容疑は昨年2月、結婚する意思がないにも関わらず、台東区役所に李容疑者との婚姻届を提出し、戸籍に嘘の記載をさせたというもの。取り調べに対し元琴富士は「本当の結婚です」と容疑を否認しているものの、李容疑者は「(日本人配偶者として)一般永住者の資格を得るために偽装結婚した」と認めているという。
「李容疑者は墨田区向島のマンションで別の男性と同棲していましたから、容疑は動かし難い。2人はもともと接点はありませんでしたが、常にカネがないと周囲にすがっていたという元琴富士が、知人から李容疑者を紹介されて偽装結婚に協力したわけです。報酬は125万円だったそうですが、それもあっという間に使ってしまったのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
元琴富士は、1980年3月場所で初土俵を踏み、'91年の7月名古屋場所では平幕優勝を果たした。しかし、その後はケガで低迷し、'95年に引退。一時は年寄・粂川を襲名、最近は元大嶽親方(元関脇貴闘力)が経営する焼肉店『貴闘力』の海浜幕張店の店長を務めていたという。
琴富士が所属していた佐渡ヶ嶽部屋関係者はこう語る。
「あの人はいわば、心臓に毛が生えている力士でしたよ。逮捕なんて屁とも思っていないんじゃないですか? 現役時代は稽古後に女と夜の街を飲み歩き、門限を破るのは当たり前。一門の親方の一人は、『あいつのグータラは死ぬまで直らない!』と吐き捨てていたほどです」
元琴富士は一時期、元大関小錦(芸名=KONISHIKI)の事務所に所属し芸能活動をしていたこともあるが、ここでも奔放ぶりは変わらなかった。
「主に旅番組のリポーターをしていましたが、馴れるにしたがい仕事を選ぶようになった。ついにはギャラにまで文句をつけだし、小錦と同じくらいカネをよこせと言う。当時、小錦は前妻と一緒だったのですが、その前妻の兄とグルになり不正を働いて解雇されたと聞いています」(相撲関係者)
加えて、前出の佐渡ヶ嶽部屋関係者も言う。
「小錦の事務所にいた時のタレント生活が忘れられないと言って、今度は自分で芸能事務所を開くと触れ回り、都内でパーティーを開いたこともあった。その時は100人以上の相撲関係者や芸能関係者が集まり、当然、ご祝儀も集まる。ところが事務所を開くなんて真っ赤なウソで、カネだけ集めてドロンですよ」