スポーツ
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スポーツ 2015年07月16日 11時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈北斗晶vs神取忍〉
男女を問わず、日本プロレス史上最高峰の一つと言ってもいいだろう。 1993年4月2日、横浜アリーナ、女子プロ夢のオールスター戦における北斗晶vs神取忍。 「初の本格的な女子プロ団体交流戦という舞台の大きさはもちろんのこと、全女vsLLPWの図式に加えて“純プロレスvs柔道”という異種格闘技戦的な意味付けもあった。しかも最後は多くの予想を超えた大どんでん返し。プロレスのスゴさ、面白さのすべてが凝縮された名勝負でした」(プロレスライター) 先立つ'92年、男女混合団体のFMWに所属するシャーク土屋とクラッシャー前泊が全女のリングに殴り込んだことから、女子対抗戦時代の幕は開いた。 FMW大会に乗り込んだブル中野と北斗晶が彼方のエース、工藤めぐみ&コンバット豊田を一蹴すると、リング上から「ウチらの試合、もっと見たかったら全女の会場に来い!」(ブル)。 ここからJWPやLLPWまでをも巻き込んだオールスター戦へと急展開を見せることになる。 そうした中で決定した北斗vs神取。“デンジャラスクイーン決定戦”なるサブタイトルこそ物々しかったが、しかしこのとき、多くのファンはこれをさほど注目していなかった。 当時全女のトップは、WWWAの赤いベルトを持つヒールのアジャ・コング。ベビーフェイスでは豊田真奈美が絶対的エースであり、他にブル中野や堀田祐美子らベテラン勢も存在感を示していた。そんな中にあって、北斗は2番手、3番手の中堅どころ。当時の男子でいえば反選手会同盟(後の平成維震軍)を率いる越中詩郎ぐらいの選手、というのが大方の認識であった。 片や神取は“女子プロレス最強の男”とまで呼ばれる超一級品。かつてセメントマッチでジャッキー佐藤をぶちのめした伝説は、女子プロファンならずとも耳にしていた。 それを相手にまさか北斗が勝つなどとは思いも寄らず、あくまでも今後に続く全女vs神取のプロローグにすぎないと誰もが思っていた。「いかに神取が強さをアピールするか」が見所であり、神取が“初代デンジャラスクイーン”として名乗りを上げるはずの試合だったのだ。 一応は団体の看板を懸けたシングル戦でありながらセミファイナルに回され、メーンは豊田真奈美&山田敏代vs工藤めぐみ&コンバット豊田のタッグマッチに譲ったことも“前哨戦”ムードに輪をかけた。 だが、試合はそんなファンの先入観を打ち砕くかのような、北斗渾身の顔面パンチで幕を開ける。 リングに崩れる神取を見下ろし「てめえ! そんなもんか!」と叫ぶ北斗の姿はまさしく千両役者。そこに格下感などはみじんもなかった。 直後、神取逆襲の腕固めで肩の脱臼を思わせるかのごとく場外でのたうち回る北斗の様子に“秒殺”も予感されたが、そこから試合は一進一退の攻防へ。関節技に勝る神取がグラウンドで攻め立てれば、北斗は情念剥き出しの粘りでこれを切り返す。 場外戦でともに額から流血して以降は完全に互角の様相。北斗切り札のノーザンライトボムを放つもフォールには至らず、対する神取も掟破りの逆ノーザンライトを繰り出すが、やはりカウントは2まで。 持てる技を出し切れば、後は原始的な殴り合いしかない。 顔面パンチが相打ちとなりダブルノックダウン。仰向けに倒れたままの神取に北斗が這い寄って体を預けると、そのままカウント3が数えられた。 30分37秒。ついに死闘は決着となった。 敗れて花道を下がる神取に対して超満員の館内から大コールが沸き上がったことからも、当時のファンのこの試合への満足度合いがうかがえよう。 割を食ったのはこの後にメーンを闘った豊田たちで、歴史的なオールスター戦の最終試合にもかかわらず、これを見届けることなく席を立つ観客が続出した。 試合開始が23時50分と終電間際だったこともあろうが、北斗と神取の凄まじい激闘を観た後に“なまじの試合”など観る気が起きないという気分も、帰宅した観客の胸の内には少なからずあったのではないだろうか。
