スポーツ
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スポーツ 2016年09月05日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND16 〈“BI砲”奇跡の復活〉 プロレス夢のオールスター戦
プロレス界最大のライバル関係にあったジャイアント馬場とアントニオ猪木が、長年の確執を乗り越えて同じリングに立つ。1979年8月26日に開催されたプロレス夢のオールスター戦。その歴史的な一戦はファンを熱狂の渦に巻き込んだ。 例えば時代劇で、いくら殺陣のうまい役者が出演したところで、それで作品がヒットするわけではなく、やはり主演俳優の知名度やストーリーの面白さが重要となる。プロレスにおいても同様であろう。 ただ単に強い、技術が高いというだけでは、オリンピックのような競技としては成立しても、長期にわたってファンを熱狂させるドラマとは成り得ない。その点でいえば昭和の時代、全日本プロレスと新日本プロレス両団体によるライバル物語は、まさに“超ヒット作”であった。 日本プロレス時代に端を発した馬場と猪木の確執…エリート街道を歩む馬場に対する猪木の嫉妬心から始まったとされる遺恨は、両者が独立してからも継続し、ファン感情を大いに煽り立てることとなった。 「猪木による馬場への挑発ばかりが目立ったが、馬場も決してそれに甘んじていたわけではない。むしろ、裏では馬場のほうがガチンコだった」(全日関係者) 馬場が海外人脈をフル活用して、新日の外国人招聘ルートを遮断したのは知られたところだが、さらに直接的な“猪木潰し”も画策されていた。 「'75年に全日の開催したオープン選手権がその舞台になるハズでした。力道山の十三回忌追善を名目に、猪木にも参加を要請。先に新日の興行日程が組まれていたため実現はしなかったが、もし猪木が“馬場との対戦”に釣られて強行出場していたならば、その後の猪木の活躍はなかったかもしれない」(同) 総当たり戦ではなく実行委員会によるマッチメークで相手が決まるという、リーグ戦としてはやや特殊な形態で行われたこの大会、大相撲の取組と同じといえばそうなのだが、これには裏の意図が隠されていた。 「もし猪木が参加となったときには、ホースト・ホフマンやパット・オコーナー、ディック・マードックらの“セメント(真剣勝負)で強い”選手を次々と当てて、馬場との対戦の前に壊してしまうつもりだった」(同) 馬場としても、悪意に満ちた誹謗中傷や無法な対戦要求を仕掛ける猪木に、業を煮やしてのこと。互いにプライドと生き残りを懸け、引くに引けない状況にまでなっていたのである。 そんな暗闘が続く中で行われたのが、'79年8月26日の『プロレス夢のオールスター戦』であった。 本気でいがみ合ってきた馬場と猪木が同じリングに上がるという“事件”は、まさに全日vs新日の大河ドラマにおけるクライマックスとなった。 「東京スポーツの創刊20周年記念として企画されたこの大会は、東スポにしかできないものでした」(スポーツ紙記者) 朝刊各紙がプロレス報道を減らし、また専門誌も月ごとの発行だった当時、大々的にこれを取り扱う東スポは、団体にとって現在進行中のストーリーをファンに知らせる“営業ツール”であり、興行の成否を決める最も重要な媒体だった。 「そんな東スポでも実現できなかったのが、ファンの一番の望みである馬場と猪木の直接対決でした。そもそも馬場は当初、猪木と同時にリングに上がることすら拒絶していたそうで、それでもなんとかBI砲(馬場と猪木のタッグチーム)復活にこぎつけたのは、東スポ主催だったからこそでしょう」(同) 対戦相手は、ファン投票で選ばれたアブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン。両団体のトップヒール(悪役)コンビに決まる。 「実際の投票1位はテリー&ドリーのザ・ファンクスだったともいわれ、これは日プロ時代のBI砲ラストマッチで敗戦を喫した相手へのリベンジの意味もあったが、全日側の拒否によって流れたようです。BI砲とファンクスのベビーフェイス対決では、誰に勝敗をつけるかの問題があったのでしょう」(同) 馬場と猪木の決着戦というファンの第一希望からは大きく後退したが、それでも試合当日、会場の日本武道館は観衆1万7000人の超満員。さらに入り切れなかった多くのファンが「せめて場内から漏れてくる音だけでも聞きたい」と、会場を取り囲んだ。 また、馬場と猪木も、それぞれ望んだ形の試合でなかったにもかかわらず、観衆の注目に応えるべく近年にない良好なコンディションで試合に臨んだのは、さすが一流の証しであろう。馬場の十六文は相手の頭を越えるほどに高く上がり、猪木もブッチャーの巨体をブレーンバスターで投げ飛ばしてみせた。 最大の見せ場であるBI連携のアームブリーカーも無難にこなし、両雄は存分に持ち味を発揮。猪木がシンを逆さ押さえ込みで下したフィニッシュは、やや唐突な印象もあったが、それでもファンの歓声が止むことはなかった。 ただし、これは試合内容への賛辞だけではなく、「この先に馬場vs猪木がある」との期待もあってのこと。しかし、2人のドラマはついに未完のまま終わってしまったのだった。
