スポーツ
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スポーツ 2016年08月15日 14時30分
2016年夏の甲子園大会 常連校を悩ます「ビミョ〜な違い」
今夏の甲子園大会は例年以上に好投手が多いとされている。参加3874校の頂点に立つのはどの高校か、「好投手」のキーワードが大会前から伝えられていた。ロースコアの試合展開になると予想した監督も少なくなかった。1点を争う展開になれば、守備でのミスが致命傷になる。その影響だろう。いくつかの常連校は、今大会の“マイナーチェンジ”に配慮していた。 「甲子園球場の外野芝は『センバツ』(=春)と『夏の大会』で微妙に異なるんです。センバツ大会時は夏の大会と比べ、芝生がやや短く、下の地面の土も固い」(関東圏の指導者) 甲子園球場は阪神タイガースの本拠地でもある。プロ野球公式戦の長丁場に耐えうるよう、まだ若い春先の芝生を守るため、地面を固くしてあるという。芝の長さも違う。そうなると、春と夏は外野を転がる打球速度が違ってくる。打球が外野手の間を抜けた際、走者が『センバツ』のイメージで次の塁を欲張ろうとしたら、タッチアウトになる。夏の大会では、センバツよりも打球の失速が早い。その分、外野手からの返球、中継プレーも早くなるというわけだ。 「甲子園球場は、今年から内野フィールドが1メートルほど広くなっています」(前出・同) 外野の芝生の切れ目が「内野と外野」の境界線だとする。そのグラスラインは、昨年までは投手板の中心から半径30メートルだった。今年から31メートルになったのだ。 関係者によれば、阪神・平田勝男チーフコーチの提案(要望)でそうなったという。二塁手、遊撃手が後方に守備位置を取るケースが増えたため、送球の際、足が芝生に掛かるときも出てきた。そのため、「土の部分」を広げることになったそうだ。 甲子園球場は、土と天然芝の球場でもある。内野手は本能的に、「土=内野フィールド」と捉える。そうなると、二遊間を守る球児の肩の強さが求められる。一塁送球時の微妙なタイミングが勝敗を分けることにもなるだろう。甲子園球場を利用できる各校の練習で、三遊間の深いところにノックを打つシーンも見られた。「感覚」の問題だが、二塁手、遊撃手の守備範囲は昨年よりも広くなっている。 順調に日程を消化した場合、決勝戦は8月21日。リオデジャネイロ五輪のテレビ中継が重なるため、決勝戦の試合開始は午後2時に変更された。前年までの午後1時スタートよりも、「暑い」と感じる時間帯は短くなるが、一塁側への太陽光がいちばん強い時間帯に試合が始まるわけだ。また、もっとも暑い時間帯にプレーボールが掛かるとも解釈できる。投手は立ち上がりからスタミナ勝負となるだろう。 この程度なら「たいした問題ではない」と思うかもしれないが、プレーする側はそうではない。高校野球はトーナメントの一発勝負であり、小さなミスがチームの混乱と動揺へとつながっていく。優勝を意識する学校はこうした“微妙な変更”も球児たちに伝え、完璧で臨みたいとしている。ロースコアの投手戦を分けるのは、球場の微妙な変化を知ることかもしれない。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2016年08月15日 14時00分
プロレス解体新書 ROUND14 〈新日本vsUインター〉 対抗戦の裏メーン「長州vs安生」
1995年10月9日、新日本プロレスvsUWFインターナショナルの歴史的対抗戦。試合前に「210%勝てる」と豪語して長州力に挑んだ安生洋二は、わずか5分弱で完敗した。 “新日強し!”を強烈にアピールしたこの試合の舞台裏で、一体何があったのか。 かつて『安生最強説』なるものがUWFファンの間では囁かれていた。 「船木誠勝がインタビューで、『キックボクサーのモーリス・スミスとも立ち技で互角に闘える唯一の日本人選手』と話したことがきっかけでした」(格闘技ライター) 当該記事中で実名は伏されていたが、いつしか“安生を指したもの”というのが定説となっていった。船木としては、鳴り物入りで新日からUWFへ移籍した後、初戦で安生に返り討ちに合ったことが意識にあったのかもしれない。 また、安生は道場の練習で無類の強さを誇り、他選手はまったく歯が立たなかったともいわれている。 だが、それ以上に“安生最強”の根拠とされたのが、'89年11月29日に開催されたUWF初の東京ドーム興行『U-COSMOS』でのチャンプア・ゲッソンリット戦だった。 「ムエタイ中重量級の一枚看板として、大型の欧州キック勢とも互角以上に闘ったチャンプアは、まさしく当時のキックボクシング界において、トップクラスの1人でした」(同) しかも、安生はノーグローブで、パンチよりもリーチの短い掌打で対抗せざるを得ないというハンデ付き。さらに言えばこの試合、興行的な意味での事前の取り決めのない、いわゆるガチンコであった。 「第二次UWFの歴史の中でも、ガチンコと言われるのはこの試合と、同日の鈴木みのるvsモーリス・スミスだけ。引き分けに終わった試合後には、若手にすぎない安生をわざわざ前田日明や高田延彦が祝福に訪れ、藤原喜明に至っては涙ぐんで抱擁までした。その様子からも、いかに特別な試合だったかがうかがえました」(同) さすがに技術面で、安生がチャンプアを上回る場面こそなかったが、評価すべきはそのクソ度胸だろう。立ち技のスペシャリストを相手に一歩も引かず、前々での戦いを挑むなど、よほどの怖いもの知らずでなければできることではない。 安生はUWFへの入門許可を得る前から、勝手に道場へ布団を持ち込んで寝泊りしていたとの逸話もある。