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スポーツ 2015年07月15日 12時00分
【甦るリング】第15回 生けるレジェンド“最強の外国人”スタン・ハンセン
1980、90年代に日本マット界で活躍した外国人のなかで、ヒール(悪役)として大成したのが、アブドーラ・ザ・ブッチャーとタイガー・ジェット・シンであるが、“最強の外国人”といえば、“不沈艦”と呼ばれたスタン・ハンセン(65)以外になかろう。なんせ、新日本プロレスではアントニオ猪木を、全日本プロレスではジャイアント馬場を破ったのだから、誰も異論はないだろう。 ブルロープを振り回し、立場的にはヒールではあったが、凶器攻撃を繰り出すわけではなく、純粋に強さを全面に押し出した選手だった。ハンセンは米ウエスト・テキサス州立大学を卒業後、プロフットボール・プレーヤーとなったが、解雇され、故郷に戻って、中学校の教師をしていたインテリだ。 そんな時、大学のフットボール部の先輩であったテリー・ファンクから誘いを受け、プロレスラーに転職した。教師の給料は決して、いいものではなかったようだ。 73年1月にデビューしたハンセンは、若手時代、日本から修行に来ていたジャンボ鶴田や、後にWWWF(後にWWF→WWE)ヘビー級王者となるボブ・バックランドとともに、トレーニングで汗を流し、将来を語り合う間柄となっていた。75年9月には、全日本に初来日するが、まだまだグリーンボーイで、パワーで押すだけの不器用な選手だった。76年にWWWFに登場し、当時のヘビー級王者であったブルーノ・サンマルチノとの対戦するチャンスを得たが、首を負傷させてしまい、同団体に定着することはできなかった。 77年、日本で闘うリングを新日本に変え、徐々に頭角を現していく。そして、80年2月には、ついに猪木を破って、NWFヘビー級王座を奪取。シンを追い抜いて、新日本の外国人エースの座に就く。ハンセンもまた、シン同様、猪木が闘いのなかで、育てた選手といえよう。81年に入ると、再びWWFマットに上がるようになり、旧友バックランドのもつWWF王座に何度も挑戦するなど、ライバル関係を築いた。同年、日本では新日本と全日本による仁義なき引き抜き戦争が勃発。新日本がブッチャーを引き抜くと、報復として全日本はシンを引き抜いた。さらに、全日本はハンセンにもターゲットを絞り、師匠格のテリーが仲介役となって、移籍が決定。同年12月の「世界最強タッグ決定リーグ戦」最終戦で、ブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカのセコンドで登場したハンセンは、対戦相手のザ・ファンクス(ドリー・ファンク・ジュニア&テリー)に弓を引き、ブロディ組の優勝をアシストした。 82年から本格参戦すると、馬場、鶴田、天龍源一郎らと激闘を展開。馬場からPWFヘビー級王座を奪取した他、インター・ヘビー級、インター・タッグ、PWFタッグ、UNヘビー級などあらゆるタイトルを獲得。後に統一された3冠ヘビー級、世界タッグ王座にも戴冠した。馬場が第一線から退き、天龍が離脱、鶴田が肝臓疾患のためトップ戦線から去った後も、三沢光晴、小橋健太(現・建太)、川田利明、田上明らの厚い壁となって立ちはだかった。 全日本に定着してからは、日本での活動をメーンにしていたが、85年12月には、リック・マーテルを破り、AWA世界ヘビー級王座を奪取した。これが、本国で残した唯一の大きな勲章となった。馬場の死後、00年6月に全日本から大量離脱騒動があったが、ハンセンは動かず。ただ、体力的な衰えは隠せなくなっていた。両ヒザの故障を理由に、ハンセンは引退を決断。01年1月28日、東京ドームでの「ジャイアント馬場三回忌追悼興行」で引退セレモニーを行い、プロレスラー生活にピリオドを打った。 私生活では、リング上でのキャラとは打って変わって紳士。外国人ながら、義理人情に厚く、世話になった馬場夫妻に忠誠を誓っていた。現夫人は日本で知り合った日本人女性(ユミさん)とあって親日家。今年6月には、プロレスリング・ノアからゲストとしてオファーを受け、三沢光晴7回忌追悼メモリアルツアーに帯同し、元気な姿を見せてくれた。長年にわたって、全日本、新日本の両団体でトップを張ったハンセンは、紛れもなく、生けるレジェンドだ。(ミカエル・コバタ=毎週水曜日に掲載)
