず」 渡辺のメジャー挑戦が明らかになったとき、日本人メディアの多くがそんな好意的な見方をしていた。だが、米国人メディアの評価は少し異なる。 「一般的に、マイナー契約を交わした選手はキャンプで『招待選手』となり、そのキャンプでの内容を受けてオープン戦帯同が決まり、オープン戦での結果次第でメジャー契約へという、段階を踏みます。渡辺の交わしたマイナー契約は『招待選手』になれないものでした。その代わり、プレシーズンマッチ(オープン戦)で4試合の登板を約束する事項が加えられました」(米国人ライター) オープン戦を経て、メジャー昇格を目指すという段取りは同じだが、こんな指摘も聞かれた。 「レッドソックスはシーズン中、リリーフ投手を7人で構成します。クローザーの上原、そして、田澤の日本人投手の当確は確実で、そこにムヒーカ、ブレスロウ、ドゥブロン、ミラー、ベイデンホップといった実績のあるリリーバーがメジャーキャンプを順調に送りました。マイナーにもイキのいい若手が数人控えています。渡辺はリリーフを予定して獲得したと聞いていますが、この実績のあるレ軍のリリーバーのなかに割って入るのは大変ですよ…」(NPB関係者) 前出の関係者によれば、渡辺は元同僚の藪田安彦氏(現解説者/登録名は『薮田』)に相談し、「失敗も含め、全ての経験が価値のあるものになる」と背中を押されたそうだ。“タラレバの仮説話”をしても仕方ないが、入団交渉にもっと時間をかけていれば、渡辺の実績やアンダースローという希少価値からして、メジャー契約を提示する米球団もあったのではないだろうか。いや、渡辺は厚遇契約を得ても結果が伴わなければ辛い思いをするとし、「プレシーズンマッチの登板」以外の条件は出さなかったのかもしれない。 「アンダースローといえば、高津臣吾氏(現解説者)がホワイトソックスで活躍した前例もあります。渡辺がアメリカで通用するかどうかと聞かれれば、米メディアの大半が『活躍できる』と見ています。但し、渡辺はリリーフよりも先発タイプであり、37歳で開幕を迎えるのでどの米球団も獲得に慎重でした」(前出・米国人ライター) 実戦感覚を鈍らせないためだけのマイナー登板に米他球団のスカウトが集まったのは、レッドソックスではチャンスが極めて少ない渡辺がどれだけできるのかを再調査するためだったようだ。渡辺が使えると分かっても、レッドソックスは救援投手が豊富だ。ビジネスで割り切った米球界において、余剰人員のトレード話は好都合であり、レッドソックスも例外ではない。 開幕後、上原や田澤と投げ合う渡辺の雄姿が見られるかもしれない。
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スポーツ 2014年03月21日 17時59分
元大関・琴欧洲が引退 日本国籍取得遅れ醜態さらす
大相撲春場所12日目の3月20日、元大関で西関脇のブルガリア出身・琴欧洲(31=佐渡ケ嶽)が日本相撲協会に引退届を提出した。 大関から陥落し、先の初場所(1月=両国)で復帰を懸けた琴欧洲は、8勝7敗で、条件の10勝以上を挙げられず、大関復帰はならず。今場所は関脇にとどまったが、2日目から9連敗。古傷の左肩を痛めたとして、11日目から休場した。肩、ヒザ、ヒジに故障を抱え、まさに満身創いだった。 最後の一番となった10日目の横綱・白鵬戦の後に、師匠である佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に「気力がないです。悔いはないです」と引退を申し出たという。 会見で「若いときに一緒に上がって、巡業で毎日のように稽古した。最後に白鵬関と取ることがうれしかった」と話した琴欧洲。白鵬戦では相手の顔を見ることもできず、敗れた後、「終わりがきたと感じた」と言うと号泣した。 琴欧洲は02年九州場所で初土俵。所要11場所で新入幕を果たすと、年6場所以降では史上最速(幕下付け出し除く)所要19場所で、大関にスピード出世。08年夏場所で初優勝を果たしたが、ケガが多く、大関では満足な成績を収められなかった。大関在位は47場所で史上4位だが、そのうち、2ケタ勝利を挙げたのは、わずか14場所。通算成績は537勝337敗64休。 佐渡ヶ嶽親方は「ケガが治れば、まだ取れると思った。でも本人が、もう気力がありませんと言った。いつかこういうときが来るとは思っていたけど、早かった気がする」とコメント。北の湖理事長(元横綱)は「限界を感じたのだろう。大関に上がるときが最も良く、横綱を射止めると思っただけに残念。ヒザのケガが響いた。それでも、なかなか8年近くも大関は務まらない」と労をねぎらった。 「日本に来て、相撲取りになって本当に良かった。相撲は自分の人生です。今までも、これからも」と語った琴欧州は、今年1月、日本国籍(日本名=安藤カロヤン)を取得し、親方になる資格を得た。年寄名跡は取得していないが、大関経験者はしこ名で3年間、年寄として協会に残ることができる。今後は佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたり、その間に年寄名跡の取得を目指す。 日本国籍を取得するべく準備を始めてから、1年以上の月日を要した。帰化があと2カ月早ければ、大関から陥落してまで相撲を取る必要はなく、醜態をさらすこともなかったのだが…。なんとも、そこが惜しまれるところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年03月21日 16時57分
男子フィギュア・高橋大輔 現役を続けてほしい?
昨年11月に右ヒザを負傷しながらも、ソチ五輪に強行出場した男子フィギュアの高橋大輔(28)は、総合6位と不本意な成績に終わった。 女子の浅田真央とともに人気者だけに、気になるのが、その去就だが、高橋自身は現役を続けるか、否かについてコメントしていない。 高橋は06年のトリノ五輪で8位。08年の右ヒザ手術を乗り越えた10年バンクーバー五輪では、銅メダルを獲得した。ソチでは故障の影響もあって、最高の演技を見せることができなかったことで、不完全燃焼となり、一部では休養を挟んでの現役続行説も浮上している。 残念ながら、3月26日に開幕する世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)は、右脛骨(けいこつ)関節軟骨損傷による慢性膝(しつ)関節炎のため欠場となった。 高橋は「自国開催の世界選手権、選ばれたからには無理をしてでも、と悩みましたが、安静加療が必要なこと、今後も自分の膝とは長い付き合いをしていかなくてはいけないことから、大変残念ですが、欠場という結論に至りました。ご心配とご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、一日でも早く皆さまの前でスケートができるよう、日々の体の変化に対応しながら、治療に専念したいと思います」とのコメントを出している。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「高橋大輔に現役を続けてほしい?」との意識調査を、3月10日〜20日に実施。11万6280票(男性=63.6%、女性=36.4%)の回答があった。 その結果は、「続けてほしい」が8万3905票(72.2%)で7割を超えた。「続けなくてもいい」は2万4627票(21.2%)、「どちらともいえない」は7748票(6.6%)だった。 単純比較はできないが、先に実施された「浅田真央に来季も現役を続けてほしい?」との意識調査では、「続けてほしい」が53.3%で、浅田より高橋の現役続行を望んでいる人が多いことがみてとれた。 果たして、高橋が出す結論や、いかに?(リアルライブ編集部)
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分