Uインター旗揚げ後には慣例を無視するかのごとき、さまざまな企画で業界に波紋を投げかけたのも、安生の肝の太さがあってこそではなかったか。 '95年に始まるUインターと新日の歴史的対抗戦も、もとは'92年、安生らが高田の名代として蝶野正洋への挑戦を訴えたことがきっかけだった。事前交渉もなく勝手に新日事務所へ乗り込んだその行為は、「あいつらが死んだら俺が墓に糞ぶっかけてやる」と、長州がマジ切れするほどの暴挙と受け止められた。 このように、UWF系では技術面でも精神面でも上位の実力者だった安生だが、では外部からはどう評価されていたのか。 「俺でも永田(裕志)でもタックルでテイクダウンできたら、その時点で負けでいい」 新日vsUインター対抗戦、最初の横浜アリーナでの試合の前に発せられた長州の言葉からは、一切、安生へ畏怖は感じられない。 「もちろん対抗戦だから、相手を持ち上げるようなことは言わないが、長州は基本的に本音でしかコメントしない人ですからね」(スポーツ紙記者) 先の“糞ぶっかける発言”のとき、「でも、山ちゃん(山崎一夫)はいいヤツだから(かけない)」と続けたのが好例だろう。本気で罵倒しているからこそ、好感を抱く相手への気遣いも欠かさない。つまり、長州は安生の試合なりを見て、タックルでテイクダウンされる可能性はゼロと早くから確信していたのである。 対抗戦本番、長州vs安生のシングル戦は長州の一方的な勝利に終わったが、その試合後のコメントからも実際に闘ってみての本音がうかがえる。 『キレちゃあいないよ。安生も俺をキレさせたかったんじゃないか? 勇気ねぇよな』 安生からは、長州が危ういと感じるような攻めがなかったというわけだ。“勇気ねぇよな”との言葉からは、シュートを仕掛けようという素振りすらなかったこともうかがえる。 「ヒクソン道場に単身乗り込み、のちには前田を闇討ちした安生が、なぜ長州の前ではおとなしくプロレスに徹したのか。Uインターの窮状を救うために仕組んだ対抗戦だから、それを壊すような真似はできないという考えは当然あったでしょう。ただ、一方では“シュートで長州にはかなわない”との思いもあったのでは…」(同) とはいえ、それはあくまでもタックルから始まるレスリング勝負の話で、元五輪代表の長州に分があったというだけのこと。その後、ゴールデンカップスなど自由気ままな試合ぶりを許されたのは、安生の実力が新日で認められていたからに違いない。
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スポーツ 2016年08月15日 12時48分
谷繁監督の休養で浮上、落合GMの責任論と中日の未来像
8月9日午後6時、東京ヤクルト戦を控えた中日ドラゴンズが緊急会見を開き、谷繁元信監督(45)の休養を発表した。シーズン途中での休養、プロ野球界の慣例から見て、事実上の解任と見てまず間違いないだろう。 「休養をお願いしたところ、了承をいただいた」 同席した佐々木崇夫球団社長兼オーナー代行の言葉である。プロ野球界は『休養=解任』の世界だ。まだ40代の谷繁監督の将来を傷つけないようにと思っていたとしても、「お願い」「了承」の言葉はフォローになっていない。最下位に沈む戦況について、指揮官が責任を取らされたのだ。勝負の世界の厳しさは谷繁監督も分かっている。回りくどい言い方はかえって、相手を傷つけるだけだ。 「中日は世代交代の過程にあり、戦力的に厳しい。谷繁監督のせいばかりではないと思うが…」(取材記者の1人) 記者団は会見でこうも質問している。この現有戦力を構成し、谷繁監督を選んだ「落合博満GM(62)の責任論」についてだ。 「どう言ったらいいのか。(責任は)GMだけではございませんが、時間とともに(責任の)所在を…」 佐々木社長は考えながら答えていた、記者団はそんな印象を受けたという。 後半戦の指揮はヘッドコーチだった森繁和氏が執る。経験豊富な森監督代行であれば、間違いはないだろう。 「中日は『大人のチーム』です。年長者の多かったチームなので、ハプニングがあっても動じないというか、そういう気構えの大切さは現レギュラーに受け継がれています」(ベテラン記者) 佐々木社長の曖昧な物言いから察するに、世代交代が上手くいかない現有戦力を託した落合GMの責任追及は行われない可能性のほうが高い。 「落合GM自らが現場復帰するのではないか、と。それで勝てなければ『落合GM-谷繁監督』体制が間違っていたことになり、中日の生え抜きOBによる新体制も作りやすくなる。仮に『監督・落合』で勝てば、それはそれで近年の課題だった世代交代が達成されたことになる。落合GM主導で構成されたこの3季のチーム作りは間違っていなかったと証明することにもなるし…」(球界関係者) 落合GMは62歳。セ5球団は40代の監督で固められ、時計の針を逆戻りさせることになる。森監督代行が正式に監督に就任したとしても、同じだ。 「落合GMは森監督代行を高く評価しています。監督・ヘッドコーチだったころの信頼関係からしても、人事権を持つ落合GMが選ぶ『ボスト谷繁』は森監督代行でしょう」(プロ野球解説者) 生え抜きのOBや落合体制を快く思っていない中日関係者も、虎視眈々と巻き返しを狙っているともいうが…。 世代交代とは、チームを作り替えることでもある。仮に落合GMが“監督復帰”したとしても、同時にポスト落合の後継者も検討しなければならない。中日のチーム再建は長引きそうである。
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スポーツ 2016年08月12日 12時00分
夏の甲子園「ネット裏情報」 阪神の一位指名候補は甲子園にはいない?
