代表校が甲子園の開催中に、不祥事で出場辞退するのは史上初の出来事。二転三転した今回の大騒動だが、報じる側のテレビ局も大混乱を起こしていたという。
「当初、被害者も加害者も高校生ということで、どこまでテレビで報じて良いのか各局が頭を悩ませました。それに、甲子園をはじめとする高校野球は固定ファンが多く、スポーツ番組では絶対に放送したい素材。主催の高野連とは揉めたくなく、騒動が起きた当初は積極的に各局が報じない忖度が起きました。広陵が辞退したことで報じやすくなりましたが、それまでは特にワイドショーでは取り扱い注意な案件になっていました」(民放関係者)
さらにテレビ局では、頭の痛い問題が勃発したという。それが、マクドナルドによるハッピーセットをめぐる騒動だ。この問題は、8月8日にマクドナルドが発売したハッピーセットのポケモンカードキャンペーンにおいて、転売を目的とした大量購入が発生したもの。店頭では大混乱が起き、さらに景品だけ抜いて商品を大量に廃棄する騒動まで起きSNSでは大炎上を巻き起こした。
特に、外国人による転売目的の購入が全国で相次いだことで社会問題化し、8月11日には日本マクドナルドが公式サイトで謝罪声明を発表する事態となっている。この問題も、テレビ各局では「報道しづらい」案件として、大混乱を巻き起こしたという。
「日本マクドナルドは、古くからテレビ各局の大スポンサーです。なので、今回の問題をどこまで報じて良いのか、営業担当も含め議論が各局で行われました。各局の報道を見ても、街頭インタビューを多用して一般人に否定的なコメントを話させ、局としてマクドナルドは批判していない立場を取っています。多少なりとも忖度が各局で発動したようです」(民放関係者)
芸能人の不倫騒動くらいで、再起不能になるまで叩いて報道をしているテレビ各局。ぜひとも、高校野球やマクドナルドの問題も、忖度せず徹底的に糾弾してほしいところだ。