スポーツ
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スポーツ 2015年08月04日 16時00分
トップの座を巡る熾烈な攻防 プロ野球“セ弱”で監督総入れ替え! 仁義なきベンチ裏マル秘レポート(2)
阪神・和田豊監督(52)も契約は今季までだが、続投の声は今のところ聞こえてこない。 それどころか、先の本社の株主総会では「岡田彰布氏を呼び戻せ」との株主から過激な発言も聞かれた。 「株主総会でのタイガース批判は恒例行事になりかけています(笑)。今年、南信男球団社長が総会に出なかったのは、その影響だと噂されている」(在阪記者) 監督問題のキーマンは、その南社長かもしれない。阪神の親会社は『阪急阪神ホールディングス』であり、近年、旧阪急出身者が勢力を拡大している。 そのため南社長は本社取締役の肩書を失った。さらに「タイガース大敗」となった場合、“優勝経験のない球団社長”という有り難くないレッテルも貼られて平役員に格下げとなる。 V経験を持つ岡田氏の帰還が囁かれるのは、こうした流れによるものだ。 「南社長の肝煎りで迎えられた中村勝広GMは『掛布は千葉県の後輩、岡田は早大の後輩』と言ってかわいがってきた。GMとしての手腕はイマイチでも、面倒見が良く、後輩連中から慕われていますからね」(同) もし、岡田氏が帰還すれば、先輩・中村GMは残留だろう。その流れに乗って、南社長も続投となる。 球団創設80周年のメモリアルイヤーということで、フロントは采配批判を極力抑えているが、本社勢力の図式から見て、和田監督の続投は考えにくい。 「この関係に割って入ろうとしているのが星野仙一氏です。昨オフ、星野氏が、楽天の佐藤義則と鈴木康友両コーチを、阪神、巨人、ソフトバンクに売り込んだように、阪神との関係も切れていない」(球界関係者) 次期監督問題に関与し、球界における発言力を強めたいのか−−。水面下での駆け引きは当分続きそうだ。 一方、続投要請を受けた中畑監督。表向きは返事を保留しているが、続投は確定的だという。 「問題は来季から先。来季オフ、DeNAは大きな転機を迎えそうだからです」(前出・球界関係者) DeNAは、南場智子オーナー(53)の出身地である新潟県への本拠地移転を視野に入れているのだ。 「日本海側に拠点を構えるプロ野球チームはない。南場女史は、個人向けの遺伝子解析サービス会社や、無人のロボットタクシー会社を共同で立ち上げるなど、経済界では“先手速攻のヤリ手”として有名ですから、新たなチャレンジとしても可能性が高い」(同) 横浜スタジアムとの契約は来年までとされ、「移転には中畑監督の人気も必要」と考えているのかもしれない。 「以前、南場オーナーのご家族が入院したとき、中畑監督は手書きの手紙を出したそうです。そういう中畑監督の気配りにも感動したようだ」(スポーツ紙記者) また、この混戦セ・リーグを抜け出す可能性が最も高いのはDeNAとの見方もある。 「5月24日の対阪神戦、9回のマウンドに送ったクローザーの山崎康晃が、先頭打者の頭部にぶつけて危険球退場に。両軍入り乱れた後に試合が再開されましたが、中畑監督は田中健二朗、国吉佑樹を投入し、総力戦で勝利。クローザー降板のピンチを“総力戦”という美談に変えてしまった。巨人・澤村、阪神・呉昇桓が不調でも救援は送らない。強いチームのやることではないが、総力戦のDeNA野球は混戦向き」(スポーツライター・飯山満氏) 中畑監督の3年間は、6位、5位、5位。万年Bクラスの球団が優勝に絡むとなれば、オーナーが「新潟まで付いてきてくれ」と懇願するのも当然か…。
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スポーツ 2015年08月04日 13時00分