夏の甲子園大会が始まった。ネット裏には12球団スカウトが集まり、お目当ての選手に熱い視線を送っているが、「阪神の出方が分からない」と首を傾げる関係者も少なくない。 「昨年は中村勝広GMが亡くなって最初のドラフト会議でした。中村さんは甲子園球児の指名を大切にされていましたが…」(ライバル球団スカウト) 昨夏、故人が坂井信也オーナーとともに東海大相模の小笠原慎之介、吉田凌両投手を視察していたのが思い出される。関係者によれば、故人がオーナーに同行を依頼しての視察だったとのこと。故人は良くも悪くも、「甲子園大会で活躍した球児を獲得し、チームを活気づけていく」の方針だった。その中村氏が他界し、金本体制になって最初のドラフト会議が昨年10月22日。金本監督の強い要望で「将来の主軸打者」の指名(入札)が決まったという。 「阪神の一位(入札)は小笠原君だと予想する関係者も少なくありませんでした。というのも、阪神の担当スカウトは同年1月の年明け最初の練習に顔を出しています。オーナー直々の甲子園視察は(他球団から見て)『決定だな』との印象を受けました」(前出・同) その前の14年ドラフトでは甲子園出身校・近江高の内野手、植田海を指名した。13年は指名していない。12年は藤浪晋太郎、北條史也が一、二位。中村GMが健在だったころは「絶対」ではないが、甲子園球児を意識していたと見ていいだろう。 「関西の伝統球団として、履正社の寺島(成輝)、山口(裕次郎)の両左腕は無視できないでしょう」(球界関係者) 現時点で漏れ伝わってくる阪神の一位指名候補は「藤浪のライバルになりうる投手」とのこと。藤浪は今年22歳。「22歳=大学4年生」と解釈すれば、やはり、即戦力投手を狙っているということか…。 「昨年、中日はお膝元に近い県岐阜商高の高橋純平投手を1位入札しました。落合(博満)GMが即戦力左腕として今永昇太(駒大・現横浜)を推していたのに、です。落合GMを説得したのは、地元意識ということ」(プロ野球解説者) 金本監督の本命は「鳥谷に代わりうる大型内野手」という声も聞こえてくる。吉川尚輝(中京学院大)、京田陽太(日本大学)の大学生遊撃手は鳥谷と同じ右投左打だ。早大遊撃手の石井一成(右投左打)は作新学院時代、甲子園に出場しているが…。中村路線を引き継ぐのか、それとも、即戦力投手か、ポスト鳥谷か。他球団スカウトが「阪神の出方が分からない」と首を傾げているのは、虎スカウト陣も決めかねているからだろう。
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スポーツ 2016年08月11日 16時10分
長期ロードの金本阪神に「休め」の進言ができる人は?
金本監督の相談役は誰が適任か−−。 夏の甲子園大会も始まり、金本阪神は8月2日からの長期ロードに出発した。この時期、阪神が本拠地・甲子園球場を高校球児に明け渡すのは“恒例行事”であって、今さら、そのリスクを論じるつもりはない。しかし、今夏の長期ロードは金本知憲監督(48)にとって、転換期になるかもしれない。 「フロントと現場の距離を縮める機会にもなるのではないか、と。金本監督になって、一軍と二軍、現場とフロントは近年にないくらい良好な関係となっています。でも、現場とフロントに関しては言うと、お互いに気を遣いすぎているというか…」(球界関係者) 気を遣いすぎる現状から『良好な関係』に発展させるのにはどうすればいいのか? そのキーマンとして浮上してきたのが、前監督であり、現在はシニアアドバイザーを務める和田豊氏(53)だ。 和田SAは4年間の指揮で、この8月の長期ロードをむしろ得意としていた。負け越したのは一度だけ。一時期、阪神は最下位にも沈んだが、息を吹き返しつつある。今夏の長期ロードを巧く乗り切れば、「Aクラス確保」の確率はかなり高くなる。 「阪神はフロント上層部と現場がシーズン中も定期的に会い、意見交換をしていました。中村勝広氏がGMとしてご活躍されていたころは、とくに頻繁に行われていました。『月一回』のペースで行われていた年もありました。今でも『報告会』と称して、定期的に現場とフロント要人が会っているはず」(前出・同) 定期的に会っているにも関わらず、金本監督と和田SAの距離を縮めようとしている理由は? 和田監督時代を知る阪神OBが当時をこう振り返る。 「和田監督の時代? たしかに8月の長期ロードは強かったですね。何か特別なことをやっていたという記憶はないけど…。ビジターのチームは練習時間が短くなります。暑さと寝不足で体が動かなくなることも多いので、和田監督はベテランだけではなく、レギュラーや中堅選手の練習も免除するなどしていました。やっていたのは、それくらいだと思うが…」 遠征試合が2カード以上続く際、練習免除を言い渡す他球団監督も多い。とくに和田SAが特別なことをやっていたわけではないようだ。それでも、経営陣は和田SAと金本監督の距離を縮めようとしている。 関西圏で活動するプロ野球解説者がこう言う。 「金本監督が就任して以来、チームの練習量はかなり増えています。若手は将来のために練習しなければなりませんが…」 一部の球団首脳陣の目には「チーム全体がオーバーワーク気味」と映っているそうだ。 新人・高山俊が不振に喘いでいたころ、その休日返上の打撃練習には金本監督自らが立ち会い、指導もしている。こうした地道な努力がいずれ実を結ぶはずだが、「金本監督も練習の多さで這い上がってきた人。金本監督が目を光らせているとなれば、試合前の練習は単なる『調整』ではなくなる」(前出・関係者)と、危惧しているのだ。 昨秋のキャンプ中、金本監督は宿舎に戻ってから素振りをする選手に「練習が足らないのなら、グラウンドでやれ!」と叱咤し、夜間練習を禁止した。金本監督もメリハリの重要性は分かっている。チームが世代交代の過程にあるため、「選手を休ませる不安」も抱いているのかもしれない。そのことを和田SAにアドバイスさせようとしているのだろう。