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スポーツ 2016年09月05日 12時00分
メディア界が白熱する体操男子争奪の仁義なき戦い
リオデジャネイロオリンピックで奇跡の大逆転を成し遂げ、3大会ぶりとなる金メダルを獲得した体操男子チーム(内村航平・加藤凌平・白井健三・田中佑典・山室光史)がテレビ&広告界を揺るがせている。メンバーの誰もが“金のなる木”とソロバンを弾き、仁義なき争奪戦を展開しているというのだ。 「チームは揃いも揃ってイケメン揃い。あの5人をテレビに出せば高視聴率は確実です。バラエティー番組はタレントとして、情報番組は将来のアイドル候補としてテレビに引っ張り出したい。各局は水面下で出演交渉を始めています」(編成関係者) 気になるチームメンバーの出演料だが…。 「オリンピックのメダリストなのでゴールデン&プライム帯のバラエティー番組なら出演料は最低1本100万円〜は固い。でも、この体操チームは別格。出演料200万円〜なんて声も飛び交っている」(制作関係者) 広告界もテレビ界に負けじと、メンバーの奪い合いを展開しているという。 「今や選手らの市場価値はうなぎ登りです。5人一緒なら最低でも1億5000万円〜。3億円超えは時間の問題でしょう」(大手広告代理店幹部) メディア界は、この5人の名前の頭文字“K(加藤)・Y(山室)U(内村)・T(田中)・S(白井)”をもじって“KYUTS”(キューツ)と呼んでいるという。 「キュートにも引っ掛けている。グッズ販売も予定するほど、まさにアイドル顔負けのフィーバーぶりですよ」(広告代理店営業マン) 当然だが、芸能プロも興味津々だという。 「大手芸能プロはこぞってスポーツ選手を囲い込み、マネジメントする傾向がある。テレビやCM、グッズ、講演会、政府系の仕事などで莫大なお金が動くからです。4年後には東京五輪も控えている。彼らは本当に“金のなる木”ですよ」(広告代理店シンクタンク) 注意すべきは女性スキャンダルのみ!?
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スポーツ 2016年09月04日 16時00分
イチロー メジャー通算3000本安打の原点 〜スポーツジャーナリスト・友成那智〜
イチロー(42)のメジャー3000本安打達成は米国でも大きく報じられた。 記事で目についたのは、この快挙をバットと関連付けて報じているものが多かったことだ。 地元マイアミの最有力紙『マイアミ・ヘラルド』はイチローがバットを湿気や過乾燥から守るため、バットをジュラルミンのケースに入れて持ち運びしていることを紹介。『ニューヨーク・タイムズ』は、「イチローはバットを、ストラディバリウスのバイオリンのように大切に扱っている」と書いた。 こうした記事が次々に出たため、イチローのバットは今やメジャーで最も存在感のあるバットになったといっても過言ではない。 イチローはバットを他の選手の何倍も大切に扱っているが、バットの方も、一人三役をこなしてイチローの3000本安打達成に多大な貢献をした。 バットは投手が投げたボールを打つ道具として使われるだけ、一人一役が通常である。ところが、イチローはそれだけに限定せず、「三振を回避する道具」としてもフルに活用している。 イチローがめったに三振をしないのは、追い込まれても、ストライクかボールか判断の難しい投球にちょこんとバットを出して、ファウルに逃げる技術があるからだ。 オリックス時代、イチローはこれをあまりやらなかった。しかし、メジャーに来てからは、盛んにやるようになっている。 「日本ではピッチャーの球速が遅いので、カットしようとファウルにならずフェアゾーンに飛んで、凡ゴロになってしまう。しかしメジャーは、ピッチャーの平均球速が日本より5キロくらい速いので、カット狙いでバットを出すと確実にファウルにできるのです。だからイチローは、カットの技術をフルに活用するようになりました」(元オリックス番の全国紙記者) もし、イチローにこの技術がなければ、通算の三振数は1021ではなく2000前後になっていただろう。通算の三振数が1000増えると通算のヒットは250前後減ると考えられるので、3000本安打達成は見果てぬ夢に終わったはずだ。 カットで三振を回避することは、一見、せこいテクニックに見えるかもしれない。だが通算安打数を増やす上で、大きな役割を担っていたのだ。 イチローのバットは「バントヒット製造機」という役割も担っている。 米国では毎年8月になると老舗の『ベースボール・アメリカ』誌が監督アンケートの結果を発表する。その中には『ベスト・バンター』という項目もあり、2001年から'10年まではイチローが1位ないし2位に選ばれていた。 イチローが監督たちからバントの名手という評価を受けていたのは、送りバントがうまいだけでなく、バントヒットの成功率が際立って高かったからだ。イチローのメジャー16年間のバントヒット成功率は45.7%という高確率で75回も成功させている。 この75個は3000本安打の2.5%を占めるだけだが、あるとないとでは大違いの数字だ。仮になければ、今季中の3000本安打達成は不可能だった。 この一人三役をこなすイチローのバットは、今年で23歳になる。 