甲子園100周年 知られざる「白球史」と「暗黒史」(3)
甲子園出場を果たせば、町おこしにもなる。だが潤沢な経営資金を持たない公立校は、そういった“軍資金”の捻出にも苦労させられてきた。 常連、初出場の各校が頭を悩ませていたのが『応援団の遠征費』で、出場校は移動バス、食事、グッズなどの費用を用意しなければならない。 応援団員、ブラスバンド部、チアガール、ベンチ入りから漏れた野球部員、引率職員はもちろんだが、これにOBや父母会が加わると、約1000人が応援のために移動する計算になる。 関東圏の高校によれば、移動バスはチャーターで20台を確保し、「往復ともに車中泊としても、高速代を含めて1台当たり約30万円」とのこと。仮に2回戦まで進んだとして、「30万円×20台×2試合=1200万円」の計算だ。さらに食事代、帽子、メガホン、横断幕、「アルプススタンド席の入場料300円×1000人×2試合=60万円」が加わり、さらに春なら防寒用のウインドブレーカー、夏の大会ならお揃いのTシャツを人数分制作しなければならない。 また、寄付をしてくれた地元関係者、OB、父母へのお礼としてキーホルダー、タオルなどの記念グッズも学校が制作しなければならず、これらの経費が800万円強。2回戦まで戦うとして、合計2000万円が消える計算だが、出場校の出費はこれだけではない。 野球部員が使う練習用具のほか、打撃マシン、ブラスバンド部が手荷物として運べない大型の楽器などの運搬費も計算しなければならない。また、雨天順延となったときも想定し、予備宿泊費も計算に入れておく。 しかも、大半の高校は甲子園本番に備え、ユニフォームを新調する。バッグ、グラウンドジャンバー、汗だしのウインドブレーカーなども同時注文するため、野球部員「1人当たり約10万円」の出費となる。 平成11年のデータだが、同年センバツ大会に出場した千葉県柏陵高校は「2回戦進出を想定し、総予算7800万円」の予算を組んだ。また、前年夏の甲子園に初出場を果たし、センバツ大会3回戦まで進んだ埼玉県滑川高校は9200万円以上の出費だった。 「関東圏の高校が決勝戦まで進めば、1億円強の出費は当たり前」(学校職員) こうした“多額の甲子園費用”は学校予算だけでは当然賄えず、学校OB、地元企業、父母会の寄付のほか、学校職員が地元自治体に頭を下げ、補助予算を組んでもらって対応する。 平成11年、千葉県柏市は200万円を、水戸商の茨城県水戸市は500万円を出したとも言われている。 地元企業、商店街は一連の不況で「財布のヒモが固い」という。宗教法人系の学校、伝統校は「寄付金が集まりやすい」とされるが、出場校の大半は寄付金を自治体や地元関係者に頼っている。この寄付金集めの際、高校は“地元”を強く意識させられる。野球留学生の多い高校は寄付を頼みにくいだろうが、高校野球は愛されているから、応援してもらえるのである。 100回目の夏、球児たちはどんな戦いを繰り広げてくれるだろうか。
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スポーツ 2015年08月03日 16時00分
100周年 2015年夏の甲子園 「高校野球にマネージャーは必要か?」
