支度部屋に戻った栃煌山は、「変わられたことは今までなかったので、当たってくるかなと思った。負けは負け。(変化を)やれば勝てると思われてるんじゃないですか」とぶ然とした表情。
日馬富士は8日目(16日)にも、平幕・魁聖戦で左に変わり気味に立って、難なく上手投げで勝利した。
一連の日馬富士の立ち合いの変化について、北の湖理事長(元横綱)は「こういう相撲を見ると、どうしても白鵬と比べてしまう」と苦言を呈した。
かねて、横綱、大関など役力士は立ち合いで変化せず、生々堂々と真正面から勝負すべきという意見が一般的だ。
そこで、「Yahoo!ニュース」では、「横綱の『注文相撲』をどう思う?」との意識調査を、3月14日〜24日に実施。5万503票(男性=87.1%、女性=12.9%)の回答があった。
その結果は、「問題がある」が3万2546票(64.4%)で、「問題はない」は1万5386票(30.5%)、「その他/分からない」が2571票(5.1%)だった。
意外にも、約3割が「問題はない」と回答しているが、その理由は「変化も作戦のうち」といった意見が相当数あった。
仮にも横綱は角界の頂点だ。目先の勝利にこだわるあまりに、格下力士相手に立ち合いで変化するのは、格好のいいものではないが…。
(リアルライブ編集部)