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スポーツ 2015年07月14日 16時00分
錦織も棄権ウィンブルドンで悲鳴を上げたプロテニスプレーヤーを蝕む鬼ルール
プロテニスプレーヤーの錦織圭(25)が7月1日、ウィンブルドン選手権の2回戦を棄権した。大会前から懸念されていた左ふくらはぎの故障が完治しなかったためだが、棄権を表明したのは2回戦の始まる直前の練習後だった。 改めて怪我の具合が悪いことが判明し、「まだ若いんだから無理をせず、次に備えれば」と思ったファンも多いはず。 しかし、“テニス界の哀しい宿命”によって、錦織は無理をしなければならない立場にあった。 「テニス選手の評価は世界ランキングがすべて。そのポイントの加算ルールが選手を酷使させるようにできているのです」(担当記者) 加算対象となるのは、過去1年間に挙げた上位18大会のポイント。20大会に出たのなら、ポイントを挙げた上位18大会でのポイントを合算し、19位以下の大会は切り捨てられる。 また、得られるポイントも大会ごとに均等というわけではない。全英、全豪、全仏、全英の4大大会はポイント設定が高く、これに出るか出ないかだけでも大きく違ってくるという。 しかも、出場した大会後、52週が経過すると、そのポイントは自動消滅していくので、プロテニスプレーヤーは大会に出場し続けなければならない。つまり、錦織が無理をした理由は「ウィンブルドンのポイント」が高かったからなのだ。 「錦織はCM契約も多く、ランキングが落ちれば契約更新にも影響します」(同) ざっと計算して、1カ月に2大会は出なければならないのがランキング制。体の小さい日本人が海外を飛び回って、無休で戦い続けるのは酷な話である。 「棄権する前まで、錦織のランキングは5位。ダウンは必至で、怪我の影響も考えると、7〜8月は大会に出ても上位進出は期待できない」(専門誌記者) 錦織の怪我は1回戦途中で悪化した。ここに連戦の疲労が加わり、回復はかなり遅れるとみられている。 師匠・松岡修造への義理で、つかの間のオフもバラエティー番組出演やスポンサー対応で休めない…そのツケも、ないとは言えない。
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スポーツ 2015年07月13日 16時00分
なでしこW杯惨敗で読売グループが画策する“澤次期監督”に暗雲
試合開始早々、失点を重ね、日本列島が悲鳴に包まれたサッカー女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝戦。なでしこジャパンが初優勝を果たした2011年のドイツ大会に続く米国との再戦とあって早朝から注目が集まったが、結果は2対5という“泣きたくなるような大敗”だった。 この惨敗により、思惑を大きく狂わされたのが安倍政権だ。「安保法制」や「マスコミ弾圧発言」で支持率が40%台に低下。ここで安保法制の強行採決をすれば、さらに10%以上はダウンし、政権はレームダック(死に体)化してしまう。 その前に「なでしこのW杯連覇」で日本中がお祝いムードに包まれ、次は東京五輪だ、頑張れニッポン!などと話題の転換を期待していただけに、自民党内のショックは計り知れない。 そしてもう一つ、この惨敗が、なでしこの次期監督争いにも影響を与えそうなのである。 前回、今大会と率いてきた佐々木則夫監督(57)は、'16年8月のリオ五輪を最後の花道とし、なでしこの監督を勇退するというのが既定路線になっている。 次期監督の最有力候補は、'14年のU-17(17歳以下)女子W杯で優勝に導いた高倉麻子監督(47)。この17歳以下のチームが、東京五輪でのベースとなるからだ。そこにライバルとして、日本サッカー協会の女子委員長・野田朱美氏(45)が立ちはだかる構図だった。 「東京五輪のメーン競技場となる新国立競技場にフランチャイズ移転を画策している読売新聞社グループは、“朝日新聞色”の強いサムライブルーの男子日本代表に対抗し、女子日本代表の主導権を握ろうと躍起になっています。