甲子園に限らず、地方大会でも女子マネージャーがベンチに入り、スコアブックを付けている。高校野球ではすでに当たり前の光景だが、甲子園で女子生徒の記録員(マネージャー)のベンチ入りが正式に認められたのは、1996年夏の大会からだった。まだ20年が経過していないのである。改めて調べ直してみたところ、地方大会では96年以前から女子マネージャーのベンチ入りは認められていた。「高野連は頭が固いんだなあ〜」と思ったら、そうではなかった。 「記録員」という、貴重な人数枠を別の目的で使いたいと思っていた現場指導者も少なくなかったのだ。 故障で選手生活を全う出来なかった部員、人望もあり、後輩の面倒見も良い三年生、レギュラー争いに敗れたが、誰もが一目を置く努力家…。そんな部員を記録員としてベンチに入れてやり、甲子園を体感させてやりたい。女子マネージャーのベンチ入りが審議されたとき、そんな反対意見を言う出席者も少なくなかったそうだ。 有名・強豪校に限らず、野球部の女子マネージャーは「働き者」だ。試合中はスコアブックを付け、過去の記録を整理するなど監督の補佐も務めている。また、野球用品の手入れ、ユニフォームの洗濯、部室やグラウンドの清掃、合宿での食事など野球部員の世話もする。「スコアブックをつけられるようになれば、ベンチに入ることができる」との希望が、全国の女子マネージャーに浸透し、彼女たちが“雑用係以上のこと”をやるようになったという。言い換えれば、女子マネージャーの甲子園でのベンチ入りが認められたことがきっかけとなったようだ。 平成26年センバツ大会に出場した32校のうち、女子マネージャーがいたのは、ちょうど半分の16校だった。 女子マネージャーを置かない理由はさまざまである。監督の方針、スポーツ部と一般クラスの授業カリキュラムの違い、遠征などでプライバシーに配慮しきれない現実的な問題によるものだという。 ひと昔前、補欠部員が監督室に呼ばれ、「明日からマネージャーになれ」と非情宣告される光景も見られた。宣告を受けた部員は精神的にモヤモヤした思いがあっても、それを隠して仲間のために尽くしていた。一方で、宣告を受け入れられず、退部を選択した部員もいた。こうした残酷な通達を受けた部員たちが報われる場所として残されていたのが、「記録員」の枠だった。 しかし、時代の変化とともに「野球がダメだったら、別の可能性、選択を探したい」とする考え方も浸透してきた。どちらが良いという話ではないが、最初から女子マネージャーがいれば、残酷な通告もしないで済む。現在の高校野球は勝利至上主義ではない。高校野球を通じて何を学ぶかが最大のテーマとされている。女子マネージャーが認められたのは、こうした時代の変化に応じての結果だろう。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2015年08月03日 16時00分
トップの座を巡る熾烈な攻防 プロ野球“セ弱”で監督総入れ替え! 仁義なきベンチ裏マル秘レポート(1)
前半戦を折り返し、セ・リーグは7月22日時点での『6球団の観客動員数』を発表した。 伸び率トップはDeNAで、リーグ全体でも前年比6.6%増だったのに対し、唯一、巨人だけが観客数を減らしてしまった。「4万人強」の1試合平均は12球団トップだが、わずかながら“お客が減った”事実は、原辰徳監督(57)の今後にも大きな影響を与えそうだ。 上半期の観客動員数が発表される1週間前、原監督はペナントレースの中間報告で読売新聞・東京本社を訪れた。迎えたのは渡辺恒雄主筆と白石興二郎オーナーだった。 「巨人の優勝とは、日本シリーズでの勝利を指します。勝率5割ラインをウロウロする現状が続けば、新監督招聘となる。それより深刻なのが、観客動員数が落ちていることなのです」(ベテラン記者) 巨人は観客数ダウンの分析を内々に行ったという。 「安定した人気を保っているのは広島だが、巨人のライバルは阪神、中日であり、広島戦はあまり盛り上がらない」(球界関係者) そこで着目されたのが、チームOBのDeNA・中畑清監督(61)である。 「中畑監督と巨人スタッフは今も仲が良く、試合前もグラウンド上で談話している」(担当記者) 中畑監督はいち早く、来季の続投が内定している。その中畑監督と原監督は、かつて巨人の4番を争った仲。