誕生したのはイチローがオリックスに入団して2年目の1993年のことだ。 それまでイチローは元巨人の篠塚(和典)モデルのバットを使用していた。だが、ヘッドの部分がやや重いと感じており、先輩の小川博文内野手(現DeNA打撃コーチ)がミズノの養老工場に行く際、同行してバットの名工久保田五十一さんにそのことを相談した。 それを聞いた久保田さんは、 「それを解決する方法は二つあります。一つは、重い木を使ってヘッドの部分を少し細くするやり方です。もう一つは、軽い木を使って根元の方を少し太くするやり方です」 と述べた上で、イチローにどちらを選択するか決めるように言った。 そう言われても、当時のイチローは答えに自信がなかったので、 「久保田さんなら、どちらを選びますか?」 と尋ねた。すると間髪をおかず、久保田さんが、 「ぼくなら重い木を使ってヘッドの部分を少し細くする方を選びます」 と断言したので、イチローはそれに従った。 久保田さんはさっそく篠塚モデルのヘッドを0.5ミリだけ削ってイチローに手渡した。直径61.05ミリを60.55ミリにしただけだが、振ってみるとヘッドの重い感じが消え、抜けやすくなっていた。 こうして篠塚モデルに少し改良を加えたものが、イチローモデルになった。 それ以降、イチローは今日に至るまでバットの基本形を変えていない。 では、ほかにイチローのバットには、どんな特徴があるのだろう? 筆者は2008年に取材でミズノの養老工場を訪れた際、製作者の久保田五十一さんにそのことを尋ねたことがある。 久保田さんから頂いた答えを要約すると、以下のようになる。●スイートエリア(打芯)が狭い。●スイートエリアが先端の方にある。●細いので内角の速球に差し込まれると折れやすくなる。●アオダモで作っているのでバットのしなりが大きい。 このような特徴のあるバットは、狭いスイートエリアで打球を捉えると驚くほどいい当たりが出るが、ちょっとでもスイートエリアを外すとボテボテの当たりしか出ないので、素人には使いこなせない。しかし、バットコントロールに長けたイチローは、苦もなく使いこなし、大きな武器にしていった。 このように、同じ形状のバットを使い続けているイチローだが、重量や木の種類は必要に応じて変えている。特にメジャーに移った際は、外国人投手の速いボールに対応するため900〜915グラムあったバットの重量を880〜900グラムに下げ、使用木もアオダモからホワイトアッシュに変えた。 さらにバットの色もナチュラルカラーから黒にしている。 しかし、ホワイトアッシュを使ったのは1年だけで、翌'02年にはアオダモに戻している。 再度、ホワイトアッシュに変更したのは'15年のことだ。これはイチローの好みで行った変更ではなく、アオダモの乱伐で資源が枯渇したのが原因だった。それでもアオダモへの愛着は断ちがたいようで、バットのストックがあったため打撃練習では引き続きアオダモを使って、外野席にライナー性の大飛球を放り込んでいる。 最後にイチローとピート・ローズとの比較を少し行って、この記事を締めくくりたい。 イチローとローズはどちらも球史に残る安打製造機だ。そして、ともにミズノの久保田五十一さんが製作したバットを使用していたことで知られるが、使用しているバットは天と地ほども違いがあった。 ローズが使っていたバットはタイ・カッブ・モデルで、グリップが太く、スイートエリアも広かった。そのため水平にスイングするとヒットが出やすく、素人でも十分使いこなすことができる。それに対しイチローのバットは、グリップが細く、スイートエリアが狭かった。そのため素人にはとても使いこなせない難易度の高いバットである。 しかし、最も大きな相違点は、バットに対する姿勢にあった。 イチローはバットを自分の体の一部のように大切に扱ったが、ローズはバットを平気でインチキの道具に使った。'85年、ローズはタイカッブの通算4191安打に迫っていたが、すでに44歳になりヒットが簡単に出なくなっていたため、コルクバットでヒットを打つことを企み、工具を使ってミズノ製のバットの中にコルクを埋め込んだのだ。 中にコルクが埋め込まれたバットはヘッドが軽くなるだけでなく、バットの反発力も増すので長打が出やすくなると言われている。ローズが、このミズノのバットをくり抜いて作ったコルクバットで何本ヒットを稼いだかは定かではない。用が済んだあと、きちんと処分していれば、知られることもなかっただろう。 しかし、当時のローズは賭博で作った借金で首が回らなくなっており、試合で使ったバットを高値で買ってくれる収集家に売っては、バクチの資金を得ていた。注意力が散漫になっていたローズは、コルクを仕込んだバットまで売ってしまったため、買い主はバットの中に細工した痕跡があることを発見。X線でバットの中にコルクが入っていることが明らかになった。 ローズはこんな涙ぐましいインチキまでしてカッブの4191本を超えたのだ。 こんな人間に、イチローの日米通算4256安打を小バカにする権利があるのだろうか? 答えは聞くまでもあるまい。
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スポーツ 2016年09月04日 12時00分
絶対王者KUSHIDAを止めるのは誰だ? BUSHIが再挑戦! 【新日本9・17大田区大会展望】