次期監督を争う高倉も野田も、実は日テレ・べレーザのOGで、どちらでもいいという出来レースだった。しかし、ベレーザOGの重鎮・澤穂希(36)がカナダW杯で先発メンバーを外され、決勝戦でボコボコにやられたことで状況が一変。第三の候補が現れたのです」(スポーツ紙デスク) その人物とは、なでしこリーグ二部のAC長野パルセイロ・レディース本田美登里監督(50)で、今大会なでしこをけん引したエース宮間あや(30)を発掘した人物として知られている。その後ろ盾が、澤のW杯フル起用に見切りをつけた佐々木監督なのである。 この本田-宮間ラインに危機感を募らせた読売新聞グループが考え出したのが、今大会で不完全燃焼に終わった澤のなでしこ監督案。読売新聞グループは、澤に日テレ・ベレーザで監督のキャリアを積ませた後、東京五輪とW杯で日本代表と五輪代表の監督を兼任させようと計画しているのだ。 いずれにせよ、決勝戦の赤っ恥で、W杯後に欧米への海外移籍を目論んでいたMF阪口夢穂(27)、DF有吉佐織(27)、鮫島彩(28)らの“夢”は消滅。結果、有力選手の日本残留が決まり、澤派、アンチ派なども表面化してくるはず。 皮肉にも、W杯惨敗で面白くなった『なでしこ』から、今後も目が離せない。
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スポーツ 2015年07月13日 15時30分
ライバル外野手の相次ぐ離脱も… 冴えないイチロー
今季、ヤンキースからマーリンズに移籍したイチロー外野手が、どうにも冴えない。 マーリンズの外野陣は左翼がクリスチャン・イエリッチ、中堅がマーセル・オズナ、右翼がジャンカルロ・スタントンと若手3人でガッチリ固定されており、イチローはあくまでも“4番手外野手”の立場が明確にされての入団。しかも、ナ・リーグでは指名打者制がないとあって、出場機会が限られることは明らかだった。 主に代打、レギュラー外野手に休養を与える場合のスタメン起用に限定されていたイチローだが、ここにきて、事情が変わった。 正右翼手のスタントンが6月26日(日本時間27日)のドジャース戦で、左手の有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、故障者リスト(DL)入り。さらに、正中堅手のオズナが打率.249と不振のため、7月5日(同6日)にマイナー降格。レギュラー外野手2人が離脱したことで、常時スタメンのチャンスが巡ってきたのだが、イチローも極度の不振でベンチスタートとなる機会も少なくないのだ。 イチローは6月19日(同20日)から34打席連続無安打。7月8日(同9日)に35打席ぶりの安打を放ったが、ここまでの今季成績(12日=同13日)は186打数47安打1本塁打11打点7盗塁、打率.253と“らしくない”もの。 このペースだと、メジャーで14年間続けてきた年間100安打も途切れてしまう可能性もあり、13年に記録した過去最低打率(.262)を更新しかねないのだ。 現在、メジャー通算2891安打のイチロー。石にかじりついても、3000安打は達成したいだろう。マーリンズとの契約は1年で、このままでは、来季の契約がおぼつかなくなる。イチローとしては、後半戦で巻き返して、なんとしても来季の大記録達成につなげたいところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年07月12日 16時00分
広島浮上のきっかけを掴むAクラス 優勝へ2人の救世主現る
