「スタッフミーティングは、春季キャンプのチームの方針、戦略を話し合うもの。それが今回はチーム方針というより、松井臨時コーチの扱い方が主テーマになった。昨秋、契約を2年延長した原辰徳監督からすれば、ほんの2、3日宮崎に来てお茶を濁す程度の指導だろうと軽く考えていたフシがある。ところが、キャンプ初日から単身宮崎入りし、3クールにわたって直々にコーチですからね。この一件だけでも、ナベツネ会長の意思が働いているのがわかる」(巨人担当記者)
1月17日には、『テレビ朝日ビッグスポーツ賞』表彰式に長嶋茂雄氏とともに出席した松井氏は、星稜高校の後輩でもある本田圭佑(ACミラン)を絶賛し、「有言実行力を高く評価している」と早々と“施政方針”をブチ上げた。
「これまでの巨人は原監督の下で一つのファミリーとなり、小さくまとまってきた観があるが、メジャー経験者の松井氏はこれを改め、自己主張を選手に求めていくはず」(球界関係者)
さっそく、松井派に乗り換えたのが、主将の阿部慎之助だ。
「原監督は『現在の巨人は慎之助のチーム』と語っているように、阿部派の選手らがこぞって松井次期監督になびけば、これほど迷惑な話はない。実際、キャンプでは川相昌弘ヘッドの座学が予定されているものの、選手からは『松井さんから話を聞きたい』の要望が殺到」(前出・巨人担当記者)
巨人キャンプは熱い。