経営陣は改めて両者のライバル関係を煽り、対DeNA戦の観客数を上げていこうと目論んでいるという。 着眼点は良いが、それなら今季で任期満了のはずの原監督も続投なのだろうか? 「本命(松井秀喜氏)が良い返事をしない以上、続投の可能性が高い」(同) しかし、対DeNAと同じ根拠で、こんな話も聞こえてくるのだ。 「中畑監督の“24番”を継承した高橋由伸がいます。川相昌弘ヘッドコーチが全面的に支える体制なら、兼任監督でもイケるのではないか、と」(前出・ベテラン記者) 白石オーナーは、前半戦の報告を原監督から受けた後、記者団に原監督の去就について聞かれ、「シーズンが終わってから」と答えた。しかし、それでは間に合わない。 球界の慣例では夏場に候補者を絞り、アタリをつけておく。白石オーナーの言葉通りなら、外部招聘は時間的に無理なのだ。 原監督の続投か高橋由の昇格−−いずれも内部で人事が済むが、果たして…。
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スポーツ 2015年08月03日 13時00分
甲子園100周年 知られざる「白球史」と「暗黒史」(2)
また、甲子園の歴史を変えた出来事のなかで、もっとも衝撃的だったのは、金属バットの導入だろう。 高校野球で『金属製バット』が解禁されたのは、昭和49年の第56回大会。同年8月6日付の毎日新聞に『金属バット賛否』と題したコラムによれば、「出場34校を平均すると、ほぼ2人に1人が“金属打者”」と記されている。 原辰徳・現巨人監督の東海大相模(神奈川県)だけは全員が金属バットを使っていた。それは木製バットに比べ、芯が広く、耐久性も高いため。芯を外せば折れてしまい、かつ雨に濡れれば湿気で使い物にならなくなる木製バットの弱点を全て解消させた。やがて、反発力が高い金属バットは、守り勝つ高校野球の姿をパワーで打ち負かすスタイルへと変貌させる。 その攻撃野球への転換点ともいえる東海大相模は、同大会の3回戦(対盈進/広島県)で16安打13得点と圧勝した。興味深いのは、前年第55回大会決勝戦と試合内容があまりにも対照的だったこと。昭和48年夏のその大会で広島商(広島県)は犠打、エンドラン、スチールなどの小技を巧みに絡めて勝ち上がっていき、決勝戦はスリーバントスクイズでサヨナラ勝ちした。 広島商の迫田穆成監督(現広島・如水館高校監督)は「1点を必死に守るタイプ」だったが、昭和57年、第64回大会で池田高校(徳島県)のやまびこ打線と決勝戦を争う。結局、水野雄仁(元巨人)らに18安打の猛攻を浴びて大敗した後、迫田監督はこう語っている。 「細かい野球ならいくらでも対応できるが、『ホームラン行け』の指示で本当に長打を打ってくるチームには対応のしようがない。金属バットだからこそ…」 池田高校が攻撃野球の象徴だとすれば、スクイズで頂点を極めた迫田監督が相手だったのは、単なる偶然だろうか。 高校野球に関する著書を多く持つスポーツジャーナリスト・手束仁氏が「100年の歴史」をこう回顧する 「近年を振り返っただけでも、特待生問題、タイブレーク制導入の是非、プロアマ問題など、さまざまな変更がありました。変わるから歴史であって、変わったからこそ高校野球の今日がある。日本人の気質に高校野球が、野球という競技が合っていたんだと思います。野球が文化として発展したのは、メディアの力も大きいでしょう。夏の大会は朝日新聞社、春は毎日新聞社。メディアの発展とともに高校野球も成長したんだと思います」 「日本人の気質に合ったもの」として語るならば、高校野球が教育であったことも再認識すべきだろう。 試合の前後、両チームがホームベースを挟んで『整列、礼』をする。この儀式は小・中学校、大学、社会人はもちろん、今や草野球でも当たり前のように行われているが、高校野球が発案提唱したものなのだ。 