開幕前に優勝候補にも挙げられた広島カープが本来の姿を取り戻しつつある。 7月5日の対東京ヤクルト戦で広島打線が復活。クリーンアップで全5点を叩き出し、快勝したことに加え、緒方孝市監督(46)に“2人の救世主”が現れた。 「ドラフト3位で指名した新人左腕投手の塹江(ほりえ)敦哉(18)が一軍昇格する可能性が高まっています。他球団は『一人前になるまで5年近く掛かる』とし、上位指名を見送った球団もいくつかありましたが、広島は将来性を見込んで指名しました。首脳陣もこんなに早く一軍で投げられるところまでになるとは思っていなかった」(球界関係者) 塹江が存在感を見せたのは、6月29日に行われた侍ジャパンの壮行試合。ユニバーシアード夏季大会を戦う大学選抜チームとNPB二軍選抜が行った試合だ。2番手でリリーフ登板した塹江は打者3人と対戦し、1奪三振と内野ゴロ2つで抑える。その投球内容は指名を見送った他球団スカウトに地団駄を踏ませるものだった。 「三振を奪った相手は、今年のドラフトで1位指名が可能性も高い明治大の高山俊外野手(4年)です。プロだから学生に勝って当たり前という見方もありますが、年齢を比べれば18歳と22歳の対決です。左打者の内角を攻めて力負けしていなかった」(在京球団スカウト) 同試合は今秋ドラフト会議の上位指名候補が一同に集まり、なおかつプロの二軍と試合をするということで、「実力を見極めやすい」と12球団スカウトや関係者が熱い視線を送っていた。広島は現在、頼りになる救援投手が少ない。そこで塹江に、短いイニングで勉強を兼ねて、夏場で一層苦しくなる救援投手陣を救ってもらおうという案が出るかもしれない。 そして、もう一人の“救世主”は意外なところから現れた。 「ニューヨーク・ヤンキースの田中将大も広島の救世主ですね(笑)。田中は前半戦に苦しみましたが、本来の投球を取り戻しつつある。しかし、調子の悪いときに大々的に批判記事を載せるのが米メディアのスタイルです。田中も続けて勝てていないので、これに関連して、米スカウトの間では同世代で同じような球歴のマエケンの評判も落ちています」(ベテラン記者) 前田健太(27)の米球界志望は変わっていないが、焦って自分を安売りするような渡米はしないはずだ。間接的とはいえ評価が下がっているのであれば、米球界側が文句を付けようのない成績を挙げ、いち早く渡米したいと考えるだろう。 ベテラン黒田は健在。現エースの前田、時期エース候補の大瀬良、そして、一気に評判を上げた塹江。これだけの投手を確保できたとなれば、緒方監督もニンマリである。 「クリーンアップが爆発した5日のヤクルト戦ですが、単に結果が出たというわけではありません。新井がファールで粘っているのを次打者のエルドレッドが見て、配球と球筋を読み、一撃を食らわしました。こういう繋がりが広島本来のスタイルで、非常にいい内容で点を取っています」(前出球界関係者) 4連勝で3位まで浮上。勝率はまだ5割に達していないが、首位阪神は射程範囲内だ。田中の“思わぬ援護射撃”もあって、広島は不振の投手陣を建て直すきっかけを掴んだ。そういう意味ではチーム外のことなのだが、田中と大学選抜チームが真の救世主かもしれない。
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スポーツ 2015年07月12日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(40)第八部・番外編・「自分のスイングを確認しよう」
ゴルフをやっている人なら誰でも、あ…今日は調子が良い!! そして、今日は全然ダメだ…調子が悪い…ありますよね〜〜。前回は、球が真っ直ぐにしか飛ばなかったのに、今日はスライスが多い…スイングに問題点があるので、他の人にみてもらいアドバイスをもらっても、『ん…? 理解できない』なんてことはありませんか? 私はあります(笑)。ですので、そういう場合、自分のスイングを動画に撮ってチェックします。 今の時代、持っていて当然の携帯電話…スマートフォンは勿論のこと、ガラパゴス携帯でも動画は撮れますよね。 最近では、機能や画質に優れ、小型・計量のデジタルカメラやビデオカメラもあり、綺麗に撮ることができます。私はいつも1人で練習へ行くときには、練習場の椅子にスマートフォンを立て掛け動画を撮り、スイングチェックをします。そうすることで、「腰が切れて無い」「アウトインサイドになっているなぁ」等々、動画を見た後に気を付けながらまた練習をします。 調子が悪いときだけ撮影するのではなく、調子が良いときも撮影して、その動画を保存しておきます。調子が悪いときと良いときを比較することで、何が原因なのか理解できます。何より、動画で見ると一目瞭然なのがゴルフスイング時の体重移動です。綺麗な良いスイング時は、肘が引けていなく、手首を使わずに体の回転と体重移動のみです。 動画を見てもイマイチよくわからないなぁ…という場合は、スマートフォンにあるアプリで、自分のゴルフスイングとプロのスイングを比較できるものもあります。プロの動画と並べて比較できるので、「ここが速いな」「ここが遅いな」など、チェックできるのでオススメです。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2015年07月11日 16時00分
