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レンジャーズとマイナー契約の田中賢介 二塁のポジション獲りのチャンス到来

 メジャー挑戦2年目となる元日本ハムの田中賢介内野手(32)に、ポジション獲りの好機が到来した。

 田中は昨オフ、ジャイアンツを自由契約となり、ダルビッシュ有投手も所属するレンジャーズとマイナー契約を結び、招待選手として、今スプリングキャンプに参加している。

 米1年目の昨季はマイナースタートとなったが、3Aでエラーを連発して、外野にコンバートされた。それが功を奏し、7月にメジャー昇格。15試合に出場して、30打数8安打0本塁打2打点2盗塁、打率.267の成績を残したが、約3週間でマイナー降格。3Aではリーグで首位打者争いを演じ、打率.329の好成績を収めた。

 レンジャーズでは昨季まで、レギュラー二塁手だったイアン・キンスラーを、一塁手のプリンス・フィルダーとのトレードでタイガースに放出したため、二塁のポジションが空いている。昨季、85試合に出場した若手のジュリクソン・プロファー内野手(21)がレギュラーの最有力候補だが、プロファーが肩の故障で出遅れているため、田中に絶好のチャンスが到来しているのだ。

 ロン・ワシントン監督は、田中について、「二塁手としてどうか見てみたい」と明言しており、一気に二塁のレギュラーを奪う絶好の機会。

 田中は今キャンプに、内野用のグラブだけではなく外野用のグラブも用意し、内外野どちらでも対応できるように臨んでいる。守れるポジションが増えたことで、可能性も広がる。

 日本では二塁手として、それぞれ5度のゴールデングラブ賞、ベストナインを受賞している田中だけに、米国のグラウンドに慣れれば、堅守の復活にも期待できる。

 まずはメジャー枠に残ることが先決だが、それがかなえば、二塁のポジション獲りも夢ではなくなった。
(落合一郎)

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