明治後半から大正時代にかけ、野球競技を批判的に捉える国民も多く、明治44年8月、東京朝日新聞は「野球とその害毒」なる連載を22回掲載した。 「(省略)野球商売人になるということは、学生としては目的の変換で学会の敗亡者である」 今日の高野連となる重鎮たちが「批判する朝日新聞が先頭に立ってやり方を直し、野球を教育の場にしたら」と提案し、野球の本場・アメリカにもない『整列、礼』を取り入れた。それが、今日も続いているのである。
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スポーツ 2015年08月02日 16時00分
王貞治育ての親が語る早実・清宮プロへの3つの不安
「ホームラン(13本)といっても、いい投手からではないからね。これからだね。真価を問われるのは」 “和製ベーブ・ルース”清宮幸太郎(早実1年)の注目度は高まるばかりだ。冒頭の言葉は、全国高校野球選手権大会・西東京大会で初戦(対東大和南)を観戦していた元早実監督・宮井勝成氏(89)の分析。宮井氏は王貞治投手を擁しセンバツ甲子園(1957年)で初優勝に導いた名将だ。 清宮がとてつもない潜在能力を秘めているのは疑うところはない。実際に西東京大会でも高打率を残し活躍したが、清宮は3つの不安材料ものぞかせた。 7月18日の東大和南戦では、選球眼の良さを見せ2つの四球に内野安打1。しかし、1安打はタイミングを外されボテボテ。打球は完全に詰まっていた。 「試合前のキャッチボール、スローイング、トスバッティングのどれもぎこちない。父親はラグビー・ヤマハ発動機の清宮克幸監督。自宅地下室には、息子のためにティーバッティングや素振りのできる部屋を設置。小学生時代からの猛練習のせいか、清宮は腰痛を抱え、右肩にも違和感があるようだ」(スポーツ紙記者) 前出の宮井氏は、清宮と早実時代の王貞治氏との比較をこう指摘した。 「柔軟性は清宮の方が上だが、体の頑健さは王とは比べものにならないほど弱い。右手首から二の腕の使い方、内角のさばき方も王の方が上手かった」 さらに、清宮の盲点は守備だ。左右の速い打球に体がついていけないのだ。それはプロ野球球団のスカウトらも「守備が課題」と同じ評価だった。もっとも、清宮本人も「しっかりと守備をしないといけないです」と猛省しているが。 (1)肩の違和感、(2)二の腕の使い方・内角のさばき方、(3)守備力の欠点は練習や試合で克服できる面もある。 清宮にはまだ2年ある。怪物の進化に期待したい。(スポーツジャーナリスト・吉見健明)
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スポーツ 2015年08月02日 13時00分
甲子園100周年 知られざる「白球史」と「暗黒史」(1)
100回目の夏。『第一回中等学校優勝野球大会』の名で産声を挙げた夏の甲子園大会が、今年、節目を迎えた。大正4年に始まったこのイベントが、なぜこんなにも日本人に愛されてきたのか。夏の甲子園とは、郷愁の文化でもある。 その郷里を思い出す大会は、政治を動かしたこともあった。 昭和33年、夏の甲子園大会は節目の40回を迎え、その記念大会として、当時、アメリカ領だった沖縄県を加え、大会史上初となる全都道府県の代表校を揃えた。その沖縄県代表校の座を勝ち取った首里高校は一回戦で敗れ、他校の球児同様、甲子園の土を持ち帰った。しかし、彼らを待っていたのは辛い現実だった。 那覇港に到着した彼らは、甲子園の土を捨てるよう、指示される。アメリカの法律では外国の土は持ち込めず、植物検疫法に抵触した。甲子園の土も『外国の土』と見なされ没収。