内海哲也 背信投球から1カ月 いまだ非難され大型契約も問題視
巨人の原辰徳監督(56)がで内海哲也(33)を名指しで批判している。巨人はセ・リーグペナントレース再開後も交流戦の痛手から抜け出せていない。オリックス戦で3タテを決め、首位に立ったものの、すぐに陥落。そのきっかけを作ったのが次カードの福岡ソフトバンクホークス戦で背信登板した内海だというのだ。 「内海が投げてから全部おかしくなっちゃったな。ずっと休んでおきながら、足が痛いから交代してくれだなんて考えられない!」(原監督) 6月5日の試合で内海は4回途中5失点という内容で降板した。この日の先発は今季初登板。本来であれば開幕直後から先発ローテーションを守っていなければならない存在にもかかわらず、足をつって自ら降板を申し出る醜態を晒した。これに、原監督の怒りは収まらないというわけだ。 「内海は即二軍落ちを通告されました。あれから1カ月以上が経っているのに、いまだに内海の名前が出ていますから、その憤りは相当なものです」(スポーツ紙記者) 内海は今年のキャンプ中に左前腕部炎症で出遅れた。しかし、その後も「二軍戦でも5、6回を投げると、3失点してしまう。不振の原因は怪我ではなく、精神的なものも影響していると思う」(球界関係者)という声が漏れ伝わってきている。その通りだとすれば、観戦復活まではかなりの時間が掛かりそうだ。 内海は現在、4年16億円の大型契約の3年目。また、打撃不振に苦しむ阿部慎之助(36)も2013年オフに2年契約(年俸5億1000万円)を交わしている。その際に阿部は終了する4年契約を新たに2年延長する形をとった。奇しくも、阿部の打撃不振は契約延長した昨季から始まっている。 次の契約で年俸アップを勝ち取るために、複数年契約の最終年には活躍する選手も多いが、阿部に加えて、4年契約最終年(総額20億円)の杉内俊哉(34)も活躍できていない。村田修一(34)も3年総額10億円の大型契約中だが、2年目の今季は極度の打撃不振に陥っている。 「内海の散々な初登板を受けて、巨人内部で『複数年契約』を見直す向きが強まってきました。もともと、巨人は複数年契約を嫌う傾向がありましたが、今後はかなり厳しい措置が他選手にも及ぶかもしれません」(同) 内海、阿部、杉内、村田…。フロントが複数年契約をさらに嫌ったとしても決しておかしくはないのだ。 「内海は結果こそ出ていませんが、練習量に関しては若手の良き手本となっています」(チーム関係者) 内海をかばう声もあるが、練習しても本来の投球が取り戻せないということは、怪我の影響や体力的なものが不振の原因ではないのかもしれない。 「昨季も左肩の故障で、内海は1カ月ほどチームを離脱しています。そのときも原監督は厳しいことを言ってきました。2年続けて勝ち星を焦るあまり、精神的に追い込まれているのでは」(前出記者) 新人の高木勇や外国人投手がそれなりに好投しているため、内海に残されたチャンスは少ない。中継ぎ転向説も聞こえてきた。そんな重圧も不振の遠因になっているのかもしれない。 原監督はチーム不振の怒りをぶつけたり、突き放すのではなく、“優しい言葉”の一つでも掛ければ、内海の復活のきっかけになるかもしれない。
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スポーツ 2015年07月10日 18時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈魔裟斗vs山本“KID”徳郁〉
