日本人がメジャーの開幕投手を務めるのは、野茂英雄(2度)、松坂大輔、黒田博樹に続いて、4人目の快挙。
ダルビッシュは「ケガだけしないようにして、監督に言われたところで投げるだけ」とコメント。自身のブログでは、「正直なところ、特に気持ちの高揚などはなくいつも通りでした。でも、光栄なことなんで感謝したいですね。まずケガしないことですね。今まで通り体調管理しっかりやります」と記している。
2年目の昨季、勝ち星こそ、打線の援護にも恵まれず、1年目の16勝から13勝に減ったが、初の200投球回をクリア。防御率は3.90(12年)から2.83と飛躍的に良くなり、奪三振王(277個)のタイトルを獲得した。昨年8月には腰部の神経障害を起こしたが、オフのケアで問題なし。
過去の日本人のメジャー開幕投手のデータを見てみると、日本人初となった00年(当時タイガース)の野茂は7回3失点で勝ち投手。野茂の2度目(03年=ドジャース)は完封勝利。08年(当時レッドソックス)の松坂は、5回2失点で勝敗はつかなかったがチームは勝利。09年(当時ドジャース)の黒田は、5回2/3を投げ1失点で白星を挙げている。
つまり、通算4度の日本人開幕投手は3勝無敗、チーム成績は4勝無敗で、1度の負けもないという好データが残っている。ダルビッシュにとっては、初めての経験となるが、ぜひとも無敗記録を伸ばしてほしいものだ。
(落合一郎)