新日本プロレスは9月〜10月大会の対戦カードを発表した。 昨年は9月に岡山と神戸、10月に両国で開催した秋のビッグマッチだが、今年は、9・17大田区総合体育館、9・22広島サンプラザ、9・25神戸ワールド記念ホール、そして10・10両国国技館で行われる。9月にビッグマッチを3大会も行えるところに今年の新日本の勢いと、攻めていく姿勢が感じられる。 今回は「DESTRUCTION in TOKYO」9・17大田区総合体育館大会の展望を書いてみたい。「DESTRUCTION in TOKYO」9月17日(土)大田区総合体育館 18時開始(1)タッグマッチ 20分1本勝負デビッド・フィンレー&ヘナーレ 対 ロッキー・ロメロ&バレッタ(2)タッグマッチ 20分1本勝負永田裕志&中西学 対 ヨシタツ&キャプテン・ニュージャパン(3)6人タッグマッチ 20分1本勝負真壁刀義&本間朋晃&タイガーマスク 対 天山広吉&小島聡&獣神サンダーライガー(4)6人タッグマッチ 20分1本勝負後藤洋央紀&石井智宏&外道 対 タマ・トンガ&タンガ・ロア&チェーズ・オーエンズ(5)シングルマッチ 20分1本勝負ジュース・ロビンソン 対 カイル・オライリー(6)スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負オカダ・カズチカ&YOSHI-HASHI&ウィル・オスプレイ 対 ケニー・オメガ&バッドラック・ファレ&高橋裕二郎(7)スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負マイケル・エルガン&棚橋弘至&田口隆祐 対 内藤哲也&SANADA&EVIL(8)NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負<王者>柴田勝頼 対 ボビー・フィッシュ<挑戦者>※2度目の防衛戦(9)IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負<王者>KUSHIDA 対 BUSHI<挑戦者>※6度目の防衛戦 第6試合のCHAOSとバレットクラブによる6人タッグマッチは、9・22広島大会でシングル対決が決まっているオカダとファレ、YOSHI-HASHIとケニーのダブル前哨戦。オカダはG1でファレに恥をかかされており、前哨戦を優位に進めて当日を迎えたいところ。またケニーが持つ2017年1月4日東京ドーム大会IWGPヘビー級王座挑戦権利証戦に挑むYOSHI-HASHIも、1・4ドームでのオカダ戦をぶち上げているだけに、前哨戦を制してG1の勢いが本物であったことを証明してもらいたい。 続く第7試合は、アメリカROHでエルガンがドノバン・ダイジャックを相手にIWGPインターコンチネンタル王者を初防衛したため、9・25神戸大会での内藤戦がタイトルマッチになった両選手による前哨戦。内藤が当日までに、エルガンをどのようにして精神的に追い込めるかがポイントになりそう。エース棚橋はG1で敗れたSANADAと今シリーズ連日タッグマッチが組まれており、再戦への伏線になるのか注目したい。 セミファイナルはNEVER無差別級選手権試合。王者の柴田は先月のROH遠征で、フィッシュが保持するROH認定TV王座に挑戦したが、好勝負の末敗れている。さらにフィッシュのパートナーであるカイル・オライリーにまでノンタイトル戦ながら敗れており、ここはホームである新日本のリングできっちりリベンジする必要がある。しかし柴田やG1では柴田にも勝っているEVILから勝利を収めたことにより、フィッシュ&オライリーのreDRagonが新日本マットでもジュニアからヘビー級戦線にシフトチェンジしてくる可能性も当然考えられる。 メインはスーパーJカップ2016の覇者である地元大田区出身のKUSHIDAにBUSHIが挑戦するIWGPジュニアヘビー級選手権。Jカップではプロレスリング・ノアの石森太二、拳王、鈴木軍のタイチ、そして決勝ではノアジュニアの最高峰タイトルである、GHCジュニアヘビー級王者の鈴木軍、金丸義信といった強敵を相手に4連勝しての初優勝。来年はジュニアヘビーの代表としてG1クライマックスに出場することや、日本のジュニアを背負って、世界中の団体に出ていく用意があることも明らかにした。そんな絶対王者に待ったをかけたのが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)に加入してから、存在感を増したBUSHIだ。BUSHIは2・14新潟大会で同タイトルに挑戦したときは敗れているが、6・6仙台大会で行われた「BEST OF THE SUPER Jr・XXIII」の公式戦最終戦で対戦したときにはKUSHIDAを破り、決勝進出を阻止しているだけに、今回も巧みに毒霧を使いながらラフファイトで王者を追いつめることが予想される。KUSHIDAにとって油断は禁物だ。 大田区総合体育館から開幕する新日本プロレス秋のビッグマッチも見逃せない。(どら増田)<新日Times VOL.33>
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スポーツ 2016年09月03日 16時00分