首里校ナインが涙ながらに甲子園の土を捨てる姿は大きな反響を呼んだが、この話には続きがあった。 日本航空の客室乗務員、近藤充子さんが甲子園の小石を同校に届けた。小石はグラウンド整備中に取り除かれたもので、約40個あった。客室乗務員という職業上、「植物検疫法に土は抵触するが、石は対象外となる」盲点を知っていたのだ。 同大会に出場した他校有志も、甲子園の土で作った皿を贈っている。首里高ナインの涙は、『沖縄返還運動』をさらに高め、昭和47年5月の返還へと繋がっていく。 沖縄県勢が初めて全国の頂点に立ったのは、平成11年(沖縄尚学)。首里高校が出場してから41年目の春だった。夏の甲子園を制したのは平成22年の第92回大会である(興南高校)。 また、『甲子園の土を持って帰る儀式』だが、その始まりには諸説ある。昭和23年、小倉中等学校(現・小倉高/福岡県)のエース、福嶋一雄氏が準々決勝で敗れた後、ひと握りの土をポケットに入れた。それが第1号だという。 昭和12年夏の第23回大会。決勝戦を戦った後、熊本工業高校の川上哲治・元巨人軍監督が袋に入れたとも伝えられている。川上哲治記念球場、熊本工にはそれらしき品物は残されていないが…。 甲子園の土は島根県にもある。甲子園球場では定期的に土の入れ替え作業が行われている。のちに衆議院議員も務める岩國哲人氏が出雲市長だったころ、『出雲ドーム』が着工された。大阪府出身の同氏は、その着工中に甲子園球場の土の入れ換えがあることを知り、そのまま譲り受けたのだ。島根県庁にも確認したが、出雲ドームのマウンドは甲子園の土で造られたそうだ。 近年、甲子園のような天然芝と土の野球場は少なくなった。同球場は阪神園芸の優秀なスタッフによって整備されてきた。その職人芸のグラウンド整備について、甲子園常連校の一つ、横浜高校元野球部長・小倉清一郎氏は、 「春と夏で外野の芝の固さが微妙に違う」 と語ったことがある。 違って、当然なのである。センバツ後、阪神タイガースは甲子園でペナントレースを戦う。それに揃えて芝を手入れするのだが、阪神園芸のスタッフは、内外野ともに「イレギュラーをさせないこと」に努めてきた。いまだイレギュラーで球児に怪我を負わせたことは一度もなく、彼らはそこにポリシーを持っている。 5回裏が終了した時点での水撒きにしても、適度な乾きを残す“微妙な加減”があるという。
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スポーツ 2015年08月02日 11時00分
「余命数カ月」の情報も… 角界上層部がひた隠す 北の湖理事長“重病説”(2)
これが事実だとすると、これまでのように親方や力士たちの先頭に立って采配は振るえないだろう。 「北の湖理事長の任期は来年の1月まで。当面は八角事業部長が代行、あるいは補佐してしのぐことになりそうだが、問題はその後だ。体調面さえクリアできれば、もう1期(2年)、北の湖時代が続くとみられていたが、今の状態ではとてもそんな余力はなさそう。今期限りで辞任し、次の理事長にバトンタッチする可能性が高い」(前出の担当記者) 後任としては、現在、有力な候補が2人いる。理事長代行を務めている八角親方と、企画担当部長などの要職にあるナンバー3の貴乃花親方だ。 「どちらも次期理事長に意欲は十分。両者の微妙な思惑が交錯しているだけに、協会上層部が北の湖理事長の病状をひた隠しにしているのかもしれません」(同) 一方、本来ならこの理事長選に割って入ってもおかしくない九重親方も、初日から全休した。こちらも「内臓疾患で約3週間の入院が必要」というだけで、詳しい病名や入院先などは一切、公にされていない。 この突然の休場に驚いた協会関係者は多かった。というのも、先場所後の5月31日、太刀持ちに白鵬、露払いに日馬富士の両横綱を従え、60歳には見えない筋肉隆々とした体で堂々と『還暦土俵入り』を披露。