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内海哲也 背信投球から1カ月 いまだ非難され大型契約も問題視

 巨人の原辰徳監督(56)がで内海哲也(33)を名指しで批判している。巨人はセ・リーグペナントレース再開後も交流戦の痛手から抜け出せていない。オリックス戦で3タテを決め、首位に立ったものの、すぐに陥落。そのきっかけを作ったのが次カードの福岡ソフトバンクホークス戦で背信登板した内海だというのだ。
 「内海が投げてから全部おかしくなっちゃったな。ずっと休んでおきながら、足が痛いから交代してくれだなんて考えられない!」(原監督)

 6月5日の試合で内海は4回途中5失点という内容で降板した。この日の先発は今季初登板。本来であれば開幕直後から先発ローテーションを守っていなければならない存在にもかかわらず、足をつって自ら降板を申し出る醜態を晒した。これに、原監督の怒りは収まらないというわけだ。
 「内海は即二軍落ちを通告されました。あれから1カ月以上が経っているのに、いまだに内海の名前が出ていますから、その憤りは相当なものです」(スポーツ紙記者)

 内海は今年のキャンプ中に左前腕部炎症で出遅れた。しかし、その後も「二軍戦でも5、6回を投げると、3失点してしまう。不振の原因は怪我ではなく、精神的なものも影響していると思う」(球界関係者)という声が漏れ伝わってきている。その通りだとすれば、観戦復活まではかなりの時間が掛かりそうだ。

 内海は現在、4年16億円の大型契約の3年目。また、打撃不振に苦しむ阿部慎之助(36)も2013年オフに2年契約(年俸5億1000万円)を交わしている。その際に阿部は終了する4年契約を新たに2年延長する形をとった。奇しくも、阿部の打撃不振は契約延長した昨季から始まっている。
 次の契約で年俸アップを勝ち取るために、複数年契約の最終年には活躍する選手も多いが、阿部に加えて、4年契約最終年(総額20億円)の杉内俊哉(34)も活躍できていない。村田修一(34)も3年総額10億円の大型契約中だが、2年目の今季は極度の打撃不振に陥っている。
 「内海の散々な初登板を受けて、巨人内部で『複数年契約』を見直す向きが強まってきました。もともと、巨人は複数年契約を嫌う傾向がありましたが、今後はかなり厳しい措置が他選手にも及ぶかもしれません」(同)

 内海、阿部、杉内、村田…。フロントが複数年契約をさらに嫌ったとしても決しておかしくはないのだ。
 「内海は結果こそ出ていませんが、練習量に関しては若手の良き手本となっています」(チーム関係者)

 内海をかばう声もあるが、練習しても本来の投球が取り戻せないということは、怪我の影響や体力的なものが不振の原因ではないのかもしれない。
 「昨季も左肩の故障で、内海は1カ月ほどチームを離脱しています。そのときも原監督は厳しいことを言ってきました。2年続けて勝ち星を焦るあまり、精神的に追い込まれているのでは」(前出記者)

 新人の高木勇や外国人投手がそれなりに好投しているため、内海に残されたチャンスは少ない。中継ぎ転向説も聞こえてきた。そんな重圧も不振の遠因になっているのかもしれない。
 原監督はチーム不振の怒りをぶつけたり、突き放すのではなく、“優しい言葉”の一つでも掛ければ、内海の復活のきっかけになるかもしれない。

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