ゴジラ松井代表監督候補を悩ませる東京五輪「プロ・アマ混合」の難題
やっぱり、当選してからが本当の戦いだった。東京五輪の追加種目に決まった野球・ソフトボールの話だ。一定期間、神宮球場が使用できなくなるなど、プロ・アマが結束して乗り切らなければならない問題もある。 NPBスタッフは「覚悟していた」とは言うものの、新たに露呈した難題は“想定外”だったようだ。 「もう、心配の次元が変わってきました。日本人メジャーリーガーを招聘できないなんて次元のレベルじゃない」(球界関係者) 野球競技の参加国はホスト国・日本を除いて5カ国。計6カ国で争うことは事前に分かっていたので、「1勝でメダル獲得か」という非難は覚悟していた。侍ジャパンは日本中の支持を得るため、『監督・イチロー』や『ゴジラ松井監督-長嶋茂雄氏のサポート体制』など、スタッフの“ドリーム化”も水面下で進めていた。しかし、肝心の選手招集でベストメンバーを揃えられない可能性が浮上してきたのだ。 「東京五輪が行われる4年後のエースと4番、誰だと思います?」 先の関係者がそう聞き返してきた。大谷翔平と藤浪晋太郎が投げて、中田翔と筒香智嘉で4番を争い…。野球ファンの多くがそう予想するはずだが、4人ともメジャー挑戦の意向を秘めている。中でも、大谷は東京五輪イヤーの2020年に国内FA権を取得。「五輪を戦って、同年オフに入札」と予想されていた。 「日ハムが今春、米アリゾナでキャンプを行ったのは大谷のお披露目。メジャースカウトによる大谷の最終チェックは'17年の第4回WBCです。『選手を売る』方針のこのチームは、売り時を逃しません」(同) 今季、不振に喘ぐ中田には「得点圏打率が低過ぎる」なる評価が日ハム内にもともとあって、スカウト陣も「次の4番候補」を最重要ポイントとし、今夏の甲子園視察を続けていた。その中田は'17年オフに国内FA権を取得する。大谷との同時ポスティングが現実味を増し、メジャースカウトは「筒香と巨人・菅野(智之)」の視察にも熱心だという。NPBスタッフがベストメンバーを揃えられないと嘆く理由は、主力選手たちの去就問題にある。 「野球・ソフトの復活は学生野球連盟、高野連の協力もあってこそ。となると、東京五輪でプロだけがおいしい思いをするわけにはいかないでしょう」(関係者) 大谷たちの去就も絡み、プロ・アマ混合チーム論がよぎり始めたのだ。 「プロに対し、アマ側が遠慮するので、混合チームはシドニー五輪で失敗しています」(同) 監督候補のゴジラ松井を支えるアマの要人の名前も挙がり始めた。星稜時代の恩師・山下智茂元監督は現在フリーだが、高野連は夏の甲子園に影響を持つので「影ながら応援」にとどまると思われる。 面識のない大学関係者を選べば、ゴジラ松井に遠慮して意見を引っ込めるのは目に見えている。自国開催ながらスター不在のチームなど前代未聞。
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スポーツ 2016年09月02日 16時00分
金メダルなら報奨金500万円のはずが、柔道はゼロ! なんでそうなるの?
リオ五輪、今大会の日本のメダルの数は、金12個、銀8個、銅21個で、過去最多となる41個獲得の大躍進で閉幕した。 今回、日本人選手の大活躍に思わず眠気も吹き飛んだ人たちも多かったはず。彼らの素晴らしい功績を称えるため、JOC(日本オリンピック委員会)からはメダル獲得の報奨金が出る。今大会は金メダル獲得で500万円、銀メダル200万円、銅メダル100万円。金メダルについては前回のロンドン五輪の300万円から200万円アップした。 「選手は出場競技によって所属する連盟や協会からの報奨金もありますが、あれだけ盛り上がった柔道では、どの色のメダルを取っても報奨金はありません。金メダルで言えば、水泳は200万円、体操50万円、レスリング300万円、自転車競技は何と3000万円です。このように随分と報奨金の格差が存在しているのです」(スポーツ紙記者) ところで、選手へのご褒美ともいえるこの報奨金に税金は掛かるのだろうか。 「税金が掛からない非課税枠が設けられていて、それを超える部分は対象となります。報奨金の非課税枠は金メダル300万円、銀メダル200万円、銅メダル100万円になる。仮に金メダルを取ってJOCから500万円受け取っても、300万円を差し引いた200万円には税金が掛かります」(同) 選手たちは4年に一度のスポーツの祭典のため連綿たる努力を惜しまない。さらに多くは小さい頃から競技を始めており、家族のバックアップは計り知れないものがある。高額スポンサーが付く選手はほんの一握りで、ほとんどの選手は会社勤めやアルバイトをしながら競技を続ける資金を捻出している。 「そんな状況で手にした“ボーナス”に、サラリーマンと同じように税金を掛けるのは問題アリでしょう。選手をサポートするのであれば、それこそ全額非課税でもいいくらい。国民も納得すると思いますよ」(スポーツジャーナリスト) 4年後の東京五輪では日本人メダリスト全員に1億円非課税! それくらいの“おもてなし”の心意気を見せてほしいものだ。 実際は、金メダリストたちに群がる各企業のスポンサーが支払う金額は億単位であるから、金メダル500万円はおまけみたいなものかもしれない。今回活躍した柔道選手たちにも是非愛の手を!
