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しんぶん赤旗編集長「自民党なら絶対しない」 維新・藤田共同代表記者による記者の名刺公開について言及

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サタデーLIVE ニュース ジグザグの公式Xより

今も批判が続く日本維新の会・藤田文武共同代表の公金還流疑惑。自民党からも危機管理が甘いとの声が出ている。8日放送の日本テレビ系「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」で吉村洋文代表が本音を語った。

問題の発端は、藤田氏側から2017年から24年まで、秘書の会社に「機関紙ビラ印刷費」などの名目で計約2100万円が支払われ、うち約1965万円の原資は公金だったと「しんぶん赤旗 日曜版」に報道されたことにある。秘書は同社から年720万円の報酬を受け取っていたと指摘し、「身内への税金還流」と問題視されている。

藤田氏はこれに対し一貫して、「正当な発注であり違法性はない」と主張した。そして、赤旗に送った質問状への回答が十分に記事に反映されなかったとの理由で、赤旗記者の名刺をSNSに公開(携帯電話やメールアドレスのドメインは見えないよう加工)したことから両者は泥沼状態になった。

吉村代表は番組の中で、「藤田氏の行為は税金の還流だという報道だったが、藤田さんはこれを否定している。私も調べたが適正な取引だった」とした上で、「公設秘書の会社であれば、外形的に見て疑義が生じる恐れがある。法的に問題ないのは当たり前で、維新の会はお金に厳しくとやってきた政党。(今回のような発注に関する)ルールを作ってこなかったのは私の責任だ」と違法性を否定。あくまで「襟を正す」べき問題であって、藤田氏の責任問題にはならないと強調した。

しんぶん赤旗は番組の取材を受け、山本豊彦編集長はこの問題を取り上げたきっかけは維新の与党入りだったと語る。山本編集長は、
「初めて連立を組むということで、維新も(より一層)監視していかなくちゃいけないと」と述べた。

さらに、藤田氏が赤旗を報道機関ではなく“共産党の機関紙”と指摘したことについては、「自分の意に合わないから偏向しているとか、政党機関紙だとか、切り捨てていくのはどうなのか」と疑問を呈した。

赤旗はこれまで何度も自民党を厳しく追及してきた。山本編集長は、自民党の対応について、「(安倍元首相の)桜を見る会も追及したし、“裏金問題”も追及したが、自民党は1回もそういうこと(名刺の公開)はない。記者の名刺を公開するなんてことは自民党じゃ絶対にあり得ない」と振り返る。

この名刺公開行為については批判も多い。元大阪府知事・元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は、テレビ番組内で「与党代表だからね、(気持ちを)抑えてほしいとは思う」とアドバイスしている。

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