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スポーツ 2016年08月10日 14時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 決断のときを迎えたレッドソックス「上原浩治」
レッドソックスの上原浩治は7月8日にクローザーに復帰後、制球が見違えるようによくなり、4連続セーブを挙げてボストンのファンを喜ばせた。しかし、7月20日のジャイアンツ戦の登板で右の胸筋を痛めて緊急降板。故障者リスト入りを余儀なくされた。 今回の故障が厄介なのは、早期の復帰を望めそうもないことだ。 上原は現在、PRP療法(多血小板血漿療法)による治療を受けているが、この療法は自己修復力を高めて回復を図るものなので時間がかかる。一昨年ヒジを痛めた田中将大がこの療法で回復を図った際は、復帰まで2カ月半かかった。上原もそれくらいかかると思われるが、それだと復帰できるのはシーズン終了後の10月になってしまう。 これは「レッドソックス上原浩治」が事実上終わってしまったことを意味する。 今季は2年契約の最終年。42歳(来年4月)になることや成績の急落を考えれば、レ軍が上原を残留させる可能性はほとんどない。 今後、考えられるシナリオは、次の三つだ。 一つは、メジャーの他球団と年俸100〜200万ドルくらいで契約するシナリオだ。 上原は本拠地球場が狭いレ軍では一発を食うリスクが高くなるが、本拠地球場の広いチームに行けば、そのリスクが大幅に減る。一方で三振をハイペースで奪う能力は健在なので、セットアッパーで使えると評価して獲得に乗り出すチームが現れる可能性は十分ある。ジャイアンツ、マーリンズ、アスレチックスなどは本拠地球場が広いうえ、中継ぎ陣がコマ不足なので獲得に乗り出す可能性がある。 上原にとってモデルケースとなるのが斎藤隆だ。 斎藤はドジャースのクローザーを務めた実績がある上、伝家の宝刀スライダーが40歳を超えてもフルに機能したため、42歳になってもダイヤモンドバックスから1年175万ドルのオファーが来て投げ続けた。上原も名門球団のクローザーを務めた輝かしい実績がある上、伝家の宝刀スプリッターで三振を大量生産できるので、本人が望めば来季まで投げて、メジャー人生を締めくくることは十分可能なシナリオである。 二つ目のシナリオは日本球界への復帰だ。 古巣巨人はセットアッパーコンビ(マシソン、山口鉄也)の一角、山口が用をなさなくなっているので、左打者に強いセットアッパーの補強が急務になっている。フォークボールを武器にする上原は右打者より左打者に強く、そのニーズにフィットしている。 古巣復帰となれば黒田博樹のカープ復帰のような熱狂が巻き起こると思われるので、営業面でのプラスも大きい。上原自身も、巨人のユニホームを着て野球人生を終わらせたいという気持ちがあると思うので、とんとん拍子に話が進む可能性がある。 三つ目は今季限りで引退というシナリオだ。 上原は5月以降、一発を立て続けに食うようになり、思いつめた表情で首をかしげるシーンが多くなった。今回DL入りする原因となった胸筋の炎症も長引く可能性があるので、シーズン終了後、レ軍のユニホームで引退の記者会見に臨む可能性は大いにある。 田澤純一はこれまで、5月までは安定した投球を見せるのに、6、7月に失点が多くなるというパターンを繰り返してきた。今季も序盤は好調だったが、6月に入って失投が増え防御率が右肩上がりに上昇。7月初旬には3点代後半まで悪化した。その挙げ句、7月5日に「肩関節の痛み」を理由にDL入りしてしまった。 しかし、このDL入りは、球団首脳が田澤にプレゼントした夏休みだった。 田澤の肩関節の痛みは慢性的なもので、投げようと思えば投げられた。それなのに、球団首脳があえて休ませることにしたのは、このまま使い続けると昨季と同様、立ち直れないままどんどん悪くなり、メルトダウンする可能性があると判断したからだ。 この15日間のDL入りは格好の肩休め、肘休めになったようで、7月22日に復帰後は制球が安定。フォーシームのキレも甦り、セットアッパーとしてフルに機能するようになった。 来季以降を考えると、これは大きな意味を持つ。 田澤は今シーズン中にFA権を取得するので、今季いい働きをすればオフにFAとなり3年契約をゲットできる。だが、働きが悪ければ商品価値を上げることができず、1年契約に甘んじないといけない。 6月から7月初旬にかけて田澤は失点が多くなった上、DL入りも経験したので、商品価値がかなり下がっていた。しかし、復帰後、セットアッパーとしてフルに機能しているため、商品価値が再上昇。現状の防御率(7月28日現在、3.31)を維持できれば、複数年契約をゲットできる可能性が高くなった。もし、防御率を2点台中ごろまで戻すことができれば、3年契約も可能になるだろう。 それもこれも、8月と9月の働き次第なので、田澤は投手人生で最大の踏ん張りどころを迎えたといっても過言ではない。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年08月09日 14時00分
イチロー 来季は日本球界復帰か 巨人入団に松井秀喜が暗躍!?