2004年2月『K-1 WORLD MAX』日本代表決定トーナメント。村浜武洋がマットに沈んだ瞬間、多くのファン、関係者が戦慄を覚えた。 「とんでもない怪物が現れた!」 山本“KID”徳郁。 バックボーンはレスリングで、プロ実績は総合格闘技の修斗。K-1どころか立ち技格闘技の実戦経験もない。そんな山本が、元シュートボクシングのトップ選手でK-1MAXでも好勝負を繰り広げていた村浜をあっさりと下したのだ。 「ノーガードでプレッシャーをかけながら前に出て試合の空気を支配するKIDは、とてもK-1初挑戦とは思えないスーパースターのオーラに満ちていました」(格闘技ライター) この試合で拳を痛めてトーナメントは途中棄権となったが、復帰後は総合やミックスルールで3連勝。 その3勝目を飾ったリング上から、魔裟斗への挑戦を表明してみせた。これが10月のこと。決戦の舞台はもちろん、大晦日『Dynamite!』である。 しかし、魔裟斗は'03年にMAXトーナメントを制覇した、日本人ではもちろん、世界的にもK-1中量級の頂点に君臨する存在。本来、立ち技経験わずか1試合のKIDでは手合い違いも甚だしいが、ファンは快進撃を続けるKIDに「もしや」の期待感を抱いた。 一方の魔裟斗にしてみれば勝って当たり前。負ければ評価ガタ落ちともなりかねない何の得もない試合である。それをやらせてしまうのが、当時のK-1、そして大晦日テレビ中継のパワーということか。 「魔裟斗は同年MAXトーナメント決勝、敗色歴然ながらも一旦は不可解なドロー判定を受け、一部ファンからは“主催者にひいきされる偽物のヒーロー”との見方をされていました。そんなマイナスイメージを払拭するための“みそぎ”の意味もあったのでは」(スポーツ紙記者) そうして迎えた試合当日。一応のメーンイベントは、前年ボブ・サップ戦からの雪辱を期す曙がホイス・グレイシーを迎え撃つ試合ではあったが、多くの興味は断然、魔裟斗とKIDだった。 試合開始。KIDは村浜戦のようなノーガードではなく、きっちりとサウスポースタイルに構える。 「KIDのそれは、いわゆる右利きのサウスポーとも違うかなり独特なもので、右を前に構えながら、一気に踏み込んで右の強打一発でKOを狙うというもの。相手の一瞬の隙を突くという意味ではタックルの動作にも似て、KID自身のバックボーンが生かされた戦法と言えました」(同・ライター) K-1でもキックでもない異質なスタイルに戸惑う魔裟斗がKIDの右に気を取られるところにスイっと左フックが伸びると、これがまともに顔面を捉え、魔裟斗は後ろに吹き飛ばされるようにマットに倒れた。 それでもノーダメージをアピールするかのごとくすぐさま立ち上がった魔裟斗は、距離をとってキックで反撃に出たが、そこでアクシデントが発生する。 魔裟斗の放った内腿へのローキックがKIDの金的を直撃したのだ。 「ダウンを喫した直後だっただけに故意の反則ではないかとの見方もありましたが、それはうがち過ぎ。身長で自分と互角か上回る選手との対戦が多かった魔裟斗がそれと同じようにローを蹴ったら、たまたま小柄なKIDの股間の位置だったというのが真相だったのでは」(同) ともかく、渾身の急所蹴りを食らったKIDはマットに這いつくばって悶絶。インターバルの後に試合が再開されると、KIDはそれまでと変わらぬ様子で積極的に前に出たが、一方の魔裟斗もこのころから急速に動きが良くなる。 2ラウンドに入ると、飛び膝など大技を交えながら蹴りを中心に軽快な攻めを見せ、右のミドルがKIDの腹部をとらえる。KIDはたまらず腰を落とし、これがダウンと判定された。 それでもKIDは一発逆転を狙って前に出るが、リズムをつかんだ魔裟斗はそれを許さず全3ラウンドが終了。 判定は僅差で魔裟斗。 「ダウンは互いに1回。金的の反則分を挽回するほど魔裟斗が攻勢だったかとなると意見は分かれそうですが、試合そのものは見応えある好内容でした」(同) 最高の舞台で最高潮の2人が相まみえた、日本格闘史上においても稀に見る名勝負であった。
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スポーツ 2015年07月09日 15時00分
FIFAスキャンダルが日本政界に飛び火!? 懲りない男の新たな野望 橋下徹大阪市長仰天の“転職先”(2)