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スポーツ 2016年09月01日 16時00分
本田圭佑 ACミラン売却で中国リーグに沈むのか
サッカー日本代表のエース本田圭佑(30)が、所属チームから放出される危機に瀕している。 本田が所属するACミランは欧州屈指の名門チームだが、今年7月に売却したと、元イタリア首相でもあるベルルスコーニオーナーが発表。売却先は中国の投資グループだという。 「近年、中国企業の欧州サッカー界への進出には、目覚ましいものがあります。ACミランのライバルで、同じくサッカー日本代表・長友佑都が所属するインテル・ミラノも今年6月、中国企業に買収されました。今のところ大きな混乱はありませんが、今後の動向が注目されています」(専門誌記者) 中国投資グループがACミラン買収に投資した額は、チームの負債を含めて7億5000万ユーロ(約878億円)。クラブの資本強化や経営再建で、さらに今後2年間で4億ユーロを投資するという。ここまで出資するのだから、当たり前の話、今後のACミランは新オーナーの意向に沿ったチーム整備が進められていく。当然、本田の扱い方も変わってくる。 「ミランは今季、新たにモンテッラ氏を指揮官に招聘しましたが、新監督のプレシーズンマッチでの本田の起用法を見る限り、主力選手として見ていないようです。他チームから復帰した選手や期待の若手などを優先的に起用し、本田はベンチを温めることが多くなる」(同) だが、ACミランのビジネス市場をアジアに開拓する意味では、本田の知名度は無視できない。日本、中国、韓国などと親善試合を行う場合が特にそうで、この男がいるか、いないかで、地元メディアの扱い方もだいぶ違ってくる。 「本田の契約は来年6月まで。期間内に放出すれば、移籍金をふんだくれる。興味を示している欧州チームはゼロではないが、いずれも格下で、“都落ち”の印象はぬぐえません」(特派記者) 今回の買収で、中国リーグの各チームがACミランとの親善試合を目論んでいる。お近づきの印として、不良債権化した本田の引き取りをお願いすることも!?
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スポーツ 2016年08月31日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 日本人投手初の20勝へ 快投を続ける「岩隈久志」
マリナーズは8月に入って快進撃を続けており、プレーオフ進出の可能性が出てきた。そのホットなチームのローテーションの柱として華々しい活躍を見せているのが岩隈久志だ。 今季、岩隈はツーシームとスプリッターの制球に苦しみ、序盤は浮いて痛打されるケースが頻出した。そのためシーズン前半終了時の防御率はリーグ平均以下の4.26。QS(6回以上を投げ自責点3以内)も18試合の先発で九つしかなかった。 それでも9勝しているが、これはひとえに得点援護に恵まれたからで、投球内容は決して褒められたものではなかった。 そんな岩隈が7月になって本来のリズムを取り戻したのは、相性が抜群にいい捕手ヘスース・スークレと久しぶりにバッテリーを組むことができたからだ。 スークレは岩隈のピッチングの特徴をよく把握しており、考えたリードを見せる。このときは2試合、岩隈の投球を受けたが、速球と変化球を高低に投げ分けて打者の目線を狂わす巧みなリードで岩隈を支え、好投を引き出した。 ただ、スークレはバッティングがお粗末であるためメジャーに10日ほどいただけで、3Aに送り返された。しかし、岩隈はその2試合で本来の投球リズムを取り戻したため、その後も安定したピッチングを続け白星を積み重ねていけたのだ。 岩隈がスークレと組んで甦ったことは、他の捕手の競争心をかきたてることにも繋がった。昨季まであまり相性がよくなかった第2捕手のズニーノが、よく考えたリードで岩隈から好投を引き出すようになり「2試合連続の無失点ピッチング」を引き出した。 その結果、岩隈は白星をどんどん積み上げ、8月半ばの時点で14まで勝ち星を伸ばした。 それに伴い急浮上してきたのが、日本人投手初の「20勝」への期待だ。 日本人投手のシーズン最多勝記録は'08年に松坂大輔(当時レッドソックス)がマークした18勝で、20勝投手はこれまで1人も出ていない。 現実的に見てそれは可能なのだろうか? 筆者は実現の可能性が30%くらいあると見ている。 シーズン終了まで、岩隈は9回登板すると予想される。その大半はBクラスのチームとの対戦であるため、6勝2敗ほどで乗り切ることは不可能ではない。 さらに、メジャーでは9月に入るとベンチ入りできる選手枠が拡大されるので、恋女房のスークレが呼び戻されるのも確実。3、4試合、岩隈の女房役を務めることになるだろう。これも大きな追い風になる。 もう一つ強い味方になると思われるのが、マリナーズの強力打線だ。今年のマリナーズは中軸に本塁打を量産できる強打者が3人顔を揃え、得点力が格段に増している。4点取られても5点取り返してくれるので、好投しなくても白星をゲットできる可能性が高くなっている。20勝は、こうしたラッキーな白星がいくつかないと、なかなか達成できるものではない。