メジャーリーグで周囲の予想を覆して、5月から急激に勝ち星を増やし始めたマイアミ・マーリンズ。その原動力となったのがイチロー(42)だ。そんなレジェンドともいえるイチローにメジャー通算3000本安打達成後、日本球界復帰の可能性が浮上し始めた。 これまで世界最高峰のMLBの第一線で活躍してきた伝説の男だけに、ステップダウンともいえる日本球界復帰は「プライドが許さない」と見られていた。しかし、今回の大記録達成をひとつの区切りとして、状況が大きく変わりつつあるという。 「今季序盤は数年来の不調を払しょくするほど好調で、日米通算最多安打の記録をあっさりと更新しました。しかし、その後はペースが落ち、7月はスタメンで起用されてもノーヒットに終わる日が続いた。来季は年俸200ドルで再契約するか、違約金を支払って契約を見送るか、球団が選択できることになっている。当初、好調のイチローを見て、球団は再契約すると見られていましたが、夏場の失速で、その希望的観測もあやしくなってきています」(在米のスポーツライター) '03年のワールドシリーズ優勝以降、下位に低迷してきたマーリンズ。そんなチームに“お手本”の意味もあって移籍してきたのがイチローだった。しかし今季、チームはワイルドカードを争うほど力をつけ、イチローが争ってきた外野陣はメジャーリーグ屈指と言われるほどに成長。記録達成の興行を終え、お手本としての役目をなしえた選手と再契約するほど、メジャー球団は甘くなく、出場機会が激減する可能性は高い。 もっとも、「50歳まで現役」を明言しているイチローだけに、日本からの移籍候補は引く手あまた。古巣オリックス、資金力のあるソフトバンクのほか、相思相愛なのが巨人。それも絶妙のタイミングで待望論が強まっている。 「広域指定暴力団の元組長と主将の坂本勇人、選手会長の長野久義、左のエース内海哲也らが複数回、飲食をともにしていたことが報道され、巨人はV逸を機に抜本的粛清を始めます。その鬼軍曹役を巨人首脳はイチローに期待しているのです」(スポーツ紙デスク) 仕掛け人は、次期監督が内定している松井秀喜氏という情報もある。高校時代からのライバルで先輩のイチローは煙たい存在だが、監督就任の前に「地ならし」をしてもらうには最適任者。 ニューヨークディリーニュース紙は一面で、イチローを評して「悪いな、ピート・ローズ! イチローがずっとメジャーでプレーしていたら、4600安打していたという理由はこれだ!」という見出しで賛美した。 天才イチローのプレーが日本で見られるのが夢ではなくなってきている。
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スポーツ 2016年08月08日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND13 〈夏の祭典『G1』の原点〉 期待に応えた蝶野vs武藤の熱戦
今年で26回目を迎えた日本プロレス界最大の夏フェス『G1クライマックス』。記念すべき1991年の第1回大会は、まったく先の読めない波乱の連続で、プロレスファンのハートをがっちりつかんだ。 水商売や興行の世界では、昔から2月と8月のいわゆる“ニッパチ”が「売り上げ不振の月」とされている。2月は正月に緩んだ財布のヒモを締めるため、8月は酷暑を避けて外出が減り、また、お盆や夏休みで家族サービスに精を出す人が多いため、というわけだ。 これはかつてのプロレス界においても同様だった。 「地方巡業を重視していた時代は、リング上のアングルに関してもある程度の年間スケジュールが決まっていました。1月に新たな抗争のタネまきをして、3月から本格スタート。6月頃にはこれにいったん決着をつけて、7月にはまた下半期に向けてのタネをまくといった具合。そうして2月と8月は、重要な試合や長期の地方遠征を避ける傾向にあったのです」(元プロレス団体関係者) だが、逆をいえば他にビッグイベントがないのなら、それは独り勝ちのチャンスでもある。 「そこで一儲けをたくらんだのが、当時、新日本プロレスの現場監督だった長州力と“仕掛け人”永島勝司(取締役企画宣伝部長)のコンビでした」(同) アントニオ猪木が'89年に参議院議員となった頃から、実質的に団体のかじ取りをしてきたこの2人。