セントラル・リーグは、本日8月4日に開催したリーグ理事会において「2027年シーズンからの指名打者制(DH制)採用」を正式に決定したことを発表した。
榊原定征コミッショナーのコメントは以下の通り。
◆ 榊原定征コミッショナー コメント
「NPBでは、1975年にパ・リーグがDH制を採用して以来、50年以上にわたりセ・リーグ「9人制」、パ・リーグ「DH制」の異なるルールの下で運営してきました。ファンの皆様には9人制野球を支持する方と、DH制を支持する方の両方いらっしゃいますが、セ・リーグではこれまで相当な時間を費やしてDH制を研究し、議論した上で9人制野球を守ってきました」
「一方、米国MLBでは2022年にナ・リーグがDH制の導入を決め、1973年に導入したア・リーグと共にDH制を「ユニバーサル制度」に指定しました。また、近年以降国内外の大学・高校においてもDH制の導入が進展しております。NPBはMLBと共に世界の野球をリードする国の一つとして、世界の潮流に柔軟な姿勢で臨むのは重要なことであり、NPBの野球のレベルをさらに向上させ、ファンの皆様のご期待に応えるために何が必要かを常に追求していかなければなりません。私がコミッショナー就任時に「セ・パ両リーグのルール統一」を課題の一つとして掲げたのもそのためでした」
「この度セ・リーグが2027年シーズンからDH制を採用し新しい野球に挑戦する決断をしたことは、NPBの野球が将来に向かって前進する大きなステップになるものと考えます。来年のセ・リーグペナントレースは「投手が打席に立つ最後のシーズン」となりますので、そういった視点からも是非注目していただきたいと思います。ファンの皆様におかれましては、日本のプロ野球に対する引き続きのご支援・ご愛顧をお願い申し上げます」