強力打線の存在は、岩隈に大きな恵みをもたらすかもしれない。 一方、最も懸念されるのは終盤のメルトダウンだ。 岩隈は一昨年、8月末まで2点台の防御率をキープしていたのに、9月になって蓄積されていた疲労がどっと出て、登板するたびに打ち込まれるようになった。そのため防御率が3点台半ばまで悪化。チームをプレーオフに導く切り札になることを期待されたが、逆に足を引っ張ってしまった。 一昨年は開幕からDL入りし、5月7日から投げ始めたのに、4カ月の間に疲労が蓄積されて、そのような事態になった。今年はシーズン開幕から、まったく休みなしで先発のマウンドに立ち、大エースのフェリックス・ヘルナンデス欠場の穴を埋めてきた。一昨年同様、終盤に蓄積されていた疲労がどっと出て、ピッチャーとして用をなさなくなる可能性は十分あるのだ。 もう一つ怖いのは、ヒジ、肩の故障再発だ。 岩隈は肩の故障にたびたび苦しめられてきた。ヒジにも厳密に判定すれば断裂と診断されかねない炎症が起きている箇所がある。昨年12月、岩隈はドジャースに3年4500万ドル(45億円)で入団することで合意しながら、話が流れたことがあった。これはドジャースのチームドクターを務めるスポーツ医学の権威が、ヒジの状態を診察した後、いつ断裂が起きてもおかしくない状態という見解を球団に伝えたからだ。 今季、岩隈は一度も登板を回避することなく、ローテーション通り、先発している。そのため8月中旬の段階で投球イニング数は150回を超え、肩とヒジに大きな負担がかかる状況が生じている。しかも、今季はヘルナンデスの故障という予期せぬ事態が生じ、DLから復帰した後も、無理はさせられない状況だ。そのため岩隈への期待がどんどん大きくなっている。 それがヒジや肩の故障を再発させる引き金にならないことを切に祈るばかりだ。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年08月30日 16時00分
中日・落合GMが画策するイチロー兼任監督
今シーズン、球団創立80周年メモリアルイヤーを迎えた中日ドラゴンズ。一昨年、選手兼任で谷繁元信政権を発足させた白井文吾オーナーは「4年契約の3年目にあたる2016年シーズンの優勝」を絶対条件に突きつけていた。しかし、谷繁ドラゴンズは4位、5位と期待を裏切り、3年目の今季は最下位に低迷。球団ワーストの10カード連続負け越しとなったところで堪忍袋の緒がプッツン、事実上の監督解任となった。 「監督代行として指揮を執る森繁和ヘッドコーチは、あくまでワンポイントで、監督問題が紛糾した場合の保険です。中日球団は昨年オフに引退したOBの山本昌、山武司両氏に期待しており、落合博満GMは日本ハム時代から師弟関係にある小笠原道大二軍監督を推しているとみられています。その綱引きの中で、ドラゴンズOB会は谷繁監督の力量不足とともに、編成部門の最高責任者である落合GMにも責任がある、と声を上げている。新政権で一つでも多くのコーチポストをゲットしようと、落合色一掃に躍起です」(ベテラン中日担当記者) とはいうものの、この問題、実は戦う前から軍配は上がっている。中日新聞本社の落合氏に対する信頼は揺るがないからだ。白井オーナーはじめ本社首脳は「年間8億円」もの選手年俸を削減したコストカッターとしてのGMの手腕は、リーグ優勝に勝るとも劣らないと評価している。 そんな落合GMが、本社首脳にこっそり持ちかけているのが、超大物監督の招請案だ。球団が急きょ、谷繁監督の解任に踏み切ったのも、その実現性が高まってのことだった。 超大物監督とは、大リーグ、マーリンズのイチロー(42)だ。8月初旬に史上30人目となる、メジャー通算3000本安打を達成したことで、本人も日本復帰の可能性を示唆している。ただし、これには条件があって、「50歳まで現役続行」というものだった。 「これが中日には渡りに船だったようです。チームを指揮しながらホームの試合ではスタメン出場してもらい、アウエーの試合ではスタメンを外れ、ここ一番の場面で『代打と代守』で出場する。そうすることで年齢的な問題は解決できるし、年俸も抑えられる。おまけに、これならナゴヤドームの入場者増は確実。チームの采配は委ねるとしても、選手状況の掌握や育成、補強はこれまで通り森ヘッドと落合GMがサポートする。メジャーで分業システムを十分理解しているイチローなら、落合GMともうまくやっていける。落合GMに全幅の信頼を寄せる白井オーナーは、そう判断したようです。これで読売にひと泡吹かせられるとゴーサインが出たようです」(名古屋のテレビ局幹部) イチローの今季年俸は、インセンティブを含めなければ2億円強。シブちんで知られるドラゴンズとはいえ、兼任監督であるなら、「監督」と「大物外国人選手」の2人分と換算して4億円程度は供出できる。おまけにイチローは愛知県出身だけに、観客動員の大幅増も見込め、これだけでも十分採算がとれるに違いないが、イチロー監督の狙いにはもう一つある。それが落合GMとそりが合わず、近い将来のFA移籍が予想される大島洋平、平田良介両外野手の引き留めだ。 とりわけ、今季8月中にFA資格を取得する大島は名古屋出身で、何としても残留させたい選手。しかし、一昨年オフの契約更改交渉の際、落合GMがふるう異常なまでのコストカットに猛反発。