同年にはプロレス界初の東京ドーム大会を成功裏に終えると、以降も毎年のドーム大会を実現してきた。 その結果、細々と地方を回る旧来の巡業スタイルではなく、ビッグマッチで集中的に稼ぐビジネスモデルへの移行が、模索されるようになっていったという。 「そこで新たに目を付けたのが、これまで興行の谷間とされてきた8月でした。東京ドームはプロ野球などで一杯でも、両国国技館なら空きがある。ならば『とにかく3日間押さえてしまえ』というのが話の始まりだったわけです」(同) そうして両国3連戦を埋められる企画について、何かと検討を重ねた結果、'87年の第5回IWGPリーグ戦を最後に、新日では行われていなかったシングルマッチのリーグ戦開催を決定した。現在まで続く夏の名物シリーズ『G1クライマックス』は、このような、いわば算盤づくで生まれたものだった。 両国3戦に開幕戦の愛知県体育館大会を加えた全4大会の短期戦。参加は全8選手だった。 Aブロック=藤波辰爾、武藤敬司、ビッグバン・ベイダー、スコット・ノートン。Bブロック=長州力、橋本真也、蝶野正洋、クラッシャー・バンバンビガロ。 下馬評は長州、藤波に外国人トップのベイダーの三つ巴。しかし、その裏ではまったく別のアングルが用意されていた…。 「開幕戦で蝶野が長州からSTF(ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェースロック)でギブアップを奪ったときも、まだ多くのファンや記者連中は、たまたまの結果と捉えていました。しかし、長州は続く橋本戦でも蹴られまくっての完敗。さらにビガロにも敗れて全敗となり、その意外な結果によって大会そのものへの注目度が、グンと高まったのです」(スポーツ紙記者) Bブロックはその長州を破った蝶野と橋本が、ともに2勝1分でトップに並ぶ。一方、Aブロックでも武藤が藤波から初のフォール勝ちを奪うなど、2勝を挙げて単独トップとなり、その結果、決勝は闘魂三銃士の3人で争われることとなった。 迎えた両国3日目の最終戦、先に行われたBブロック代表決定戦では、蝶野が橋本をSTFで下して、武藤の待つ決勝にコマを進める。すでに米WCWで、グレート・ムタとしてブレイクしていた武藤はまだしも、三銃士の中で最も地味な存在だった蝶野の決勝進出は、誰もがまったく予想しないものだった。 「新日のリーグ戦が中断されていたのは、UWF勢の離脱やWWF(現WWE)との提携解消による目玉選手の不足に加え、何より主役である猪木の衰えという明白な理由があってのこと。それを復活させる以上は新たな方向性が必要だということで、長州&永島コンビの用意したのが“闘魂三銃士の売り出し”アングルでした」(同) 満員の観客席から視線が注がれる中、じっくりとしたグラウンドの攻防で始まった決勝戦。ともに持ち味を出し切った30分近くの激闘の末、蝶野のテーズ式低空パワーボムによってついに決着。以後、通算5度のG1優勝を果たすことになる“夏男”誕生の瞬間だった。 無数の座布団がリングに舞う。競馬でいえば最低人気の穴馬が勝ったような大波乱に、興奮しきりの観客たち。むろん意外性だけでなく内容も素晴らしかったからこその狂騒であり、この試合のインパクトによって、今なおG1が続いているといっても決して過言ではない。
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スポーツ 2016年08月08日 15時00分
本誌が入手したリオ五輪マル秘情報 日本人美女選手「金メダル指数」
リオデジャネイロ五輪が8月5日に開幕する。JOCが、日本の金メダルを前回ロンドンの7個から倍増の14個と予想しているが、ここでは本誌が入手した美女なでしこのメダル候補をご紹介しよう。 日本の快進撃の試金石となるのが女子バレーボールだ。前回ロンドン五輪では28年ぶりの銅メダルを獲得。4大会連続出場で主将の“サオリン”こと木村沙織(29)は「4年前はチャランポランでしたが、今回は主将なのでしっかりとチームをひとつにまとめ、前回以上のメダルを持ち帰る」と怪気炎を上げている。 予選ラウンド初戦は6日の宿敵韓国戦。5月の世界最終予選で敗れた相手だが、この試合で木村は右手小指を痛め、いまだ包帯が巻かれたまま。重傷説も囁かれている。 