「(定年まで)あと5年。残された在籍期間をしっかりがんばっていきたい」と語ったばかりだったからだ。 しかも、千代大龍や千代鳳といった弟子たちすら、病名はおろか入院した事実を知らず、「新聞を見てビックリした」と話しているほどなのである。このことから、北の湖理事長同様、九重親方の入院も相当に深刻な事態だと察せられる。 「九重親方は自分の体に絶対の自信を持ち、酒も毎晩のようにあおっていました。それもかなり強い洋酒を…。もしかしたら胃や肝臓などが悲鳴を上げているのかもしれません」(一門関係者) とはいえ、次のように揶揄する協会関係者もいる。 「還暦土俵入りで集まった招待客は約1200人。会費は1人3万円で、ご祝儀も含めると、九重親方のフトコロには相当な金額が転げ込んできたはず。必要経費を差し引いても、内臓が冷えてしまうようなことはないはずだけど…」 昭和を代表する大横綱2人の相次ぐ病欠が、波紋を呼んでいることは確かだ。
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スポーツ 2015年08月02日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(43) 第八部・ 「千葉でのラウンドについて」
みなさん、こんにちは。いよいよ、本格的な猛暑到来ですね。熱中症にはくれぐれも気をつけて下さいね。さてさて、私がよく行くゴルフ場は千葉が多いです。 千葉のゴルフ場は、とても平らなコースが多く、練習場と変わらず穏やかに打つことができます。私は比較的、平らなコースが好きなので、千葉ばかりに集中してしまいます。一方、練習場は平らでスムーズに打つことができても、いざ、アップダウンが激しいコースに出てしまうと、どうやって打っていいのか分からなくなり、叩いてしまいます。 スコアがまとまらないと「飛ばしたい!飛ばしたい!」となるので、スイングもおかしくなり、結果的に力む原因にもなり、悪循環に陥ります。ですので、最近調子が悪いな…と感じたときやスイング改善のときなどは、平らなコースでラウンドすることをオススメします。逆に、「最近スコアがイイ!!」という際には、結構トリッキーでアップダウンのあるコースに挑戦します。 私の場合、一度行ってみて少しスコアが良かったら、2.3回はアップダウンのあるコースに行きます。 アップダウンのあるコースでラウンドしてから、平らなコースに出るととても簡単に思えて、スコアも前回よりグンッと伸びます。調子によって、平らで簡単なコース、難しいコースなどを組み合わせながらラウンドしてみては如何でしょうか。 アップダウンのあるコースに出る際には、事前に前下がりのライの場合、ボールがどっちに行くんだっけなぁ…等々をしっかり頭に入れてからラウンドするとスイングに集中できることから、気持ちに余裕が生まれ、落ち着いてプレーすることができます。 私はいつもレディースティーからプレーするのですが、気持ちに余裕がある際には、今日は平らな簡単なコースだから「練習も兼ねてのラウンド」と決めて、レギュラーティーからプレーします。余裕があって、ゆるりとラウンドする場合は、1つ後ろから打つのもオススメです。 ライの詳しい事は、以前にもご紹介していますので、そちらをご覧いただければと思います。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2015年08月01日 18時38分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 移籍話が急浮上した裏では何が起きているのか? 7月のトレード期限前に“ヤンキース岩隈”が誕生!?