疑惑の火消しに躍起となる日本サッカー協会だが、捜査の手はすぐ近くまで及んでいるのだ。米司法省及びスイス司法当局は、CONMEBOLに関連する日韓汚職ルート問題にも関心を持っており、近日中にA氏を事情聴取する方針だ。 「今回の汚職事件の捜査の本丸は、あくまで17年間の長期政権を築き、FIFAを私物化してきたブラッター会長なんです。焦点はどこまで遡って捜査が進められるか。2002年のW杯では韓国側がFIFA幹部に賄賂をバラ撒いて共催にこぎつけたのは有名な話です。米国は確実な線を潰したい。韓国ルートも内偵中だが、今回のCONMEBOLルートは、まさに宝の山だと見ているんです」(社会部記者) この爆弾発言を行ったA氏の新証言と、さらに彼が保有しているという書類が白日の下に晒され、日本サッカー協会を特定する何かが出てきたら、それこそ大問題になるのは確実だ。 「今回、伏魔殿といわれたFIFAの汚職問題を担当するのは、アフリカ系アメリカ人として初めて女性司法長官に任命されたロレッタ・リンチ氏。ハーバード大法科大学院卒のリンチ長官は、国際的な金融犯罪に実績を持つ超切れ者なんですよ」(同) 来るべきXデーに怯え、日本サッカー協会存続の危機に晒される中、最後の切り札として意外な人物の名前が挙がっているという。 政治生命を賭して訴えた大阪都構想が住民投票で否決され、政界引退を明言した『大阪維新の会』代表の橋下徹大阪市長だ。なんと同協会は、次期Jリーグチェアマンとして橋下氏を招聘する極秘プランを立てているという。 「このままだと、いずれ米&スイス当局は'02年日韓共催W杯招致に伴う“巨額マネー=裏金”にたどり着く。恐らく何らかの問題は浮上するでしょう。そうなれば現幹部の数人、もしくは大半が退陣という事態も想定されるんです」(スポーツライター) 日本サッカー協会が橋下氏擁立を急ぐ事情がもう一つある。一連の汚職問題で2018年にロシア、'22年にカタールで開催されるW杯の開催国選定にも不正があった可能性が指摘されているからだ。 「もし疑惑の対象となっている'22年大会の開催地が白紙になった場合、日本での代替開催案が浮上する可能性が出てきた。不正疑惑で再投票が行われた場合、日本は立候補して、新しい国立競技場を徹底PRする作戦です」(スポーツ紙サッカー担当記者) そんな時に必要とされるのが政財界に有力なパイプを持ち、かつカリスマ性を誇る指導者だ。 「橋下氏なら何ら問題がない。仮に裏金問題でサッカー協会関係者が処分され世間のバッシングを浴びても、弁護士資格を持っている橋下氏がコンプライアンス面に対応すればいいんです」(サッカー協会関係者) また、橋下氏は日本サッカー協会の新たなスポークスマンとしても、うってつけの人材である。 「Jリーグチェアマンは'94年以降、上位組織である日本サッカー協会の副会長も兼任し、絶大な発言力を有している。弁護士、人気タレント、大阪府知事、大阪市長…これだけのキャリアを持ち、しかも弁が立つ。説得力が違うんです。持ち前の過激発言と政治姿勢から“ハシズム”なる造語まで飛び出したスター性もある。橋下氏が指導者としてトップに君臨すれば何の不安もありません」(同) もっとも、橋下氏を巡ってはすでに政界やテレビ界が争奪戦を繰り広げている。 「安倍晋三総理は憲法改正のブレーンとしてなんとしても次期参院選に担ぎ出したいところ。まだあきらめていない」(永田町関係者) テレビ界では、日本テレビが他局に先んじて交渉を進めているという。 「一つが『ミヤネ屋』のコメンテーターです。司会の宮根誠司の頼みとあって、どうしても一度は話を聞かなければならない雰囲気になっている。もう一つが古巣の『行列のできる法律相談所』です」(番組制作関係者) 政界、テレビ界、スポーツ界…。オファーが殺到中の橋下氏だが、Jリーグチェアマンにはガ然関心を持っているようだ。 「タレント活動への障害はない。実は、日本サッカー協会は政財界と密接な関係にあるんです。また、これまで橋下氏が弱いとされていた外交面の人脈も飛躍的にアップする。正直、現段階では断る理由は何も見つからない」(サッカー協会関係者) 橋下氏の動向に注目だ。
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