「木村は元バレー選手の日高裕次郎氏と同棲しており、五輪後に引退して結婚、鎌倉にカフェを開く計画を進めています。お店がうまくいくかどうかは、五輪の結果が大きく左右する。右手の包帯は韓国を欺く陽動作戦。いきなりスパイク炸裂です」(五輪担当記者) 五輪後の結婚といえば卓球の福原愛(27)も同じ。お相手は台湾の卓球選手の江宏傑。台湾と日本を行き来する遠距離恋愛は順調で、こちらも寿引退が噂されている。 世界ランク1位から5位に中国選手が4人入っているが、団体戦に出場できるのは各国3人。日本の石川佳純が6位で福原は7位、伊藤美誠が9位で、団体ランク2位の日本は決勝まで中国には当たらない。つまり、前回ロンドンに続いて銀メダル以上の可能性がある。 問題は強過ぎる中国だ。しかし、3番手の伊藤が4月のアジア予選で世界ランク2位の丁寧を破って金星を挙げるなど、中国選手叩きはお手の物となりつつある。最後の大舞台を飾りたい福原が中国戦で勝利すれば、金メダル獲得の可能性はぐっとふくらむ。 「もっとも、福原はメダルを逃したら現役引退、結婚を考えていますが、協会サイドは“ドル箱”の引退には慎重です。最低でも銅メダルを獲得し、待ったをかけたい。カギを握るのは伊藤。彼女が愛ちゃんの結婚を大きく左右するのは間違いない」(卓球協会関係者) ルックスが“金メダルクラス”と評判なのが、新体操「フェアリー・ジャパン」団体日本代表の主将を務める畠山愛理(21)。昨年、ミス日本コンテストの特別賞にも輝いた折り紙付きの美女だ。 日本は昨年の世界選手権の団体リボンで40年ぶりとなる銅メダルを獲得。これまで団体はシドニー五輪の5位が最高だっただけに、初のメダルに期待がかかる。 秘密兵器は新メイク。これまで目元は茶色ベースだったが、リオでは紫をベースに、メダル狙いの意志も込めて金色もあしらう。 ルックス、成績ともに成長著しいのが競泳の池江璃花子(16)。リオでは100メートルバタフライをはじめ、競泳陣史上最多となる7種目にエントリー。疲労が心配されるが、これはJOCによる4年後の東京五輪を見据えた特攻指令。7種目中で最もメダルが狙える100メートルバタフライが最初にあるのが、もっけの幸い。 陸上短距離勢の美女といえば、エース格の福島千里(28)。先の日本選手権で200メートル6連覇、100メートルでも7年連続8度目の優勝。速さの秘訣として、腹部に貼られている謎のテープが話題になったが、これは鉄や銅など7種類の天然鉱石を配合して練り込んだシールで「温泉に入っているような効果」があるという。ドーピングに引っかからない秘密兵器投入で、悲願の決勝進出、奇跡のメダル獲得を期待したいところ。 “美人ラガール”で評判なのが、女子7人制ラグビー「サクラセブンズ」の山口真理恵(26)。小4からラグビー一筋。17歳から代表で活躍し、高校卒業後は2年間ニュージーランドに留学と、女子サッカー界のレジェンド澤穂希にそっくり。日本の世界ランクは10位。豪州、NZ、カナダ、英国、フランスと強豪揃いでメダル獲得への道は遠いが、ブラジルは日本贔屓のお国柄。リオの笛に期待だ! 史上初の4大会連続金メダル獲得に挑むのがレスリング53キロ級の「霊長類最強女子」吉田沙保里(33)。唯一の不安は年齢から来る体力の衰え。昨年来、最大の武器である高速タックルがかわされるシーンが増加し、昨夏から悩まされている喘息も気に掛かる。 「その分は“ガメツさ”が補っています」とは五輪担当記者。昨年の暮れ、吉田は10年間所属した『ALSOK』を退社。CM収入などで数千万円の年収があったというが、他社のCM出演やテレビ出演に制約があるのが不満だったという。 現在は乳製品、スマホゲームなどのCMに登場し、収入も倍増したという。 一方、この間隙をついてのし上がろうとしているのが、昨年、ALSOKに入社したリオ五輪女子重量挙げ53キロ級の八木かなえ(24)。吉田に代わってCM出演も果たし、バンバン稼ごうと気合いは十分。もともと機械体操出身でスタイルのかわいさも折り紙付き。リオで金メダル獲得の大番狂わせをやってのければ、CM長者も夢ではない。
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スポーツ 2016年08月07日 12時00分
新日本G1中盤戦はオカダがAブロックを独走! Bブロックは大混戦!