大リーグでは7月末のトレード期限を前に、様々な憶測が飛び交っている。日本人選手で名前が出ているのが岩隈久志だ。 7月末トレードは地区優勝の圏内にいるチームが脱落したチームから即戦力になる選手を獲得し、見返りに将来有望なマイナーのホープを放出する形で行われる。動く可能性が高いのは(1)契約最終年、(2)計算できる、(3)ベテランという3つの条件を備えた選手だ。 岩隈は現在34歳でベテランの域に入っており、マリナーズとの契約は今季まで。しかも、故障がなければ3.00前後の防御率を期待できるので、3つの条件すべてに当てはまる。そのうえ実力はエース級なのに年俸は700万ドル(8億4000万円)なので金銭的な負担が多くないのも魅力だ。 岩隈獲得に動く可能性を取りざたされているのはヤンキースだ。 ヤ軍は7月23日現在ア・リーグ東地区の首位だが、同地区は団子レースの様相を呈しており、同率4位のオリオールズまで6ゲーム差しかない。ヤ軍の一番の弱点は先発ローテーションで、エースの田中将大と2番手のピネダはある程度計算が立つが、3番手のサバシアは防御率5点台、4番手のイボルディも4点台後半で安定感を欠き、5番手のノバもトミージョン手術から復帰したばかりで多くを期待できない。そのため終盤の優勝争いと、ポストシーズンを勝ち抜くには7月末のトレードで計算できる先発投手を一人補強する必要があるのだ。 ヤ軍が一番欲しいのは昨年まで在籍した黒田博樹のようにQS(6回以上を自責点3以内)をたくさん稼いでくれる投手だ。今季のヤ軍は不良資産化していたアレックス・ロドリゲスとタシェアラが復活し得点力が大幅にアップした。そのため先発投手が7回まで2、3点に抑えてくれれば、8回と9回はメジャー最強の逃げ切りコンビとなったベタンセスとAミラーに任せられるので、高い確率で勝利をゲットできる。 岩隈は黒田同様、沈む軌道の速球とスプリッターを多投するグラウンドボール・ピッチャーなので、一発の出やすいヤンキースタジアム向きの投手でもある。 岩隈はメジャーで最もコントロールのいい投手の一人と評価されている。毎年夏に『ベースボール・アメリカ』誌が行うアンケートでも岩隈はア・リーグの『ベスト・コントロール』部門の2位に2年連続でランクされている。 マリナーズにはメジャー屈指の右腕フェリックス・ヘルナンデスがいるため目立つ存在ではないが、記者たちからはエース級と認識され、一昨年のサイヤング賞投票では3位に入った。 他球団の評価も高く、レッドソックスは昨年オフ、岩隈なら十分エースとして機能すると見て、中心打者の一人セスペデスとの交換トレードを画策したがマ軍が拒否し実現していない。 この時点で岩隈は4年6000万ドル(72億円)〜5年7000万ドル(84億円)と評価されていた。しかし、今季は開幕から別人のように制球が悪く、3試合連続で4失点以上した後、広背筋(肩から背中の方に伸びる筋肉)を傷めていることが制球難の原因と判明しDL入りした。一度良くなりかけてから、再度悪化し復帰まで2カ月以上かかったため評価は大きく下がったが、復帰2戦目から本来の制球力が復活したため、現在は2年3000万ドル(36億円)〜3年4000万ドル(48億円)レベルの契約をゲットできるまで評価が戻っている。 ヤンキースは2012年の7月末トレードでイチローを獲得し、大いに活用している。それ以外にもヤ軍とマリナーズはここ数年、いくつかトレードを成立させており、7月末までにヤ軍からトレードの申し入れが来る可能性は十分ある。 だが、トレードが成立する確率は10%程度だろう。 マ軍は7月22日現在、43勝51敗でア・リーグ西地区の4位。地区優勝はおろか、プレーオフ進出をかけて1試合戦うワイルドカードを獲得できる望みもなくなっている。そのため7月中には再建モードに入り、7月末トレードで高額年俸のベテランや、伸び悩む中堅どころを2、3人放出する可能性が高い。しかしローテーション入りしている若手が伸び悩んでいるので、あと1、2年は岩隈を先発2番手で使いたいところだ。 それに加え、マ軍は昨年亡くなった任天堂の山内溥元会長が実質的なオーナーだった。山内氏の米国での利益代表だったハワード・リンカーン氏(米国任天堂元会長)が現在も球団社長の地位にある。そのためチームに日本人選手を置いておきたいという意志が強い。 一方、ヤ軍側にも岩隈獲得に見合った交換要員を用意できないというチーム事情がある。ヤ軍はここ数年、目先の戦力補強のためマイナーのホープを次々に放出してしまいマイナーに2、3年後に主力選手に成長しそうな逸材が見当たらない。日本のメジャーファンとしては楽天時代のように岩隈と田中が米国きっての名門ヤンキースの両エースとしてチームを牽引するのを見たいところだが、7月末に実現する可能性は低い。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分