誰もが泣く泣く判を押す中、反旗を翻し保留第1号になった。年俸調停の直前で落合GMが交渉の場から離れ、ことなきを得たものの、両者の関係はギクシャクしたままだ。 その大島に同調したのが平田で、今季は落合GMと反目する谷繁監督から主将に任命されると「声を出して明るいチーム作りをしたい」と上層部への不満を代弁。そんな背景があるだけに、谷繁監督休養で不信感が増長、他球団へのFA移籍は不可避となっている。 「現体制では不満分子の大島も、愛知県出身のイチローが監督に就任するなら残留する可能性が高い。そうなれば、平田も残るはず。2人の年俸は9000万円と7000万円。皮肉なことに落合GMの手腕で年俸が低く抑えられており、FA宣言すればオファーが殺到するのは必至。彼らをつなぎ止めるためにも、落合色に染まらない監督が求められているのです」(中日OBの野球解説者) 日本中を沸かせたリオ五輪の閉会式が22日に行われた。ハイライトは次の開催地にオリンピックフラッグをリレーする「フラッグハンドオーバーセレモニー」。この全世界が注視する中で小池百合子東京都知事が登場し、東京と日本をアピールした。同時にそこではその国を代表するスポーツ選手が登場するが、小池知事がトップシークレットで熱心に出場を依頼したのが実はイチローだった。前々回のベッカム(ロンドン)、今回のペレ(リオ)に匹敵するスーパースターは、この男以外にないと…。 登場すれば、「東京」のイメージが付いてしまうため、イチローは最後の最後までこの依頼を受けるかどうか迷ったという。時を同じくして届いた「名古屋」からのオファーが、その大きな要因になっていたのだ。
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スポーツ 2016年08月28日 12時00分
すべての闘いは1・4東京ドームへ…新日本プロレス“リベンジ”の秋がはじまる!
新日本プロレス真夏の最強決定戦「G1クライマックス26」はケニー・オメガの初優勝で幕を閉じた。翌日行われた一夜明け会見で、ケニーは『2017年1月4日東京ドーム大会IWGPヘビー級王座挑戦権利証』を受け取ると、最初の防衛戦の相手にYOSHI-HASHIを指名した。ケニーは7・22後楽園ホール大会で行われたG1公式戦でYOSHI-HASHIにまさかの大逆転負けを喫しており、1・4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座への初挑戦を狙っているケニーにとって、この敗戦は「恥をかいた」ようで、会見では真っ先に名前を出していた。両者の再戦は9・22広島サンプラザホール大会のメインイベントとして行われることが決定。ここまで我慢と苦労のプロレス人生を歩んできたYOSHI-HASHIにとっては初めてと言っても過言ではない晴れ舞台だ。ケニーを相手に連勝すれば、凱旋帰国時に苦い思いをした、オカダ・カズチカとのシングルが最高の舞台で実現する可能性がある。しかし、ケニーも自信がなければ自ら指名をするはずがなく、両者の気持ちのぶつかり合いは見応えがありそうだ。 今年のG1ではシングルのタイトルホルダーが公式戦で敗れる場面がいくつかあった。▼2017年1月4日東京ドーム大会IWGPヘビー級王座挑戦権利証ケニー・オメガ<敗れた相手>柴田勝頼、マイケル・エルガン、YOSHI-HASHI▼IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ<敗れた相手>石井智宏、バッドラック・ファレ、丸藤正道<引き分けた相手>棚橋弘至▼IWGPインターコンチネンタル王者マイケル・エルガン<敗れた相手>矢野通、内藤哲也、中嶋勝彦▼NEVER無差別級王者柴田勝頼<敗れた相手>本間朋晃、マイケル・エルガン、矢野通、EVIL 前述のとおり、ケニーはYOSHI-HASHIと9・22広島大会での再戦が決定。IWGPヘビー王者のオカダは、9・22広島大会でファレとノンタイトルで再戦したあと、10・10両国国技館大会で丸藤とのタイトルマッチが決定した。インターコンチ王者のエルガンは、8・27ROHブルックリンで防衛に成功すれば、9・25神戸ワールド記念ホール大会で内藤哲也の挑戦を受ける(防衛に失敗した場合はノンタイトル戦)。G1では4選手相手に星を落としてしまった柴田は9・17大田区総合体育館大会で、これまで新日本マットでは、カイル・オライリーとのタッグチームreDRagonとしてジュニア戦線を賑わせている、アメリカROHのボビー・フィッシュとの防衛戦が決定している。 昨年も当時インターコンチ王者だった後藤がG1公式戦でIWGPヘビー級王者のオカダに勝利を収め、ダブルタイトル戦をぶち上げたが、年内に対戦が実現することはなかった。1・4ドーム大会に向けたシングル王座戦線は、今年も年内最後の大場所、11・5エディオンアリーナ大阪大会までに決まることが予想されるだけに、残された時間も多くはない。リベンジの秋を制した者が、1・4ドームの切符を手に入れるのは間違いないだけに、新日本プロレス“闘欲の秋”に期待したい。(どら増田)<新日Times VOL.32>
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