新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス26』は中盤戦を終えた。 7・28所沢大会から8・4福岡大会までを振り返りたい。<Aブロック>オカダ・カズチカ 5勝1敗 10点真壁刀義 4勝2敗 8点丸藤正道 4勝2敗 8点棚橋弘至 3勝3敗 6点後藤洋央紀 3勝3敗 6点バッドラック・ファレ 3勝3敗 6点石井智宏 2勝4敗 4点タマ・トンガ 2勝4敗 4点SANADA 2勝4敗 4点天山広吉 2勝4敗 4点▼7・28所沢○真壁vs天山×○SANADAvs後藤×○石井vs丸藤×○オカダvsタマ・トンガ×○棚橋vsファレ× 序盤で起きた番狂わせの嵐は中盤戦に入っても止まることがなく、SANADAが後藤から、石井が丸藤から勝利を収めた。真壁は天山を破り無傷の4連勝。一方、開幕から3連敗と連覇へ向け絶対絶命のピンチだった棚橋は、苦手のファレを下し初白星。エアギターを3回披露すると「ちょっくら2連覇してきます」と宣言。「会場の皆さーん! 愛してまーす!」の叫びで大会を締めた。▼7・31岐阜○タマ・トンガvs石井×○ファレvsSANADA×○丸藤vs真壁×○オカダvs天山×○棚橋vs後藤× 岐阜大会はタマ・トンガが石井を破る波乱のスタート。丸藤は真壁のパワーに苦しむも、不知火で逆転勝ち。真壁は初黒星。後がない天山はオカダに猛攻を仕掛けるが、最後はムーンサルトを狙った天山にドロップキックを放ったオカダがジャーマンからのレインメーカーで完勝した。メインでは地元出身の棚橋がハイフライフロー2連発で勝利。「岐阜の! 誇りを胸に、『G1』、ちょっくら2連覇して来ます」と地元のファンに連覇を約束した。▼8・3鹿児島○ファレvs天山×○後藤vsタマ・トンガ×○丸藤vsSANADA×○棚橋vs石井×○オカダvs真壁× 3,202人超満員の観衆で盛り上がった鹿児島大会。時代は違えどもお互いに全日本プロレス出身という共通項がある丸藤とSANADAの初対決は丸藤が接戦を制したが、試合後のバックステージで丸藤は「あいつはプロレス界の未来だ」と称賛。SANADAも「もう一度やる」と再戦を誓った。メインではオカダが今シリーズ絶好調の真壁に苦戦するもレインメーカーで勝利。同点対決を制した。試合後には「真壁さん、甘くなかったよ、ホント」と苦しい闘いだったことを明らかにした。<Bブロック>マイケル・エルガン 4勝2敗 8点内藤哲也 4勝2敗 8点柴田勝頼 3勝3敗 6点永田裕志 3勝3敗 6点矢野通 3勝3敗 6点YOSHI-HASHI 3勝3敗 6点ケニー・オメガ 3勝3敗 6点中嶋勝彦 3勝3敗 6点本間朋晃 2勝4敗 4点EVIL 2勝4敗 4点▼7・30愛知○矢野vs本間×○YOSHI-HASHIvsEVIL×○中嶋vs永田×○エルガンvsケニー×○柴田vs内藤× Bブロックでも番狂わせの嵐は止まず。愛知大会では、YOSHI-HASHIがEVILに、中嶋が永田に勝利。開幕3連勝だった永田に土をつけた。セミではエルガンがケニーを返り討ち。メインでは柴田が内藤を絞め落として2勝目をあげる。試合後柴田は負傷している右肩を押さえながら「内藤、お前、この負け、なかったことにすんなよ」と内藤に対して注文をつけた。▼8・1高松○YOSHI-HASHIvs中嶋×○エルガンvs永田×○矢野vs柴田×○ケニーvsEVIL×○内藤vs本間× 今シリーズ好調をキープしているYOSHI-HASHIが中嶋に勝利すると、エルガンは永田をパワーで圧倒。矢野は柴田を巧みに丸め込み僅か65秒で秒殺した。メインではかつての盟友である内藤と本間がギリギリの好勝負を展開。観客は大本間コールで後押ししたが、すべては内藤の手のひらの上に転がされていたのか、最後はデスティーノで内藤が20分を超える熱戦を制し、「LOS INGOBERNABLES de JAPONによる、LOS INGOBERNABLES de JAPONのための『G1』、この夏の結末は、もちろん! トランキーロ…あっせんなよ」と叫び大会を締めた。▼8・4福岡○矢野vs永田×○エルガンvsYOSHI-HASHI×○EVILvs本間×○柴田vsケニー×○内藤vs中嶋× 矢野が永田を場外で左右の足をテーピングでぐるぐる巻きにしてリングに生還しリングアウト勝ちを収める頭脳? プレーで幕を開けた福岡大会。永田は3連勝からの3連敗という最悪の結果に。初対決となった柴田対ケニーは片翼の天使を狙ったケニーをスリーパーで捕獲した柴田がPKで勝利。メインでは地元出身の中嶋が内藤を相手に燃えていたが、必殺のパーティカルスパイクをデスティーノで切り返され万事休す。正調のデスティーノで敗れた。試合後、内藤は「ベルトは落としてしまいましたが、しっかりとメインイベンターとして福岡に帰ってきました」と堂々としたマイクで大会を締めた。 これで、A・B両ブロックともに、公式戦6試合終了。残るは3試合となった。Aブロックでは本命のオカダが独走状態。やはり8・12両国大会の棚橋戦が鍵となりそう。ノアの威信をかけても決勝進出が義務付けられている丸藤も8.6大阪大会の棚橋戦がポイントになるだろう。連覇を狙う棚橋はオカダ戦までひとつも落とさなければミラクルが起こるかもしれない。 Bブロックはエルガンと内藤がトップの8点だが、内藤は本人も警戒している8.7浜松大会で行われる同門対決EVIL戦の結果が大きく左右しそう。8・13両国大会ではケニーとの対決も控えている。内藤に比べるとエルガンは大物との対決を終えており、矢野、本間、中嶋を相手に取りこぼさなければ優位であることに変わりない。しかし続く6点が6選手と大混戦なだけに、Aブロックより読み難い部分がある。 1年で一番過酷なツアーを制するのは誰だ? いよいよG1は終盤戦に突入する。(どら増田)<新日Times VOL.29>
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